キャッシングの用語集 ~催告・サービサー・多重債務者・借入超過者・連帯債務者など~
キャッシングの用語や、その用語に関連して知っておくべき知識をまとめていきます。これからお金を借りようとする方よりは「キャッシングや金融の世界に興味がある」という方にとって役立つ内容ですが、参考になれば幸いで
す。
目次
- 1 「催告」とは
- 2 「サービサー」とは
- 3 「年金」とキャッシングの関係について
- 4 「借金返済」について
- 5 「債務」とは
- 6 「連帯債務者」と「連帯保証人」の違い
- 7 「債務者」とは
- 8 「借金」について
- 9 キャッシングの「借り手」について
- 10 キャッシングの「貸し手」について
- 11 キャッシングの「返済」について
- 12 「年金受給者」とは
- 13 「審査が甘い」キャッシングについて
- 14 「審査がゆるい」キャッシングについて
- 15 「年金以外の収入」について
- 16 「高齢者のキャッシング」について
- 17 「全額返済」とは
- 18 「猫次郎」氏とは
- 19 「笠虎崇」氏とは
- 20 「ヤミ金」とは
- 21 「多重債務者」とは
- 22 「借入超過者」とは
- 23 「貸金業者」とは
- 24 「クレジット会社」とは
- 25 「キャッシング業者」とは
- 26 「連帯債務者」とは
- 27 「連帯保証人」とは
「催告」とは
催告とは、カンタンに言うと、督促や催促が厳しくなったもの。中身は同じです。つまりキャッシングの世界でいうなら「返済の要求をする」ということですね。
『デジタル大辞泉』の定義によると―。
相手方に対して一定の行為をするように請求すること。債務者に対して債務の履行を請求するなど。
という風になっています。
- 借金返済に限らず、「何かの行為」を、相手に要求すること
- 一般的には、借金返済の話が多い
後半で登場している用語である、債務者とか債務というのは、下のように言えるからです。
こういう意味です。難しい言葉ですが、意味としてはそれほど難しくありません。
「サービサー」とは
サービサーとは債権回収会社とも呼ばれます。この「債権」というのも「借金」のことですが、先ほどの「債務」と違い―。
- 債務…「払う方」のこと
- 債権…「返済してもらう方」のこと
- 債務…義務
- 債権…権利
「払う義務」「もらう権利」ということです。そして、その「債権」を回収する専門の会社が、サービサーであり、債権回収会社。平たく言うと、取り立てをする会社というわけですね。
(ちなみに、「債権」という言葉が登場しましたが、この権利を持っているサービサーなどの「貸し手」を債権者といいます。
「年金」とキャッシングの関係について
「年金」という単語は、キャッシングの世界とかなり関係が深い言葉の一つです。これについてポイントをまとめると、下のようになります。
などの点が指摘できます。これらのポイントについて、詳しく書いていきましょう。
年金生活者のキャッシングについて
年金生活者といっても2通りありますが―。
- 年金以外の収入がある人
- 年金以外の収入がない人
となります。この時点で、大体想像がつくと思いますが、下のようになります。
- 年金以外の収入がない人…借りにくい
- 年金以外の収入がある人…申し込みやすい
このようになっています。申し込みやすいと言っても、もちろん「審査が甘い・審査がゆるい」というような意味ではありません(言うまでもないことですが、念のため)。
そして、年金以外の収入がなぜ、こうした高齢者の方のキャッシングで重要なのか。これは主に2つの理由から成り立っています。
- 単純な「金銭的」理由
- 「健康的」な理由
こうした2つ目の理由。
- 年金以外の収入があった方が、お金に余裕があるわけなので、単純に返済しやすい
- …という理由と、「年金以外の収入」があるということは、仕事をしているということ
- 仕事をしているということは、それだけ健康である、ということ
となるからです。高齢者のキャッシングで、健康が重要な理由については、言うまでもないでしょう。
そのため、若者や働き盛りの方々に融資をする時よりも「心身が健康かどうか」を最重視する…というわけなんですね。なので、そういう意味でも、「一定レベルの健康を保っている」ことが担保できる、「年金以外の収入がある」という点が、重要になるのです。(もちろん、お金の面でも有利になるということもあります)
「借金返済」について
借金返済については、下のようなポイントを特に意識するといいでしょう。
こういうのがまず一つ。この無理に全額返済しなくていいということは、過去に数千万円の借金を背負い、特定調停によって生還した、猫次郎氏も、著書の中でよく語られていることです。これは猫次郎氏だけではなく、アイフルの元トップセールスマンだった笠虎崇も、やはり書籍でよく語られていることです。
- 確かに「借りたお金は返す」のが本来あるべき姿だが、人間だから、健康を害したりクビになったりいろいろあるし、どうしても返済できない時は仕方がない
- ヤミ金やショッピング枠の現金化業者などからお金を借りるよりマシだし、一人の人が精神を病まずにまともな人生をその後送れる方が、日本全体にとっても良いことである
こういうわけです。ある多重債務者・借入超過者を支援する団体さんは、「返せません、すみません」というフレーズを掲げて活動していました。
(多重債務者の救済のための本で読んだのですが、団体名は失念してしまいました。検索したけど出てきませんが、このフレーズだったことは間違いありません)
そして、このフレーズは「何が何でも金返せ、オラア!」みたいなヤクザのような貸金業者だったら、怒るかも知れません。しかし、まともに営業しているキャッシング業者やクレジット会社であれば、「やむを得ない事情で返済できない」というのは理解して下さいます。また、最初からそうした「一定数の貸し倒れ」を計算した上で金利設定をしているので、別に問題ないわけです。
なので、最初から返済する気がなくて「わざとそうした」のでなければ、堂々と「返せません、すみません」と言ってしまっていいんですね。日本政府という国家が許可しているわけですから、堂々とそうしていいのです。
(もちろん、債務整理などをした後は、今後同じ失敗を繰り返さなくていいように、気をつける必要がありますが…)
「債務」とは
債務というのはカンタンに言うと、「借金」のことです。Wikipediaの定義を引用すると下のようになります。
債務(さいむ、英: debt)とは、ある者が他の者に対して一定の行為をすること又はしないこと(不作為)を内容とする義務をいう。
「…何だ、このわかりにくい表現は」と、誰でも思うでしょう。これですぐにわかったという人がいたら、もともと知っているか、何でも「わかったつもり」になってしまうタイプです。正確に説明すると、確かにこの通りになるのですが、この説明で一発でわかる人は、いないはずです。
箇条書きしていくと、下の通りです。
- 「債務」とは、「義務」である
そして、どんな義務かというと、下の通りです。
- 「Aさん」が、「Bさん」に対して、「○○をする」もしくは、「××をしない」という義務
「○○をする」の方が多いです。
- 「支払い」をする
- 「物の提供」をする
などですね。そして、これを「給付」といいます。ほとんどの「債務」は「給付」が義務になっているので、「債務とは、給付をする義務である」という定義も、多くの辞典で見られます。たとえば「大辞林 第三版」の場合は―。
特定の人に対して,一定の給付をしなければならないという義務。
となっています。Wikipediaより断然こちらの方がわかりやすいですね。(ただ、Wikipediaの方が正確ではあります)
Wikipediaと大辞林の定義は、何が違うのか
Wikipediaは「××しない」も債務である、としています。
- 何かを払うとか「○○する」だけではなく、「××をしない」という「何もしない」ことも、「債務」のうちに含まれる
こういうわけです。
- 「積極的」債務、と
- 「消極的」債務、がある
こういうわけですね。この「消極的」債務…、つまり「××しない」というのは例えば何かというと、下の通りです。
- 貸し手が「会社」で、借り手が「その株主」だったら、「経営に対して発言しない」(口出ししない)
こうした内容ですね。「経営に関する口出し=お金になる」わけですから、これは「お金の貸し借り・やり取り」に近いのです。
(実は、法律の世界ではこういう「お金に等しいもの」というものが、いろいろ定義されています。極端な話「債務の返済」の条件が、俳優さんだったら「舞台への出演」などと、契約書に書かれている…ということもあるのです)
というように、債務には、「○○をする」だけではなく「××をしない」というタイプの義務もあるわkです。そして、下のように言えます。
- 大辞林はそれを書いていない
- Wikipediaはそれを書いている
こういうのが違いなんですね。なので、下のようになります。
- 大辞林の方がスッキリしていてわかりやすいが、正確なのは、Wikipediaの説明である
こういうわけですね。
さらにWikipediaの説明を見ると?
