キャッシング・カードローン・消費者金融の審査のまとめ(年齢条件・事業ローンなど)
キャッシングを利用する人は、当然ながらさまざまです。年齢も違いますし、利用用途も普通の生活費から事業性資金まで、非常に多岐に渡っています。事業性資金は、普通のキャッシング・カードローンでは利用不可ですが、事業専用ローンだったら借り入れすることができます。
また、学生だったら学生専用ローンなどの選択肢もありますが、ここではこのような「ありとあらゆるタイプの人の借り入れ」について、関連する知識をまとめていきます。
キャッシングの審査の年齢制限
カードローン・キャッシングの審査の年齢制限について書くと、消費者金融・銀行カードローンでそれぞれ下のようになります。
- 消費者金融…69才まで借入可能
- 銀行カードローン…65才~69才までキャッシング可能
銀行カードローンの方はもちろん、下限の年齢は20歳からです。上限の年齢条件が、銀行カードローンによって65才だsったり、69才だったりする…ということですね。新生銀行カードローン レイクの「70才まで借入可能」という例外もありますが、大体69才か70才ということです。
基本的に70代はキャッシング不可
上に書いた通り、新生銀行カードローン レイクが70才まで借入可能となっているなど、ギリギリ70代に突入している銀行カードローン信用度もあります。しかし、大手の消費者金融・銀行カードローン全ての中で新生銀行カードローン レイクだけであり、「大手の銀行カードローン・消費者金融では、70代は基本的にキャッシングできない」と考えて下さい。
70代の高齢者の方々がキャッシングをできない理由を解説します。
なぜ70代だとキャッシングができないか
まず箇条書きすると、下のようになります。
- その年齢でキャッシングが必要になっているということに問題がある
- アルバイト・パートを探そうとしてもできないので、返済が難しい
70代の方々がパート・アルバイトを絶対に探せないということはありませんが、かなり難しいでしょう。また、見つけられたとしてもかなりの低賃金だったり、期間限定だったり、あるいはいつクビになるかわからない…という状態でしょう。
雇う側としても、もしたくさん仕事を頼みたいと思っていても、70代の方だと、いつ体を壊してやめてしまうかわからないのです。となれば、重要な仕事は任せられないし、たくさんの仕事も任せられないですよね。その仕事量のせいで体を壊してしまうかもしれないし、そうして働けなくなった時、その人に依存している量が多いほど、仕事に遅れが生じるからです。
ということを考えると、70代の方々が安定収入を得るのは難しいのです。なので、大手の銀行カードローン・消費者金融はどこも、70代や80代の後期高齢者に対して、融資をしていないということなんですね。
この年令でキャッシングが必要ということに、問題がある
また、これは誰もが一般常識として思うことだと思いますが、そもそも70才を超えてキャッシング・カードローンなどの借り入れを必要としている…ということにかなりの問題があるわけですね。
- どうして、若いうちに貯金をしておかなかったのか
- 今、一体何にそんなにお金を使っているのか
- 年金をちゃんと積み立てていなかったのか
こうした点を、まず誰もが疑問に思うでしょう。そして、下のような理由だったとしても、これはこれで問題があるのです。
- 連帯保証人になって騙された
- 体を壊して治療費がかさんだ
こうしたパターンがよくありますが、まず連帯保証人になって騙されたというのは、その程度の友達や家族との人間関係しか築けなかったということも指摘できます。少々厳しい言い方だとは思いますが、類は友を呼ぶという言葉もあります。
一見、返済をせずに逃げた債務者の方がだらしないようですが、そうとも言えません。カードローン・消費者金融・キャッシングの知識がある人から言わせれば、連帯保証人とはどういうものか、よく調べずに引き受けてしまったのも、怠慢であるということができます。
「知らなかったらから仕方がない」というのも確かにそうですが、「知らなかったら、調べなければいけない」という指摘もできるでしょう。そこで調べなかったのは、「連帯保証人とか、そういうのを調べるのは面倒」と思ったことがほとんどの理由だと思われます。日本人のほとんどは、法律的な手続きや知識に抵抗を持ちますから。
