オリックス銀行カードローンの審査基準は?アルバイト・パートでも借り入れOK?
オリックス銀行カードローンの審査基準は、最初にポイントをまとめると、下のようになります。
- 収入がない既婚女性は借りられない
- 若年層も借入不可(アルバイトをしていても)
- アルバイト・パート・フリーターは融資OK
- 年収の制限は特にない(200万円以上というのは、昔の話)
以下、詳しくまとめていきます。
目次
オリックス銀行カードローンでは、収入のない既婚者の女性は借入不可
オリックス銀行カードローンの審査基準の特徴の1つとして、収入のない既婚者の女性ではキャッシングできないという点があります。銀行カードローンの特徴として「消費者金融と違って、収入がない既婚女性でも借り入れできる」という点があるのですが、オリックス銀行カードローンはその条件を満たしていない…ということですね。
こう書くと「借りにくい」銀行カードローンのようですが、あくまで収入のない既婚者の女性や学生など、限られた職業・属性の人だけです。一般的の人にとっては銀行カードローンの平均レベルの難易度で審査通過できるようになっています。
若年層もキャッシングできない
上にも少し書きましたが、オリックス銀行カードローンでは若年層もキャッシングできないようになっています。「専業主婦」「学生」という、二大属性がキャッシング不可となっているわけですが、この点はオリックス銀行カードローンの審査基準のデメリットといえばデメリットかも知れません。
しかし、これについては学生さんは、若年層への融資に対応している他の銀行カードローンで借りればいいだけのことなので、別にオリックス銀行カードローンにこだわる必要はありません。この件に限らず、それぞれの消費者金融・銀行カードローンで「この職業・属性は借入不可」というものがありますが、それに該当したからといって、別にマイナスに思う必要はないのです。
要は借入先を変えればいいだけのことなので、一ヶ所にこだわらなければ、デメリットは何もないわけですね。もちろん「ありとあらゆる借入先で返済トラブルを起こしてブラックリストに入っている」…という場合は、借りられる場所が限られるかも知れませんが…。
(と言うより、こうした方の場合、どこで申し込んでもそのブラックリストの履歴によって、おそらく審査落ち…となるはずです)
アルバイト・パート・フリーターは、オリックス銀行カードローンでも融資OK
先に「借入不可な職業・属性」について書いてきたので、オリックス銀行カードローンは審査が厳しい…というイメージを持った方もいるかも知れません。しかし、そのようなことは特にないので安心して下さい。
特に借入希望が多い職業・属性であるアルバイト・パート・フリーターについては、まったく問題なく借りられるようになっています。もちろん、まったく問題なくとはいっても―。
- 年収
- 勤続年数
- 借入状況
といった、基本的な条件によって当然、審査落ちしたり、審査に通ったり…ということはあります。ただ、とりあえず職業・属性としては、パート・アルバイト・フリーターの方々はまったく問題なくキャッシングできる、ということです。
銀行カードローン・消費者金融はどこでも同じ
これはキャッシングの知識がある人ならほぼ常識と化しているでしょうが、大手の銀行カードローン・消費者金融では、パート・アルバイト・フリーターでもキャッシングできるというのが当たり前です。これらの非正規雇用の方々を、職業・属性だけで審査から落とすというのは、もはや考えられないレベルになっています。
というのは、今の日本で、非正規雇用の人々を無視したら、キャッシングというビジネスはやっていけないんですね。かつての日本(90年代くらいまでですが)は、正社員として…最低でも契約社員として働けるというのが普通だったので、そうした会社員・OL・公務員の方々だけに融資対象を絞っても、銀行カードローン・消費者金融は問題なく経営していけたのです。
しかし、これだけ非正規雇用が当たり前になり、社会全体でノマド化・フリーランス化が進んでいくと、もう消費者金融・銀行カードローンの側も、それに対応して「非正規雇用の方々に対して、どんどん融資していく」しかないわけですね。
もちろん、あくまでその人の返済能力の範囲です。昔の消費者金融(の一部の業者)のように、「年収などを無視して、どんどん過剰貸付をする」ということは、あってはなりませんし、やっていません。
ただ、とりあえず職業・属性的には、こうした理由から非正規雇用を無視する方が、むしろあり得ないというくらいなので、オリックス銀行カードローンでもその他の借入先でも、パート・アルバイト・フリーターの方々は問題なく借りられる…というわけなのです。
オリックス銀行カードローンは「200万円以上」の年収が必要?
