キャッシングの審査に落ちないために
キャッシングの審査で落ちないために必要なこと―。基本的には―。
- 年収が高い
- 職業が安定している
などの条件ですが、これらは申し込み寸前でどうにかなるものではありません。ということで、ここでは「直前でどうにかなる内容」をまとめます。箇条書きすると下のようになります。
- 同時・連続の申し込みは「2件まで」にする
- 銀行より消費者金融の方が「約2倍」審査に通りやすい
- 利用実績がある所ほど、審査に通りやすい
以下、詳しく補足します。
キャッシング審査の同時・連続の申し込みは「2件まで」にする
カードローン審査に同時・連続で申し込むことを「多重申し込み」といいます。この多重申し込みは「2件まで」で抑えましょう。
- 「3件同時」で申し込む
- 「3件連続」で申し込む
こうしたものはNGということです。理由は下の通りです。
- 普通の人は、こういう申し込みはしない
- 3件以上の多重申し込みは、必ず「お金に困っている」人
- こういう人は「貸し倒れのリスク」が高い
実際、キャッシングのルールを知らなくても、データを見て「あ、この人3件同時に申し込みしている」と気づいたら、誰でも「大丈夫かな」と思うでしょう。
そして、消費者金融などのプロの場合、これに「統計」が加わります。「同時・連続で3件以上申し込む人は、返済不能になりやすい」という統計があるんですね。というわけで、このような申し込みをすると、「審査に通るはずだったのに、落ちる」ということもあり得るわけです。
しかも「ブラックリスト」に入れられる
このような「多重申し込み」をすると、ただ「審査に落ちる」だけではありません。「申込みブラック」という「要注意人物」の扱いを受けることもあります。
申込みブラックは別名で「審査ブラック」とも言いますが、何にしても「申し込みの時点で問題があったので、ブラックリスト入りした人」ということです。
普通のブラックリストは「債務整理・長期延滞」など「借りた後の行動」が原因で登録されるのですが、申込みブラックの場合「借りる前」からブラックリストに入ってしまうわけですね。
申込みブラックの解除には、半年かかる
一度申込みブラック(審査ブラック)に入ると、半年間はブラックの記録が残ったままになります。申し込みに関する記録は、個人信用情報機関に「6ヶ月(半年)」残るというルールがあるからです。
それぞれの業者・銀行の公式サイトでも前回のお申し込みから、6ヶ月未満の方はお断りいたしますという内容が書かれています。そのため、審査ブラックは最低でも6ヶ月続くと考えてください。
ということで、ブラックリスト入りを避けるためにも「多重申し込みを控える」(2件までにする)というのは大事なんですね。私の経験からいうと、「2件連続で消費者金融の審査に落ちた人は、基本的にどこに言っても借りられない、あるいは「借りられてもロクな所ではない」ので、2件連続で審査落ちしたら、いさぎよくあきらめた方がいいでしょう。
銀行カードローンより消費者金融の方が、約2倍審査に通りやすい
続いて、銀行カードローンと消費者金融を比較した場合ですが、消費者金融の方が「大体2倍」審査に通りやすくなっています。もちろん、その分「銀行カードローンの方が低金利」なわけですが、「短期間&少額」のキャッシングだったら、金利の差はそれほど影響しません。
少額というのは「30万円~50万円以下」のことです。ほとんどの人の借り入れはこの範囲でおさまるはずなので、消費者金融で十分ということですね。
どちらかというと、多くの人の借り入れの場合「低金利かどうか」よりも「急ぎで借りられるか」の方が重要なはずです。ということで、まず「急ぎで確実にお金を借りる」ということを重視して、消費者金融で申し込むようにしましょう。
消費者金融と銀行の審査通過率の比較
実際に「審査通過率」という数字で比較してみましょう。これはネットの口コミ・評判などの適当な数字ではなく、消費者金融の公式サイトの月次レポートなどの「公式なデータ」で公表されているものです。
そして、それらのデータで比較すると、消費者金融と銀行カードローンの審査通過率は大体下のようになります。
- 消費者金融…40%~45%
- 銀行カードローン…20%~30%
銀行カードローンの方はかなり幅があるのですが、消費者金融の方はかなり絞られています。
60%の人がキャッシング審査に落ちる?
この消費者金融の審査通過率の数字を見ると「約6割の人が審査落ちしている」と思うかも知れません。確かに、数字の上ではそうなります。しかし、これは「多重債務の人が、たくさん申し込んでいる」ためにこういう数字になっているだけなんですね。
つまり、実際には「普通の人が申し込んだら、もっと簡単に審査に通る」のです。あくまで「絶対に審査落ちするようなクレジットスコアが低い人」たちが、平均値を下げている…というだけなんですね。
少々失礼な言い方ですが、消費者金融に申し込んでくる人の大部分は、借入状況などを見れば「落ちて当然」の人たちなのです(ご本人がよく自覚されているでしょう)。
ということでこのような審査通過率になっているだけで、実際の消費者金融の審査は「もっと通りやすい」と思ってください。
利用実績があるキャッシング業者・銀行ほど、審査に通りやすい
また、同じ審査レベルの業者・銀行を比較した時、どちらが審査に通りやすくなるかというと「利用実績のある方」です。特にこれは銀行カードローンで顕著です。
- その銀行を日頃から利用している
- その銀行が発行するクレジットカードを使っている
などですね。「銀行口座を日頃から使っている」というのはわかるでしょう。後者について言うと、たとえば下の銀行カードローンは、すべてクレジットカードも運用しています。
- 三菱UFJ銀行…ニコスなど
- 三井住友銀行…三井住友カードなど
- 楽天銀行…楽天クレジットカード(楽天KC)など
- オリックス銀行…VIPローンカードなど
これらはほんの一部で、基本的に大手の銀行カードローンはほとんど、クレジットカードもやっていると思ってください。なので、それらの利用実績があれば、その銀行カードローンでは、通常よりも審査に通りやすくなります。
返済で遅延・延滞していたら逆効果
当然ですが「利用実績が考慮される」ということは「マイナスの利用実績も考慮される」ということです。つまり、そのクレジットカードなどで何度も延滞・滞納をしていたり、あるいは何か規約違反などをしていたら、「逆に審査に通らなくなる」ということです。いわゆる―。
- 社内ブラック
- 内部ブラック
- グループブラック
このようなものですね。最後の「グループブラック」について、説明します。
系列の消費者金融・銀行でも情報が共有されている
最近は、消費者金融・クレジットカード会社・銀行の統合が進んでいます。そうしてグループになっているところの「どこか一箇所」でブラックリスト入りすると、その情報は、グループ内のすべての会社・銀行で共有されるということです。
実際、どのようなグループがあるか、一覧にすると下の通りです。
- SMBCグループ…プロミス・SMBCモビット・三井住友カード
- 新生銀行系…レイク・ノーローン
- みずほ銀行系…オリコ
- 三菱UFJ銀行系…アコム・ニコス・楽天銀行スーパーローン(カードローン)
これらはほんの一部ですが、「これらの利用実績は、お互いの審査に影響し合う」ということですね。もちろん悪い方だけでなく「良い利用実績」もクレジットヒストリーとして評価されます。要するに「諸刃の剣」ということですね。
このような「同じ会社・グループでのクレジットヒストリー」も意識すると、より審査に通りやすい業者・銀行を見つけることができるでしょう。
以上、当時の申し込み前でも、キャッシング審査に通りやすくするためのポイント・コツをまとめました。これからお金を借りる人の参考になれば幸いです。