もちろん、仕事や家庭のことが忙しくて、そういうことを調べる余裕がなかった…ということもあるでしょう。このような場合は仕方がありませんが、それでも「現時点で、その人にお金がない」というのは、本人も認める事実でしょう。
キャッシングは「お金がない人のためのサービス」ではない
多くの人は「カードローン・キャッシング・消費者金融というのは、お金がない人のためのサービスだ」と思っているでしょう。確かに富裕層のためのサービスでないのは確かです。しかし「今にも破産しそうな人のためのサービス」でもありません。
キャッシングとか消費者金融というのは、「適度にお金がない人」のためのサービスなのです。つまり「お金を借りる必要がある」「しかし、返済は問題なくできる」というような人が、カードローン・キャッシングの顧客なのです。「返済できないくらい、お金に困っている人」は、キャッシングや消費者金融の顧客にはならないのです。
そうした方々に融資するのは、過剰融資である
昔の消費者金融は、そうした「明らかにお金がない人」に対しても融資をしていました。それは下の3つの理由のどれかになります。
- 個人信用情報などの審査システムが発達していなかった
- 単純に、助けてあげたいという気持ちもあった
- 売上を伸ばすことだけ考えていた
こういう3通りですね。たとえば3つ目の売上至上主義については、「目ン玉売れ」などで有名な日栄などがそれに当たります。あと、創業者の武井保雄氏が有罪判決を受けた武富士などですね。
というような悪質な消費者金融も一部では確かに存在しました。ただ、ほとんどはそうではなく、単純に審査システムが未熟だったり、お金がない人にこそお金を貸すべきだという信条から融資していたんですね。
結果、返済できない人が多くできて社会問題になり、消費者金融の審査は以前より厳しくなったのです。昔の審査通過率は7割程度という時代もあったようですが、今はもう45%以下になっています。
というようにお金がない人に対しては融資をしない、というのは消費者金融やキャッシングの歴史の中で形成された「良識」なのです。「融資しない」のではなく「してはいけない」んですね。お金がない人に対しては貸し付けをしないというのが、キャッシング・カードローン・消費者金融のサービスを提供する企業の「社会的責任」なのです。
なので、連帯保証人になって騙されたとか、友人の借金を肩代わりしたという、同情できる実情であったとしても、お金がない人に対しては融資はできないのです。こればかりは、致し方ないことと考えてください。
そして、70代になってお金がない人というのは、そのような本人が悪くなかった事情であっても、もう生活保護を受けるなどの方策しか残されていないので、キャッシング・消費者金融などのサービスでは救いようがないということです。
何はともあれ、このような理由からも、消費者金融・銀行カードローンどちらも70才以上の方々に対しては融資できない…という風になっています。この点は重々理解して下さい。
■ 参考リンク
キャッシング審査の職業・属性・年齢のまとめ(家庭に入っている女性・若年層・未成年・10代の借り入れなど)
消費者金融のビジネスローンについて
ビジネスローンというのは、個人事業主・自営業などの方々のための、事業専用ローンです。これは銀行も提供していますが、消費者金融も提供しています。銀行の事業性融資はかなり審査が厳しいですが、消費者金融の場合は、比較的申し込みやすくなっています。
言うまでもなく、決して審査が甘い・ゆるいということではありません。銀行と違って、最短即日融資もできるし、少額からの借り入れも可能となっているということです。銀行の事業性融資だと、ある程度の高額でないと申し込めない…ということが多いですからね。それも審査だけで数週間かかるとか、事業計画書を提出しないといけないなど、かなりの手間がかかります。
そのような手間がなく、すぐにビジネスで必要な事業性資金を借りることができる…というのが消費者金融のビジネスローンの魅力です。
事業性資金以外でも使える
ビジネスローンというと、当然ながら事業性資金としてしか使ってはいけない…と思う人が多いでしょう。事実、アイフルの事業サポートプランはそうなっています。
しかし、プロミス・アコムのビジネスローンであれば、それぞれ生活費にも使えるようになっています。プロミスは「生活費・事業費」となっていますし、アコムは「利用用途自由」となっています。なので、少なくとも生活費であれば、プロミス・アコムの両方で、事業性資金でなくても借り入れることができる…ということですね。
何で生活費に使ってもいいのか?