昔のオリックス銀行カードローンでは年収200万円以上という審査条件がありました。「大体そのくらい必要」という金額の口コミ・評判ではなく「申し込みの条件」となっていたんですね。(200万円ではなく150万円という説もありますが)
何はともあれ、当時をリアルタイムでは知りませんが、こういう年収に関する制限が、昔のオリックス銀行カードローンではあったようです。なので、今でもこういう年収条件がある…と思っている人が多いかも知れませんが、今のオリックス銀行カードローンで年収の制限は一切ないので、この点は安心して下さい。
では、年収がいくらくらいあればいいのか?
以前のような「年収が200万円(150万円)ないといけない」という条件はもう撤廃されているのですが、では大体、いくらくらいの年収があれば、オリックス銀行カードローンの審査に通るといえるのか…、この基準をまとめると、とりあえず「100万円前後」といえます。
つまり「月収」に換算すると「8万円以上」ということですね。「月収5万円」では少々厳しい…と考えた方がいいでしょう。大手の消費者金融だったら「月収5万円」でも審査に通ることはよくありますが、オリックス銀行カードローンは「銀行」という点でも多少審査が厳しくなりますし、何より以前「200万円」という年収制限があったくらいの銀行カードローンです。
なので、そう考えると「月収8万円」がギリギリのボーダーラインと考えた方がいいでしょう。また、審査に通ることだけでなく、実際に返済していくことを考えると、このくらいは最低でも月収として必要…ということはいえます。
実際に返済するために必要な金額を考える
オリックス銀行カードローンでもどこでも、キャッシング審査に申し込む時はみんな―。
- いくらあれば審査に通るか?とか、パート・アルバイト・フリーターでも借りられるか?
こうした「いかにして審査通過するか」というところの意識がいきがちです。しかし、一番重要なのは「借りる」ことではなく「その後返済していく」ことなんですね。そして、その返済が問題なくできる収入やその他の条件であれば、キャッシング審査は通るのです。
つまり、ベクトルが逆ということですね。
- 審査に通ってから、返済できるようにする、のではなく、「返済できる人だから」審査に通る
このようになるわけです。
借入審査のマインドは、人生全般で言えること
実は、このキャッシング審査に関するマインドは、オリックス銀行カードローンの審査だけでないのはもちろん、人生全般で言えることです。たとえば恋愛本を読むと「彼氏がほしい!」という女性に対して、よくこういうアドバイスが書かれています。
すでに彼氏がいるものとして、それにふさわしい行動をとっていれば、自ずと彼氏はできます。
これは、何かの道である程度の結果を出した人なら、すぐにわかるでしょう。具体的にいうと、これを実践する女性がどんな行動を始めるかというと、下の通りです。
- 部屋をきれいにする
- いつでも勝負下着をつける
- ↑(当然枚数が多く必要になるので、追加で買う)
- 足の爪なども、常に細かく手入れする
- (当たり前だけど)歯磨きも隅々までする
このように、書き始めたらきりがないですが、要するに生活全般が、きわめてしっかりするということ。もちろん、これはこれで大変なので、「どこまで人生を充実させたいか」という、望むレベルの問題に、最終的にはなるのですが…。
ただ、こういう風に生活を変えていくと、自然とオーラが変わるわけです。そして、めでたく彼氏ができる(男性だったら彼女ができる)…ということなんですね。どのくらいの期間で出来るかはケースバイケースですが、何はともあれ「運命の女神は、運命の変化を受け入れる準備ができた人の、扉をノックする」というのは、実際本当なのです。
(こういう自己啓発本に書かれているような内容は苦手、という人もいるでしょうし、私もその一人ですが、実際ああいう本に書かれていることは「理屈」としては、本当です)