さらに、「債務」についてのWikipediaの説明を引用します。
義務を負う者を債務者、権利を有するものを債権者と呼ぶ。
これはいいですね。借金でいうなら―。
- 借り手…債務者
- 貸し手…債権者
こういうだけの話です。借金返済・取り立ての―。
- 「義務」がある…債務者
- 「権利」がある…債権者
債権を債務者からみた場合の表現。
これも上の言葉と同じです。同じ「5億円の借金の存在」が―。
- 債務者から見たら…債務
- 債権者から見たら…債権
このようになるわけです。
複数の人が、同じ債務を負担すると連帯債務となります。
これは「保証人」とは違います。この違いは下のようになります。
「連帯債務者」と「連帯保証人」の違い
- 連帯債務者…借りた本人と「同じ」責任
- 連帯保証人…あくまで「保証人」としての責任
このようになるわけです。
- 連帯債務者…「本人」の扱い
- 連帯保証人…「保証人」の扱い
となるわけですね。具体的な責任は―。
- 連帯債務者…「延滞」がなくても、最初から「支払い義務」がある
- 連帯保証人…「延滞」が「あった時だけ」支払い義務がある
つまり、たとえば下のように言えます。
- 借りたAさんが、まだ一度も延滞していないのに、Bさんの所に、貸金業者がやってきた
こういう場合、下のようになります。
- Bさんが連帯債務者…払わないといけない
- Bさんが連帯保証人…払わなくていい
このようになっているんですね。「連帯保証人の方、当たり前じゃね?」と思うでしょう。その通りです。これが本来、当たり前なのです。「連帯債務者とは、その当たり前の権利すらなくす」という、極めて重い立場なのです。借りた本人と、完全に同じ」ということなんですね。
連帯債務者には、絶対になってはいけない
連帯債務者になるということは、「この人と自分は一蓮托生である」と覚悟を決めたということです。つまり、親兄弟・結婚相手など「この人とずっと生きていく」と決めた相手にしか、絶対に連帯債務者になってはいけないのです。
そうでない相手の連帯債務者になったら、基本的にその人は裏切ると思った方がいいでしょう。こう書くと人間不信のようですが―。
- 連帯債務者が必要な時点で、その人は「自分の経済力以上」のことをしようとしている
- それは当然「厳しいこと」である
- ↑(借金返済にしても、事業を起こすにしても)
- 人間は、厳しいことにはそうそう耐えられない
- 耐えるつもりがあっても、災害や交通事故などによって、どうしても無理…という場面は出てくる
こういうのはわかるでしょう。
- そういう時、「全責任が自分にある」なら、逃げられないので、死力を尽くして頑張るか、債務整理などをして、綺麗に「自分で片付ける」方法をとる
こういうわけです。つまり「戦うか」「自分で整理する」か、どちらかになるわけです。
逃げ道があると、人間は逃げる
しかし、ここで「連帯債務者にすべてを押し付ける」という逃げ道がある…。という時、人間は逃げるんですね。これは悲しいことですが、人の世の真実です。これは決して「人間不信」というわけではなく―。
- 「逃げ道がなければ」その人は頑張るか、債務整理などで「自分で責任を取る」という正しい行動をとれる
- だから、そうさせてやるべき
- 「そうせざるを得ない」状態にしてあげるべき
このようになるわけです。
- 「信じていないから」連帯債務者にならない、のではなく
- 「逃げ道さえなければ、自分で行動できる」人だと「信じる」から、連帯債務者にならない
つまり、連帯債務者にならない、というのも一つの愛情なのです。
「孫子の兵法」が説く「逃げ道」
この「逃げ道」については、孫子の兵法にも有名な言葉があります。「三面包囲」というもので―。
- 敵を包囲する時は、必ず「逃げ道を一ヶ所」開けておけ
理由は下の通りです。
- そうすれば、敵兵は「逃げる」ことを考える
- 「一致団結して戦う」ことはしない
- 「自分だけ逃げて、助かる」ことを考える
このようになるわけです。
- 「誰かがそう考える」と、「次の人間」もそう考える
- そうすると、「さらにみんな」そう考えるようになる
- その敵軍は、こうして崩壊する
つまり、聖書の「滅びに至る門は、広く大きい」という言葉を、まさにそのまま「戦場で体現」したようなものです。
- 「三面包囲」によって、「一方向だけ」、「滅びに至る門」を開いておく
孫子という人の恐ろしさが、よくわかるでしょう。敵に甘くしているように見せて、実は「最も効率的に殲滅させられる方法」を、熟知しているわけです。
(ちなみに、この「三面包囲」というのは日本人の孫子愛好家の方々の造語で、原文は「囲師には必ず闕き、窮寇には迫ること勿かれ」となっています。「包囲する時は、必ず開き、窮地に追い込むな」ということですね。この一文を見ても、窮地に追いやられることは、実は人間にとって幸せ(かも知れない)ことであるというのが、よくわかるでしょう。)
連帯債務者になることは「三面包囲」である
上の説明で、「連帯債務者にならない」ことが「愛情」であることが、よくわかるでしょう。逆に、気安く連帯債務者になることは、下のように言えます。
- 孫子が「敵を殺す方法」として説いた、「三面包囲」を、その人に仕掛けることである
と言えるわけです。自分の友達や兄弟などに対して「三面包囲」を仕掛けるわけですね。これが本当に愛情だろうか、ということです。
本当に愛情があるなら―。
- 「自分でやれよ。そのくらい超えられるだろ」
- と突き放す必要がある
あるいは「この人なら、絶対に大丈夫」という「確信」がある時だけ、連帯債務者になる…ということですね。つまり、少なくとも連帯債務者とか連帯保証人という制度に関しては―。
愛情は「0か100」のどちらか
でなければいけない、ということなのです。「連帯」というのは、そのくらい厳しいことなのです。(別に連帯だけでなく、本来人生自体も、そういうものかも知れませんが)
「債務者」とは
債務者とは、キャッシング的に言うと「借金がある人」のこと。つまり借り手です。法律的にいうと「債務がある人」ですね。
『デジタル大辞泉』の定義では―。
特定人(債権者)に対して、一定の給付をなすべき義務を負う者。
となっています。「一定の給付」というのは、下のように言えるからです。
- 無制限ではなく「一定である」
- つまり、借金だったら「100万円」の返済とか、労働だったら「1ヶ月間の無償労働」など
このように「何かしらの、制限がある」ということです。なければ完全な「従属関係」というか、要するに「奴隷」ですからね。おそらく「無制限の給付」というのは、法律では認められていないはずです。
(もしそんなルールがあったら、債務でもそれ以外の分野でも、大変なことになりますから)
で「給付」というのは、下のように言えるからです。
- 「お金」のことが多いが、「不動産」などの資産でもいいし、「自動車」などの「動産」でもいいし、「労働力」などの提供でもいい
その人が優秀なコンサルタントだったら「アドバイス」が給付になる…ということもあります。というように、「物やサービス
で支払う」というのもありなんですね。なので「一定の給付」という表現が使われているわけです。
「借金」について
借金とは何かは言うまでもないのですが、「借金」でGoogle検索をした時の順位が、なかなか示唆的だったので、一覧にします。(タイトルでなく、内容を書いていきます
- 1位…FXで800万円の借金を作り、お嫁さんにも内緒にしている無職男性のブログ
- 2位…弁護士事務所が作っている、借金返済の方法のサイト
- 3位…18才から37才までずっと借金していた(総額380万円)の女性のサイト(デザインレベルが高い)
- 4位…ブログ村の「借金・借金苦」のランキング
- 5位…あまりおすすめできない、いかにもアフィリエイトという感じの、任意整理の宣伝ブログ