事業専用ローンなのに、なぜ生活費にも使えるのか…という疑問を持つ方もいるでしょう。これは特にフリーランス・自営業・個人事業主の場合は、生活費が一番のコストという現実があるからです。つまり、これらの職業・属性の方々にとって、事業継続の条件は「生活費があること」なのです。事業専用ローンの社会的な意義は「こうした個人事業主・自営業の方々に、事業を継続していただくこと」ですから、そのためには生活費の支援もした方がいい…ということですね。
もちろん、これは「生活費で借りることができないアイフルの事業者向けローンがダメ」という意味ではありません。一部の個人事業主・自営業の方々の場合は、生活費と言いながら、事業にも生活にも、全く役立たないようなことに使ってしまうというリスクもあるので、それを避けるためには「事業性資金だけ」とする方が賢い…という考え方もあります。
実際、奨学金や教育ローンでも、学費に使わず他のことに使ってしまう…という方法もあることはあります。そういう点では、すべての融資が「正しく使われるとは限らない」わけですね(そもそも、税金や年金だって、全然正しく使われていません。すべてではないですが、正しく使われていない割合がある程度あるのは、知っての通りです)。
そういうことを考えると、アイフルのビジネスローンにしても、プロミス・アコムの事業者向けローンにしても、どちらの利用用途の設定が正しい…ということもありません。それぞれに正しさがあり、メリット・長所があるということです。
何はともあれ「生活費にも使いたい」という人の場合は、アコム・プロミスで借りた方がいい…ということですね。
ビジネスローンでいくらまで借りられる?
プロミス・アイフル・アコムの事業専用ローンでは、最高限度額はいくらまでとなっているのか。これは下の通りです。
- プロミス…300万円
- アコム…300万円
- アイフル…500万円
このように、最高借入枠だけ見ると、アイフルの事業サポートプランが一番多くなっています。なので、300万円以上の事業性資金を借りたい時は、アイフル一択(消費者金融では)と思って下さい。300万円以下の金額でいいなら、アコム・プロミスのビジネスローンでもOKです。
金利はどこが一番低金利?
これは完全にプロミスです。それぞれの事業者向けローンの金利(実質年率)は、一覧で下のようになります。
プロミス | 6.3%~17.8%(実質年率) |
---|---|
アコム | 7.7%~18.0%(実質年率) |
アイフル | 12.0%~15.0%(実質年率) |
まず、上限金利については「プロミスの17.8%が一番低金利」…というのはすぐわかるでしょう。これでまず借入総額が少額の時は、プロミスが一番有利」ということがわかるわけですね。
もう一つの下限金利ですが、これについても説明していきます。
下限金利でも、プロミスが一番安い
もう一度、アコム・プロミス・アイフルのビジネスローンの下限金利だけ、一覧にしてみましょう。
プロミス | 6.3%(実質年率 *下限金利のみ記載) |
---|---|
アイフル | 12.0%(実質年率 *下限金利のみ記載) |
アコム | 7.7%(実質年率 *下限金利のみ記載) |
まず「アイフルは比較から除外していい」というのがわかるでしょう。そして、アコムとプロミスの一騎打ちですが、「アイフルの6.0%の方が低金利では?」と思う人が多いと思います。
しかし、ここで先に書いた「最高限度額」が影響してくるわけですね。カードローン・消費者金融・キャッシングの知識がある人だったら、このあたりのルールは完全によく知っているでしょうが、下限金利は、最高借入枠が大きいほど低金利になるのです。
何でか箇条書きすると、下のようになります。
- キャッシングは、たくさん借りるほど低金利になる
- 最高限度額が大きい消費者金融ほど、たくさん借りることができる
- ということは、最高限度額が高い方が、低金利になりやすい
- だから、「最高借入枠・下限金利」は比例する
それを踏まえた上で、プロミス・アイフルの事業専用ローンの下限金利を、最大限度額とセットで書いてみましょう。
- プロミス…300万円で6.3%(実質年率)
- アイフル…500万円で6.0%(実質年率)
