キャッシング審査で必要になる借入・返済の実績|カードローンの用語集
目次
借入実績・返済実績について
この記事ではキャッシングの審査通過に必要な、下の点を中心にまとめていきます。
- 借入実績
- 返済実績
また、カードローンの申込者の傾向として、30代・40代が多い…という統計データや、利子の語源などを紹介し、解説します。
「審査通過」の条件
キャッシングで審査通過するための条件は何か。これは一般的にも想像できる内容だと思いますが、下のようなものです。
唯一、一般的な感覚と少々ずれている点は、下の通りです。
借金を一度もしたことがない人(スーパーホワイト)よりも、「借り入れをして、完済した経験がある人」…の方が高く評価される―。
このような点だと指摘できるでしょう。「借金をしたことがない」というのは、キャッシングやクレジットカードの世界では、実はそれほどいいことではないのです。
現時点で他社借入がないというのは、確かにいいことです。しかし、下のようにも言えます。
- まだお金を借りた経験がない人は、いざ借りたら、どうなるかわからない
- プレッシャーで、そのまま潰れてしまうかもしれない
こういう破産のリスクが懸念されるわけです。一方で、下のようにも言えます。
人間の行動は9割が習慣で決まっているというくらい「一度やったことを繰り返す」というのは、人間にとって簡単なのです(比叡山の荒行として知られる千日回峰行も、「続けている」から、世間が思うよりは「無理がない」そうです。それでも過酷なことは確かですが)
何はともあれ、こうした理由からも「一度完済した経験がある人は、信用できる」ということですね。なので、まったく利用実績がない人よりも、そうした人の方が審査通過はしやすくなる…というわけです。
キャッシングの「借入実績」
キャッシングの借入実績というのは、基本的に「返済実績」とセットです。借入・返済両方の実績を合わせて「利用実績」という表現もありますが―。
- 借りたら、翌月から返済しなければいけない
- つまり「借り入れだけ」の実績というものはない
- 同時に「返済だけの実績」も、当然ない
- (返済する前に、借り入れしないといけないので)
なので「借入実績」も「返済実績」も、両方「セット」なんですね。「借入実績」と言ったら「返済実績」もその中に含む…と考えてください。
「返済した実績」について
消費者金融や銀行カードローンなどの「返済した実績」というのは、個人信用情報機関に記録されています。
の3通りの指定信用情報機関ですね。
そして、「返済実績」がどのように記録されているのかというと、下の通りです。
- 遅延・延滞などの「悪い実績=異動情報」が、主に記録される
- ただ、たとえばCIC(シーアイシー)の場合は、「毎月の返済記録」があって、「普通に返済した」場合は、そこに「予定通り入金」のマークがつけられる
- ↑(「$」のマーク)
そのため、延滞・滞納した、という返済トラブルの情報ばかりではなく、コツコツまじめに返済してきた(います)という「良い借入情報」も、しっかり記録してくれるわけですね。
こうした内容が、個人信用情報の中で、「返済した実績」として、管理されている…というわけです。
キャッシングの「申込者」
キャッシングの申込者とはどういう人か―。NTTデータ経営研究所に、統計データがありました。↓
- 2007年11月6日 消費者ローン利用者・利用経験者の借入に関する意識調査
- https://www.keieiken.co.jp/aboutus/newsrelease/071106/index2.html
箇条書きすると下のようになります。
- 男性…72%、女性…28%
- 平均年齢…40才前後
平気年齢を出すのが少々難しいのですが、年代別の割合はわかっていて―。
- 20代…8%
- 30代…36%
- 40代…35%
- 50代…17%
- 60代…4%
20代が思いのほか少ないというのがわかりますね(こんなに少ないとは思いませんでした。20%くらいあると思っていたので)
でも、よく考えると、キャッシングができる年齢層というのは、20代~50代の「4つの世代」しかないわけです。(60代はほぼ借入不可なので)
そして、100%を4つの世代で割ったら25%なので、まずこうなります。
- 20代…25%
- 30代…25%
- 40代…25%
- 50代…25%
そして、下のように考えていきます。
- 30代・40代が中心なのは当然
- なので、20代・50代から「10%」ずつ移動させる
すると、下のようになります。
- 20代…15%
- 30代…35%
- 40代…35%
- 50代…15%
単純計算ですが、上の統計も、ほぼこれに近い状態になっています。最初に60代はゼロ、とカウントした分が、20代から移動したという風ですね。そう考えると、この年齢層の分布は、きわめて妥当です。
なぜ「30代・40代」が多いのか
なぜ、キャッシングの申込者は、30代・40代が中心になるのか―。この理由は下の通りです。
これらしかし、これが30代以上になると―。
- 結婚する人が増える
- 家族を養うようになると、責任が重くなる
- 「何が何でもでも、お金を用意しないといけない…という場面が多い
