アイフル・アコムの比較 ~低金利&審査に通りやすいのはどっち?~
アイフルとアコムは、比較するとどちらがいいのか。結論は「どちらもほとんど変わらない」というものですが、以下、金利・限度額などありとあらゆる方面から両者を比較していきます。
目次
アイフル・アコムを、金利で比較すると?
金利ではアイフルの方が低金利です。
アイフル | 4.5%~18.0%(実質年率) |
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アコム | 3.0%~18.0%(実質年率) |
こういう実質年率なので、下のようになります。
このようになっているんですね。上限金利が同じなので、100万円以下のキャッシングでは、どちらの適用金利も同じです。そして、200万円や300万円でも、ほとんど差は出ないでしょう。
400万円を超えると、さすがに差が付く可能性があります。といっても、0.1%か0.2%なので、大きな違いではありません。ただ、とりあえず「アイフルの方が低金利」というのは確かです。
下限金利が「0.2%」違うというのは?
このように、下限金利が0.2%違うというのは、実際の利子総額で計算すると、どのくらいの違いになるのか。仮に、アイフル・アコムの最高借入限度額である「500万円」を借りたとしましょう。そうすると下のようになります。
- 500万円の1%は「5万円」
- その5分の1なので「1万円」
- 1万円の利息差が、1年で発生する
このようになるわけです。
- 500万円を、1年借りて、1万円の利息差
これが高いか低いかは、評価が分かれる所でしょう。個人的には安いと思います。つまり「あまり差はない」ということです。何しろ「500万円を1年」ですからね。
人によっては自己破産が必要なレベルの金額を一年間借りて、ようやく1万円の利息差ですから、ほとんど違いはないも同然…と考えていいでしょう。
ということで、違いとしてはそれほどではないのですが、それでも「アイフルの方が、アコムより低金利」というのは確かです。
- 消費者個人にとっては、大した金利差ではないが、消費者金融の側にとっては当然大きな差である
- それを実践しているという点でも、(低金利を実現しているという点でも)
- アイフルが口だけではなく、行動で「顧客本位」を実践しているといえる
こういうわけです。実際、こうして0.2%下限金利を安くしたことで、ある程度利益を逃している可能性もありますからね。それでも、こうした金利設定をしている…ということが顧客本位の証と言えるわけです。
どちらも初回30日間無利息で借入可能
基本的にキャッシングの利子総額を一番左右するのは「無利息サービス」です。
などの無利息期間があるかどうか…ということですね。そして、この点については、アイフルもアコムも「初回30日間無利息」で借入可能となっているので、違いは特にありません(特にというか、全くありません。無利息サービスについては)。
消費者金融では他にプロミスも初回30日間無利息で融資できるようになっています(プロミスで初回30日間無利息で借りるためには、WEB明細利用・メールアドレスの登録が必要です)。
現時点で初回30日間無利息を提供していないのは、SMBCモビットとノーローンですが、ノーローンは「何度でも1週間無利息」というサービスがあるので、無利息サービスがないのは、大手の消費者金融ではSMBCモビットだけ…ということになります。(これがSMBCモビットの唯一のデメリットと言えるでしょう)
初回30日間無利息だと、銀行カードローンよりも低利息?
これはアイフルとアコムの比較という点からは少々ずれますが、重要なキャッシングの知識なので、書いておきましょう。実は―。
- アイフルやアコムで初回30日間無利息で借りると、最初の5ヶ月は、銀行カードローンよりも利息総額が安くなる
こういうメリットがあります。ここでいう銀行カードローンというのは、実質年率の上限金利が「14.5%」である、一般的な銀行カードローンのことです。
そして、どうして「5ヶ月」という期間が出るのか、それも説明しましょう。
なぜ「最初の5ヶ月」と言えるのか?