- 6位…Wikipedia「借金」
個人ブログが「Wikipedia」や弁護士事務所を抑えてトップ…というのに多少驚いたのですが、見てみたら「ああ、これはトップだ」と思いました。というのは、下のように言えるからです。
- とにかく悲惨である
- リアル『闇金ウシジマくん』のような感じ
- ↑(ウシジマのように暴力は出てこないが)
借金をすることが、いかに恐ろしいか、この管理人さんの記事を読むと、胃が痛くなるくらいわかります。私はキャッシングの研究が仕事なので、借金の恐ろしさは人よりも知っている方ですが(私自身、クレジットカードの強制解約になった人間ですし)、それでも「全然わかっていなかったんだな」と、このブログさんを読むとわかります。少し、内容と、そこから学ぶべきことを書かせていただきます。
「投資での借金は、絶対にしてはいけない」
このメッセージに尽きます(ご本人はそのつもりではないかも知れませんが、傍から見ると)。というのは、下のように言えるからです。
- 確かに「800万円」の借金は大きい
- しかし、普通なら自己破産すれば解決する
- しかし、この方の場合「FXで作った借金」なので、「免責不許可事由」となり、自己破産できない
こういうことなのです。自己破産は、投資・ギャンブルなどで作った借金は認められないんですね。ギャンブルはまだ認められることがありますが、投資はほぼNGなのです。「金を儲けようとしていた」ということに対して、裁判官なども嫌悪感を覚えるわけですね。
かつて「日本で一番ポンドを持つ男」と呼ばれた男性も、やはり外貨取引で失敗し多額の(億単位の)借金を背負い、現在は作業所のような場所で働きながら、地道に返済されています。
(しかし、インタビューを見る限り、何か悟りが開けたような感じで、それはそれで強い生き方だとも感じました)
何はともあれ投資は、絶対に借金でしてはいけないということが、このブログさんを読むと、つくづくわかります。
ちなみに、この管理人さんは「二重の借金」をしています。
- FXの「レバレッジ」
- 普通のキャッシング
レバレッジは「信用取引」というもので―。
- 現時点で100万円持っていないけど、100万円持っていることにして、取引する
こういうものなんですね。
- お金がなくても、一発で大儲けを狙える反面、失敗したら、莫大な借金を背負う
こういうものです。(余談ですが、堅実派として知られるウォーレン・バフェットも、実は現在でも目一杯レバレッジをかけて、投資をしているそうです。あまり知られていませんが)
つまり、この管理人さんは―。
- FXで失敗したから、ではなく
- 「FXを始めた時から」すでに借金をしていた
こういうことなのです。借金という意識はなかったかも知れませんがFXのレバレッジというのは、要するに借金なんですね。そして、それで失敗したため「本物の借金=キャッシング」も背負うことになってしまった…というわけです。
- 「借金で投資をする」が危険なのはもちろん、「レバレッジも借金である」という意識が重要
こういうことがよくわかります。「借金」という巨大なキーワードで1位を取っているということは、ウェブの人間から言わせるとすごいことで、何とかして、これをお金に変えて、お子さんやお嫁さんの生活のプラスにしていただけたら…と思うのですが…。
(ちなみに、ご本人も「このブログは売れる」と書かれていて、何かしらの売却を考えられているようです。しかし、業者とか足元を見て買い叩きそうですよね。買い叩かれないようなうまい売り方を考える必要がありますが…)
Wikipedia「借金」の内容は面白い
何が面白いかというと、一般的な借金の説明の後「政府の借金」について言及している部分です。冒頭を引用すると下のようになります。
現代では特に巨額の借金をしているのは政府であり、特筆に値するのでそれについて解説する。
つまり、「一般人の借金」についていつものWikipediaのように説明した後、実は、一番借金まみれなのは政府であると続くわけです。そして、ここからが本番とばかりに「マシンガントーク」が始まります。上の「特筆に値するので」というのは、かなり「皮肉な表現」なんですね。(怒りを抑えているというか)
そして、この「政府の借金」についてものすごい勢いで書かれているのですが、最後の下の内容は、特にすべての人が知るべきだと思ったので、引用させていただきます。
経済評論家の三橋貴明は、実際は「政府の負債」(Government debt)であるのに「国の借金」と報道する事は「嘘」であると指摘し、また実際は「国民一人当たりの債権」であるのに、それを「国民一人当たりの借金」と報道する事は「嘘」であるとも指摘している[9]。
- 本当は「国の借金」ではない
- 「政府」が借金しているだけである
- 国民は政府に対する「債権者」である
- つまり、国民は政府に対して「取り立てる」側である
- 政府は国民に「借金をしている」側である
なのに、それをごまかすために―。
- 「政府の借金」という表現ではなく、「国の借金」という表現を使っている
そして、三橋貴明氏はそれを批判しているわけです。「国民一人あたりの借金」という表現や報道は「嘘」だと。
税金を払う気をなくします
Wikipediaのこの記事を読んでも、あらためて税金を払う意欲が薄れます。まともなことに使われて、それが正直に報告されているならともかく―。
- ろくでもないことに多く使われている
- しかも「国民の借金」のように、嘘をつかれている
こういうわけですからね。といっても、脱税は当然よくないし、節税も結局のところは―。
- ひたすら働く
- ひたすら仕事にのみ、お金をつかう
- 贅沢は一切しない
こういう王道しかないので、別にせこい節税を考えているわけではありませんし、推奨もしません。
これはキレイ事ではなく、『お金持ちの教科書』シリーズで人気の加谷珪一氏も―。
- 「魔法のような節税」は存在しない
- 大人しく税金を払うか、ひたすら働き、贅沢をせず、すべて仕事に再投資するしかない
こういうことを書かれています。
- 「税金を払いたくない」と本気で願うと、自ずと「その出費は仕事に役立つか」
- 「この行動は、仕事に役立つか」だけを考えるようになるので、「経費」というフィルターを通して、「完全に無駄のない人生」(ビジネス的に)となる
「それは人間なのか?」と思われたら、違うかも知れません。別に加谷珪一氏もそれが正しいとは言っていません。ただ、下のように言えます。
- 結局、税務署の方々に対して、一切恥じることがない節税をしようとすると、朝から晩まで働き続け、仕事以外には一切のお金を使わない
これが、一番の方法になるわけです。Googleやアップルのような世界的企業であれば、有名なダッチサンドイッチ・ダブルアイリッシュなどの節税手法が使えるのですが、普通の企業や自営業・個人事業主では、そんな方法も使えないですしね。
それに「将来、世界がどういう風に変化しても稼げる力」を手にしようとすると、やはり努力するのが一番なのです。どれだけ才能があっても、努力をしないと晩年に悲惨なことになるというのは、元プロ野球選手の清原和博氏を見ても、実感できるでしょう。
(イチローや松井でもうらやましがるくらいの天賦の才能があったそうですが、練習は新人の頃しかしていなかったようです。それで500本以上の本塁打を打ったというのは、ものすごい才能だったんだな、と感じます)
このように、何はともあれ、Wikipediaに書かれた「政府の借金」を読むと、税金を払う気をなくすでしょうが、下のように言えます。
- 脱税がダメなのはもちろん、「節税」にしたって、結局せこい方法は通用しない
- 本当に節税をしたいのであれば、朝から晩まで働き、仕事以外に一切お金を使わない
- …という「修行僧」のような生活をするのが一番
