短時間で複数のキャッシング審査に申し込むのはNG ~ブラックリストの危険あり~
短時間で複数のキャッシングに申し込んではいけません。理由は下の通りです。
- 危険人物として、ブラックリスト入りする
- 「申込みブラック」は、6ヶ月間新規の審査に通らない
これらしかも怖いのは本来審査に通るはずだった人でも、落ちることがあるということです。つまり「うちだけで申し込んでくれたなら通したけど、この人危なそうだな」と判断される…というわけですね。
というように「借りられるはずだったのに審査落ちする」という悲劇もあり得ますから、「短時間での複数の申し込み」は絶対にしないようにしましょう。
なぜ「同時申込み」がキャッシング業者・銀行にわかるのか?
個人信用情報に、リアルタイムで記録されている
キャッシング審査やクレジットカードの審査に申し込むと、その履歴がリアルタイムで「個人信用情報」に記録されます。個人信用情報というのは「その人の借入・返済に関する、すべての履歴」です。
- キャッシング
- クレジットカード
- 分割払い
- 住宅ローン
このように「すべての借入・返済に関する記録」がまとめられています。そして申し込みをした時点で、すぐにその履歴が反映されるのです。ということで、「2番目以降に申し込みした業者・銀行」に場合「この人は、うちの前にも他で申し込んでいる」ということが、わかるわけですね。
なぜ「切羽詰まった人」は審査に通らないのか
この理由はカンタンで―。
- それだけお金に困っている
- 今後も困る可能性が高い
- つまり、確実に返済してくれる保証がない
もちろん誰に融資する場合も「確実に返済してくれる保証」というのはないのですが、それでも切羽詰まった人に貸すより、お金に困っていない人に貸す方が安全なわけです。
こう書くと「キャッシングというのは、お金がない人のためのサービスじゃないの?」と思われるかも知れません。確かにそういう面もありますが、キャッシングというのは業者・銀行にとっては「投資」なのです。
- 「企業の株式」に投資するのではなく、「個人」に投資する
- だから「人助け」でなく、あくまで「リターン」を求める
で「お金に困っている人」というのは株でいうなら、暴落の可能性があるということで「投資したくない」のです。だから、「同時に複数申し込みをするような人は、審査に落ちる」ということなんですね。
(理由を知れば、簡単な原理です)
連続で2件審査落ちしたら、あきらめる
同時に申し込まなかった場合でも(つまり、順番に1つずつ結果を待った場合でも)「連続で2件審査落ち」したらあきらめるようにして下さい。理由は下の通りです。
- 消費者金融で2件審査落ちしたら、3件目も通らない
- 連続の審査落ちも「申込みブラック」の原因になる
ブラックになる理由も先に書いた通り危ない人には、業者・銀行も投資したくないからです。
「3件」という数字は明確に決まっているわけではないのですが、大体このくらいからブラックリスト入りのリスクが高まります。少なくとも4件連続で落ちたら、まず申込みブラックになると考えていいでしょう。
その一歩手前で止めるためにも「2件連続」で落ちたら、それ以上の申し込みをしない方が無難なのです。
銀行カードローンの審査落ちもカウントする?
銀行カードローンと消費者金融は別カウント
先に書いた「件数」は「銀行カードローンと消費者金融は、別でカウントする」と考えてOKです。つまり―。
- 「三菱UFJ銀行」で落ちた
- 「楽天銀行」でも落ちた
- 次は「アコム」で申し込む
というのは「あり」なのです。理由はこれだったら、よくあるパターンで、それほど危険人物ではないからです。これが―。
- 「プロミス」で落ちた
- 「SMBCモビット」で落ちた
- 次は「アイフル」で申し込む
という風だと「明らかに危ない人」です。(一般の感覚から見ても、そう思うでしょう)ということで、「連続3件まで」というカウントは、「消費者金融のみ」「銀行カードローンのみ」という風に、独立させて考えてください。(クレジットカード会社は、消費者金融に含めていいでしょう)
申込みブラックは、半年間記録が残る
申込みブラックの記録が残る期間は「半年間」(6ヶ月間)です。申込みブラックがそれだけ残るというより「どこどこに審査申込みした」という記録自体が、常に6ヶ月間残るんですね。
そもそも申込みブラックは「この人はブラックです」と書かれているわけではないのです。たとえば山田花子さんだったら、その申し込み履歴に―。
- 5月21日…「アコム」で落ちる
- 5月22日…「アイフル」で落ちる
- 5月23日…「ノーローン」で落ちる
このような記録が残っていたら、「ああ、この人はダメだわ」と、審査する業者・銀行が判断するわけです。つまりあくまで彼らの脳内で「ブラック」になっただけであり、個人信用情報に「ブラック」と書かれているわけではないのです。
ただ、何にしても「ブラック扱い」されるのは確かです。そして、それは半年間続きます。一時の焦りで半年間も全ての借入審査に通らなくなる…というのは厄介なもの。くれぐれも審査ブラック(申込みブラック)にはならないようにして下さい。
一度審査ブラックになったら、どうすればいい?
審査ブラックになった以上、半年間は新規の借入審査は通りません。
- クレジットカード
- 分割払い
- その他、もろもろの借り入れ
すべての審査で通らなくなります(例外もありますが)。この場合の対処法は―。
- 借りないで何とかする(日払いの仕事・不要品の売却など)
- キャッシング以外の方法でお金を借りる
後者については、たとえば下のような方法があります。
- 定期預金担保貸付…銀行の定期預金を借りる(取り崩すようなもの)
- 生命保険契約者貸付制度…生命保険の積立金を借りる(これも取り崩しに近い)
- 従業員貸付制度…会社が低金利で、社員に対して融資してくれる制度(ある会社なら利用可能)
このような方法です。その他、困窮している家庭であれば―。
- 生活福祉資金…困窮者全般
- 母子父子福祉資金…母子家庭・父子家庭
- 年金担保貸付制度…年金生活者
- 職業訓練受講給付金…失業中で、職業訓練を受ける人
などの国の融資制度・給付制度を利用できます。どうしてもお金を借りるしかない場合、これらの方法も検討してみてください。
(それぞれ、詳しくは下のページでまとめています)
まとめ「連続・同時のキャッシング審査の申し込み」
以上、連続・同時のキャッシング申込についてまとめると、下のようになります。
- 多くても「2件まで」で抑える
- 3件連続・同時で申し込むと、申込みブラックになる危険がある
- 一度ブラックリスト入りすると、半年間は借入審査に通過できなくなる
- 消費者金融で2件連続で落ちたらあきらめ、他の方法でお金を調達する
これからキャッシング申込をする方の、参考になれば幸いです。