保証人の種類と違い(連帯・単純・根・包括・物上)と、消費者金融の本質

保証人の種類と違い(連帯・単純・根・包括・物上)と、消費者金融の本質

この記事のまとめ

この記事では、

という、法律的な解説をします。そして、

をします。それに加えて、

など貸金業に関わる哲学について書いていきます。

キャッシングの「保証人」

キャッシング(というか借金)の保証人には、下の種類があります。

…という6種類です。「キーワード」だけ抜き出すと、

  • 単純
  • 連帯
  • 連帯根
  • 包括根
  • 物上

となります。(連帯根とか、大根みたいですね。笑)

で、それぞれの意味は、

  • 単純…普通の保証人
  • 連帯…「一度でも延滞」があれば、代わりに返済する
  • 根…「決まった限度額」の範囲内で、何度でも保証する」
  • 連帯根…根保証と、連帯のルールの合体
  • 包括根…根保証を、限度額・期限ともに「無制限」にする(危険なので廃止された)
  • 物上…不動産などの「物」で、保証する

…というものです。以下、それぞれ詳しく説明します。

「単純保証人」とは

いわゆる「普通の保証人」です。ポイントをまとめると、

  • 貸金業者が督促してきた時、
  • 「いや、まずAさん@借りた本人」に督促してくださいよ」と言える

ということ。「は?当たり前じゃね?」と思うかも知れませんが、連帯保証人だと、これができないのです。ウソのようですが。

この「Aさんに、先に取り立てしてくださいよ」という権利を「催告の抗弁権」と言います。

  • Aさんに、
  • 「催告」しろよ、と
  • 「抗弁」する権利

ということですね。ある意味「当たり前」の権利ですが、これが単純保証人にはある…というわけです(で、連帯保証人には、ないと)。

「検索の抗弁権」もある

単純保証人には、もう一つ素敵な権利があります。それが「検索の抗弁権」。これは、たとえば、

  • 業者「やあ!Aさんに催促してきましたよ!」
  • 業者「で、Aさん、やっぱり払えないそうです!」
  • 業者「というわけで!あなたが払ってください!

という風に行ってきたとします。で、単純保証人のBさんは、

  • Bさん「いや、督促しただけだろ」
  • Bさん「Aさんが返済しないなら、差し押さえしろよ」
  • Bさん「差し押さえしても、まだ足りないなら、払うよ」

と言えるわけです。これも当たり前ですね。こういう当たり前の権利(検索の抗弁権)が、単純保証人にはあるわけです。

  • Aさんの資産を、
  • 先に「検索」しろよ、と
  • 「抗弁」する権利

ということですね。この権利も、連帯保証人だと、やはりないわけです。

つまりまとめると、単純保証人には、

  • 「催告」の抗弁権
  • 「検索」の抗弁権

という、2つの権利があるわけですね。

「連帯保証人」とは

連帯保証人は、単純保証人の逆で、

  • 催告の抗弁権
  • 検索の抗弁権

の「両方がない」わけです。「催告」「抗弁」ができないんですね。つまり、

  • 「先にAさんに督促してよ」と言えない
  • 「先にAさんを差し押さえしてよ」と言えない

ということです。ただ、Aさんが、まだ一度も延滞していないという場合は、連帯保証人は何もしなくてOKです。

  • あくまで「保証」であり、
  • 本人が「問題」を起こしていないうちは、
  • 「保証人の責任」は、何も発生しない

ということ。ただし、Aさんが、

  • 1日でも、
  • 1円でも、

遅延した瞬間「連帯保証人が、代わりに支払う義務」が生じます。ここから先は、もう連帯保証人は、抵抗できません。

「根保証人」とは

根保証人は、与信枠の範囲内で、何度でも保証する、という保証人です。つまり、

  • 普通だったら、
  • Aさんが「100万円」借りて、
  • それを「完済した」ら終わる

ということ。しかし、

  • 根保証人は、
  • Aさんが「完済」しても、
  • また「追加借入」をした時は、
  • その分も保証しなければいけない

となります。つまり、

  • 「100万円を超える」分は保証しなくていい、けど
  • 「100万円まで」だったら、
  • Aさんが何度完済しても、
  • 彼が追加で借りるたびに、保証しなければいけない

