楽天銀行スーパーローンの審査基準は?アルバイト・パートでもキャッシングしやすい!
楽天銀行スーパーローン(カードローン)の審査基準について、最初にポイントをまとめると、下のようになります。
- アルバイト・パート・フリーターでも借入可能
- 年齢制限が62才までと、他の銀行よりやや若い
以下、楽天銀行スーパーローン(カードローン)の審査基準について、詳しくまとめていきます。
楽天銀行スーパーローン(カードローン)は最短即日融資OK!審査は?
未成年・10代ではキャッシングできない理由
楽天銀行スーパーローン(カードローン)も含めた大手の銀行カードローン・消費者金融で、10代・未成年の若者がキャッシングできない理由。これは民法4条の「未成年者の契約取消権」という条文に理由があります。
この「未成年者の契約取消権」の内容・意味をまとめると、下の通りです。
- 未成年者が「親権者の同意なし」で契約を結んだ場合―。
- それは破棄してしまって問題ない
つまりキャッシングに関して言うと、下のようになります。
- 未成年者に「親権者の同意書なしで融資」したら、踏み倒されても、文句は言えない
つまり、親権者の同意なしで未成年・10代の若者がキャッシングした場合自己破産しなくても、借金がチャラにすることができるというわけです。当然ですが、銀行カードローン・消費者金融にとって、これはかなりのリスクであり、デメリットですね。
なので、楽天銀行スーパーローン(カードローン)でもどこでも、大手の消費者金融・銀行カードローンでは「20才未満の若者・学生には融資しない」というルールになっているのです。しかし、これだけの説明だと、下のような疑問も出るでしょう。
「親権者の同意」を必須にすればいいのでは?
もう一度「未成年者の契約取消権」のルールをよく見ると、要は「親権者の同意がなかったら」という条件なのです。ということは、下のように言えます。
- 消費者金融・銀行カードローンが審査の時に、「10代・未成年は親権者の同意が必須」という条件にすれば、未成年に融資しても問題ないのでは?
このような発想も成り立つわけですね。事実、中小業者ではそうしている所もあります。(また、中小のキャッシング業者だけではなく、ろうきんカードローンなどもこれに近いルールを採用しています)
しかし、この「親権者の同意書が必須」というルールを導入すると、大手の銀行カードローン・消費者金融にとっては「デメリットが大きい」んですね。その理由をまとめます。
審査コストが高くなり、他の利用者の不利益になる
「親権者の同意書」を提出させるようにすると、当然その分、審査の手間・コストが増えるということになります。そして、楽天銀行スーパーローン(カードローン)などの銀行カードローン・消費者金融も企業である以上、「発生したコストは、どこかで回収する」必要があります。
そして、どこで回収するのかといったら、銀行カードローンや消費者金融というのは「利息」で回収するしかないわけです(他にお金を得る方法がありませんからね)。
そして、利息で回収するということは、当然金利引き上げをすることになります。微々たる上昇かも知れませんが、それでもやはり「従来より高金利になる」ということは間違いありません。
こうなると、未成年・10代の若年層にとっては「キャッシングできるようになって嬉しい」かも知れませんが全体の利用者にとっては、不利益になるわけです。
なので、確かに未成年の人々に対してサービスすることも大事なのですが、「それよりもっと多い人数」のことを考えると、こうした「コストがかかる審査方法」は、とりたくないわけですね。楽天銀行スーパーローン(カードローン)をはじめとした大手の銀行カードローン・消費者金融としては。
これがもっと規模の小さい中小業者だったら、こうした「特例」を認めても、コストが増大する割合は小さいでしょう。しかし、楽天銀行スーパーローン(カードローン)のような大手の銀行カードローン・消費者金融の場合、下のようになります。
- 未成年・10代でもOK、と一度決めた瞬間、「10代・未成年の申込者」が一気に増え、審査コストも一気に増大する
このようなことになるわけです。鋭い人はその分、売上も急増するんじゃね?と思うかも知れませんが、実はそうではないのです。
未成年には、少額融資しかできない
当然ですが、10代・未成年の若者に対しては、せいぜい10万円~20万円程度の少額しか融資できません。つまり、上に書いたように、「リスクがある」割に「リターンが小さい」ということです。
これは10万円を1ヶ月融資した時の利息がどれだけになるかを計算すると、実によくわかります。たとえば楽天銀行スーパーローン(カードローン)で10万円を1ヶ月借りると、利息は「1200円」なんですね。