- だから、ボーナスのカットや、減給などがあると、お金を借りるしかない…ということが増える
特に30代以上になると、住宅ローンを組んでマイホームを建てる、という人が増えます。そして、その支払いで行き詰まって、カードローンなどからお金を借りる…というパターンが多いのです。
(特にボーナス払いの金額を高めに設定していると、ボーナスが予想より少なかった時に、痛い目に遭います。かといって、多めに返済しないと、利息が高くなる…というのも事実ですけどね。
キャッシングの「利子」
利子の意味については、説明不要でしょう。利息との違いを説明した方がいいですが―。
- 利息…自分が払う方
- 利子…自分がもらう方
これは辞書で明確に決まっているわけではありませんが、日常生活の中での使われ方としては、このようになります。
「利子」の語源
ちなみに、利子の語源は「地子銭」(地子)です。
- 地子(じし・ちし)とは、「地代」のことである
- 領主に収める代金
- 昔なので「米」でもよかった
- 米で納める場合は「地子米」
- 金銭で納める場合は、「地子銭」
このように呼んだのが始まりです。そして、この地子銭がスタートしたのは―。
- 大体8世紀
- つまり奈良時代(大宝律令の頃、700年代)
- その後、9世紀~12世紀
- つまり「800年代~1100年代」にかけて発達
このような歴史を経て、現代の「利子」につながっていくわけです。なので、下のようになります。
- 大体「1000年程度前」に、「地子銭」という税金があって、それが「利子」の由来になった
上の利子の部分で「利息と違って、利子はもらうもの」と書きましたが、起源をたどると、こちらも「払う方」だったようです(一般人にとって)
■ 参考URL
「千日回峰行」とは
千日回峰行は、仏教の修行で、簡単に書くと「1日48kmを、1000日歩き続ける」というもの。(これが本質ではないのですが、わかりやすく書くと、こうなります)
そして、さらに箇条書きしていくと、下の通りです。
- 山の中を歩くので、高低差が1300mほどある
- 一日に、握り飯2個しか食べてはいけない
- 睡眠時間は平均して4時間程度
- ↑(寺に戻ってくるのが遅れた時は、寝ないでそのまま出発する)
さらに書くと下の通りです。
- 一日足りとも、休んではいけない
- 一日でも休んだら、自決用の短刀で死ななければいけない
- ↑(現代は、銃刀法の関係で「首吊り用の紐」になっている)
こういう「始まったら、絶対にやめてはいけない」というルール。そして、下のように言えます。
- 止めてはいけないどころか、「休んでも」いけない
- 途中、腰掛けていい場所は、一箇所に決まっている
- そこまでひたすら止まらずに歩き続ける
- 一歩も戻ってはいけない(行不退)
- 忘れ物を取りに戻るのも許されない
- ↑(忘れるということは、酒豪に必要な道具を大事に思っていなかった証拠なので)
このように、これだけでも厳しいのですが、まだまだあって、下のようになります。
- どれだけ体調が悪化しても、中断してはいけない
- 足を怪我して化膿した酒井雄哉氏は、寺を訪れた医者から、「今すぐ手術しないと、足ごと切断しないといけなくなる」と言われたが、自分で短刀で指を切って、膿を出してそのまま歩き続けた
- (膿を出した直後は、痛みで気絶したが)
このような壮絶なエピソードが、山のようにあります。また、仕上げには「堂入り」といって、下のようなものがあります。
- 9日間
- 水を飲まない
- 食べ物を食べない
- 寝ない
- 横にならない
こういう「断食、断水、不眠、不臥」の修行をします。この状態で「10万回、真言を唱える」というものです。
このように、まだまだ千日回峰行の壮絶さのほんの一部しか書いていないのですが、要するに人体の限界に挑む修行のようなものです。
(山を歩くことについては、本当は「山の全箇所で祈る」のが目的であって、それでたまたま歩行距離が長くなっている…というだけなんですけどね)。
何はともあれ、こうした「常人だったら即死する」ような修行でも、続けていると「意外に楽」になるそうです。もちろん、体調は最悪の状態が続くのですが、それでも、下のような方法が身につくそうです。
- 歩く時でも、「常に全身を使う」のではなく、「膝で歩く」「腰で歩く」
- おのように、体の各部を休ませながら歩き、疲れを分散させる
そして、山道の「どこを踏んで歩くか」も、完璧に決まって、まるで生身のロボットのように、「完全に同じ歩行」を繰り返すようになるそうです。(それも無意識に)
これが「習慣の力」ですが、人間や動物というのは「どこまでも、環境に適応できる」ものなんですね。人間の性格も能力も、最初から決まっている、のではなく、環境によって、いくらでも変わるものなのです。
そう考えると、借金返済のためにハードな仕事をしなければいけない、となった時でも、かなりのレベルまでは耐えられるかも知れない…というヒントになるでしょう。
もちろん、無理は禁物ですが。無理して体を壊したら、かえって返済不能になってしまいますからね。これは多重債務者の方々でよくあるパターンです。特に非正規雇用として働く方々で多いです。