ということ。「無茶苦茶だ」と思われるかも知れませんが、その通りで、無茶苦茶です。根保証人だけは、なってはいけません。連帯保証人もですが)

で、こうやって「何度でも」保証するのは、やはり危険なので、普通、根保証人には「期限」があります。つまり、

  • 「100万円」までの間なら、
  • Aさんが「何度借り入れしても」
  • 全部保証する
  • 代わりに、その期間は「3年」だけ

という風ですね。3年が過ぎたら「あとは、Aさんが一人でやりなさい」ということです。

こう書くと、それほど重くはないようですが、

  • 実際には「何度も借りる」ような人間は、
  • 大抵延滞したり、返済不能になったりすることが多く、
  • 根保証人は、その巻き添えをくらうことが多い

といえます。なので、連帯保証人と並んで、根保証人は「なってはいけないもの」の代表なのです。

単純保証人もやめておいた方がいいですけどね)

「連帯根保証人」とは

連帯根保証人は、

です。つまり「ダブルパンチで、責任が重い」わけですね。(お前はもう、死んでいる状態です)

具体的にどう死んでいるのか、「連帯保証人」と「根保証人」の復習も兼ねて書くと、

  • 借りた本人が「一日でも」延滞した瞬間、
  • 催促はもちろん、
  • 差し押さえをされても、文句を言えない
  • (借りた本人が、何もされていなくて、保証人だけがそれを食らっても)

ということ。これは「連帯保証人」の責任ですが、これに「根保証」が加わるので、

  • 一度Aさんが「100万円」を完済しても、
  • 1年後に「また借りて」
  • 「今度は、滞納してしまった」という場合、
  • 上のような取り立てを受ける
  • ↑(正確には、受ける可能性がある&文句を言えない)

ということです。つまり、

  • 連帯保証人はハイリスクだが、
  • Aさんが「完済した」ら、それで終わる
  • しかし「連帯根保証人」は、
  • 「3年間」などの期間が過ぎるまで、
  • 上のようなリスクが「ずっと」続く

ということ。悪夢ですね。

「包括根保証人」とは

包括根保証人は、「無期限&限度額なし」の保証人です。つまり、

  • 根保証…「○○年」という期限がある
  • 包括根保証…期限なし
  • 根保証…「100万円まで」などの限度額がある
  • 包括根保証…上限なし

…というもの。冗談のようですが、本当にこういう制度があったのです(人を地獄に落とすために作られたような制度ですね。。)

あまりにも危険なので、包括根保証人は、2004年に廃止されました。

「起業は危険」のイメージの根源

この「包括根保証」は、特に「ビジネス」で用いられるものでした。つまり、

ということですね。「自分の会社なんだから、いくらでも保証できるだろ?」ということです。「社長が保証しないのに、誰が保証するんだ?」というわけですね(金融機関の言い分としては)。

しかし、当然ですが、これで「天災」などを食らって会社が倒産した場合「あまりに悲惨」なわけです。「自分で事業をするのは危険」というイメージは、この包括根保証のシステムが残っていた頃は、確かにそうだったんですね。

(その頃は、ネット起業のような「ほぼコストゼロ」でできるような事業もなかったですし)

という、過去に存在した「危険な保証人制度」ですが、今はもうないので安心して下さい。

「物上保証人」とは

物上保証人とは「物によって、保証をする」人です。つまり、

  • 自分という「人」ではなく、
  • 自分が持っている「物」「不動産」などによって、保証する

ということ。つまり、

  • 「もし、Aさんが返済不能になったら」
  • 「私のこのフェラーリを持って行ってください」
  • 「で、私には、関わらないでください」
  • 「黙って、フェラーリだけ持って行ってください」

ということです。で、物上保証人の何がいいかというと、

  • 借金の貸し手(債権者)は、
  • この場合「フェラーリ」しか取れない
  • Aさんの借金がどれだけ膨らんで、
  • 「フェラーリより、遥かに上の借入金額」になっていても、
  • フェラーリしか取れない(Bさんからは)

ということ。つまり、

  • 「物上保証人」と、
  • 「その他の保証人」を比較すると、
  • 物上保証人…「有限」責任
  • その他…「無限」責任

となるわけです。当然、責任は「有限」の方がいいです。最悪でも、フェラーリをとられるだけというように、リスクの範囲が決まっているわけですからね。

フェラーリを取られたBさんは、どうなる?