審査や融資にかかる、楽天銀行のスタッフさんの人件費を考えると、10万円の融資では基本的に赤字なのです。20万円くらい融資してようやく利益が出始めるのですが、未成年・10代に対しては、基本的に10万円以上融資するのが難しいわけですね。
これはクレジットカードのキャッシング枠を見てもわかります。18才・19才でも発行できて、キャッシング(現金での借り入れ)ができるクレジットカードはいくつかあります。たとえば、例を出すと下の通りです。
- 三井住友VISAデビュープラスカード
- 学生専用ライフカード
といったものですが、これらのクレジットカードはいずれもキャッシング枠5万円~10万円となっているんですね。5万円という金額は、大人からしたら「小銭」もいいところでしょうが、三井住友VISAデビュープラスカードなどは「それが限界」になっているのです。
(借入実績を積み重ねても、これ以上の借入枠にならないんですね)
ということで、18才・19才などの未成年・10代の若者というのは銀行カードローン・消費者金融にとって、全然利益にならない存在なのです。もちろん「若いうちに関係をつくっておくと、社会人になってからも利用してもらえる」という長期的なメリットはあります。
なので、「20才以上」なら、若年層でもキャッシングできるわけですが、さすがに18才・19才になると、リスクとリターンの割合が、銀行カードローンの側にとって不利になるということなんですね。要はこういう「バランス」を計算した結果、「18才・19才では融資不可」というルールになる、ということです。
(何でも、リスクとリターンの兼ね合い…ということですね)
目次
パート・アルバイト・フリーターでも、楽天銀行スーパーローン(カードローン)で融資可能?
これは楽天銀行スーパーローン(カードローン)に限らず、どの大手の銀行カードローン・消費者金融でも共通して言えることですが(むしろ中小業者でも言えることですが)、パート・アルバイト・フリーターでも、キャッシングは問題なくできるようになっています。
世間一般の感覚だと、こうした非正規雇用の方々だと「キャッシング審査で落ちやすいのでは?」と思われるかも知れませんが、実はそんなことは全然ないわけですね。理由は下の通りです。
- 日本人の大部分が、非正規雇用になりつつある
- だから「非正規雇用」というだけで融資不可にしたら、銀行カードローン・消費者金融の側も売上を逃すことになる
こう書くと、先の「未成年・10代」の時の話を思い出して売上は増えても、リスクも増えるから良くないのでは?と思う人もいるかも知れません。確かにそれもありますが―。
- 未成年・10代というのは明らかにハイリスクだが、アルバイト・パート・フリーターというのは、それほどハイリスクではない
最終的には、リスクがあるかどうかではなく「リスクとリターンのバランス」で決まるわけですね。
- 20才未満…リスクの割にリターンが小さい
- 非正規雇用…リスクもあるが、リターンもある
こういうことで、楽天銀行スーパーローン(カードローン)でもどこでも、パート・アルバイト・フリーターの方々は、基本的に問題なくキャッシングできる…という条件になっているわけです。
人によっては、会社員・OL・公務員より稼いでいる
実は、アルバイト・パート・フリーターと言っても、人によっては会社員・OL・公務員の方々より稼いでいます。(もちろん、大人の方だったらこれはよく知っているでしょうが)
たとえば私の経験からいうと、パチンコ屋のアルバイトは、月収30万円稼ぐことも可能となっています。
店舗にもよりますし、最近はパチンコ屋も不況になっているので、多少は違うかも知れません。しかし、私の出身地の愛知県は「パチンコ大国」ということもあり、このくらい稼げるパチンコ屋はかなりありました。
私自身も、ほぼフルタイムで「25万円」まで稼いだことがあります。この店舗は「ノーミスが続いた日数分だけボーナスが出る」という仕組みになっていて、私がミスしまくった分、全員ボーナスが出なかったのですが、もし私のミスがなかったら、この月は「30万円」稼いでいた計算です。
このように、かなり具体的な話になりましたが「パチンコ屋などの高時給のアルバイトだったら、非正規雇用でも正社員より稼ぐ」ということは、よくあるわけですね。
最近は日本でも格差がどんどん広がっているので、「正社員でも、月収が15万円程度」ということはよくあります。特に保育士さんなどは、そのくらいの月給が多いでしょう。
なので、必ずしもパート・アルバイト・フリーターなどの非正規雇用は、キャッシング審査で不利とは限らないわけですね。結局のところ「その人次第」なのです。
パート・アルバイト・フリーターの月収は、いくら必要?