これを見たら、多くの人が「勝負あった」と思うでしょう。「勝負あった」というのは大げさかも知れませんが、少なくとも300万円の借入総額の時点では、プロミスの方が低金利になるということがわかるかと思います。また、「上限金利の時点から、すでにプロミスが低金利」ということを考えると、「キャッシング総額に関係なく、プロミスの方がアイフルより低金利」という結論になります。
500万円借りたい場合はアイフル
ただ、上のように書くとアイフルの事業専用ローンのサービスが悪いかのようですが、もちろん、そうではありません。先に書いた通り300万円以上借りられるのはアイフルだけなのですから、事業性資金の高額融資を希望する人にとっては、プロミス・アコムよりアイフルの方がいいのです。
これが通常のキャッシングだったら、300万円以上という最高限度額はそれほど必要ないでしょう。しかし、「事業性資金だったら、300万円以上の高額借入が必要になることはよくある」ので、この点でもアイフルの事業サポートプランは有利だといえます。
アコム・アイフルの金利を比較すると?
では、プロミス・アイフルだけではなく、アコム・アイフルのビジネスローンの金利も比較してみるとどうか。まず、上限金利は両方実質年率18%なので、同じ金利です。先程のプロミスの時と同様に、下限金利と最高借入枠をセットで書いてみましょう。
- アコム…300万円で12.0%(実質年率)
- アイフル…500万円で6.0%(実質年率)
これは、プロミスの時とは逆に「アコムの方が低金利」と誰もが思うはずです。単純比較はできませんが、おそらくそうでしょう。つまり、ビジネスローンで比較すると、「アコムよりはアイフルのほうが低金利になる可能性が高い」ということです。消費者金融のビジネスローンの金利(実質年率)のランキングを作ると、上から順に下のようになる…ということですね。
プロミス | 6.3%~17.8%(実質年率) |
---|---|
アイフル | 12.0%~15.0%(実質年率) |
アコム | 7.7%~18.0%(実質年率) |
そのため、低金利で借りたい人はプロミス、300万円以上借りたい人はアイフルと言うように考えてください。アコムについては「すでにアコムを利用している人だったら、審査に通りやすくなるので有利」というのがメリット・長所です。
すでにアコムで借りている人は、ビジネスサポートカードローン
この「アコムで借りている」というのは、通常のキャッシングです。あるいは女性だったら「働く女性のカードローン」などです。何にしても、ビジネスサポートカードローン以外の、アコムのサービスを利用している…ということですね。
言うまでもありませんが、これは「返済の遅延・延滞をしていない」ということが条件です。また、延滞・滞納以外でも何かしらのトラブルを起こしていると「取引状況が悪い」ということで、逆に審査で不利になることもあります。
そのような問題がなく、真面目にコツコツ返済してきた人であれば、アコムの事業専用ローンの審査も、何も借入実績がない人よりは通りやすくなるでしょう。
ただ、ある程度現時点の借入総額を減らしておく必要があります。ビジネスローンがいくら貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)とはいっても、今の借入総額や借入件数が多い人ほど、信用度(クレジットスコア)が落ちてしまう、逆に少ない人ほどクレジットスコア(信用度)が高まる…というのは常識だからです。
普通のキャッシングでは、事業性資金は借入不可
これはほんの少しでもキャッシング・カードローンの知識がある人だったら、やはり熟知しているでしょうが、通常のカードローンで、消費者金融で事業性資金を借りる…ということはできません。アコム・プロミス・アイフルmこそうですし、SMBCモビット・ノーローンもそうです。また、消費者金融だけではなく、銀行カードローンでも基本的に事業性資金は借りられないようになっています。
なぜ事業資金はキャッシング不可なのか
これは下のような理由です。
- 高額なので、消費者金融・銀行カードローンの側にとってリスクが大きい
- 消費者金融はビジネスローンがあるから、そちらで借りてもらえばいい
- 銀行も一応、事業専用ローンがある(ただし審査が厳しい)