Bさんは、フェラーリ(担保)を取られた後、「Aさんに、その分を請求」することができます。これは、Bさんが代位弁済をしたからです。

  • 代位弁済というのは、
  • ただの「代わりの返済」ではなく、
  • Aさんから取り立てする権利が、
  • 交代(または一部交代)となるので、
  • Bさんはこれから、
  • 業者・銀行の代わりに、Aさんに取り立てていい
  • (ただし、自分が立て替えた分=フェラーリの金額分のみ)

ということです。こういう「督促」などの「権利が交代」することを「代位」といいます。「代位」を伴う返済だから「代位弁済」というわけですね。

ここでは「フェラーリ」をあえて例に出しましたが、基本的には住居などの不動産を担保にすることが
多いです(わかるとは思いますが)。

「借りる」ことの本質

実は「借りる」ことは「社会貢献」でもあります。お金でも、物でもそうです。理由は、

  • 「貸す」人にとっては「余っている」
  • つまり「無駄」な状態である

ということ。それが、

  • 「貸す」ことによって「有効活用」される
  • これは「持ち主」にとっても良いし、
  • その「物」や「お金」にとっても良い

ということ。「物」の方は言うまでもないでしょう。本でも服でも、眠らせていても仕方ないですからね。

「お金」については、

  • 眠らせておいても、
  • 経済は回らない
  • だったら、誰かに「貸して」
  • 経済を回した方がいい

ということ。「いや、株式投資でいいじゃん」と思うかも知れませんが「株式投資も、お金を貸すこと」です。企業に対して貸しているわけです。

(もっとも、普通の貸し付けと違って、返ってくる保証がないですけどね)

つまり、

  • お金を「貸す」ことも「社会貢献」だし、
  • それを「借りる」ことも、「社会貢献」

ということ。そして、

  • このやり取り(貸し借り)は、
  • 「物」の時と同じで、
  • 借り手」と「貸し手」の両方がいて成り立つから、
  • 貸金業者」と「利用者」は「仲間」である

ということです。何かと「敵対関係」に思われがちな両者ですが、実は「仲間」なのです。

(実際、審査の時は「お申し込み、ありがとうございます」と言うわけですしね)

「人間のつながり」には、2通りある

人間のつながりは、下の2通りがあります。

  • ①…ゲマインシャフト
  • ②…ゲゼルシャフト

です。意味は、

  • ①…「人間的」つながり
  • ②…「合理的」つながり

です。社会学では、

  • ①…「共同体」組織
  • ②…「合理的」組織

と呼びます。で、日本人が「人間のつながり」という時は、「①」を指します。「②」の方は無味乾燥の、人間関係と思われています。

しかし、これは違います。先の「貸し借り」の例で考えてみましょう。

「人間的つながり」だけでは、人は不自由になる

たとえば、あなたの「本」が余っています。で「誰かにこれを貸したいな」と思った。で「借りてくれる人」を探しても、

  • 「人間的」なつながりしかない場合、
  • つまり「家族・友達」からしか探せない場合、
  • まず「借りる人」はいない
  • いても、すぐ単発で終わる

ということ。これはわかるでしょう。

しかし、実はこの本が、

  • 「イギリス人」にとっては、ものすごく価値のある本で、
  • 「イギリスでレンタル」したら、爆発的に借りる人が集まる

としたらどうでしょうか。どう考えても、イギリスに持っていった方が、

  • あなたも幸せ
  • イギリス人も幸せ
  • 本も幸せ

ですよね。こうして生まれたのが「ビジネス」であり「経済」なのです。「最初からあった」のではなく「自然発生した」のです。

イギリス人は、あなたの「人格」を求めているのではない

で、ここで重要なのは、このイギリス人たちは、

  • あなたの「本」を求めているのであって、
  • あなたの「人格」を求めているのではない

ということ。極端な話「あなたに興味はない」のです。つまり、これが「合理」だけでつながる「ゲゼルシャフト」なんですね。

こう考えると「そんな関係、冷たい」と思うかも知れません。しかし、じゃあ、

  • 本を眠らせたまま、
  • 自分がどれだけ人の役に立てるかもわからず、
  • 家の畑の草取りをしているのが、幸せだったのか?