ちなみに、私は今そうしたいです(現時点では、全然そうなっていませんが)。
税金の使われ方を見ると、税務署の人だって内心は腹が立つことが多いのではないかと思いますが(彼らだって、所得税を払っているわけですからね)、それでも本当に抵抗しようと思ったら、自らが、断食する修行僧のように、ハングリーな生活をするしかないということなのです。いわば「ハンガーストライキ」みたいなものですね。これだったら完全にケチのつけようがないので、追加で徴税されたりすることも、ないわけです。一番の節税ですね。
(ただ、ここまで来ると「何のためにお金を稼ぐのか、働くのか」という疑問に、再度ぶつかるわけですが。サルトルが言うように「自由とは、義務を愛すること」となるのでしょう。)
キャッシングの「借り手」について
借り手(債務者)の意味は説明するまでもありませんが、ここでは金融庁が2010年に発表した、「借り手の目線に立った10の方策」を紹介します。
まず、「10の方策」を一覧にすると下のようになります。
- 返済計画の再編・借入先の変更の推進
- 個人事業主が提出する「事業計画書」を簡単にする
- 個人事業主の「事業所得」を、貸金業法第13条の2第2項の規定の「年収」に計算する
- 貸金業法第13条の2第2項の規定の「例外と除外」を再検討
- 貸金業者の事務手続きを、シンプルにする
- 健全な消費者金融市場を形成
- 多重債務者のセーフティネット
- 多重債務者のカウンセリング
- ヤミ金対策
- 改正貸金業法の公報
まず、真っ先に感じたのがお役所が作る文書の、わかりにくさです。何しろ「公式文書に、この一覧すらない」のですから。
普通は「10の方策」と言ったら、「最初に10個、一覧にする」のが当たり前です。会社のプレゼン資料でも、書籍の目次でも、あるはサイトのトップページでも、普通はそうでしょう。しかし、金融庁の作る文書は、そうなっていないんですね。一応「一覧」的なものから始まる文書もあったのですが、下のように言えます。
- 「全部、1ページの半分くらいの補足」がついている一覧なので、「一覧」というより、もはや「本文」である
こういう状態です。おそらく「セーフティネット」だけだと、何のことかわからない、というように考えて「正確な説明」を盛り込んだ結果なのでしょう。
気持ちはわかりますが、これはケインズのいう「正確に間違う」ということであり―。
- 「正確」を期して、結果的に「伝わらない」よりは、まず「漠然と正しい」ものを伝える
こういう努力が必要なのです。この「漠然さ」を乗り越えていくには、それなりの覚悟が必要なのです。飛行機が何で飛ぶのか、理由は解明されていないというのもそうです。
- 「何で飛ぶのかわからないものを飛ばすのは、怖い」
- しかし、現実に飛ぶし、人々もそれを望んでいる
- だったら、今わかっている範囲で改良をして、「漠然と正しい」まま、飛行機を飛ばし続けるしかない
この「曖昧さに耐える」というのは、「正しいものが何なのか、わからないまま進む」という不安を抱えるわけですね。オウム真理教に、東大などの名門大学の出身者が多かったのも―。
- 常に「正しい答えがある」のが当たり前だと思っていたので、「それがない」人生というものに不安を感じ、オウムに入信した
こういうことなのでしょう。余談ですが、五木寛之氏は『人生の目的』という著書の中で、人生の目的とは、人生の目的を探すことであると語られています。哲学の命題である「哲学とは、哲学とは何かを考えることである」にも似ていますが、とにかく「世界はこのように曖昧」なのです。なので、下のようになります。
- 「曖昧」でもいいから、まず「一覧=全体像」を作っていただきたい
このように、金融庁の方々が作成された文書を読んで、つくづく思いました。気持ちはよくわかるのですが。(作りたくても「上からの圧力」みたいなものがあったのかも知れません)
*ちなみに、私が書いた上の一覧は、検索で五位くらいにようやく出てきた、弁護士事務所のサイトさんを参考にして、書いたものです。実際にはもっと一つ一つの言葉が長くなっています。
キャッシングの「貸し手」について
貸し手の意味も、説明不要です(専門的には「債権者」といいます)。そして、ここでは「貸手責任」について書きましょう。貸手責任とは、下のように言えます。
- 審査
- 融資
- 回収(督促)
- 管理
の、4段階すべてで存在します。それぞれの貸手責任は―。
- 審査…しっかり審査する(返済能力があるか)
- 融資…妥当な金額だけ融資する(その後の追加も含め)
- 回収…違法な取り立てをしない
- 管理…個人情報を適切に管理する
「当たり前」と思われるかも知れませんが、実際「人間の世界では、当たり前のことが一番難しい」のです。
そして、こうした貸手責任は英語でレンダーライアビリティーとも言います。JICCなどの個人信用情報機関ももともと「レンダースエクスチェンジ」という組織からスタートしましたが、これもやはり「貸し手=レンダー」という英語を使っていますね。
(エクスチェンジは交換で、「貸し手の情報交換」という意味だったのです)
ちなみに、この貸手責任の代表的なものが貸付条件です。
- どんな金利か
- どんな返済方式か
- 極度額はいくらか
こうした「融資条件」を、ハッキリ伝わるように明示する…ということですね。
- 事務所だったら、目立つ場所に大きく表示し、サイトだったら、やはり最初の画面で見える場所に、ハッキリ書く
その他貸金業法第13条の2第2項の規定などもすべて「貸手責任」に当たります。
キャッシングの「返済」について
キャッシングの返済は「リボ払い」が普通です。一部のサイトで―。
- キャッシングとカードローンの違いは「返済方式」で、キャッシングは一括払い、カードローンは分割払いです
などと書かれていますが、これは完全に間違いです。試しに「キャッシング 返済」と検索していただけばすぐにわかります。三井住友カードの「キャッシングリボの臨時のご返済方法」のページがトップで出てくるなど、軒並み「リボ払い」について書いています。
(タイトルでリボ払いと入っているものが半分ですし、タイトルに入っていなくても、中身を読めば全部リボ払いについて書いています)
そもそも消費者金融だって「キャッシング」である
上のような間違いを最初にした人は「キャッシング=クレジットカードのキャッシング」だと思っていたのでしょう。それだったら、確かに一括払いが多いです。しかし、下のようにも言えます。
- キャッシングというのは「アコム・アイフル」なども含む
- これらはリボ払いが99%である(正確な数値はわからないが、ほぼ全員)
- そして、クレジットカードはキャッシングに対してそれほど積極的でない
- ↑(ショッピング枠の方が中心)
- ということで、キャッシングといったら消費者金融の方が多く、消費者金融のキャッシングがほぼ全部リボ払いである以上、キャッシングの返済は「リボ払いが主流」というべき
なんですね。もちろん、こうしたことはキャッシングの知識に興味がある方以外は、あまり関係ないことだとは思いますが…。
「年金受給者」とは
年金受給者とは、そのまま「年金を受け取っている人」のこと。年金生活者ともほぼ同義語ですが―。
- 年金生活者…「年金以外の収入がない」イメージがある
- 年金受給者…「年金をもらっている」というだけで、他の収入もあるイメージ
こういう風。つまり「年金以外の収入があるかないか」の違いで、年金受給者と呼ばれる方が、ありそうな「感じ」がするということです。あくまで「感じ」ですが。
実際には「年金生活者」と自分のことを区分していても、アルバイト・パートをしている…という方はいます。なので、必ずしもこの違いになるわけではありません。(強いて言葉のイメージで、違いを表現するなら、ということです)
年金を受け取る条件は?