- ある程度事業計画がしっかりしている事業者は、日本政策金融公庫などで借りている
つまり、普通のキャッシングで融資する必要がないし、危険だからしたくないということです。「したくない」というのはわかりやすく言っただけで、正確には「そのようなリスクがある申込者に融資をして、貸し倒れが増えたら他の利用者の不利益になる」ということです。
万引きコストのようなもので、貸し倒れが増えると、その分を「商品の価格」に組み込まないといけないですからね。銀行カードローン・消費者金融の場合は、それは「金利」になります。あるいは「提携ATM利用手数料」などになります。
「今の金利設定や提携ATM利用手数料から高くなる」ということはなかったとしても「これ以上安くすることが、難しくなる」というわけですね。貸し倒れだせ出さなければ、金利も提携ATM利用手数料ももっと下げられるかも知れないのです。あるいは無利息期間のサービスも、もっと充実させられるかも知れません。
ということを考えると、貸し倒れのリスクが高い利用者は回避する…というのが、全体の利用者のためにも、一番いいことなんですね。決して消費者金融・銀行カードローンが、自社の利益だけ考えているということではないのです。
■ 参考リンク
消費者金融(プロミス・アイフル・アコム)のビジネスローン ~事業性資金の借り入れ~
キャッシングの審査とアリバイ会社
キャッシング・カードローンの情報サイトを巡回していると、「アリバイ会社」という単語を目にすることも多いでしょう。これはキャッシングの審査でどのように使われるのかというと、下の通りです。
- 架空の職場で、在籍確認の電話を受ける
- 源泉徴収票・給与明細書などを偽造する
明らかに「まともなサービスではない」というのはわかるでしょう。言うまでもなく、このようなアリバイ会社は決して使ってはいけません。理由を一覧にすると下のようになります。
- 騙されてもこちらは誰かに訴えることができない(自分も詐欺を働こうとしたので)
- アリバイ会社が真面目に仕事をしても、消費者金融・銀行カードローンにバレたら最悪
つまりアリバイ会社が真面目に仕事をしてくれるとは限らないし、してくれても今度は銀行カードローン・消費者金融から強制解約・退会させられるリスクがあるということですね。
詐欺的な借り入れの強制解約は最悪
強制退会・強制解約というのは、普通は「返済の延滞・滞納」によって起こります。普通の遅延・延滞だったら当然問題ありませんが、たとえば61日~3ヶ月というような長期の延滞・滞納になると、強制退会・強制解約になることがあるわけです。
こうした強制解約・退会は、いわゆるブラックリストになります。個人信用情報に「異動情報・事故情報」記録されるわけですね。
強制解約・退会の場合、JICC・CIC・KSCのいずれの個人信用情報機関でも、その記録は5年間残ります。つまり、5年間は新たな借入審査に通らなくなる…というわけですね。
そして、これが普通の強制退会・強制解約の場合ですが、これがアリバイ会社の利用の発覚などによる「詐欺的な借り入れ」によるものだと、さらに最悪になります。
5年以上の永久ブラックになる可能性がある
このあたりのペナルティなどの基準はハッキリとは決まっていないのですが、詐欺的な借り入れでの強制解約・退会が、普通の延滞・滞納によるものより、相当危険視される…というのはわかるでしょう。当然ながら、その消費者金融・銀行カードローンでは二度と借入審査に通りません。(結婚して旧姓を変えても、誕生日と下の名前で怪しまれるので、旧姓を聞かれるでしょう)
また、その銀行カードローン・消費者金融だけではなく、関連のクレジットカード会社なども含めて、全ての関連会社の借入審査に通らなくなります。いわゆるグループブラック・内部ブラックというものですね。
そして、この内部ブラック・グループブラックまでは間違いなくなりますが、さらにグループの垣根を超えて、個人信用情報とは別に情報が共有される…という可能性もあります。
これは完全にあくまで私の推測ですし、このような「半分反社会勢力に近いような組織相手の対策」を外に漏らすわけはないので、公式のアナウンスがされることはありません。しかし、「個人信用情報とは別に、関連グループ以外でも共有している可能性は高い」と考えていいでしょう。
