実質年率・実質金利・アドオン金利の違い|キャッシング・カードローンの用語

実質年率・実質金利・アドオン金利の違い|キャッシング・カードローンの用語

この記事のまとめ

この記事では、カードローンキャッシングの用語の中でも―。

について書いています。特に、

という「違い」の部分から解説しています(その方がわかりやすいので)。以下、説明です。

「実質金利」とは

実質金利とは「物価の上昇率を計算した金利」です。

  • 物価は、時代とともに変わる
  • 物価が変われば、お金の価値も変わる
  • ↑(たとえば、今の1円と昔の1円は、驚くほど価値が違う)

こういうのはわかるでしょう。そして、下のように言えます。

  • 物価とともにお金の価値が変わるなら、物価とともに「利息」の価値も変わる
  • ↑(利息もお金なので)

そのため、下のように言えます。

  • 「金利」を表示する時は、正確には「物価の上昇率」も考慮して、それを差し引いた(あるいは付け足した)金利を、表示する必要がある

そして、この物価の上昇率を―。

  • 計算していない…名目金利
  • 計算している…実質金利

こういうわけです。ちなみに、この実質金利ですが、キャッシングで用いられる「実質年率」とは別の意味です。よく似ていますが、実質金利と実質年率の違いを説明します。

「実質金利」と「実質年率」の違い

簡単に書くと下の通りです。

  • 実質金利…経済全般で使う
  • 実質年率…借金で使う

このようになるわけです。

  • 実質金利…政府や投資家が使う
  • 実質年率…消費者金融・銀行カードローン・借り手などが使う

そして、それぞれ「考慮する数値」が―。

  • 実質金利…物価上昇率
  • 実質年率…元本の減少

実質金利の「物価上昇率を考慮する」というのは、実質金利の部分の説明でわかると思うので、クリックして読んでください(まだ読んでいない方は)。

そして、実質年率の方がわからないと思うので、これを説明します。(このためには「アドオン金利」を説明する必要があるので、これを説明します)

「アドオン金利」とは

アドオン金利は「元本の減少」を計算しない金利、です。たとえば、例を出すと下の通りです。

  • 「月利1%」で、「3万円」借りた

とします。これは「毎月1%の利息がかかる」ので―。

  • 3万円の1%だから、「300円」の利息

これはいいですね。そして、下のように言えます。

  • 毎月「1万円」返済する
  • 返済は「3ヶ月」かかる

これもいいでしょう。そして、利息は―。

  • 300円の利息が「3ヶ月」なので、全部で「900円」である

これが「アドオン金利」の計算ですが、「あれ?」と思った人もいるでしょう。

元本の減少を計算すると、この利息は間違い

アドオン金利は「わかりやすい」のですが、正確には利子総額がおかしくなるのです。というのは、上の例だと下のように言えます。

  • 毎月「1万円」返済するのだから、2ヶ月目は、元本が「2万円」になっている
  • そして、それに対して「月利1%」だから、2ヶ月目の利息は「200円」

そして、同様に下のように言えます。

  • 3ヶ月目は「100円」なので、300円、200円、100円で、本当に利子総額は「600円」になる

これが実質年率の計算です。つまり、計算方法が―。

  • アドオン金利
  • 実質年率

これらの違いによって、それぞれの利息が―。

  • アドオン金利…900円
  • 実質年率…600円

このように変わるわけです。もちろん、正しいのは「実質年率」の方です。(だから「実質」とついているわけですね)

だから、アドオン金利は「廃止」された

そして、これを読んでアドオン金利、要らなくない?と思った人もいるでしょう。まったくその通りで、現在では「アドオン金利は廃止」されています。個人で計算する分にはいいいのですが、キャッシング業者が表示するのは禁止、ということですね。

(実際、本当の利息総額よりも多くなるわけですから、業者・銀行の側としても、アドオン金利で表示すると不利ですしね)

なので、というのが「実質年率」です。つまり、「元本の減少も計算して、利息を書く」ということ。

上の例え話の「実質年率」はいくらか?

ちなみに、上の「3万円」の例で実質年率はどうなるかというと、下の通りです。

  • 3万円を「3ヶ月」借りて、「600円」の利息だった

こういうのが「事実」です。これはいいですね。そして、下のように言えます。

  • 600円は、3万円の「2%」である
  • つまり「3ヶ月」で「2%」の利息を払った

これは「月利」でも「年利」でもなく「3ヶ月利」と呼びましょう(そんな言葉はないですが)。そして、下のように言えます。

  • 「3ヶ月利」が「2%」なら、12ヶ月なら、その「4倍」なので、2%の4倍で「8%」
  • よって、実質年率は「8%」である

キャッシングの知識のある人だと「うん?」と思ったでしょう。

「月利1%」なのに、何で「年率8%?」

不思議に思われるのは―。

  • 当初は「月利1%」だった
  • ということは、単純計算で「年利12%」になる

からです。この「単純計算」というのは、要するに「アドオン金利」なのですが、多くの人がこうやって「月利を12倍して、年利を計算する」としているのは、実は「アドオン金利」のやり方なのです。

  • アドオン金利は、廃止された
  • しかし、多くの人は無意識のうちに、今でも「アドオン金利」の計算をしている
  • これはこれで「大体の数値」をつかむのにいい

これらしかし、上の例で―。

  • 本当の実質年率は「8%」だったのに、「月利」から出した金利は「12%」となった

こういうのを見ても、アドオン金利の計算が、いかにずれるかがわかるでしょう。

多分、計算が苦手は方は、ここまでの内容でかなり「チンプンカンプン」になっていると思いますが、これでも結構わかりやすい説明です(図解すると、もっとわかりやすくなるんですけどね)。

金融とか利息の計算というのは、これだけ厄介なので、みんな「あまり考えない」のです。なので、たとえば信用金庫とか労働金庫などの役員を勤めているような方でも「自分の住宅ローンの支払いを把握していない」などということがあるんですね。

(うちの父親も、信用金庫の役員でしたが、やはりそういう風でした。こういうタイプの方は、意外と多いのです)

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