知っている人もいるでしょうが、あらためて年金受給者となる条件を書くと下の通りです。
- 65才以上である
- 65才になった「翌月」から支給が始まる
- 「亡くなった月」の分までもらえる
このようになっています。そして、たとえば「3月1日」になくなったら、3月分ももらえるのですが、「まだ本人が生きているうちに、支払われていない(大体支払日は15日なので)ということが多いです。その場合はどうなるかというと、その亡くなった月の分を、家族が受け取れるという風になります。ただ、下のように言えます。
- これはあくまで「15日より前」など、まだ「年金が振り込まれていない」場合であり、月の後半であれば、大体振り込まれているので、このルールは関係ない
年金以外振り込まれるのは、2ヶ月に一度である
年金は毎月振り込まれる…と思っている人がいるかも知れませんが(若い人は、大体そう思っているでしょうが)実は年金が振り込まれる頻度・ペースは、2ヶ月に一度となっています。
- 二ヶ月分を、一度に振り込む
こういう風ですね。なので、二ヶ月間うまくこの年金でやりくりしないと「年金以外の収入がない」という年金生活者の方々の場合は、生活できなくなってしまうのです。
(そして、そうした高齢者の方々が、偽装質屋などの違法業者に走ってしまう…ということですね)
「審査が甘い」キャッシングについて
「審査が甘いキャッシング」のサービスを探している方は多いでしょうが、これについてポイントをまとめると、下のようになります。
- まともな消費者金融・銀行カードローンでは、審査が甘いキャッシングというのは存在しない
- あったら、ヤミ金だけである
このようになるわけです。
- 一応「審査が甘いキャッシング」はあるが、それはヤミ金であり、手を出したら破滅である
- だから、借りてはいけない
これらしかし今日中にお金を借りないとマズいという人もいるでしょう。そうした方はどうすべきか。箇条書きすると下のようになります。
- 債務整理する(自己破産など)
- その用事を無視する
などの選択肢があります。要は「放り投げる」ということ。「そんな無責任な」と思うかも知れませんが、これは無責任ではありません。
法的な義務でなければ、守らなくていい
たとえば、作家の森博嗣氏(『すべてがFになる』などの作者)は―。
- 人間が「やってはいけないこと」は、法律で禁止されていることだけである
- あとのことは、全部やっていい
と書かれています。別に森博嗣氏の言葉だからというわけではありませんが、私もこれに賛成します。というのは、下のように言えるからです。
- 債務整理をしないで無理に返済しようとし、ヤミ金からお金を借りることになると、最終的に「死体遺棄」などの犯罪を手伝わされることになる
ヤミ金が反社会勢力とつるんでいるのは今でもありませんが―。
- 反社会勢力は、日常的に犯罪行為をしないといけない
- しかし、当然「捕まる」リスクは犯したくない
- だから「誰かに」やらせたい
- 誰にやらせよう?そうだ、貧乏人がいい
つまり、ヤミ金というのは、下のように言えるからです。
- 「利息で儲ける」ことを考えることもあるけど、何より「反社会勢力・ヤクザ」のフロントとして、「犯罪要員」を「確保」するためのビジネスでもある
つまり本当の目的は利息収入ではないということです。こういう「ずらし」のビジネスモデルは、まともなビジネスの世界でも、よくあることです。
(最近問題が発覚しましたが、脱毛サロン最大手のミュゼプラチナムなども、そうでした。ワキ脱毛をほぼ無料にする代わりに、集まったお客さんのデータベースを、外部に提供するなどのビジネスで利益を上げる…という「リアルフリー」の戦略を展開していたわけです)
レディースローンの場合、風俗店のスタッフを確保するためでもある?
これは大手の消費者金融などが提供する「まともなレディースローン」の話ではありません。もちろん、大手の消費者金融のレディースキャッシングでは、そのようなことはありません。あくまで―。
- 10年ほど前の歌舞伎町を中心に、ごく一部で展開されていた、反社会勢力が「レディースローン」と偽って提供する、「審査が甘い女性専用ローン」のこと
こういう「限定された内容」です。ただ、レディースローンでも普通のキャッシングにしても―。
- 「審査が甘い」というのは、ヤミ金だったり反社会勢力の一部だったり、とにかく「ろくなことがない
- そんな借入先でお金を借りるくらいなら、いさぎよく債務整理をしたり、「お金が必要」な用事を断った方がいい
このようになるわけです。
お店や会社が倒産しそうな場合は?
これはもう、ヤミ金で借りるくらいなら倒産させた方がいいと思います。というと非情のようですが、そうではありません。
- 事業家が失敗するのは当たり前である
- カーネル・サンダースだって、何度も倒産してきた
- トヨタ自動車ですら、戦後に倒産しかけた
- ブックオフ創業者は、ブックオフを始めるまでに12の事業をやった
- ↑(うち、大部分は失敗に終わった)
つまり、失敗したと思ったら、さっさとやめればいいのです。ドラッカーも下のような名言を残しています。
- 成果とは「百発百中」のことではない
- 百発百中は、曲芸である
このようになるわけです。
- 事業に失敗はつきものであり、野球に三振はつきものであり、それを避けようとしたり、隠そうとしたりするより、「さっさと事業をたたんで、再チャレンジする」方がいい
そうやって「やめる」決断をしてきたから、ブックオフの創業者にしても、カーネル・サンダースにしても「後々大成功することができた」のです。「やめる勇気」というのは、事業をする上で非常に重要なのです。
「三十六計、逃げるに如かず」
これは中国古典の有名な言葉なので、知っている人も多いでしょう。どういう言葉かまとめると、下のようになります。
- 檀道済(たんどうさい)という、有名な将軍がいた
- この将軍は「36」の種類の作戦を得意としていたが、その中でも、一番得意なのは「逃げる」ことであった
こう書くと檀道済をdisっている(批判している)ようですが、そうではありません。
- 檀道済が勝ち続けることができたのは、「これは負ける」とわかった戦いで、いさぎよく「逃げる」ことができたからだ
つまり、「潔さ」というのは常に戦うことではなく「戦うべき時と、そうでない時を見分けられる」ということなんですね。なので、下のようになります。
- ヤミ金からお金を借りないと事業ができないくらいになったら、もうその事業は「失敗だった」わけだから、いさぎよくやめればいい
こういうだけのことなのです。それでもまだこだわるというのは、下のように言えるからです。
- ただの未練であり
- 「お客さん」のことも、何も考えていない
- ただの「自分のこだわり」である
悔しいかも知れませんが、それが事実なのです。お金は正直なのです。
松下幸之助「商売は必ず儲かる」
他の記事でも何度か紹介しているものですが、松下幸之助は「商売は必ず儲かる」という有名な名言を残しています。かなりストレートな物言いですが、それだけにビジネスをしている人であれば、ぐっとくるものがあるでしょう。
- 儲からなかったということは、努力をしていないか、最初から「そのビジネスが間違っていた」
あるいは―。
- 最初は間違っていなかったけど、今はもう、時代が変わってしまった
こういうこともあります。何にせよ現時点で正しい商売をしているなら、そして努力しているなら、必ずビジネスは儲かるはずということなのです。これは、下の通りです。
- 「自分は正しいから、いつか儲かるはず」
- という「願望」を抱くのではなく、現時点で自分が儲かっているなら、それは正しい
- 儲かって以内なら、自分は間違っている
このようには「判断の基準」にしなさい、ということです。間違っても、自分の都合の良い方に「願望」として捉えてはいけないのです。
「願望」で生きたいなら、大人しくサラリーマンをして、宝くじでも買っていれば良いのです。特に公務員の方だったら、仕事の成果など出さなくても、クビになることはないでしょう。たとえば公立学校の先生が「現実離れした理想」をひたすら生徒に語って聞かせていても、別に何も問題はありません。
しかし、独立して事業をするなら、そうは行かないのです。動物園を出て、サバンナで生きると決めたなら、山中鹿之介のように「我に七難八苦を与え給え」という気概を持って生きなくてはいけません(かは知りませんが、私はそう思っています)。
先の「連帯債務者」の部分でも書いたことですが、孫子の兵法の「三面包囲」のように、逃げ道は人をダメにするのです。そして、逆に言えば「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす」のように「逃げ道のない状態」というのは、実はとても幸せなことなのです。