そして、このように楽天銀行スーパーローン(カードローン)でもアルバイト・パート・フリーターで借りられるとわかると、今度気になるのは「月収がいくらあればキャッシング可能なのか?」ということでしょう。これは、特に明確な基準はありません。
(楽天銀行スーパーローン(カードローン)以外でも同じですが)
ただ、大体の目安を挙げると下のようになります。
- 月収5万円以下だと、ほぼ絶対に通らない
- 月収8万円あれば、借りられることが多い
- 月収10万円あれば、かなりの確率で借りられる
この根拠を説明しましょう。
月収5万円ないと、審査に通らない理由
これは普通の感覚でも何となくわかるでしょうが、下のように言えます。
- 月収5万円すら稼いでいない人、というのは、「収入が少ない」という問題よりも、いつその仕事をやめるかわからない、あるいは「クビになる」かわからない
このようなリスクがあるわけです。収入が少ないことも問題ですが、それ以上に仕事をやめてしまうリスクが高いということが、銀行カードローン・消費者金融の側にとって一番問題なんですね。
(仕事さえ続けていれば、少額のキャッシングであればほぼ確実に返済はできますから)
なので、月収5万円以下の人は、基本的に楽天銀行スーパーローン(カードローン)でもどこでも、キャッシング審査には通らないのです。これはハッキリと決まっているわけではありませんが、大体そうなります。
月収5万円ないのに「借りる」という、金銭感覚がまずい
これは昔の私の話なので、どなたかを否定しているわけではありません。その前提で書くと、「月収5万円以下だと審査に通らない」というのは、上のような理由もありますが、何より月収5万円も稼いでいないのに、借金をしようとする金銭感覚が危険ということも言えます。
少々厳しいようですが、一般的な感覚だったら、そう思うはずです。少なくとも、そのくらいしか働いていない友達が自分に借金を申し込んできたら「もっとバイトしろよ」と、多くの人は思うはずです。あ類は、本人にはっきりそう言うでしょう。
なので、そのような一般的な感覚から考えても、やはり「月収5万円ないのにキャッシング審査に申し込む」というのは、楽天銀行スーパーローン(カードローン)だろうと、他の銀行カードローン・消費者金融だろうと「かなりの確率で審査に落ちる」わけですね。
これは消費者金融・銀行カードローンの側が「いじわる」をしているわけではなく、そのレベルの収入・金銭感覚だったら、キャッシングしない方が本人のためでもあるので、この点はよく理解して下さい。
(日払いのアルバイトで稼いでピンチを切り抜けるというのも、私の経験からいうとなかなか楽しいものです。切り抜けた後は、ですが。笑)
月収8万円だと、借入可能なる理由は?
