消費者金融を初めて利用する時の注意点 ~金利・審査・限度額など~
消費者金融を初めて利用する時の注意点―。これはまとめると下の通りです。
- 大手なら、金利はどこでも変わらない
- 金利よりも「30日間無利息」があるかが重要
- もっと言うと、30日間無利息よりも「早期返済」が一番重要
これが、金利・利息に関する注意点。審査については下の通りです。
- 審査通過率が高いのは、順にアコム・アイフル・プロミス・SMBCモビット
- ↑プロミスとSMBCモビットの審査通過率は大体同じ
- ノーローンは大手の中では最も厳しい
そして、その他については下の通りです。
- 限度額はどこでも同じ。最初は10万円~50万円程度から
- どこでも最短即日融資は可能。夜7時~8時までには申し込む
- 土曜日・日曜日・祝日でも最短即日借入できる
- 審査にかかる時間は「最短30分」だが、手続き全体で大体1時間かかる
以下、詳しくまとめます。
大手の消費者金融の金利は、どこも変わらない
大手の消費者金融の金利は、アコム・SMBCモビット・アイフル・ノーローンはすべて「実質年率18.0%」となっています。プロミスだけ例外で「17.8%」(実質年率 *上限金利のみ記載)ですが、大きな違いではありません。
これを「実際の利息」でいうと、たとえば「100万円を1年借りた」場合、下のようになります。
- 18%…18万円の利息
- 17.8%…17万8000円の利息
つまり「100万円」を「1年」借りて「2000円」の利息差しかないわけです。tまり「ほとんどないも同然」ということですね。
もちろん、我々利用者にとっては「少し」でも、プロミスにとってはこの「2000円」が膨大な数、積もり積もるわけですから、利益に大きな差が出ます。このような金利差をつけられるというのは、プロミスの力の証明でもあります。
実際、金利以外の下のような点でも、プロミスは他の消費者金融よりリードしています。
- 最短即日審査の受付時間…アコムと並んで22時まで(店舗によって違いあり)
- 「30日間無利息」…これも大手では、プロミス・アコムだけ
- 手数料無料で使える提携ATM…自社ATMに加え、三井住友銀行のATMが無料
- 年中無休・24時間振り込める銀行…三井住友銀行やジャパンネット銀行をはじめとした、全国約200の金融機関
基本的にプロミスが他の大手の消費者金融に劣っているサービスというのはありません。全て「単独1位」か「同率1位」です。
このように、金利に関してはプロミスが「ほんの少しだけ」抜きん出ていますが、基本的にはどこも実質年率18%と考えてください。
利息の差は「30日間無利息」でつく
上のように「金利が同じ」である以上、消費者金融の利息の差がつくのは「30日間無利息」のサービスがあるかないかです。文字通り「最初の1ヶ月の利子がなしになる」というサービスですが、これで差がつくのは明白です。
- 金利はみんな「同じ」である
- 「30日間無利息」の業者だけ「最初の1ヶ月」の利息がない
- その他の条件(返済ペースなど)はみんな同じなのだから、この「最初の1ヶ月のリード」は、ずっと続くことになる
こういうことで単純に数学的(というより算数程度のレベル)で考えて「30日間無利息」のある消費者金融は、実際の利子総額が一番安くなるということなんですね。
そして、大手の消費者金融で「30日間無利息」があるのは―。
- プロミス
- アコム
の二箇所です。(プロミスについては、WEB明細やメールアドレスの登録など、所定の条件を満たす必要がありますが、難しくはありません。)
ということで、「利子総額を安くしたい」ということであれば、大手の消費者金融であれば、アコム・プロミスのどちらかで借りるのがいいでしょう。
一番重要なのは「少額で早期返済」すること
上のように書いたものの、実は30日間無利息すら、それほど重要ではないのです。理由は下の通りです。
- 「少額で借りて、急いで返済する」ようにすれば、極端な話「ヤミ金」で借りても、大したことはない
こういうのが「キャッシングの鉄則」だからです。これはシミュレーションしてみるとわかります。
たとえば「トイチ」(10日で1割)というヤミ金の利息で借りたとしましょう。この場合、「5万円」を借りて「3日で返す」とすると、下のような計算になります。
- 5万円が「10日で1割」なので、利息は「10日で5000円」
- つまり「1日500円
- 3日なら「1500円」
つまり、利息は「1500円」だけです。もちろん、割合からしたら高いです。(消費者金融で借りて、同じく3日で返したら、もっと安くなるわけですから)
しかし、「5万円」程度の少額に抑え、3日程度の「短期間」で完済したら「ヤミ金」であっても、全然大したことはないということは言えます。
実際、この「トイチ」程度のヤミ金(というよりも高利貸し)は、沖縄の商店街などで、今でも「普通に」商店主の方々に親しまれて営業をしています。(『貸せない金融』より)
もちろんヤミ金から借りるのはやめた方がいいですし、彼らの金利を正当化しているわけでもありません。ただ、「少額・短期間で返済することが、いかに重要か」ということです。
大手の消費者金融を審査通過率で比較すると?