そして、この「逃げ道を作ってはいけない」という言葉も、勘違いする人がいます。つまり「今の事業を、何が何でも続けなくては行けない」などと思うわけです。それで、ヤミ金などに手を出してしまうのです。しかし、ここでいう逃げとは「事業を続けること」「ヤミ金からお金を借りること」です。
そして「逃げない」というのは、下のように言えるからです。
- 自分は「失敗した」と認めること
- しかし「別の事業で再起する」と誓うこと
- その事業が何であっても、全く不慣れなことの連続であっても、その事業で結果を出す、ということ
なのです(現実には、完全に新しいことに手を出してもうまくいくとは限らないので、これまでやってきた事業=自分の得意分野と、新しい事業の接点を見つける必要があります)
ということで「逃げる」とか「戦う」という定義から、まず正しくする必要があるわけです。つま理由をまとめると、下のようになります。
- たとえ「会社やお店がつぶれそう」という理由であろうと、それはヤミ金などから借り入れする理由にはならない
- そういう時は、いさぎよく事業をやめなければいけない
- やめるべき時にやめるのは、有能な人しかできない
こういう行動に「確信」を持つために、ドラッカーや兵法三十六計のような古典があるわけです。
(檀道済の「三十六計」というのは、兵法三十六計とは、また別のものですが)
「審査がゆるい」キャッシングについて
審査が甘いキャッシング同様、審査がゆるいキャッシングというものも存在しません。「審査が甘い~」の方で書いたのと同様に下のように言えます。
- あるとしたら「ヤミ金」などの違法業者や、クレジットカードの現金化業者などの「ショッピング枠の現金化業者
」だけであり、圧倒的に自分が損をするし、特に悪質なヤミ金の場合、犯罪の片棒をかつがされる
こういうリスクがあります。たとえば『闇金ウシジマくん』では―。
- 「死体処理」を手伝わされるシーンが多い
- 指定された駐車場に行き、車のトランクから「ゴルフバッグ」を出し、「指定された場所まで持っていく」
こうした「比較的ソフト?」なものもあれば―。
- 直接死体を切断してミキサーにかけ、「肉団子」にして、海や川に捨て、魚のえさにする
- 血液はすべて「ペットボトル」に入れて、公衆トイレで流す
こういう「ホラー映画」のようなシーンも出てきます。もちろん、ヤミ金でお金を借りた人のすべてがそうなるわけではありませんが、これに近い状態になることはあるわけです(特にゴルフバッグで運ぶ程度なら、おそらくかなりあると思われます)。
というような悲惨な結末が待っている(可能性もある)ので、くれぐれも「審査がゆるいキャッシング」というものから、借りてはいけません。そういうものを探すようになった時点で―。
「いさぎよく」と書くと、何やら大層なことのようですが、債務整理にしても自己破産にしても、全く大したことはありません。自己破産を生活保護と混同している方も多いですが―。
- 自己破産をしても、その後のお給料は普通にもらえるし、会社をやめる・退職する必要もないし
- 貯金もできるし、戸籍などにも残らない
そのため、自己破産をしても、実は生活はほとんど変わらないのです。デメリットはほとんどないんですね。(宅建主任など、一部の資格が必要な職業は、3ヶ月ほど制限されるので、それが唯一のデメリットです)
ということで「審査がゆるいキャッシング」を探すレベルになったら、無理に借金で借金を返済するようなことはせず、債務整理をした方がいいのです。(あるいは、多重債務者の方であれば、返済計画支援のための融資を利用する…というのもありです)
「年金以外の収入」について
キャッシングと年金以外の収入の関係について書くと下の通りです。
- 消費者金融…年金以外の収入がないと、借入不可
- 銀行カードローン…なくても状況・条件によっては借りられる
銀行カードローンの方について詳しく書くと下の通りです。
- 年金の振込先の銀行口座を、その銀行にするなら、OKになる
こうした条件です。もちろん、これはあくまで一例であって、どの銀行カードローンでもこのルールでOKになる…というわけではありません。
なぜ年金の振込先の指定でOKになるのか?
これは簡単で、「取りはぐれがなくなる」からです。要は督促や取り立てなどを一切しなくていいわけですね。年金の振込先に指定してもらうと。
- 年金は、2ヶ月に一度必ず振り込まれる
- そこから「自動的に天引き」する方式にしておけば、借りている本人の代わりに「国が返済してくれる」ようなものである
こう書くと「貧しい年金生活者をいじめるのか」などと思う人がいるかも知れませんが―。
- ほとんどの年金生活者は、キャッシングなどしなくても生活できている
- 年金生活に入っても、借金が必要になるという時点で、収支のバランスがおかしいか、若い頃働いていなかった証拠である
つまり「アリとキリギリス」の実写版です。もちろん、やむを得ない事情がある方もいるでしょうが、下のように言えます。
- そうした方々については、生活福祉資金や年金担保貸付制度の支援が受けられる
- 場合によっては「生活保護」だってある
- だから、キャッシングに頼らないと生きていけないというのは、おかしい
こういう時のために、我々日本人はたっぷり税金を払っているわけですから、公的制度を利用すればいいわけですね。それを利用しないのは―。
- 単純に調べる努力を怠っているか、小さなプライドにこだわっているか、パチンコなど、生活福祉資金などの適用が認められないような利用用途である
最後の方は意外と多いです。(何しろ、生活保護を受けている人々が、もらってすぐにパチンコに行くというくらいですからね。私はパチンコ店で借金返済のためにアルバイトをしていたので、この辺の事情はリアルで知っています。
何はともあれ、すべての銀行カードローンがやっているわけではないし、ケースバイケースではありますが―。
- 年金以外の収入がない年金受給者に対して、「年金の振り込み先に自行を指定してもらう」というやり方は、別にひどくも何ともない
国の融資である「年金担保貸付制度」にしても、やり方(天引きの仕方)はまったく同じなのですから、営利企業である銀行がそれをやるのは、当たり前すぎるくらい当たり前なんですね。
「高齢者のキャッシング」について
高齢者をとりあえず「65才から」とすると下のようになります。
- 銀行カードローンは、65才まではギリギリキャッシングできる
- 消費者金融は「69才」までは大体借りられる
これが、一般的な年齢制限になっています。この「65才・69才」というのは「ボーダーライン」であって、「以上」か「未満」かは、その銀行カードローン・消費者金融によって違います。なので1才ずれることはありますが、大体この年齢がボーダーラインということです。
プランネルだったら「79才」までキャッシングできる
上の大手の消費者金融・銀行カードローンのルールだと「70才以上」「70代」の高齢者はキャッシングできない…ということになります。しかし、下のようにも言えます。
- プランネルという中小業者があり、そこが提供する「フリーローン100」というローンだったら、最大100万円まで、79才までの年齢条件となっている
そのため、もし69才を超える方がキャッシングをしたいのであれば、プランネルのフリーローン100でお金を借りるのがいいでしょう。ただ、審査に通るかどうかは、その人の総合的な信用度やクレジットスコア次第なので、この辺は何とも言えません。
(そもそも、この年令でキャッシングが必要になるという時点でかなり危ないので、可能であればできるだけ生活保護を受けることをおすすめします。)
「全額返済」とは
全額返済の意味は文字通りです。全額返済について、関連する知識をまとめると、下のようになります。
- 規約違反をした時や、返済不能になって代位弁済になった時など、全額返済(一括返済)を要求されることが多い
逆に言えば下のようになります。
- こうした問題を起こさない限りは、通常通りリボ払い・分割払いで返済が進む
こういうのが普通です。もちろん、自分で一括返済を希望すれば、それもできます。
全額返済をしなくてもいいのは「期限の利益」である
こうした規約違反などがなければ、全額返済・一括返済をしなくていい―。というルールは「期限の利益」といいます(法律的には)。
- 「期限まで返済しなくていい」という、「利益」が保証される
「それの何が利益なんだ?」と思う人もいるでしょう。確かに「自分が何か受け取ったわけではない」から、利益という感じがしないのは確かです。しかし、下のようにも言えます。
- たとえば「投資」のために借りていたら、その「期限までの間」に、運用して利益をだすこともできる
このように期限まで待ってもらうだけでも、十分利益になるわけですね。もしその借金がなかったら、その人は投資をできなかったわけですから。
また、投資でなくても「その時買わなければいけないものを、買える」などのメリットもあります。要は下の通りです。