ということです。もちろん、幸せな人もいたでしょう(いるでしょう)。しかし、逆に「そうなったら、不幸だった」人も、たくさんいるはずです。

(いわゆる「天才」は、みんなそうです)

そして「本だけが目当て」で近寄られることも、果たして「嫌なこと」でしょうか。たとえば、

  • その噂を聞いた、
  • ケンブリッジの教授が、
  • 「ぜひ、その本を見せていただきたい」
  • …と言ってきたら?

どう考えても幸せですよね。別に権力うんぬんではなく世界の誰よりも、その本の価値がわかるだろう人が、認めてくれたからです。認められたのはあくまで「本」ですが、

  • その本を手に入れた自分
  • 今日まで保管してきた自分
  • イギリスまで持っていった自分

も、同時に認めてもらった、ということなのです。これでもまだ「自分が認められたわけではない」と言うのでしょうか。

(言う人もいますが、その人は相当何かに凝り固まっている人でしょう)

「ゲマインシャフト」と「ゲゼルシャフト」は相反しない

つまり、「言葉の意味」だけだと相反するように見える、

  • ゲマインシャフト…「人間的」つながり
  • ゲゼルシャフト…「合理的」つながり

は、実は「相反するものではない」のです。上の例でいくと、

  • ケンブリッジの教授と、あなたが出会った時、
  • 「本を渡して終わり」には、絶対にならない

わけです。教授はこう言うでしょう。

  • 「ずっと、この本を探していたんだ」
  • 「イギリスに最初に来た、江戸時代の日本人が」
  • 「何を見て、何を感じたのか」
  • 「彼が書いた文字で、読みたかった」

…と。(もちろん、そんな日本人はいませんが)

この時、よほどサイボーグのような人間でなければ、何かこみ上げるものがあるはずです。

  • 教授がたとえ「研究のことだけ」考えていたとしても、
  • 「彼が人生をかけてきた研究」に、
  • 自分は、なくてはならない存在だった

ということに、「何か」感じるはずなんですね。(感じない方が、難しいと思います)

貸金業者と利用者は、どうつながっているのか

「経済を回す」という繋がりは、当たり前なので省略しましょう。両者のつながりは「お互い、生きる意味を考えさせられる」ということ。つまり、

  • 貸す方…この人たち、どうしてこんなにお金がないんだろう
  • 借りる方…どうして、俺はこんなにお金がないんだろう

ということ。私は、かつて多重債務者だったので、以前は借りる方で「屈辱」を常に感じていました。(クレジットカードも強制退会になりましたし。笑)

ただ、おかげで、

  • 貧乏は嫌だ
  • お金持ちになりたい

と思うようになり、

  • 最初は「楽して儲けよう」と思っていたが、
  • それはできないとわかり、
  • 「お金持ちになるまで、ガチで仕事をしよう」
  • と思うようになった

…のです。で、

  • そうやって本気で仕事をしていると、
  • 仕事の能力が目に見えて上がり、
  • 仕事の人間関係でも、いろいろ嬉しいことがあり、
  • いつの間にか「お金のため」だけではなくなった

というのが現状です。つまり、

  • 私は今、仕事が楽しいけど、
  • それは昔、借金をしたことから始まっている

ということです。当時は私も、業者やクレジット会社が本当に嫌いで、完済のことを「潰す」と表現していました。「9月中に、○○を潰す」みたいな感じですね(大体、延期されましたが。笑)

だから、借金をしている人の「業者は敵」という気持ちは、とてもよくわかります。しかし、やはり「あの時の借金があってこそ、今の自分がある」と、キレイ事ではなく、本当にそう思うのです。

