携帯電話の料金を滞納すると、キャッシングできなくなる?
携帯電話の料金を滞納すると、キャッシングできなくなることがあります。まとめると、下のようになります。
- ただの「電話料金」だったら、別にいい
- しかし「スマホ」などの「本体」を「分割払い」で買った場合―。
- 月々の携帯料金に「その分割払い」も含まれる
そして「これで延滞した」ということは、それは「ただの電話料金の支払い遅れ」ではなく「分割払いの滞納」になるわけですね。ということで、これは立派な「返済事故」となるのです。
「どのくらいの日数でブラックリスト入りするか」は不明です。少なくとも61日以上(2ヶ月以上)遅延したら、ほぼ確実にブラックリスト入りする…と考えてください。
実際、遅延・延滞による個人信用情報への登録というのは「報告する業者次第」(この場合は、携帯会社次第)という部分が大きく「どのくらいの日数で報告されるのか」は正確にはわからないのです。
(優良顧客だったり、遅延した時の態度が誠実だと判断されたり、やむを得ない事情と判断された場合などは、報告されないこともあります)
このように、日数については不明ですが、とにかく、スマホなどの分割払いをしている人は、携帯料金の滞納が、キャッシングにも影響すると、意識してください。
電話料金に含まれるので、滞納しやすい
「分割払いの返済」で遅延する人は少ないですが、携帯料金の支払いで遅延するという人は、かなりいます。誰でも一度はやったことがあるのではないでしょうか。
携帯料金の支払い忘れは、特に督促電話などもなく1週間程度後にハガキが届いて、それを使ってコンビニなどで振り込めば終わりです。多少の遅延損害金は発生していますが、ハガキの用紙代も含めて300円程度でしょうし、「大したことない」というのが、多くの人の印象でしょう。
(実は、この「300円」のような金額が積もり積もって、普通の人々は「大金を失っている」のですが。これを「ラテマネー」と言います)
そして、そのように「携帯料金の延滞は怖くない」ため、その中に分割払いが含まれているのを忘れ(というか知らず)ついつい延滞してしまうのです。
本体の代金は、電話料金に含まないといけない?
これは「含まないといけません」。「本体の代金だけ、別の分割払いにする」ということは、できないようになっています。(一括の場合でも、翌月の電話料金で一緒に払うことがほとんどです)
理由は簡単で、「その方が手間がかからない」からです。というと「いい加減」と思われるかも知れませんが―。
- 手間がかからない=コスト削減になる
- コスト削減になる=電話料金を安くできる
こういうことなのです。つまり、利用者にとってもいいことなんですね。
ということで、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末を買った時には、「どうしても、その代金が電話料金に含まれる」わけです。その分「うっかり忘れ」をしやすくなりますが、そうならないように「自分で注意」するようにしてください。
携帯料金を延滞すると、いつまで審査に影響する?
最初にも書きましたが、携帯料金を数日延滞したくらいでは、ブラックリストには載りません。どのくらいの日数かは、携帯会社にもよるし、その人にもよりますが、ほぼ絶対に載るのは「61日以上」というラインです。
実際には「もっと早く・短い日数で載る」はずですが、いずれにしても「明確な基準」はありません。
そして、仮に「載った」としたら、そこから先はわかっています。
- 記録されるのは「個人信用情報機関」である
- 個人信用情報機関では「重度の遅延」は「最長5年」記録する
このように「最長5年」は、新規の借入審査に通りにくくなる…というわけです。あくまで「最長」なので、その後クレジットスコアを上げた場合、もっと早く新規の審査に通る可能性もあります。
何の審査に申し込むかにもよる
そもそも「新規の借入審査」というのが「一体何に申し込むのか」というのも、大きな問題です。たとえば、下のようなものなら5年も待たずに審査に通ることが多いです。
- ハウスカード…マルイなど、特定の会社の商品・サービスでしか、使えないクレカ
- アメックス…他のクレジットカードと比較して「現在の属性」を重視する傾向がある(過去にこだわらない)
特にハウスカードは「ブラックリストでも全然OK」ということが多いですし、アメックスカードは自己破産してから、2年か3年でも発行できたという体験談もちらほら見られます。
(本来、自己破産すると10年は新規のクレジットカードを発行できない…と言われています)
というように、同じように携帯料金の遅延でブラックリスト入りしてもその後、何の審査に申し込むのかによって、通るかどうかの違いが出ます。ただ、「一般的な難易度の借入審査」を受けるのであれば、「大体5年」と考えてください。
返済回数が長ければ、記録の「押出」ができる
これは一種の裏ワザですが、古い延滞の記録を「押し出して」消すという方法もあります。まとめると、下のようになります。
- 個人信用情報に記録される分割払いの回数は「24回」
- この「24回」のそれぞれで、遅延がなかったかどうかが記録される
そして、たとえば下のように言えます。
- 「1回目」に遅延したとする
- その後「25回」返済したとする
- 「24回」までしか記録できないので、「最初の1回」が消える
―ということもあり得るわけです。これが「押し出し」というものです。
ただ「押し出し」にも欠点があり―。
- 大抵の分割払い(特に携帯)は「24ヶ月まで」である
- 「序盤」の記録なら消しやすいが「中盤以降」だとまず消えない
この「押し出し」は「理論上は、そういうこともあり得る」というだけで「実際にはほぼない」と考えてください。
まとめ「電話料金の延滞の、借入審査への影響」
以上、携帯の電話料金の延滞が、どうキャッシング審査に影響するかをまとめると、下のようになります。
- 「普通の電話料金」だったら、関係ない
- 「スマホなどの本体の分割払い」が含まれている時、関係する
- しかし「短い日数」だったら、すぐブラック入りはしない
- ブラック入りする日数は「業者・利用者」による
- しかし「61日以上」遅れたら、ほぼ確実にブラック入り
- 重度の遅延でブラック入りしたら「最長5年」は借入審査に通らない
スマートフォンやタブレットなどの携帯端末を分割払いにしている方は(忘れているかも知れませんが)、特に注意してください。