反社会勢力への対策は徹底しなければいけない
反社会勢力というのは、いわゆるヤクザや暴力団ですが、彼らの資金源として「消費者金融・銀行カードローンを騙してお金を奪う」というものがあります。架空の人物を仕立て上げてお金を借りまくって自己破産するというような方法ですね。いわゆる借り逃げです。
彼ら反社会勢力がこうした方法によって、莫大な資金を得る―。これは社会全体にとって非常によくないわけです。彼らに資金があればあるほど、暴力的な犯罪も働きやすくなるわけですからね。市民が危険にさらされる確率が高くなるのです。
となれば、彼らの資金源を断つために、アリバイ会社も含めて「反社会勢力に近い会社」というのは、徹底して取り締まる必要があるわけです。どう考えても、ほとんどのアリバイ会社はまともな経営者が運営しているとは思えませんからね。
風俗店・キャバクラのアリバイ会社は別
一応念のために補足しておくと、アリバイ会社といっても、キャバクラやガールズバー、風俗店などが独自に用意しているものもあります。これは世間一般から利用者を集めるアリバイ会社ではなく、あくまでその店舗で働く女性のためだけのアリバイ会社です。
アリバイ会社というのも適切でないかも知れませんが、要はこういう店舗は「株式会社」が運営しているわけですね。女性に対しては「その会社の事務員」というような扱いで、給与明細・源泉徴収票などを発行したり、勤務先への在籍確認の電話を受けたりする…ということです。
これだったら、まったく問題ありません。「風俗店などの店舗名を出していない」というだけであって、その会社に勤務していることは事実ですし、その会社からお給料をもらっている…というのも本当ですからね。これだったら詐欺的な借り入れには該当しないのです。
アリバイ会社が良くないのは、あくまで「実際にはそこで働いてないのに、働いていることにする」というものです。つまり、普通のパート・アルバイト・フリーターの方々や、会社員・OL・公務員の方々が利用するのは、よくないということです。
学生専用ローンのキャッシングはおすすめ?
カードローン・キャッシングでお金を借りたいという時、申込者の職業・属性が学生だったら、学生専用ローンで借りる…という方法もあります。結論を書くと、学生専用ローンが大手の消費者金融・銀行カードローンよりもおすすめなのは、下のようなケースです。
- 1万円だけなど、超少額を借りたい
- 収入などの経済力はないが、名門大学である
なぜこれらのケースだと学生専用ローンが大手の消費者金融・銀行カードローンよりも有利になるのか、その理由を説明していきます。
大手のキャッシングは、最低10万円から
大手の銀行カードローン・消費者金融の場合、最低のキャッシング枠は「10万円から」となっています。つまり、10万円の借入枠をもらって、その中から1万円だけ借りることはできる。しかし、設定される最高借入枠自体は、最低でも10万円ということです。
要は「1万円しか借りるつもりがなくても、消費者金融・銀行カードローンの側は10万円借りられるコース」を用意してくるということです。これより小さい金額のコースはない…ということですね。
(これはスナック菓子でも何でも「これ以上の小袋はない」という下限のラインがあるので、それと同じだと思って下さい。)
つまり、大手の消費者金融・銀行カードローンで学生がキャッシングする時は、最低でも10万円を融資してもらえるだけのクレジットスコア(信用度)が必要になるということなのです。そして、「10万円借りられるだけの信用度(クレジットスコア)がない学生」というのは、大手の消費者金融・銀行カードローンでは借り入れができない…ということなんですね。
学生専用ローンの業者によっては、1万円からOK
この点、学生専用ローンはかなり融通が効くので、ごく一部の業者であれば来店して店舗窓口で審査を受けるという条件で、1万円から融資してもらえる…ということもあるようです。ほとんどそのような業者は学生専用ローンでもありませんし、してくれる学生専用ローンにしても、審査はそれなりに厳しくなるようです。しかし「大手の消費者金融・銀行カードローンでは絶対に有り得ない少額融資」が、こうした学生専用ローンだったら、可能性だけでもある…というのは事実です。
名門大学の学生だと、学生ローンの審査で有利?