この「月収8万円」というのはあくまで目安ですが、その計算を書くと、下のようになります。
- 月収8万円あれば、年収は「96万円」になる
- キャッシングの融資枠の目安は「貸金業法第13条の2第2項の規定」である
- 貸金業法第13条の2第2項の規定では「年収の3分の1まで融資OK」となっている
- 年収96万円の3分の1は「32万円」である
- つまり、月収8万円の人は「32万円」までキャッシングできる
- ということは、少なくとも「10万円」程度であれば、問題なく融資できる
あくまで「計算上はそうなる」ということで「絶対そうなる」わけではありません。ただ、こうした根拠から、楽天銀行スーパーローン(カードローン)でもそれ以外の借入先でも、とりあえず「月収8万円あれば、審査通過の可能性はある」と言えるわけです。
月収10万円あると、かなり審査通過率が高くなる
そして、さらに月収が増えて「10万円」になると、これはかなりの確率で審査に通るようになります(繰り返しますが、人によります)。
月収が10万円以上あると有利な理由は、下の通りです。
- 月収10万円なら、年収は120万円である
- 貸金業法第13条の2第2項の規定から言えば、「40万円」まで借入可能
- だったら、キャッシングの最低金額の「10万円」は、ほとんどの借入先で問題なく借りられる
このようにまず「年収の計算」から行っても、申し込みやすいということですね。そしてもう一つ―。
- 月収10万円稼いでいるパート・アルバイト・フリーターの人は、職場でもそれなりに貢献している
- だから簡単にはクビにならないし、本人もそう簡単には仕事をやめない
実際、月収10万円以上稼いでいる場合、同じレベルで稼げるアルバイト先を探すのは、少々大変ですからね。特に今の時代は、アルバイト・パートを探すのでも、かなり条件が厳しくなっているので。
なので、月収10万円稼いでいるパート・アルバイト・フリーターの方は、金額的な面でも有利なのですが、それ以上に「仕事をやめない・やめさせられない」という点でも、信用できるわけです。
なので、あくまで大体の目安ですが、アルバイト・パート・フリーターの方でも(そして、楽天銀行スーパーローン(カードローン)以外の借入先でも)月収が10万円以上あれば、大体キャッシング審査は通ると考えていいわけです。
個人事業主・会社経営者でも、楽天銀行スーパーローン(カードローン)では借入可能?
楽天銀行スーパーローン(カードローン)では、個人事業主・会社経営者などの「独立系の職業」の方でもキャッシングできるようになっています。職業・属性として肩書を一覧にすると下の通りです。
- 自営業
- 会社代表者
- 商店主
- フリーランス
- 個人事業主
- 法人経営者
こういった職業・属性の方です。こうした方々であっても、収入証明書を提出するという条件で、楽天銀行スーパーローン(カードローン)では問題なく借入可能となっています。
借入金額に関係なく、収入確認資料が必須になる
楽天銀行スーパーローン(カードローン)では本来「借入金額が300万円」になるまでは、「所得確認資料を提出しなくていい」というルールになっています。この「○○万円までは収入証明書不要」というルールは―。
- 消費者金融…50万円まで
- 三菱UFJ銀行・りそな銀行…100万円まで
- みずほ銀行…200万円まで
- その他の銀行カードローン…300万円まで
このようになっています。消費者金融の「50万円まで」というのは、貸金業法によって決まっている規則です。
銀行カードローンのそれぞれの金額については法的な規制はなく、それぞれの銀行カードローンが自主的に決めている金額となっています。
というように、本来は「一定の金額までは、所得確認資料を提出しなくていい」のですが、自営業・個人事業主・法人経営者などの方々の話、融資希望金額に関係なく、必ず提出しなければいけない…ということなんですね。
どんな所得確認資料を提出すればいいのか?
では、自営業・個人事業主の方々が楽天銀行スーパーローン(カードローン)で借り入れする場合、どんな年収確認資料を提出すればいいのか。書類の種類をまとめると、下の一覧のようになります。
- 課税通知書
- 源泉徴収票
- 確定申告書
- 納税証明書
- 所得証明書
- 住民税決定通知書
このようなものです。他にもいくつかありますが、要は公的な書類で、確実に自分の年収を証明できるものであればいいということですね。
