キャッシングの返済を滞納するとどうなる?ブラック入りの条件は?
キャッシングの返済を滞納するとどうなるか―。ポイントをまとめると下のようになります。
- 1週間程度の滞納だったら、特に問題ない
- 督促は来るが、それほど厳しくはない
- 自宅の電話・勤務先などに督促は来ない(自分の携帯だけ)
- 遅延日数が長くなると、自宅に電話や郵便物が来ることも
これがポイント。そして、さらに長期延滞になった場合、下のようになります。
- 早ければ「1ヶ月」で強制解約になることも
- 気が長い業者・銀行でも「61日」でブラックリスト入りする
- ブラックになると、個人信用情報機関に登録される
- 以後、5年間は新規の借入審査に通らなくなる
これが長期の滞納のポイントです。さらに長く延滞すると下のようになります。
- 「支払督促申立書」が届く
- 無視すると「仮執行宣言付支払督促申立書」が届く
- これも無視すると、差し押さえになる
これらを無視しない場合「裁判所で和解」をします。内容は下の通りです。
- 借金の減額
- 利息の軽減
- 過払い金の返還
などで、代わりに「再度約束した期間で、絶対にかさする」ことが必要になります。
1週間程度の遅延だったら、大きな問題ではない
自分の携帯に督促が来て、次の返済日を約束する
数日~1週間程度の「軽度遅延」だったら、大したことはありません。
- 業者・銀行から「自分の携帯」に連絡が来る
- そこで「次の支払日」を約束する
「次の支払日」というのは「○日だったら返済できます」というものですね。「何でその日だったら払えるのか」という理由も説明する必要があります。
(理由がないのであれば、ただの願望に過ぎないですからね)
そして、約束したその支払日までは、業者・銀行は一切連絡してはいけないというルールになっています。これは貸金業法の「取立行為の規制」という部分で決められている規律なので、どの消費者金融・銀行カードローンでも必ず守ります。
なので、支払日さえ約束して、それを守りさえすれば、軽度の滞納の場合、全然問題ないのです。
(もちろん、本当は一日も延滞せずに、期日通りに返済するのが一番いいのですが…)
再支払い日にも遅延した場合、どうなるか
ここで約束した「再支払い日」にも遅延すると、当然ですが「もう一度連絡」が来ます。この時―。
- 「自分の携帯」に来るか
- 「自宅の電話」「郵便物」で来るか
…は、業者・銀行によって違います。また、その人の信用度によっても違います。信用度が高い人であれば「自分の携帯だけ」で済ませてもらえます。
(もちろん、その分その人の信用残高が減っていくわけですが…)
催促の口調は、1回目よりもかなり厳しくなります。大抵の場合は次の再支払い日を約束してOKになるのですが、たびたび延滞・滞納を繰り返している人だと下のように言えます。
- 強制解約を通告される
- そのまま、一括返済を要求される
こういうこともあります。この辺は、その業者・銀行のスタイルにもよりますし、「その人の電話に出る態度」にもよるので一概に基準は言えません。(態度も意外と重要なのです)
督促に応じる態度によっても、処置が変わる
消費者金融でも銀行カードローンでも、すべてをシステマティックに処理しているわけではありません。人間的に見て、この人は信用できる・できないという判断をすることも、よくあります。なので、下のようになります。
- 同じ延滞日数
- 同じ借入金額
- 同じ遅延回数
このようにすべての延滞の条件が同じだったとしても督促に応じる態度が悪かったという理由で強制退会になる…ということはしばしばあります。これは当然で―。
- 業者・銀行としては「完済してくれれば、問題ない」
- 態度がいい人と、そうでない人なら、「態度がいい人」の方が、完済の確率は圧倒的に高い
このようになるわけです。
- 「態度の悪い人」が返済不能になると、その「貸し倒れコスト」は、他の人の金利で補う必要がある
- 全体に高金利になり「まじめな利用者」の迷惑になる
つまり、すべての利用者のためにも、態度が悪い滞納者は強制解約にしなければいけないということなんですね。
よくこういうのを「弱者切り捨て」などと言って批判する人がいますが、それは見当違いです。まじめに利用している人が、不真面目な人の分まで高い利息を払っている」という間違った現実を、多くの人がもっと知るべきでしょう。
キャッシングの滞納でブラックリスト入りする条件
最短1ヶ月で、強制解約→ブラックリスト
キャッシングの遅延によってブラックリスト入りする条件・日数は、「最短1ヶ月」です。まとめると、下のようになります。
- 滞納する
- 何度も督促が来る
- 約束した再支払い日、全部で払えない
- そして、1ヶ月経過
このようになった時点で、厳しい消費者金融やカード会社の場合「即座に強制退会」となります。これは私が実際に楽天クレジットカードで経験したのでよくわかります。
そして、「強制解約・退会」というのは、「ブラックリストに入る条件」の1つです。なので、その業者・銀行が個人信用情報機関に報告していれば、そのままブラックリストとなります。
強制解約の場合、履歴が残る期間は「最長5年間」なので、その期間はクレジットカード・分割払いなども含めて、新規の借入審査には通らなくなります(絶対ではありませんが、ほぼ)。
強制解約にならなくても、61日の遅延でブラック
ある程度甘い業者・銀行で、「1ヶ月での強制退会」は免れたとしましょう。しかし、その場合も61日以上の遅延日数になると、かなりの確率でブラックリスト入りします。
これはCICも公式サイトで「長期延滞として記録する」と明記している「公的な日数」です。正確には「61日~3ヶ月以上」となっていますが、とにかく「61日以上、延滞したら危ない」ということです。
長い場合「3ヶ月」となっていますが、これは消費者金融や銀行カードローンの場合、ほぼないと考えてください。「3ヶ月」という長期延滞まで待ってもらえるのは、「日本学生支援機構の奨学金」など、かなり公的な融資だけです。
(この日数については、奨学金の公式サイトで明記されています)
ブラック入りしたら、最長5年間新規の借入審査に通らない
上に書いたような長期遅延や強制退会によってブラックリスト入りした場合―。最長5年間は、すべての新規の借入審査に通らないというルールになっています。絶対ではありませんが、ほぼすべての借入審査で、審査通過はできなくなります。
JICC・CIC・KSCなどの、個人信用情報機関の違いも関係ありません。自己破産などの重度なブラックリストの情報になると、「KSCだけ10年間」など年数の違いが多少ありますが、強制解約・重度の遅延の場合、年数の違いは特にないのです。
というわけで、最長5年間という期間は共通しています。あくまで「最長」なので、その人のその後の年収やクレジットヒストリーの改善度合いによっては、審査に通ることもあるでしょう。ただ「かなり厳しくなる」ということは意識してください。
まとめ「キャッシングの返済で、延滞したらどうなるか」
最後にもう一度ポイントをまとめると、下のようになります。
- 数日~1週間の軽度遅延なら、特に問題なし
- 返済の督促は、自分の携帯にしか来ない
- 重度の遅延になると、自宅の電話や郵送の督促もある
- 最短1ヶ月の遅延で、強制退会になりブラック入り
- 61日~3ヶ月の長期遅延で、確実にブラックリスト入り
- ブラック入りすると、最長5年間は借り入れができない
そもそも延滞しないのが一番ですが、「キャッシングの支払いに遅れてしまいそう」という人は、参考にしていただけたら幸いです。