(私の心はいつも殺伐としていて、戦闘モードなので、キレイ事は誰よりも嫌いです(笑)。キレイ事が書かれた文章=特に意識高い系、を読むたびに「アホか、貴様は」と毒ついています。笑)

で、そういう殺伐とした自分でも、やはり「あの時の借金があって良かった」と思うわけです。その時の会社さん&ブランド(私が借りていたのは、プロミス・オリコ・カレッヂ・楽天カード・JCBですが)と自分は、仏教でいう「ご縁」があったのだと思うのです。

(ご縁というのは、「何かを与え合う」ような意味です。たとえ片方だけでも)

そして今はこうしてキャッシングの情報を発信するようになって、借金でボロボロになっている方のブログなどを読みながら、「正直、こうはなりたくないな」と、昔の自分を忘れて思っているのですが、それでも、

  • その人の「今の姿」には何も感じなくても、
  • 「子供の頃」を想像すると、

やはり、少し胸が痛むわけです。あるいは、

  • その人に子供がいて(というか、いるパターンが多い)
  • その子供は、今辛いだろう

と思うと、「親の方」はどうでもいいけど、子供はかわいそうだなと思ってしまうわけです(大抵の人はそうでしょう)。

で、そう思っても、

  • 何もするつもりはないし、
  • できることもない
  • (一人にしてあげても、二人目にはできない)

ということで、「何もしない」のですが、「考えて」はいるのです。

  • 人間とは、とか
  • 欲望とは、とか

ですね。おそらく、消費者金融やクレジット会社で働いている方も、そういう部分があるのではないでしょうか。「借り手」の方々を見ながら、いいお客さんもいれば、いわゆる「ダメな」お客さんもいる中で、いろいろ考えられていると思います。

結局「大学のゼミ」のようなもので、お互い「生きる意味」について考えることになる…というのが、借り手と貸し手の、一番のつながりではないかと思います。借金はやっぱり、誰でも嫌なものですが、嫌なものを「抱えてしまった」だけに「否応なく、いろいろ考えさせられる」ということが、多いでしょう。

…というのが、私が現時点で思っている、

  • 「借りる」ことの本質であり、
  • 貸金業」の本質

です。あくまで仮説ですが。

消費者金融、「冬の10年」は終わったのか

「東洋経済オンライン」の2015年6月26日の記事です。↓

  • 東洋経済オンライン『消費者金融、「冬の10年」は終わったのか』
  • http://toyokeizai.net/articles/-/74586

ざっと要約すると、

  • 消費者金融が復活に転じている
  • 過払い金の請求件数は、まだ高止まりで、油断できない
  • この10年で業界は様変わり、特に銀行の進出が目立つ
  • 消費者金融は銀行の保証会社もしているので、必ずしも競合だけではない

…ということ。以下、詳しくまとめていきます。

復活に転じつつある消費者金融

  • 2005年頃から、消費者金融はひたすら縮小してきた
  • しかし、最近復活している
  • 2014年3月期に、アコムの収支がプラスになった
  • 2015年3月期にはSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス事業)がプラスになった

…という風に「回復の兆しが見えた」というのが、イントロ。また「収支がプラス」でなくても、前年同期より、新規の申込者が増えたかどうか、という点で見ると、

という風に、軒並み増加しています。(新生銀行カードローン・レイクは、消費者金融ではなく銀行カードローンですが、この東洋経済の記事では、とりあえず消費者金融と並べて比較されています。

で、特に伸び率が大きいのはアイフルですが、アイフルはそれまで事業再生ADRというものを受けていて、要約復活したところでした。

広告宣伝も積極的に展開

そして、広告宣伝については、

  • 新生銀行レイク…AKB48の起用
  • 全社…成功報酬型のウェブ広告(アフィリエイトのこと)が急増・交通広告も増える
  • プロミス…ストーリー仕立てのCMを展開

…という風に指摘しています。今の10代や20才前後の方だと、AKB48が新生銀行カードローン・レイクのイメージキャラクターになったというのは意外だったかも知れませんが、もともと、キャッシングの業界は、アイドルや女優さんの起用が多かったのです(今でもですが)。なので、全然驚くようなことではないんですね。