「言っていることが正しい」というだけで、彼らの生き方自体が正しいとは思いませんけどね。「声が綺麗な詐欺師」が多いように「声が綺麗だから、人生も綺麗」とは限らない…というのと同じです。「良いことを言っていれば良い人」ではないし、逆に口下手で、人には伝わっていないけど良い人というのも、またいるわけです。
このように、少々人生論に偏りましたが、このように、オリックス銀行カードローンのキャッシング審査でも何でも相手がどう判断するかではなく、まず自分の方で準備ができているかということが、何よりも重要なわけです。
会社員・OL・公務員だったら、オリックス銀行カードローンは当然キャッシング可能
そして、ここまで「フリーター・アルバイト・パートでも借入可能」ということを書いてきましたが、ということは当然、オリックス銀行カードローンでは「会社員・OL・公務員の方々は、問題なく借入可能」ということになります。もちろん、オリックス銀行カードローンに限った話ではありませんが…。
会社員・OL・公務員といっても、その中でまたカーストというか、ランク(雇用形態)があります。
- 正社員
- 契約社員
- 派遣社員
- 嘱託社員
こういう風ですね。当然上から順番に有利になっていくのですが(派遣社員と嘱託社員は、大体同じくらいのランク)、有利不利が多少あってもどの雇用形態でも、キャッシング自体はできるということは、間違いありません。
もちろん、実際に審査に通るかどうかは、オリックス銀行カードローンでもどこでも―。
- 収入
- 個人信用情報
- 職場の安定性
- 勤続年数
- 自宅情報
- 借入状況
こうした、ありとあらゆる条件によって異なります。ただ、雇用形態としては―。
- 契約社員
- 派遣社員
- 嘱託社員
いずれも問題なくキャッシングできる…ということですね。(オリックス銀行カードローン以外の借入先でも同様です)
月収・勤続年数はどのくらいあればいい?
そして、正社員にしても契約社員にしても、これら「会社員・OL・公務員」に属する方々は、どのくらいの勤続年数や月収があればいいのか―。これは大体の目安としては、下の通りです。
- 月収…15万円前後
- 勤続…最低3ヶ月
こういうイメージです。「あれ?パート・アルバイト・フリーターの時より、月収が厳しくないか?」と思う人もいるでしょう。もちろん、これはあくまで想像で、実際にオリックス銀行カードローンがこうアナウンスしているわけではありません。ただ、その前提で理由を説明すると下のようになります。
- 会社員・OL・公務員で「月収10万円以下」というのは、基本的にありえないし、あったら逆に怖い
- (つまり、相当軽んじられているか、危険な会社である)
- 保育士など月収が少ない仕事でも、15万円前後はある
そのため、会社員・OL・公務員として働いている人の場合、自然と15万円前後の月収になるし、なっていないといけない…ということですね。
農業従事者などの例外はあるが…
ただ、例外としてたとえば「農業従事者」があります。もちろん、自営業・個人事業主として農業をやっている方ではなく農業法人で、会社員として働いている…という方です。
こうした方の場合、契約社員レベルだと「月収12万円」とか「10万円」ということも、稀にあります。野菜などの食品が食べ放題…という条件だからですね。あと、住居も大抵住み込みなので。
そうした方の場合、例外的に少ない月収でも審査に通ることがあります。可処分所得の金額は、普通のサラリーマン・OLの方々と変わらないわけですから。
ただ「現金」として手に入るお金が小さい…という点では、少々審査で不利になるかも知れません。これは申し込む先がオリックス銀行カードローンであっても、その他の銀行カードローン・消費者金融であっても、大体似たような傾向が見られる…と思って下さい。
過去の借入・返済の履歴は、オリックス銀行カードローンでどこまで影響する?