学生専用ローンならではのメリットとして、高学歴の学生が審査に通りやすいという点が指摘できます。
- あくまで、一部の学生専用ローンである
- それも、大手の消費者金融・銀行カードローンと比較すると、という意味である
この2点に注意してください。その前提の上で説明すると、高学歴だと学生専用ローンの審査で有利になるという理由は、下の通りです。
名門大学だと、高時給の仕事が得やすい
私自身は低学歴なので、こういう風潮にあまり賛成できない人間の一人ですが、現実問題、高学歴の大学生は、偏差値の低い大学の学生よりも高時給のアルバイトが見つかりやすくなります。たとえば東大生講師限定の塾・家庭教師のサービス、医学部生限定の塾などの仕事は、非常に時給が高いからです。中には、大若年層でも月収20万円以上稼いでいる…と言う方もいます。
(私の地元は名古屋ですが、地元名門大学の医学部に入った近所の学生が、そのくらい稼いでいました)
また、塾講師だけではなく、たとえば本人、あるいは友達がIT系のサービスなどでベンチャー企業を立ち上げ、それが(ずっと続くかは別にして)一時的にでも大成功し、その周りで働いたり、あるいはストックオプション(特に初期の従業員に優先的に与えられる株)によって、大若年層でも大金を手にする…ということが、名門大学の学生だと稀にあります。
これは特殊なケースですが、周りにそうした人が多くいると、自然と「自分も稼げる」というマインドになって、実際稼げる学生が多いわけですね。
ということで、経済的に見ると、同じ学生という職業・属性で、同じレベルの年収・月収、勤務先の安定度、勤続年数、…という条件だったとしても「高学歴な方が、審査に通りやすくなる」ということなのです。
今後日本の学歴社会もどんどん崩れていくでしょうし、私個人もその方が望ましいと思っていますが、キャッシングの審査の世界では、「理想の社会のあり方」などより、「お金を借りに来た目先の人間が、どれだけ安定して返済してくれるか」の方が大事なのです。そういう点では、カードローン・キャッシングの業界の方々からすれば「公務員はもっと増えてほしい」ということになります。
(世間は公務員の定員を減らすべきという方向ですから、それと逆行するわけですね。なので、高学歴だと学生専用ローンで申し込みやすいというのが、イコール「高学歴=偉い」ということではありません。あくまでカードローン・キャッシング・消費者金融の審査基準では有利になる、というだけです。それも学生専用ローンの一部だけであり、大手の銀行カードローン・消費者金融にはまったく関係ありません)
名門大学の学生だと、パイプを築くメリットがある
学生専用ローンというのは中小の消費者金融ですが、当然銀行とも深い関わりがあります。かなり多くの学生専用ローンのキャッシング業者が銀行からお金を借りてきて、それを学生に対して貸し付けるという方法をとっています。いわゆる「又貸し」ですね。
(別に学生専用ローンだけではなく、大手の消費者金融でも昔はそうでした。今は銀行グループに入っているので、このやり方が主流ではなくなりましたが、一応今でも残っている方法です)
というように、学生専用ローンを提供する中小の消費者金融としては「地元の銀行との結びつきを強めたい」のです。すべての学生専用ローンがそうというわけではありませんが、そのように考える学生専用ローンがあっても不思議ではない、ということはわかるでしょう。
また、これは自社の利益だけではなく、そうして、銀行から低金利で資金調達をできれば、より低金利で利用者に対して融資できるわけですから、利用者のためでもあります。企業の利益と利用者の利益は、相反する部分もありますが、一致する部分も多々あるのです。
ということを考えても、学生専用ローンが金融機関や、あるいは優良企業の就職できそうな名門大学の学生に対して、多少なりとも配慮を加える…ということは当然考えられるわけですね。絶対にそうなるとは言えませんが、可能性としては否定できない…と誰もが思うでしょう。