過払い金の返還請求は、まだ安心できない

この10年、消費者金融を苦しめてきたのは「過払い金の返還請求」ですが、これはずっと「高止まり」しています。つまり「減っていない」ということ。

そして「この状態が、まだ続くようだと油断はできない」と消費者金融の大手も語っています。

  • 過払い金の返還費用は
  • この10年で業界全体で「4兆円」
  • 完済から「10年」は返還請求をできるので、
  • まだあと数年はある
  • (新生銀行レイクは、もう完全に解決している)

ということです。(新生銀行レイクで、過払い金の問題が完全に解決しているのは、新生銀行のグループに入って再編されたからでしょう)

過払い金は2006年の改正貸金業法の公布から、大手では消滅しているのですが、それでも「完済から」10年は請求できるので、

  • 最後に2006年に借りた人が、
  • 2010年に完済したら、
  • 2020年まで、返還請求をできる

となるわけですね。そして、この10年ずっと「高止まり」が続いてきた以上、まだ消費者金融各社(ブランド)としても、油断はできないわけです。

「業界地図」の変遷

消費者金融業界の地図が、この10年でどう変わったか。東洋経済は下のようにまとめています。

…という風です。そして「消費者金融に代わって銀行カードローンが、個人向けキャッシングで活発に動き始めた」ということも指摘しています。

銀行カードローンの個人向け融資が活発に

この10年で、個人向けの融資を、銀行がどう拡大させたかは、

…ということを指摘しています。そして、

という成長ぶりも指摘しています。こうして見ると、消費者金融と銀行カードローンは「完全な競合」になったように見えるのですが、一方で、

  • 銀行カードローンの保証会社を、
  • 消費者金融が担当するのは普通になっていて、
  • 両者は必ずしも「競合・敵対関係」というわけではない

ということも書かれています。


以上、東洋経済の記事「消費者金融、「冬の10年」は終わったのか」の内容を、要約・補足させていただきました。以下、文中に登場した、アイフルも適用していた「事業再生ADR」について説明します。

「ADR」とは

*「事業再生ADR」からのリンクも、ここに貼っています。「ADR」とほぼイコールなので。

まず「ADR」とは、

  • 日本語…「裁判外紛争解決手続」のこと
  • 英語(何の略)…Alternative Dispute Resolution

となります。で、意味は、

  • 裁判しないで、
  • 問題を解決するため、
  • 「第三者」が関わる手続き

のこと。つまり「仲介が入って、仲直り」です。超簡単にいうと。

「仲直り」といっても、

  • ビジネス上の紛争だったら、
  • 当然、経済的な解決がいる
  • だから「人情」のやり取りではなく、
  • あくまで「金銭・権利」などのやり取りが中心

ということです。で、その監視をするために「第三者」が入りますよ、ということですね。

アイフルは誰と「紛争」していたのか

「紛争」と言っても、民族同士の戦争のような「怖い」ものではありません。要は「問題」のことです。(法律用語の「紛争」というのは)

で、誰と紛争していたのかというと、

ということ。過払い金はわかるでしょう。で、金融機関は、

  • 実はアイフルなどの消費者金融は、
  • すべて「自己資金」で融資するのではなく、
  • 金融機関から借り入れして、それを利用者に融資している
  • その返済が難しくなった

ということ。つまり、

  • 世間の人は、
  • 銀行は正しく、消費者金融は汚いと思っているが、
  • 実際には銀行は、消費者金融に融資して、利益を出している
  • 消費者金融が汚いなら、銀行だって汚い
  • (というか、本当は誰も汚くない)

ということです。「誰も汚くない」というのは、ヒンドゥー教の聖典である『バガヴァッド・ギーター』にも書かれていることですが、詳しくはこの記事の終盤で書きます。


何はともあれ、そのように銀行などの金融機関から、アイフルも資金調達をしていたのですが、その返済が難しくなった…ということですね。という「紛争」の解決を、第三者を交えて進めていく…というのが「ADR」です。

もっと正確に書くと?