職業・属性や年収などとは別に個人信用情報(過去の借入・返済の履歴)は、オリックス銀行カードローンの審査で、どれだけ影響するか―。これについてポイントをまとめると、下のようになります。
- ブラックリストに入っていたら、当然アウト
- ブラックリスト(個人信用情報)に載らないレベルなら、オリックス銀行カードローンでの遅延・延滞や、グループ企業での延滞・滞納がない限り、大体大丈夫
以下、詳しく説明します。
ブラックリストに載っていたら、審査に通らない
これはオリックス銀行カードローンの審査だけではなく、どの借入先のキャッシング審査でも同じですが、「ブラックリスト入りしていたら、問答無用で審査落ち」と思って下さい。ごく稀に「アメリカン・エキスプレス・カード」などの審査で、自己破産から数年でも審査に通る…ということもあるようですが、これは例外中の例外です。
ブラックリストというのは、具体的には個人信用情報に、事故情報・異動情報が記録されているということですが、どういう情報が記録されていると審査に通らないのか、ここではそれらの情報について書きます。
個人信用情報に掲載される事故情報・異動情報
下のような返済トラブルを起こすと、JICC・CIC・KSCなどが管理する個人信用情報に、異動情報・事故情報が記録されます。そして、これが俗にいうブラックリストになるわけです。
- 重度の遅延・延滞
- 強制解約・退会
- 債務整理
- 代位弁済
こういう4通りです。ブラックリストというのは、基本的にこの4通りしかありません。以下、それぞれの内容を詳しく説明していきます。
重度の遅延・延滞…61日~3ヶ月
まず、一番多いブラックリストの内容は「長期遅延」。長期というのは基本的には61日から3ヶ月という期間になっています。つまり「2ヶ月以上遅延すると、まずい」ということですね。
これはCICの公式サイトでも書かれている基準なので、かなり正確です。JICC・KSCについては、何日の遅延日数からブラックリスト入りするか…ということは書かれていませんが、それでもCICとほぼ同じ基準…と考えていいでしょう。
ただ、これは「61日までいかなければ、必ず長期遅延にならない」ということではありません。個人信用情報機関に報告するかどうかは、銀行カードローン・消費者金融の判断に任されているのでもっと短い日数でも報告されて、事故情報・異動情報が記録されるという場合もあります。
(実際、私は1ヶ月の遅延で強制解約になり、そちらの方で事故情報・異動情報が記録されています)
ということで、この日数の基準も絶対ではないのですが、あくまで一つの目安としてください。
強制退会・解約…規約違反や重度の遅延など
続いて多い原因が「強制解約・退会」。私もあるクレジットカードでこれを食らいましたが、その時の原因は「1ヶ月遅延した」ことでした。
私だけではなく、強制解約で一番多い理由は「遅延・延滞」です。私みたいに1ヶ月程度でなることもあれば、数ヶ月の延滞・滞納になって、ようやく強制解約になる…という場合もあります。
この辺は―。
- そのクレジットカード会社のルール
- その人のこれまでの借入・返済の実績
- 滞納していた金額
- 規約違反だった場合、その内容の悪質度
などによって変わります。つまり規約違反の悪質度が同じでも、これまでの借入実績によって、強制退会になるかどうかが違うということですね。逆に言えば、同じような借入実績を残していても、その規約違反のレベルが悪質だったら、強制退会になりやすい…ということです。
このように「総合的な状況・条件によって決まる」というのは、強制退会の時だけではなく、キャッシング審査の時でも同様です。これはよく考えたら当然で、私達が恋愛や結婚の相手を選ぶ時でも、必ず「総合的」に選んでいます。
「お金だけで選ぶ」という女性がいたとしても、実際には―。
- 年齢が40代まで、とか
- 最低、病気ではないこと、とか
- (当たり前ですが)暴力を振るう人でないこと、とか
…いろいろな条件を加えて決めているはずです。(もちろん、それらの条件は「ほとんどの人が該当する」ものが多いので、それで世間的には「お金だけで決めた」ということになるのですが…。それでも純粋に「だけ」ではない、ということですね。
というように、そういう人間の価値判断の基準によって、強制解約・退会でも、最初の借入審査の段階でも、必ず―。