こうした理由から、学生専用ローンでは「同じ経済力でも、名門大学の学生だったら比較的キャッシングがしやすくなる可能性がある」といえます。しかし、あくまで可能性の話であり、しかも「経済力が同じだったら」という前提なので、その点は注意して下さい。
学生専用ローンは低金利ではない
よく勘違いされていますが、学生専用ローンは大手の消費者金融・銀行カードローンに比較して低金利…ということはありません。実質年率(金利)だけだったら、確かに最大で1%程度低金利になる…ということはあります。しかし、大手の消費者金融だったら、アコム・プロミス・アイフルなどが初回30日間無利息でキャッシングできるので、利子総額ではこちらが安くなるのです。(プロミスはWEB明細利用・メールアドレスなどの登録が必要)
一応、通常金利が低金利であるということは、2ヶ月目からは徐々に、利子総額の差が縮まることになります。つまり、アイフル・アコム・プロミスが最初に付けた利息差が徐々に縮まっていく…ということです。
ただ、その期間がどのくらいかというと、ほぼ2年程度です。これがどのような計算で成り立つか説明していきましょう。
初回30日間無利息による利息差の追い上げ・シミュレーション
たとえば「10万円」をキャッシングしていたとします。10万円の1%は「1000円」です。これが「実質年率(金利)の差」ということは、10万円借りて、年間で1000円の利息差がつくということです。この時点でもうすでに「ほとんど利息差ないじゃん」と気づいた方が多いでしょう。
年間利息の差で1000円ということは、「1ヶ月換算したら約80円」ということになります。「10万円借りて、1ヶ月で80円」の利息差しかないということです。これだったら、誰がどう見ても「ゼロも同然」でしょう。
そして、その「ゼロも同然」の金額で徐々に追い上げていくわけです。追い上げる前、初月でどれだけの利息差がつくかというと、下のようになります。(10万円を1ヶ月借りた場合です)
- アコム・プロミス・アイフル…0円
- 学生専用ローン…約1500円
このように、初月に「1500円」の利息差がつくわけですね。それをその後毎月「80円」ずつ追い上げていく…ということです。概算で「20ヶ月」。これは「1年8ヶ月」なので、ほぼ2年です。つまり、1年8ヶ月で完済できるなら、学生専用ローンで借りるより、アコム・プロミス・アイフルで借りた方が低利息ということになります。
そして、学生がキャッシングできるような少額だったら、大抵は1年あれば完済できます。というより、1年で完済できなかったらかなり問題があります。というように、どの道1年程度で完済するなら「プロミス・アイフル・アコムの方が、学生専用ローンより低利息」と結論づけていいわけですね。
SMBCモビットの場合は無利息期間がないので、最初から最後まで、学生専用ローンの方が低利子でキャッシングできます。しかし、それにしても、上に書いた通り「月80円の利息差しかない」ということで、やはり差はないも同然なのです。
そして、三井住友銀行のATMでの返済手数料がかからないなどの利点を考慮すると、むしろ振込返済の手数料がかかる学生専用ローンよりも、SMBCモビットの方が安く利用できるという可能性が高いです。(提携ATMの利用手数料は、110円~220円ですからね。SMBCモビットと学生専用ローンの利息差である80円より多いのです。*10万円の借り入れの場合)
ということで、学生専用ローンは確かに金利(実質年率)だけ見れば安いですが、実際にはほとんど大手の消費者金融と差がないし、プロミス・アイフル・アコムと比較したら、初回30日間無利息のこれらの消費者金融の方が有利ということを理解して下さい。