- 「利益」というと、自分が稼ぐイメージがある
- だから「期限の利益」と言われてもイメージがわかないが、「利益」ではなく「メリット」と考えるといい
- それだっら「期限まで待ってもらうメリット」ということで、実感がわく
なので「期限の利益」は「期限のメリット」と超訳するといいでしょう。
「猫次郎」氏とは
フルネーム(ペンネーム)は「吉田猫次郎氏」と言われます。プロフィールを簡単に紹介すると下のようになります。
- 家業をついで、事業を始めた
- しかし、最初から負債があり、ピーク時には7500万円まで膨れ上がった
- 手形の不渡りを出したり、ヤミ金からお金を借りて監禁されるなどした
- 保険金目当てで、自殺未遂に近いこともした
- その後、借金の減額に成功し、現在は完済している
- その経験をもとに、借金に関する書籍を多く出版し、今は事業再建のコンサルタントとして活躍している
要は、7500万円の借金から生還した方ということです。そして、この吉田猫次郎氏の著書をいくつか読んでもやはり無理して返済しないということが書かれています。これは別に「踏み倒していい」という意味ではなく―。
- どうしても返済できない時は、個人再生や任意整理によって「借金の減額をしてもいい」と、国や金融庁が法律で認めているわけだし、消費者金融・銀行カードローンなどもそのルールを了承して、ビジネスをしているのだから、返済できない時は、できないでいい
繰り返しますが、これは、下の通りです。
- 吉田猫次郎氏がそう言っている、というのではなく、そもそも、国が「そうしていい」と認めている
こういうのが重要です。「吉田猫次郎氏がいうから正しい」のではなく、「国が認めているのだから、正しい」というわけですね(つまり、吉田猫次郎氏も正しいわけですが)。
なので、債務整理は堂々としてしまえばいいのです。ヤミ金でお金を借りたり、保険金のために命を落としたり(自殺したり)するよりはマシです。生きて経済活動を続けた方が、日本全体にとっても、利益になるわけですから。
吉田猫次郎氏の詳しいプロフィールは、下のURLから見ていただけます。借金返済で困っている方は、ぜひ一度見てみるといいでしょう。励みになるはずです。↓
http://www.nekojiro.net/prof.html
「笠虎崇」氏とは
笠虎崇氏は、アイフルの元トップセールスマンだった方です。プロフィールを箇条書きすると下のようになります。
- 新卒でアイフルに入社し、不動産担保ローンの部門で、すぐにトップセールスマンになった
- その後、数年アイフルでトップを維持した後、アイフルを退職してアジアを放浪
- 以後は「トラベルライター・金融ライター」として、出版業界で活躍する
となります(私なりに要約させていただくと)。
笠虎崇氏の著書を一覧にすると下の通りです。
- 2010年…『サラ金全滅―過払い金バブル狂乱』共栄書房
- 2005年…『サラ金トップセールスマン物語』花伝社
- 2006年…『アイフル元社員の激白』花伝社
- 2007年…『金融屋―借金漬けにされる消費者たち』彩図社
などが、金融系ではあります。その他にも―。
- 『トンデモ偉人伝 ~臨終編~』
- 『検証・新ボランティア元年―被災地のリアルとボランティアの功罪』
と言った、金融とは別のジャンルの書籍も執筆されており、見識の幅の広さを感じます。これら金融系でない本はまだ読んでいませんが、金融系の本は全て読ませていただきました。「借金とは何か」とか、「貸金業は、本当に悪なのか」(と言うより、悪だと思っている世間は、本当に正しいのか)ということを考える上で、非常に参考になります。
(笠虎崇氏の公式サイト「かさこワールド」は、下です。↓)
http://www.kasako.com/
「ヤミ金」とは
ヤミ金とは「違法な金利で融資をする貸金業者」です。よく間違われるのが「登録していない業者」という定義ですが、これは間違いです。理由は下の通りです。
- ヤミ金は「貸金業者」として登録している
- 登録した上で、「違法な金利」で営業している
驚くかも知れませんが、ヤミ金はしっかり「貸金業者」として登録されているのです。貸金業者としての届け出を出すのは、実は意外と簡単なんですね。
何で貸金業者登録をするのか
これは「広告を打つため」です。雑誌などに広告を出すには、貸金業者としての正式な登録が必要なんですね。なので、下のようになります。
- 登録をして広告を打ち、広告では「普通の金利」をうたう
- そして、その金利で「ブラックリストでもOK」というような、甘い言葉を入れる
- つられて来た申込者に対して、トイチ・トゴなどの「ヤミ金の金利」を提示する
こういうわけです。こういう広告につられて来る時点で―。
- ほぼ全員、多重債務者や借入超過者であり、この闇金業者で借りなかったら、他で借りる場所はない
- だから、どんなに暴利でも借りるしかない
ということ。『闇金ウシジマくん』でもよく登場するシーンですが、「嫌なら借りなくていいんだよ?」というだけです。
「多重債務者」とは
多重債務者とは「複数の借り入れがある人」のことです。基本的には「2件以上」の借り入れから、多重債務者となります。つまり「2件借りたら、それで多重債務者」ということですね。
ただ、一般的には「2件」で多重債務者と呼ばれることはありません。大体3件からです。2件からというのは、日本貸金業協会や金融庁などの「公式な定義」であって、一般的な定義ではないんですね。
「3件目」まではキャッシングできる?
消費者金融の世界で広く知られているルールとして「3件規制」(3件ルール)というものがあります。これは、下の通りです。
- 3件目までは借りられる
- 4件目からは借りられない
明確に貸金業法などで決まっているわけではありませんが、消費者金融連絡会(武富士・三洋信販が存在していた頃の、大手5社)によって決められたルールです。つまり「消費者金融の中の合意」ということですね。
そして、こういうルールが決まっているということは、業界的には「3件目」から、多重債務者として扱う…ということです。逆に言えば2件までは、(あくまでキャッシング業界的にはですが)多重債務者とは言わない、というわけです。
(しかし、公的には2件でもう多重債務者なので、この点は重々意識してください)
クレジットカードの借り入れも、「多重債務」に含むか?
個人的には含めた方がいいでしょう。ただ、キャッシング審査としては含みません。キャッシング審査で「他社借入件数」としてカウントするのは―。
- 「貸金業法」の管轄になる借り入れだけであり、クレジットカードでいうなら、ショッピング枠はカウントしない
- キャッシング枠はカウントする
つまり「買い物しかできない」ショッピング枠は、「現金の借り入れ」とは言わないわけですね。あくまで「商品の販売」の一種であり「割賦販売法」の範疇…ということです。
しかし、当然ですがショッピング枠であろうとなんだろうと「借金」であることは変わりないので、個人的には、やはりカウントした方が良いと思います。(自主的に、ということですが)
「借入超過者」とは
借入超過者とは文字通り「借り過ぎ」の人です。正式には―。
- 借入超過者という言葉はなく、法的には「債務超過者」という
- この定義は「資産」を「負債」が超えている
つまりたとえば、例を出すと下の通りです。
- 「貯金0円」で、「1円」でも借金したら、この時点で「借入超過者」(債務超過者)
こういうわけですね。借金がたった1円でも、「借金の方が多くなった」という時点で、借入超過者となるわけです。
もちろん、これはあくまで「法律的な定義」であって、多くの人のイメージとしては、借入超過者というのは「少なくとも100万円以上キャッシングしている人」となるでしょう。この金額のボーダーラインについては、法律的にも説明することができます。
個人再生が認められる金額かどうか
その人が借入超過者かどうかを判断する基準として個人再生が認められる借入金額かどうか…という判断方法があります。ポイントをまとめると、下のようになります。
- 個人再生とは借入総額を減額してもらう、という債務整理である
- そして、どこまで減額できるかが「借入総額によって変化する」というルール
になっているわけです。そして、その金額を見ると、下のようになります。
- 100万円未満の借り入れは、個人再生が一切認められない
- つまり、100万円全額を返済しないといけない
このようになるわけです。
- 100万円~500万円のキャッシング総額だったら、「100万円」を返済すればいい
- つまり「借入総額200万円」だったら「半分」になり、「借入総額400万円」だったら「4分の1」になる
どちらにしても(というかいずれにしても)100万円は、絶対に返済するということなんですね。
- 個人再生のルールを制定した国会や裁判所も、100万円は、誰でも返済できる、と判断している