ここまでの内容だと「簡単に書きすぎ」なので、もう少し、正確に書きましょう。まず、「事業再生実務家協会」の定義を、引用します。

ADR (Alternative Dispute Resolution)とは、「 裁判外紛争解決手続 」 の略称で、訴訟手続によらずに民事上の紛争の解決をしようとする当事者のため、公正な第三者が関与して、その解決を図る手続のことです。

(http://www.turnaround.jp/adr/)

分解していくと、まず、

ADR (Alternative Dispute Resolution)とは、「 裁判外紛争解決手続 」 の略称で、

これは、

  • 日本語…裁判外紛争解決手続
  • 英語…Alternative Dispute Resolution

ということ。で、

訴訟手続によらずに民事上の紛争の解決をしようとする当事者のため、

これはつまり、

  • 訴訟手続によらずに…裁判をせず、
  • 民事上の紛争…刑事事件でない争い

ということ。つまり、「裁判をせずに、刑事事件でない問題を、解決しようとする人とたちのため」ということです。意外と簡単な内容ですよね。

公正な第三者が関与して、その解決を図る手続のこと

これはそのままでいいでしょう。「公正な他人が出てきて、解決する手続き」ということですね。つまり、全部通して書くと、

  • ADRとは、
  • 刑事事件でない問題を、
  • 裁判をせずに、
  • 第三者を交えて、
  • 解決する手続き

ということ。よく考えたら「当たり前」ですよね。「裁判を、するかしないか」だけです。

(わざわざADRとか難しい名前をつけないで欲しいですが、つけないと法律の制定ができないですからね。仕方がないのです)

ADRの手続きについて

で、そのADRの手続きは、

ADRの手続は、裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律 ( ADR法 ) を根拠法とし、法務大臣の認証を受けた事業者 ( 認証ADR機関 ) がその手続を実施します。

(http://www.turnaround.jp/adr/)

…となっています。これも要約すると、

  • 「ADR法」にしたがって、
  • 「認証ADR機関」という組織が、
  • ADRの手続きをします。
  • 彼らは「法務大臣」の認証を受けています

ということです。英語風になりましたが(笑)。

  • 「裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律」というのは、
  • 短く言うと「ADR法」

ということですね。この「長い法律名」を見た瞬間、多くの人は「読む気をなくす」でしょうが、要する「ADR法」という法律のことです。

(長い法律名は、大体無視してOKなのです)

「事業再生ADR」とは

*先に「ADR」を読んでいただくことをおすすめします。ADRを知っている方は、以下を読んでください。

「事業再生ADR」とは何か。これは、

  • 「ADR」だと「個人」も含む
  • それが「事業者専用」になったもの

ということ。つまり「事業用ADR」のような意味ですね。

もっと詳しく書くと、

  • 「すべての企業」のためではなく、
  • 借金に悩む企業」のため

ということ。つまり、

  • ADR(話し合い)で解決すべき問題はいろいろあるけど、
  • それが「債務」(借金)に絞られている

ということです。まあ、大体借金なんですけどね。企業に起こる問題というのは。

管理する「法律」も違う

で、ADRとは、管理する法律も違います。

  • ADR…ADR法
  • 事業再生ADR…強化法

ということです。それぞれ法律の正式名称を書くと、

  • ADR…裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律
  • 事業再生ADR…産業競争力強化法

という風です。(もちろん、法律の正式名称は、一般人はまったく覚えなくてOKです)

事業再生ADRの目的は?

事業再生ADRの目的を引用すると、

事業再生ADR手続の利用目的は、事業価値の著しい毀損によって再建に支障が生じないよう会社更生法や民事再生法などの法的手続によらずに、債権者と債務者の合意に基づき、債務 ( 主として金融債務 ) について、猶予・減免等をすることにより、経営困難な状況にある企業を再建することであります。

(http://www.turnaround.jp/adr/)

これも要約すると、

  • 下の「2つの法律」は無視します
  • 「会社更生法」と、
  • 「民事再生法」です

ということ。で、「無視してどうするのか」というと、

  • 「強化法」に従います(さっき書いた法律)
  • で、話し合います

ということ。「誰が」話し合うのかというと、

つまり、

です。当たり前ですね。で、「何を」話し合うのかというと、

  • 債務について、
  • つまり「借金」について、
  • 「猶予」や「減額」ができないか?