なので、種類は何でもいいのですが、ほとんどの人は確定申告書を提出します。サラリーマンの場合は源泉徴収票でしょうが、サラリーマン・公務員の方々は、基本的に収入証明書が必要になりませんし、逆に自営業・個人事業主の方々の場合源泉徴収票をもらっていないか、多過ぎて提出するのが難しいわけです。
なので、多数の源泉徴収票が1つにまとまった確定申告書などを提出するのが普通なんですね。また、銀行カードローン・消費者金融の側としても、当落線上ギリギリの人の場合「確定申告書の方を信用する」ということが多くなっています。理由を説明します。
確定申告書の信用度が高い理由
他の収入確認資料より、確定申告書の信用度が高い理由―。これは箇条書きすると下のようになります。
- 他の年収確認資料は、ただの「収支」がわかるだけ
- しかし、確定申告書は「その内訳」までわかる
- 「交際費」「外注費」「通信費」などの項目がわかる
- つまり、その自営業・個人事業主の「収入」だけではない
- 「事業内容」まで、ある程度把握できる
実際、確定申告をしている個人事業主・自営業の方々であれば「自分が理解している業種の人なら、確定申告書を見れば、どんな経営をしているか、大体わかる」はずでしょう。
そして、銀行カードローン・消費者金融というのはこの道のプロですが、どの業界でも、「この分野なら、大体こういう資金配分になる」ということは知っているわけです。なので、それから妙に逸脱していたら危ないなど、より精緻なリスク判断ができるわけですね。
ということで、楽天銀行スーパーローン(カードローン)の審査でも、個人事業主・自営業の方々が収入確認資料を提出する時は、とりあえず確定申告書を出しておくのが一番いいわけです。実際、提出する方も、これが一番ラクですからね(課税通知書など、どこに閉まっているかわからない、という人も多いでしょう)。
自営業・個人事業主の場合、事業年数が長いと有利
当然ですが、自営業・会社代表者の人がキャッシング審査に申し込む場合事業の継続年数が長ければ長いほど、審査に通りやすくなるという仕組みになっています。
これは、会社員・OL・公務員でいう「勤続年数が長い」というのと同じですが、特に自営業・個人事業主などの「独立系の職業」の場合、この「継続年数」が重視される割合が高いと思ってください。理由は下の通りです。
- 会社員・OL・公務員が「突然クビになる」リスクは少ない
- 昔よりは高くなったが、まだ少ない
- しかし自営業・個人事業主だと「突然倒産」は十分ありえる
- しかし、事業年数が長い人だったら、そのリスクが少しは下がる
- 長ければ長いほど、さらに下がっていく
もちろん、リスクがゼロになるわけではないのですが、要はある程度まで小さくなってくれれば、それでいいわけです。結局のところ、それがビジネスである限り、どれだけ慎重になっても「リスクゼロにする」というのは無理ですから「かなり小さくできれば」それでいいわけですね。
「かなり小さい」というのは、要するに「利益が出る」レベルです。極端な話、最終的に利益が出るなら、どれだけの人数が貸し倒れになっても、別に構わないということです。本当に銀行カードローン・消費者金融がそう考えているわけではありませんが、わかりやすく言うと。
なので、楽天銀行スーパーローン(カードローン)でもどこでも「個人事業主・自営業の方々は、審査で不利」と言われますが、事業年数が長ければ、そのハンディは十分克服できる…ということなんですね。
「年商」ではなく「年収」で判断される
これは自営業・個人事業主や法人経営者・会社代表者の方にとっては、かなり重要な部分でしょう。楽天銀行スーパーローン(カードローン)でもその他の銀行カードローン・消費者金融でも、キャッシング審査ではあくまで年収…つまり「課税所得」で判断します。
つまり、「年商は多いけど、節税のために経費を多くしている」という人は、「審査落ちのリスクが高まる」わけです。もちろん、それでも十分な課税所得が残っていれば別ですが、経費を増やしすぎて、個人所得がほとんどないという時には、その年収だけで審査されるので、かなり厳しくなる…と考えるべきでしょう。
実際「ただの節税で、本当はそんなに使っていない」という場合も多くあるとは思います。ただ、本人が一番自覚しているでしょうが、これは、要するに「脱税」です。そして「脱税するような人に融資するのは危険」というのは、言うまでもなくわかるでしょう。
(また、危険というだけでなく、そうした方には人道的にも融資すべきではありません)
これは私が好きなショーペンハウアーという哲学者も言っていることですが、あるコミュニティのルールを破る人は、他のコミュニティのルールも破るのです。つまり、脱税という犯罪レベルの違法行為をしている人であれば、キャッシング業者や銀行カードローンのルールなど、当然のごとく破ると考えられるわけですね。絶対破るかはともかく「破ることが、精神的に平気」なのは間違いないでしょう。