- つまり100万円までは「借入超過」とは言わない
明確にそう決まっているわけではありませんが、この個人再生(個人版民事再生)のルールを見れば、暗黙のうちに、そう語られている…と考えていいでしょう。
「貸金業者」とは
貸金業者とは、文字通り「お金を融資するのを仕事にしている業者」です。そして、これだったら、ヤミ金も貸金業者になるので、線引きとしては「登録貸金業者である」というのが、まず一つ目のボーダーラインとなります。
そして、その貸金業者が登録貸金業者かどうかを知るには、日本貸金業協会がやっている下のページを見ればわかります。
- 登録貸金業者情報検索入力ページ
- http://clearing.fsa.go.jp/kashikin/
これは、自分が借りようとしているキャッシング業者(中小業者でしょうが)が本物かどうか(登録されているか)を知りたい時に使うものです。具体的には―。
- 登録番号
- 所在地
- 商号(業者名)
- 代表者名
- 電話番号
などの項目から、その貸金業者を検索できるわけですね。なので、本当に登録貸金業者であるかが、これを見ればわかるのです。
登録貸金業者である違法業者もいる
ただ、ヤミ金のページでも詳しく書きましたが、こうした違法業者でも「貸金業者登録」をしている…というパターンは多いです。彼らヤミ金の手口も、年々巧妙になっていますからね。
なので、登録貸金業者かどうかというのはあくまで「最初のボーダーライン」であって、まだいくつかの基準を見る必要があります。
営業年数が長いかどうか
ヤミ金などの悪徳業者の場合、貸金業者として登録をしても、長く事業を継続することはできません。大抵「商売をたたまないといけない」場面が来るからですね。長くやっていると、警察に摘発されるリスクも高くなるわけです。
なので、登録貸金業者のヤミ金のうち、ほとんどは「都(1)」という番号になっています(東京都の場合)。これは、下の通りです。
- 東京都が認可した貸金業者で、「登録されたから、3年未満」という意味
そして、貸金業者登録をしているヤミ金のほとんどはこの「都(1)」なので、俗にこれを「トイチ」ということもあります。トイチというのは
- 10日で1割の「金利」のこと
- 都(1)の登録業者のこと
こういう2通りの意味があるんですね。10日で1割という金利は当然バリバリの違法なので、これは完全に悪徳業者決定です。後者の「都(1)」については下の通りです。
- 確かにヤミ金が多いが、中には都(1)でもまともな貸金業者はある
- なので、絶対に違法業者というわけではない
こういうことがいえます。ただ、やはり怪しいしリスクがあるし、そもそも、そんな都(1)の貸金業者から借りなくても、プロミスでもアコムでも、アイフルでも、他にお金を借りられる消費者金融はいっぱいあるので、そうした大手の消費者金融でキャッシングすればいい…というだけなんですね。
「クレジット会社」とは
クレジット会社とクレジットカード会社は、微妙に違います。簡単に書くと下の通りです。
- クレジット会社…クレジットカード以外の業務もやっている
- クレジットカード会社…クレジットカードの業務しかやらないか、それがメインである
具体例を出すと―。
- クレジットカード決済代行サービスの「ゼウス」という会社がある
- ここは「自社でクレジットカードを発行する」わけではないが、「クレジットカードの業務を扱う」会社なので、「クレジット会社」に入る
クレジットカードを「発行する」会社だけでは、クレジットカードというのは機能しないですからね。クレジットカードを社会で機能させるにはその決済を代行する会社も必要なのです。こうした定義から考えると―。
- 「クレジット会社」の方が、「クレジットカード会社」よりも、より広い意味
になるというわけですね。あくまでキャッシング用語としての専門的な定義ですが、参考になれば幸いです。
(一般的に使う分には、クレジット会社=クレジットカード会社と考えてOKです)
「キャッシング業者」とは
キャッシング業者というのは、正式な呼称ではなく、一般的な呼び方です。そして、アイフルなどの大手の消費者金融を指すこともありますが、基本的には「中小業者のこと」と思った方がいいでしょう。
そして、キャッシング業者と呼ぶべき中小の消費者金融は、具体的にどのような業者があるかというと、下の通りです。
- キャッシングフタバ
- 関東信販
- レディースフタバ
- アルコシステム
- ライオンズリース
- セントラル
- ライフティ
- プラン
- アロー
- フクホー
- ユニーファイナンス
- 中央リテール
ちなみに、特に東海地方の方は、「ユニーファイナンス」という社名を見てスーパーのユニーの系列か?と思ったかも知れません。しかし、ユニーファイナンスとスーパーのユニーは、まったく関係ありません。
- ユニーグループも、金融会社を持っているが、これはUCSという会社であって、ユニーファイナンスではない
USCのクレジットカードは、うちの母親もいつも食品をユニーで買うので、ほぼ毎日使っています。ユニーやアピタのレジに行くと「USCカードはお持ちですか?」と聞かれますが、そのUCSですね。
なので、ユニーファイナンスとユニーは関係ないので、この点は注意してください。(同じ東海地方ということで、この紛らわしい名前でいいのかどうか、と疑問に思う人も多いでしょうが、古くから営業していなら、問題ないのでしょう)
「連帯債務者」とは
連帯債務者とは、カンタンに言うと、「本人と同じ」責任を負う…ということ。
- 連帯保証人はまだ「保証人」扱いだけど、連帯債務者は「完全に本人」と同じ扱いを受ける
正確にはどういう定義なのか、Wikipediaを引用すると下のようになります。
連帯債務(れんたいさいむ)とは、数人の債務者が、同一の内容の債務について、独立して全責任を負う債務。
となっています。簡単に書くと下の通りです。
- 何人かで「共同」して、借金する
- 全員が、その借金に対して「全責任」を負う
「何で全員が全責任?」と思うでしょう。これは
- 山田・田中・佐藤の3人で借金して、山田・田中が「返済したくない」と言ったら、山田・田中が夜逃げなどしていなくて、「普通に生活」していたとしても、佐藤が全額返済しないといけない
「そんな無茶苦茶な」と思うかも知れませんが、連帯債務者というのは、そういう「無茶苦茶な」制度なのです(なので、一蓮托生で生きていくと決めた相手以外とは、絶対に契約してはいけません)。
連帯保証人との違いは?
上の説明で、何となく分かったと思いますが、、「連帯債務者」と「連帯保証人」の違いは―。
- 連帯保証人は、「借りていた本人が逃げた」時、あるいは「延滞した時」のみ返済義務が生じる
これらしかし、連帯債務者は―。
- 借りた本人が逃げようが逃げまいが、延滞していようがいまいが、いきなり「連帯債務者」に督促が来ることもあり得る
こういうわけです。もう「借りた本人」と同じ扱いなので、キャッシング業者としては、いきなりこの人に取り立てしてもいい…というわけですね。
なので、連帯債務者は連帯保証人よりも遥かに危険なのです。家族ですら、基本的になってはいけないというくらいのものです。なので、迷ったら「とりあえずならない」と考えておいてください。そのくらい、連帯債務者というのは危険なものです。
(ヤミ金からお金を借りるのに近いと考えてください)
「連帯保証人」とは
「連帯保証」をWikipediaで見ると、下のような定義になっています。
主たる債務の債務者が弁済できない場合に二次的に履行の義務を生じるという性質(補充性)が認められず、保証人が主たる債務者と連帯して債務を負担する保証を連帯保証という。連帯保証をした者を連帯保証人という。
長いですね(笑)。簡単に要約すると下のようになります。
- 「借りた本人」が、「返済できなくなった時だけ」返済するのが、通常の保証人である
このようになるわけです。
- 「そういうルール」ではなく、「返済できる場合でも、代わりに返済しなければいけない」という責任を、「連帯保証」という
- そして、その責任がある人が「連帯保証人」
このようになるわけです。
- 普通の保証人…貸し倒れになった時だけ、代わりに返済する
- 連帯保証に…貸し倒れになっていなくても、代わりに返済する(催促されたら)
こういう違いです。先ほどの「連帯債務者」との違いでは―。
- 連帯債務者…延滞「していなくても」支払い義務がある
- 連帯保証人…延滞「した時だけ」支払い義務がある
このようになるわけです。
- 延滞
- 貸し倒れ
こうした2つの分岐点があるわけですね。
- 延滞で分かれる…「連帯債務者」と「連帯保証人」
- 貸し倒れで分かれる…「連帯保証人」と「普通の保証人」
当然ですが、借りた本人が「1回延滞しただけでも、支払い義務が生じる」という点で、連帯保証人は、普通の保証人(単純保証人)よりも、遥かに責任が重い…ということですね。