…ということ。これも普通ですね。日常生活の貸し借りでもやるでしょう。で、

  • こういう「話し合い」によって、
  • その企業の「再建」を目指します

ということです。つまり「まったく当たり前」のことが書かれているわけですね。法律とか経済の用語は、

  • 言葉が難しいだけで、
  • 常に「当たり前のこと」が書かれている

と思ってください。

ビジネスの競争は、汚くない

貸金業でも何でも、ビジネスの競争は汚いものではありません。その参考になるのが、上でも紹介した『バガヴァッド・ギーター』(ヒンドゥー教の聖典)ですが、この『バガヴァッド・ギーター』の内容を、要約します。↓

  • 生命は、生きるために必ず他者を殺す
  • しかし、逆に言えば「殺されたものは、生きている」
  • ↑(科学的には、栄養になっているし、有機物として地球を循環する)
  • だから、世界には「死」なんてない

と、クリシュナという神が、アルジュナという将軍に言うわけです。そして、

  • だからアルジュナよ、安心して敵と戦いなさい
  • 戦って、彼らを殺しなさい
  • それがクシャトリヤ(武士)として生まれた、
  • あなたの義務であり、誉れなのだ

と告げるわけです。本当に「殺しなさい」と明確に言っています。


…と、少々話が膨らみましたが、「消費者金融も、銀行も、どちらも汚くない」というのは、そういうことです。こうした貸金業が汚いというなら、

  • じゃあ、誰が正しいのか
  • 消費者金融だけでなく銀行も「貸金業」だが、
  • あなたの生活は、あなたの会社は、
  • 銀行なしで成り立つというのか?
  • というか、あなたは動植物を殺して生きているが、
  • それは残酷ではないのか?

ということです。ちなみに「食べなければ、誰も殺さなくていい」わけですが、

  • そういう断食の苦行をしていたブッダを、
  • 村娘のスジャータが心配して、
  • 乳粥をブッダに食べさせ、
  • そのあまりの美味しさにブッダは感動し、
  • 「生きるためには、食べなければいけない」と悟った

と言われています。一見当たり前のことのようですが、

  • この時のブッダにしても、
  • 離乳食を食べる赤ちゃんにしても、
  • ご飯を、心から「美味しい」と思う気持ちは、
  • それがたとえ「他者を殺す」ことであっても、
  • 美しいことだから、美味しいと思うのだ

ということですね。これは密教の言葉で「自性清浄」(じしょうしょうじょう)と言います。

  • 人間は本来、汚れた存在ではない
  • 人間の欲望も本来、汚れたものではない

ということです。たとえば金銭欲についても、

  • それを「楽して稼ごう」という気持ちにつなげて、
  • 射幸行為競馬競輪などのギャンブル)に使ってはいけないけど、
  • 一心不乱に働いて、いい仕事を、誰よりも早く、大量にこなす
  • …という方向に使うなら、極めて正しい

ということです。こういう「大きな快楽を得ようとする、爆発的な力」のことを、ニーチェは「力への意志」と呼び、それを持つ人を「超人」と呼んだのです。これがニーチェの「超人思想」です。

「お前はもう、死んでいる」とは

これは『北斗の拳』の超人(主人公)・ケンシロウの決め台詞です。アラサーの方なら説明不要でしょうが、今の大学生や、未成年・10代の方々などは、意外と元ネタがわからないようなので、一応補足しました。

ちなみに、知っている方向けに豆知識を書くと、

  • 原作では、この台詞は1回しか登場していない
  • アニメ版で、特に次回予告で使われたため、有名になった

ということです。あと、有名になった理由は、今回この記事で使ったのもそうですが「利用用途が広い」ということでしょう。これは、林修先生の「今でしょ」もそうですが、やはり「使い道」が広いものは、広まりやすいのです。

(ビデオデッキ戦争で、松下のVHSが、ソニーのBETAに勝ったのも、デッキの性能ではなく「観れる映画のソフトが多い」という「使い勝手」の良さでしたからね)

…と、最後にキャッシングやクレジットカードが全然関係ない話題で終わりましたが、以下の記事も、よろしければ参考になさってみてください。

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