なぜ最初の5ヶ月という計算になるのか。これは返済シミュレーションをしてみるとわかります。たとえば、1万円をキャッシングした時、アイフル・アコムと平均的な銀行カードローンの1ヶ月の利息は、それぞれ下のようになります。
- アイフル・アコム…150円
- 銀行カードローン…120円
つまり「30円」違うわけですね。銀行カードローンの方が「30円」低利息ということです。そして、下のように言えます。
- 最初の1ヶ月は、アイフル・アコムが0円になる
- なので、銀行カードローンとの利息差が「120円」になる
- この120円のリードを、その後、銀行カードローンが毎月埋めていく
と言う流れになるわけですね。そして、下のように言えます。
- 銀行カードローンは、アコム・アイフルより、1ヶ月の利息が「30円」安い
- だから、毎月30円埋めることができる
- 120円を30円ずつ縮めていくので、4ヶ月で追いつく
そして、この4ヶ月と最初の1ヶ月を合計して、全部で5ヶ月…ということなんですね。なので、最初の5ヶ月で全額返済できるなら、アイフル・アコムの方が、標準的な銀行カードローンよりも低利息になる…ということなのです。
(当サイト・美人キャッシングでは何度か書いている説明なので、もう馬の耳に念仏…という方もいるかも知れませんが、初めて知った方は参考にしていただけたら幸いです。)
アコム・アイフル、審査に通りやすいのは?
アコム・アイフルを比較して、審査に通りやすいのはどっちか―。これは「どちらも同じ」です。ポイントをまとめると、下のようになります。
- 審査通過率を見ると、ほんの少しだけ、アコムの方が高いように見える
- しかし、審査通過率は時期によって大きく変わるので、申し込むタイミングによっては、アイフルの方が審査通過率が高くなることもある
つまり、審査通過率はあまり参考にならないんですね。
融資可能な職業・属性も同じ
どちらも大手の消費者金融なので当然ですが、融資可能な職業・属性についても、同様となっています。
もちろん、これらに書かれている借入可能というのは「審査に通れば」という前提ですが、とりあえず職業・属性で弾かれることはない…という意味ですね。
他の借り入れの影響は?
他社借入の影響は、おそらくアコムの方が大きいと思われます。あくまで推測ですが。理由は下の通りです。
- アイフルは独立系の消費者金融なので、他の銀行カードローンやクレジットカードなどと、それほど連携していない
- 一方アコムは三菱UFJ銀行系なので
- 三菱UFJニコスなどと、個人信用情報の一部を共有している可能性がある
- (あくまで可能性)
こういうことで、あくまで推測ではありますが、おそらくアイフルよりアコムの方が、グループのどこかでホワイトになったりブラックになったりした時、それがキャッシング審査でも影響する可能性がある…と思われます。
ただ、これはどちらがいい悪いという話ではなく―。
- 仮にアコムの方がそのように「他社借入の影響がある」なら、それで審査で不利になることもあれば、有利になることもある
こういうわけです。
これはアイフル・アコムに限った話ではありませんが、キャッシングの世界で「クレジットヒストリー」というのは諸刃の剣なんですね。良い方に出ることもあれば、悪い方に出ることもある…というわけです。
人間同士の出会いもそうかも知れませんが、出会ったことで、いい感情が生まれることもあれば、悪い感情が生まれることもあるわけです。小柳ゆきさんの「あなたのキスを数えましょう」で「出会わなければよかったの?」というフレーズがありますが、これも強引にキャッシングに置き換えると「借りなければよかった」ということもあるわけです。
(なまじ借りて、延滞・滞納をしたばっかりに、ブラックリストの記録が残ってしまった…というようなものですね。ちなみに、このブラックリストの記録を改善するにも、いわゆるクレヒス修行と呼ばれる「たくさん借りてたくさん返済する」という修行をする必要があります。結局借り入れの傷は、借り入れによってしか癒せない…ということです)
返済方法では、アイフルよりアコムがほんの少し有利?