そして、そういう人に融資するのは、当然危険なのです。危険だし、経済的なペナルティを加えるという意味でも、融資しない方が人道的に正しいんですね。(ペナルティとまで言うと、少々厳しいかも知れませんが、)
このような理由から、自営業・個人事業主が楽天銀行スーパーローン(カードローン)の審査を受ける場合も「年商ではなく、年収で審査される」と思ってください。(他の借入先でも同じですが)
ブラックリスト入りしている人は、楽天銀行スーパーローン(カードローン)でも当然借入不可
これは楽天銀行スーパーローン(カードローン)以外の業者・銀行でも共通の審査基準ですが、ブラックリスト入りしている人は、当然審査通過はできないというルールになっています。これは本人のためにもそうあるべきでしょう。
ブラックリスト入りの内容は、知っている人も多いかも知れませんが、主に下の4通りとなっています。
- 債務整理
- 代位弁済
- 重度遅延
- 強制退会
四字熟語が4つ並んでいるようですが、あまりうれしくない四字熟語ですね(笑)。このブラックリスト入りは楽天銀行スーパーローン(カードローン)の審査以外でも共通して必要になる知識なので、それぞれの内容を簡単にまとめていきます。
債務整理…過払い請求・自己破産など
債務整理というのは、簡単に言うと「借金を整理する」ということ。「債務=借金」のことです。で「整理」の内容はいろいろあって、下のようになります。
- 過払い請求…払い過ぎた利子を戻してもらう
- 任意整理…元本や利息の減額など、内容は自由
- 特定調停…任意整理を、裁判所の仲介によって実施する
- 個人再生…最大で10分の1まで、借金を縮小できる
- 自己破産…借金が帳消しになります。自宅などの資産は放棄
これらの知識は、クレジットカード破産などを防ぐためにも持っておいた方がいいので、ここでついでに解説していきます。
過払い請求…2006年以前からの借り入れの場合
2006年から2010年より前のキャッシング業界には「グレーゾーン金利」というものがありました。
- 「利息制限法」の上限金利は超えているが、「出資法」の上限金利は超えていない
こういう金利です。簡単に言うと「20%~29.2%」の間の金利のことです。
- 利息制限法…20%まで
- 出資法…29.2%まで
となっていたんですね。このように片方の方率では合法だけど、もう片方では違法という金利があったのです。これが「グレーゾーン金利」(灰色の金利)というものです。
そして、アコム・プロミス・アイフルなどの大手の消費者金融も含め、当時の消費者金融はみな、このグレーゾーン金利で融資していたんですね。合法である以上、別に問題はなかったのです。
しかし、これが2006年の最高裁判決(いわゆる「シティズ判決」)によって、「違法」となったのです。そしてただ違法になっただけでなく、これまでとった利息も、すべて遡って返還することというルールになったんですね。
よく考えると理不尽極まりない判決ですが、何はともあれ、この判決によって「過払い金」というものが生まれたのです。アコムなどはこの判決が出た2006年から、すばやくグレーゾーン金利を撤廃したので、アコムなどの大手で借りていた場合、2006年以降は過払い金が発生していないということになります。
そして、逆に中小の消費者金融は「ギリギリまで、金利引き下げをしなかった」ので、「改正貸金業法が、完全に施行された」2010年までは、過払い金が発生している、ということになります。つまり、まとめると、下のようになります。
- 大手…2006年より前から借りている場合
- 中小…2010年より前から借りている場合
そして、過払い金が発生している「可能性がある」ということです。と、少々過払い金の説明が長くなりましたが、これを請求するのが「過払い金の返還請求」というものです。
(これは業者・銀行にとって当然「都合が悪い」利用者なので、ブラックリスト入りとなります)
任意整理…利息や元本を、一部カットできる
上の過払い金の返還請求も、実は任意整理の一部です。任意整理というのは、下のように言えるからです。
- 任意…自由
- 整理…債務整理
こういうことで、自由な内容の債務整理ということなんですね。「業者・銀行と利用者の話し合いで、自由に決めてください」ということです。
なので「過払い請求」のようなものも含まれるのですが、基本的にほとんどの任意整理は―。
- 利息の一部カット