大手の消費者金融の審査通過率(大体の数値)を一覧にすると、下のようになります。
- アコム…44%~48%
- アイフル…42%~46%
- プロミス…40%~42%
これらの消費者金融の審査通過率は、公式サイトの月次データ(マンスリーレポート)で毎月公開されています。
上の数値は「2015年の各月の審査通過率」をまとめたもので、ほぼ最新のデータと思っていただいて大丈夫です。月によって多少前後しますが、それぞれこのくらいで落ち着いています。
SMBCモビットの審査通過率は公表されていませんが、プロミスと同じくSMBCグループの会社なので、かなり審査通過率は近いでしょう。
また、ノーローンも公表されていませんが、ネット上の口コミ・評判からすると「30%程度」と思われます。つまり「相当厳しい」ということです。
ノーローンのメリットは「何度でも1週間無利息」という繰り返し使える無利息サービスがあることで、基本的に「借りてもすぐ返せる、経済的に安定している人のための消費者金融」と思った方がいいでしょう。
(ノーローンがそう言っているわけではなく、あくまで私の定義ですが)
これが、大手の消費者金融の審査通過率の比較です。
系列の銀行・消費者金融での実績が影響する
キャッシング審査の結果は、単純に上のような審査通過率だけで決まるわけではありません。たとえばグループの銀行や消費者金融で借入実績があるという場合、それが評価されて、審査に通りやすくなることもあります。
そのような「グループ」を一覧にすると下の通りです。
- SMBCグループ…プロミス・SMBCモビット・三井住友カード
- 新生銀行系…レイク・ノーローン・アプラス
- 三菱UFJ銀行系…アコム・MUFGカード・UFJニコス
消費者金融だけでなくクレジットカードも入ってきますが、このような関連ブランドでの利用実績がある場合、それが有利に働くこともあるわけです。
逆に言えば「不利に働く」こともあるわけですね。その関連サービスの返済で遅延・延滞した場合、などです。
このように、そのグループ内でのクレジットヒストリーというのは、「良い方にも悪い方にも働く」のですが、「良い実績」を残している人の場合は、有利ということです。
(人間の評判でも何でもそうですが、すべてのものは、大体善悪両方に働きますね)
同時・連続の申し込みは「2件まで」
消費者金融に同時・連続で申し込んでいい件数は「2件まで」です。「3件以上」だと多重申し込みといい、ブラックリストに入ることがあります。
「3件」という数字に特に決まりはないのですが、大体はこのくらいから危険視される、ということです。一般の感覚で考えても、確かに「3件連続」「3件同時」で申し込んでいる人は「怪しい」と考えられるでしょう。
よく勘違いされていますが消費者金融やカード会社は「お金に困っている人」には、あまり融資したくないものです。彼らはあくまで「投資」をしているのですから、「確実にリターンが見込める=返済してくれる」人に融資したいのです。
ということで「お金に困っている人」には、本当は貸したくないんですね。しかし「お金がある人は、借金などしない」ということで「仕方なく、お金のない人にも貸している」ということです。
ただ、それでも「あまりにお金に困っている人」は、貸し倒れのリスクが高いので、こういう「多重申し込み」をする人は、「申込みブラック・審査ブラック」というリストに入ってしまう…ということです。
というわけで、急ぎでお金が必要で消費者金融に申し込む時も、「3件以上の多重申し込み」だけはしないようにしてください(2件連続で落ちたら、あきらめるようにしてください)。
その他の消費者金融で、初めてお金を借りる時の注意点
初めてのキャッシングの場合、10~50万円
その他、消費者金融を初めて利用する時の注意点をまとめると、その消費者金融で初めてお金を借りるという場合、限度額(融資枠)は10万円~50万円になるのがほとんどです。
職業・属性別に大体の目安を書くと下の通りです。
- アルバイト・パート…10万円~30万円
- 若年層…10万円
- 会社員…30万円~50万円
あくまで大体の目安です。それ以前に、クレジットカードなどで良好な返済実績を残しているという人の場合、アルバイト・パート・フリーターでも、いきなり50万円の融資枠をもらえる、ということもあります(あるいはもっと上も)。
というように、一概に限度額・極度額が決まっているわけではありませんが、大体上のようになると考えてください。
最短即日キャッシングはどこでも可能
大手の消費者金融であれば、当日キャッシングはどこでも可能です。消費者金融だけでなく、銀行カードローンやしんきんカードローンでも、最短即日融資が普通の時代です。
そして、消費者金融の最短即日融資の時間は、大体「毎日21時~22時まで」となっています。この時間まで最短即日審査をしているということで、この1~2時間前、つまり19時~20時くらいまでに申し込めば、最短即日融資できると考えてください。
実際の審査にかかる時間は「その人の信用度」にもよります。
- 信用度が高い人…早く終わる
- 信用度が低い人…時間がかかる
当然ですが、下のように言えます。
- よく知っているお金持ちの友達が「一万円貸して」と言ってきた→すぐ貸す
- ただの知り合いで、収入が不明の人が「一万円貸して」と言ってきた→断るか、いろいろ聞く
こういうのは、普通の生活でも同じでしょう。「信用度によって、審査の所要時間が変わる」というのは、消費者金融のような業者だけではないのです。
このように時間は多少個人差がありますが、それでも大体上のような時間で申し込めば、即日借入はできる、と考えてください(少なくとも、業者間の差は特にありません)。
土曜日・日曜日・祝日でも消費者金融は最短即日融資可能
上に書いた「最短即日融資の時間」は平日だけではありません。土曜日・日曜日・祝日でも同じです。
しかも年末年始でも、元旦以外はほとんどこの時間で最短即日審査しているというくらいです。具体的に書くと下の通りです。
- SMBCモビット…元旦以外、通常営業
- プロミス…元旦は休業、大晦日は18時で終了
- アコム…大晦日~1月2日のみ休業
年度によって多少違いはありますが、大体毎年このくらいです。このように土曜日・日曜日・祝日だけでなく、年末年始・正月でもほぼ休みなしで最短即日審査しているわけですね。
ましてお盆・ゴールデンウィークなどの連休で休むことはまったくありません。なので、「休みだけどお金を借りたい」という時も、安心してください。
(問題は、休日でも職場が開いているかということです。在籍確認の電話がありますからね)
以上、消費者金融を初めて利用する時の注意点についてまとめました。これからキャッシングする人の参考になれば幸いです。