次にアイフル・アコムの返済方法を比較すると、これはアコムがほんの少し有利となります。理由は下の通りです。
- アコムは、楽天銀行だったら、年中無休・24時間無料で借入・返済できる
楽天銀行はATMを持っていないので、あくまでネットバンキングを使った借入・返済になりますが(というより、楽天銀行自体がネットバンキングですが)、このやり方でもいいという人であれば、そして楽天銀行の口座を持っている人であれば、アコムでの借入・返済は無料でやりやすいわけです。
一方、アイフルはそのように提携している銀行がないので、手数料無料で利用できる銀行…というのはありません。なので、この点ではアコムが有利です。
楽天銀行の口座がなければ関係ない
ただ「少しだけ」有利と書いたのは、要は楽天銀行の口座を持っている人以外は、関係ないからです。実際、楽天銀行をメインバンクにしている人、あるいは口座を持っている人というのは、正直まだ少ないでしょう。
私はウェブの仕事をしている人間なので、楽天銀行の便利さは身にしみて感じています。ネットショップを運営していたり、何かしらウェブでの決済が多い人、あるいはクレジットカードを楽天カードにしていたり…という人の場合は、楽天銀行の口座を持っていると非常に便利です。
あと、楽天市場での買い物が多いとか、楽天トラベル・楽天ビューティーなどの、楽天の関連サービスを使っているとか、何かしら楽天との付き合いが多い人ですね。そういう人だったら楽天銀行の口座は絶対に持っていた方がいいのですが、そうした方でなければ、楽天銀行の口座はまだ持っていない…ということもあるでしょう。
なので、あくまで一部の人にとってのメリット…ということで「少しだけ」アコムが有利…と考えます。
限度額は、アイフル・アコムとも「500万円」
最高借入限度額については、アコム・アイフルのどちらも変わりません。500万円が最高の融資枠となっています。
これについては、プロミスも同じです。大手の消費者金融でアイフル・アコムと限度額が違っているのは―。
というくらいですね。くらいというより、大手の消費者金融はこれだけしかないので、特に比較する対象がないのですが…。
何はともあれ最高限度額については、アイフル・アコムでは違いがありません。なので、高額キャッシングをしたいと言う人であっても、どちらで借りてもOKでしょう。
下限金利が安いので、400万円以上ならアイフルで借りるべき
ただ、上の「実質年率」の解説でも書きましたが、アイフルの方が下限金利が低金利です。なので、下のようになります。
- 借入金額が400万円を超えたら、アイフルの方が金利が安くなる可能性が高い
- なので、そのレベルの高額借入をする人だったら、アコムよりアイフルで借りた方がいい
といえます。つまり、借入可能金額では違いはないのですが、適用金利で違いがある…ということですね。実際の適用金利がどうなるかは、その人のクレジットスコアなどを見て総合的に判断されるので、必ずしもアイフルの方が低金利になるとは限りません。ただ、実質年率の数字を見る限りは、アイフルの方が低金利になる可能性は高いので、低金利で大口借入をしたい…という人は、アコムよりアイフルでお金を借りた方がいいでしょう。
アイフル・アコムの比較、まとめ
以上アイフル・アコムのキャッシングについて、どちらでお金を借りた方がいいのか、様々なポイントから比較してきました。最後に整理すると、下のようになります。
- 金利…アイフルの下限金利がやや安い
- 無利息…どちらも同じ初回30日間無利息
- 審査…アコムの審査通過率がほんの少し高い(あまり関係ない)
- 手数料…アコムは楽天銀行なら無料(なので、ほんの少し有利)
- 職業・属性…どちらも同じ
- 他社借入…アコムは三菱UFJ銀行系なので、良い悪い両方で影響があるかも
- 借入枠…どちらも同じ500万円
つまりほとんど違いはない…というのが結論になります。なので、下のようになります。
- アコムで借りるかアイフルで借りるか迷うよりは、借り入れした後の返済を早くできるように、アルバイトのシフトを増やしたり、日払いのアルバイトを探したりする方に、労力を使った方がいい
こういうことがいえます。これはアイフルとアコムの比較に限らず、実はキャッシングの比較全体でいえることです。正直大手であればどこでも同じなので、あまり比較で迷うことなく―。
- その後の返済をどうするか
- ↑(どうやってお金を稼ぐか)
- 今後の収支のバランスを、どう改善していくか
こういう根本的な部分を考えた方がいいでしょう。(もちろん、考えるだけでなく、いろいろ実践が必要ですが)