- これまでの利息は払うが、これからの利息(将来利息)はカット
- 利息だけでなく、元本も含めて一部免除
つまり「元本・利息の支払を、一部免除する」ということですね。
内容が自由ということで、この任意整理が、債務整理の中で一番多くなっています。話し合いで決めたこととはいえ業者・銀行にとって、利益が減るのは確かですから、これはブラックリスト入りの条件となります。
特定調停…任意整理を、裁判所の仲介で行う
特定調停は任意整理と同様に「何でもあり」の内容です。ただ、下のように言えます。
- 任意整理…司法書士や弁護士を自分で依頼して立てる
- 特定調停…専門家を立てなくても、裁判所が仲介してくれる
このような違いがあります。特定調停は裁判所の司法委員が仲介してくれるので、専門家に払う費用が不要というメリット・利点があります。なので、任意整理をしたいけど、お金がない…という人は、特定調停をするといいでしょう。
特定調停はこのように、「費用の自己負担が少ない」というメリットがありますが、反面、下のように言えます。
- 何度か裁判所に出向く必要がある
- 自分でもある程度、法律を勉強しなくてはいけない
こういうデメリットもあります。ただ、法律の勉強といってもあくまで、自分の和解に必要な「最低限のレベル」なので、それほど難しいものではありません。
なので、お金がない人であれば、基本的に特定調停を選ぶことをおすすめします。
自己破産…資産を放棄するかわりに、借金帳消しになる
自己破産は、債務整理の中で一番よく世間に知られているものです。言わずと知れた「借金がチャラになる」というものですね。ただ、少々誤解されている部分もあります。
というのは、自己破産=人生の終わりのように思っている人が多いということ。「終わり」という理由は下の通りです。
- その後一切、お給料をもらえなくなる
- 貯金もできなくなる
- 仕事にもつけなくなる
- 「戸籍にも記録が残る」=結婚しにくい
こういう勘違いがあるからですね。しかし、これらは全部間違いで、自己破産は―。
- 破産する時点で持っている資産を放棄するだけ
- その後に稼いだお給料は、全部貯金していい
- 仕事を辞める必要もないし、戸籍などにも残らない
これが実態なのです。世間が思っている「人生の終わり」のような内容ではないんですね。
自宅や自動車は、手放さないといけない
自己破産のほぼ唯一のデメリットは、破産する段階で持っている資産は、すべて放棄するということ。預貯金はもちろんですが―。
- マイホーム
- 自動車(100万円以下)
- 株券などの有価証券
を全て放棄する…ということですね。特に厄介なのが「マイホーム」でしょう。住宅ローンを組んでまで建てたマイホームを手放すというのは、多くの人にとって悔しいことだと思います。
金銭的なデメリットだけでなく、この「感情的にくやしい」というのが、多くの人にとって大きなデメリットかも知れません。また、自動車マニアの方にとっては「愛車を手放す」というのが、辛いということもあるでしょう。
しかし、逆に言えばこのような、自宅や自動車へのこだわりがないという人であれば、自己破産をするデメリットはほとんどない…ということです。これだけで多重債務・借入超過状態から解放されるというのであれば、「これほど有利なことはない」というのが、キャッシングの知識がある人の共通する見方なんですね。
個人再生…最大で10分の1まで、キャッシングを減額できる
個人再生(個人版民事再生)は、借入総額を、最大で10分の1まで削減できるというもの。自己破産のように「全額チャラになる」のではなく「部分的にチャラになる」ということですね。
(自己破産の金額が小さい版のようなものです)
個人再生で減額できる割合ですが―。
- 借入総額3000万円以上…10分の1まで縮小できる
- 借入総額3000万円未満…5分の1まで縮小できる」…
そのため、理論的には、最大で10分の1まで圧縮できるのですが、実際には「5分の1」と考えてください。
(3000万円キャッシングするには、貸金業法第13条の2第2項の規定の計算からいうと、年収1億円近くが必要(9000万円)ということになりますからね)
このように、債務整理の内容や種類について、詳しく書いてきました。このような債務整理の履歴がある人の場合、楽天銀行スーパーローン(カードローン)でも「ブラックリスト」ということになり、キャッシングはできないので注意してください。
(もちろん、ブラックリスト入りした人はこのようなことはすでに知っているかも知れませんが…)
代位弁済…返済不能状態になること