- 何か1つの条件ではなく、「総合的な条件をひっくるめて」
審査やチェックをしているわけです。なので、一概に「こういうレベル」とか「こういう内容」で強制解約になる…ということは言えないのですが、大体これだと、なっても仕方ないなという、常識の範囲内でなります。
代位弁済…貸し倒れのこと(簡単に言うと)
代位弁済という言葉は、あまり聞き慣れないでしょう。文字だけ見るとやけに難しそうですが、内容はカンタンで「誰かに代わりに返済してもらう」という意味です。「弁済=返済」ですね。「代位」の「位」は、「関係者各位」の「位」だと思っていただくといいでしょう。
そして、何で「代わりに返済してもらう」というのがいけないのか。これはもちろん、親や友達などならOKなのです。何がいけないのかというと、下の通りです。
- 貸し倒れになると、「保証会社」という、「保証人のかわりをする会社」が建て替える
- その「保証会社」に迷惑をかけた、というのが問題
もちろん、「迷惑をかけた」といっても、保証会社はそれが仕事ですし、延滞・滞納した分「遅延損害金」をとるので、別に気にする必要はないのですが…。
ただ、銀行カードローン・消費者金融など融資する側からしたら厄介なお客さんということには変わりないので、それでブラックリストに入る…ということなんですね。
ちなみに、保証会社はオリックス銀行カードローンも含めて、ほとんどの銀行カードローンで使われています。保証人不要で借りられるというのは、保証会社がついているからなんですね。
(消費者金融も保証人なしで借りられますが、これはその分「高金利」をとっています)
なので、代位弁済については「自分ではわからない」ということがあるかも知れませんが、要はこれまで―。
- 「貸し倒れ」になって、「何やら別の会社」が登場してきたら、「おそらく代位弁済の記録が残っている」
このように考えて下さい。
債務整理…自己破産・任意整理・過払い請求など
ブラックリストの中でも一番内容が重いのは、「債務整理」。債務整理の内容は、下の5種類に分かれます。
- ①…過払い請求
- ②…任意整理
- ③…特定調停
- ④…個人再生
- ⑤…自己破産
過払い請求は、本当なら任意整理に入るのですが、これだけ他の任意整理よりも断然件数が多いので「5種類」として分ける…ということもあります。
なので、司法書士・弁護士の方々のサイトでも、人によって「4種類」としていたり「5種類」としていたりします。
以下、これらの債務整理の内容について、詳しく解説していきます。
過払い請求…払い過ぎた利息が戻ってくる
過払い金の返還請求は、一時期、電車の中吊り広告などで「これでもか」というほど宣伝されていたので、知らない人の方が少ないでしょう(キャッシングをしていない人でも、名前くらいは聞いたことがあるかと思います。)。
そして、これは知っている人も多い通り「払い過ぎた利子が返還される」というものですが、なぜ利息を払い過ぎたのかということは、知らない人も多いかも知れません。これは箇条書きすると下のようになります。
- 昔の日本では「金利を決める法律」が2つあった
- 「出資法」と「利息制限法」である
- そして、それぞれの「上限金利」が違っていた
- なので、「片方では合法、片方では違法」という金利帯があった
- これを「グレーゾーン金利」という
こういうのが前提です。そして、下のように言えます。
- 2006年まで、このグレーゾーン金利は「合法」だったが、2006年から違法となり、しかも、「これまでとっていた分」まで、返還しなければいけない、というルールになった
こういうのが2006年の「最高裁判決」です。これはかなりむちゃくちゃで、自動車業界でいうなら―。
- 車の値段は「100万円以下」にしなければいけない、と決まった
- これまで「100万円以上」で売ってきた分は、すべてユーザーに返還しなければいけない
こういうのと同じなのです。なので、一部の専門家の間では「世紀の悪法」とまで言われたのですが、何はともあれ、こういう事情で「過払い金」というものが生まれたんですね。
そして、それの返還を請求すると、当然ながらその記録が個人信用情報に残り、それが実質「ブラックリスト」となるということです。そして、この記録も「残さないようにするべき」という主張が、過払い請求をした人や、その方々を担当された司法書士・弁護士の方々からあがったのですが、これはやはり筋が通らないと言えるでしょう。