債務整理の話が長くなりましたが、他のブラックリスト入りの条件の一つとして「代位弁済」があります。これは文字通りの意味だと「誰かに代わりに返済してもらう」という意味ですが、なぜこれがブラックリストになるのか。
これは、箇条書きすると、下の通りになります。
- キャッシング審査では「保証会社」が審査することが多い
- これは「会社が、その人の保証人になる」というもの
- 勤務先の会社ではなく「保証業務専門の会社」のこと
- 保証人なので、その人が返済不能になったら、保証会社が代わりに払う、ことになる
- 代位弁済が問題なのは、このように「保証会社に負担がかかる」ため
要は代位弁済の履歴というのはこの人は、過去に貸し倒れになりましたということなんですね。家族とか友達が代わりに払ってくれたという代位弁済だったら、別に何も問題ないわけです。
ということで、代位弁済の履歴が残っている人も、楽天銀行スーパーローン(カードローン)などの銀行カードローン・消費者金融では借入不可となります(クレジットカードの審査でもほぼ不可です。ハウスカード以外)
重度の遅延…2ヶ月以上の延滞・滞納でなる
ブラックリストの条件の中で一番多いのは「重度の遅延・延滞」。これは61日以上、3ヶ月未満という日数で、該当するようになっています。
これはあくまで目安であって、一応CIC(シーアイシー)などの公式サイトで明記されていますが「絶対にこの通りになるとは限らない」という点に注意が必要です。
- もっと短い日数で、重度の遅延になることもあれば、もっと長い日数の延滞・滞納でもOK
このようなこともあるわけですね。この辺は、借入金額の大きさにもよりますし、その人の年収・職業などの総合的な信用度、あるいはこれまでのクレジットヒストリーなどにもよります。
ということで、絶対に61日以上~3ヶ月で「重度の遅延・延滞になる」と決まっているわけではありません。しかし、大体このくらいが基準…だと思ってください。
強制解約・退会…主に延滞・滞納によってなる
強制解約・強制退会になる…というのもブラックリストの条件の一つです。しかし、これは基本的に長期延滞によってなることが多いので、先に書いた「重度の遅延・延滞」とかぶる部分が大きいです。
では、なぜ分けられているのかというと、下の通りです。
- 規約違反
- 虚偽申告(が、審査通過後に発覚した)
などの理由によって、強制解約・退会になることもあるからです。ほとんど場合はこういうことはなく、大抵、重度の遅延によってなるのですが、それ以外のケースもあるので、このように分けられている…ということですね。
ちなみに「規約違反」で特によくあるものの1つが「クレジットカードの現金化」です(ショッピング枠の現金化とも言います)。
知っている人も多いでしょうが、本来現金の借り入れには使えないショッピング枠で、現金を調達することができる方法ですね。ただ、詳しくはここでは書きませんがこれはどのクレジット会社でも、重要な規約違反であり、バレた瞬間、一発で強制解約・退会の対象になることが多いので、注意してください。
(強制解約・退会にならないにしても、手数料や利息で思い切り損をするので、おすすめできませんが…)
このように、ブラックリストの条件をいろいろまとめてきました。債務整理も含めて、楽天銀行スーパーローン(カードローン)の審査ではこのようなブラックリストの履歴があると、審査落ちはほぼ確実となっています(楽天銀行スーパーローン(カードローン)以外でもですが)。
なので、このようなブラックリストに入っている自覚がある方は、楽天銀行スーパーローン(カードローン)以外の借入先を検討するか、あるいは日払いのアルバイトなどをして、キャッシング以外の方法でお金を調達するということを考えてください。本来お金というのはそうして間に合わせるもの…という考え方もあります。
(これを言うと、世の中の銀行から借金して立ち上げる事業がすべて否定されるので、借金が悪いという考え方は、必ずしも正義とは限らないのですが)
楽天銀行スーパーローン(カードローン)の審査基準・まとめ
以上、楽天銀行スーパーローン(カードローン)の審査基準について、総合的にまとめてきました。再度、重要な点を整理すると、下のようになります。
- パート・アルバイト・フリーターも融資OK
- 自営業・個人事業主は収入証明書を提出すればOK
- 未成年・10代は借入不可
- 高齢者・年金生活者は「62才まで」は融資可能
銀行カードローンの中で、特に申し込みやすく、しかも初回30日間無利息などのサービスもあるので、多くの人がキャッシングするときに、楽天銀行スーパーローン(カードローン)はおすすめといえます。