(だからこそ、この主張は裁判所や金融庁も却下しているわけです)
ということで、過払い金の返還請求をした人は、それが「ブラックリスト」として記録されているのですが、そうした方も、当然オリックス銀行カードローンの審査には通らなくなります。過払い金の返還請求をした後、大体5年くらいは記録が残るので、その間は新たなキャッシング審査に通らない…と考えて下さい。
任意整理…業者・銀行との話し合いで、内容は自由
過払い請求の次に多い債務整理が「任意整理」。というより、先に書いた通り、過払い請求自体が「任意整理の一種」なのですが…。
任意整理の内容をカンタンに箇条書きすると下のようになります。
- 借入総額を減額する
- 「利息だけ」カットする(元本の返済だけでよくなる)
- 「これからの利息」(将来利息)だけカットする
何にしても、要は借金を減額するということですね。
減額以外でも「返済計画の見直し」(リスケジュール)など、他にも内容はいろいろありますが、基本的には―。
- 業者と話し合い、それで合意に達すれば、何でもOK
このようになっています。ただ、基本的には―。
- 借金・利息の減額、か
- 過払い金の返還請求
のどちらかと思ってください。
特定調停…任意整理を、裁判所の仲介で行う
特定調停も、任意整理と同様に件数が多いものです。というのは、内容自体は、任意整理と同じだからです。
任意整理は通常「司法書士・弁護士などを、自分で依頼して立てる」のですが、それを立てずにすんで「裁判所が仲立ちしてくれる」というのが、特定調停のメリット。つまり司法書士・弁護士に依頼する料金がかからないということですね。お金はないけど債務整理したい、という人におすすめです。
(というよりも、ほとんどの債務整理をする人が、お金はないと思うのですが…)
特定調停については、司法書士・弁護士の方々のサイトを見ると「任意整理と比較して、メリットは特にありません」と書かれていますが、それは特定調停をされたら、彼らが儲からないからという理由もあります(もちろん、純粋に任意整理の方がいいと思っている弁護士・司法書士の方も見えるでしょうが)。
特定調停にデメリットがあるとしたら―。
- 裁判所に何度か足を運ぶ必要がある
- ある程度、自分で債務整理について勉強する必要がある
こういう二点です。なので、これを大きなデメリットと感じる人にとっては、確かに弁護士・司法書士の人々が勧めるように、任意整理をした方がいいでしょう。
ちなみに、私は今株式会社の設立の手続きを自分でやっていますが、ものすごく簡単です。通常のお仕事と並行しながらなので、さすがに一瞬というわけには行きませんが、「これだけやっていたら、丸一日あれば終わる」というレベルの作業しかありません。
もちろん、印鑑を発注してから、届くまでの時間・日数というようなものはありますが、純粋な自分の作業だけをカウントしたら、ほとんど時間も日にちもかからない…ということなんですね。
そして、この株式会社の法人登記にしても、専門家のサイトを見ると「素人がやったら、これだけで1ヶ月はかかります」などと書かれていたりします。(事実、私の友達で在学中に株式会社を設立した人たちは、みんなそれを真に受けて、税理士事務所などに頼んで設立したようです。もちろん、大学生だったんだから、自分では無理と思ったのは当然ですけどね)
しかし、法人登記にしても何にしても、こうした士業の方が書く「素人では無理」とか「難しい」というのは、実は「ちょっと勉強するだけで、カンタンにできる」ものなのです。なので、特定調停を検討する方が、司法書士・弁護士のサイトを見る時は、そうしたことも考えた上で、情報を仕入れるようにして下さい。
個人再生…借入残高を、100万円~5分の1に減額できる
個人再生は、任意整理よりもう少し「ヘビー」なものです。ヘビーといっても「ブラックリストの内容として重い」というだけであって、本人の負担が大きい、というわけではありません。
簡単に言うと借金が減額されるのですが、任意整理よりも、その減額幅が大きいというのが特徴です。
減額の幅は借入残高によって変わるのですが、下のように言えます。
- 100万円~500万円未満…100万円まで減額
- 500万円~1500万円…借入総額の5分の1
- 1500万円~3000万円未満…300万円まで減額
- 3000万円以上~5000万円以下…借入総額の10分の1
このようになっています。そして、多くの人のキャッシング総額は、どれだけ多くても、1500万円未満なので、減額される割合は、「事実上、最大で5分の1」ということです。簡単に書くと下の通りです。
- 500万円未満…100万円
- 500万円以上…5分の1
このように減額できる、ということですね。個人再生について最大で「10分の1」まで減額できるという書き方をしているキャッシングの情報サイトはよく見られますが、これはあくまで「法的な上限」であって、多くの人にとっての「事実上の上限」は「5分の1」である、…という点に注意してください。
(法律って、ややこしいですよね。笑)
自己破産…資産を手放して、借金帳消しにできる
自己破産は、大人だったら誰でも知っているでしょう。ただ、「ただの破産」と「自己破産」はよく混同されています。両者の違いは下のようになります。
- 「ただの破産」…その人の人生自体が行き詰まっている
- 「自己破産」…現時点の資産を手放すだけ
自己破産の内容をカンタンに書くと下の通りです。
- 「今の貯金・マイホーム・自動車」などは手放す
- 代わりに、借金はもう返済しなくていい
- その後のお給料は、全額自分のものになる
- 貯金もしていいし、車や家も、新しく買っていい
- 仕事もやめなくていい、戸籍にも残らない
意外かも知れませんが、現時点の資産を手放す、という点以外は「完全に普通の生活」なんですね。
自己破産の注意点…資格・職業の制限
ただ、自己破産にも1つだけ注意点があり、特定の資格・職業が、一定期間制限されるということがポイントです。簡単にまとめると、下のようになります。
- 警備員・宅建主任・旅行業取扱者などの資格が、大体「3ヶ月~半年」程度、制限される
- 正確に書くと、「自己破産を宣言」してから、裁判所によって「免責決定」の許可がおりるまで
実は自己破産は「宣言自体」は誰でもできるもので、この時点ではまだ、借金帳消しにはなっていないんですね。そして、この後、裁判所によって「免責許可」というものがおりて、ようやく「借金がチャラ」になるわけです。
逆に言えば、この「免責」がおりなかったらダメなのですが、たとえばギャンブル・投資などの理由でキャッシングしていた場合、これらは免責不許可事由という「免責されない条件」に当たるので、借金がチャラにならない…という場合もあります。
これが自己破産の詳しい仕組みですが、このように、不動産業者や観光業の方など、「一部の職業では影響が出る」ので、この点は注意してください。
このように、債務整理についての解説が少々詳しくなりましたが、このような債務整理や、その他のブラックリストに該当するもの(強制解約・代位弁済など)をしている場合、オリックス銀行カードローンの審査も、ほぼ100%通らなくなります。ただ、これも期間があって、下のようになります。
- 自己破産…10年
- その他のブラックリスト…5年
が、一つの目安になっています。つまりこの年数・期間を過ぎたら「喪明け」と言って、キャッシング審査に通るようになるということです。
どのくらいの年数になるかは人によって違いがあるので、必ずしもこれで固定ではないのですが、あくまで一つの目安にしてください。
(ちなみに、先にも少し書きましたが、アメリカン・エキスプレスのクレジットカードの審査は、自己破産から2年で発行できた…という方の体験談もあります。私もクレジットカードの強制解約になったので、これは励みになるニュースです)
まとめ「オリックス銀行カードローンの審査基準」
以上、オリックス銀行カードローンの審査基準について、ブラックリストの条件や内容なども含めて、複合的にまとめてきました。最後に要点を整理すると、下のようになります。
- 収入のない既婚者の女性が借りられない
- 若年層もキャッシング不可
- 年齢は満20歳以上69歳未満であればOK
- 「年収200万円以上必要」というのは、昔の話
- 「会社員・OL・公務員でないとダメ」ということもない
- パート・アルバイト・フリーターで借入可能
- 自営業・個人事業主・会社経営者・法人代表者などもOK
基本的には家庭に入っている女性・若年層が融資不可というのがポイントで、後は他の銀行カードローンと同じ…と考えてください。