学生キャッシングで、一番低金利なカードローン・借り入れ方法は?
若年層への融資で、一番低金利なカードローン―。これはポイントをまとめると、下のようになります。
- 「銀行カードローン」が一番低金利
- 5ヶ月程度で完済できるなら「30日間無利息」の消費者金融の方が低利息
- 10万円以下の少額融資だったら、金利は特に関係ない
- クレカのショッピング枠は、銀行カードローン並の低金利
- ↑(キャッシング枠は、消費者金融と同程度の金利
以下、詳しく説明します。
学生の借り入れでも、銀行カードローンが一番低金利
「若年層への融資」と一言でいっても、借り入れの種類は、下のようになります。
- 銀行カードローン
- 消費者金融
- クレジットカード(キャッシング枠)
- クレジットカード(ショッピング枠)
そして、それぞれの金利の目安は、実質年率でいうと、下のようになります。
- 銀行カードローン…14.5%(実質年率)
- 消費者金融…18.0%(実質年率)
- クレカのキャッシング枠…18.0%(実質年率)
- クレカのショッピング枠…15.0%(実質年率)
冒頭のまとめに書いた通り―。
- 「消費者金融」と「クレカのキャッシング枠」が同じ
- 「銀行カードローン」と「クレカのショッピング枠」が同じ
このようになっているんですね。つまり、「クレカのショッピング枠も安い」わけですが、ショッピング枠は買い物専用で、現金を借りるわけではないので、キャッシングとは言わないということです。なので、学生の「キャッシング」の中では、銀行カードローンが一番低金利…ということですね。
「30日間無利息」の消費者金融の方が安い場合も
実は「基本の金利」自体は銀行カードローンの方が安いのですが、実際に支払う利子総額では「30日間無利息」の消費者金融の方が安い…という場合もあります。簡単にポイントをまとめると、下のようになります。
- 30日間無利息の消費者金融(年率18%)と、一般的な銀行カードローン(年率14.5%)で勝負すると、最初の1ヶ月は、当然「消費者金融」の利息が安くなり、その「1ヶ月分のリード」が、大体「4ヶ月~5ヶ月」にわたって続く
なぜこの計算になるのか、次で説明します。
無利息の消費者金融の方が安くなる理由
まず、消費者金融・銀行カードローンのそれぞれの「金利」をもう一度書きます。
- 消費者金融…実質年率18%(実質年率)
- 銀行カードローン…実質年率14.5%(実質年率)
そして、それぞれが10万円を1ヶ月借りた時の利息は、それぞれ下のようになります。
- 消費者金融…1500円
- 銀行カードローン…1200円
…金額は概算ですが、ほぼこの通りになります。つまり銀行カードローンの方が、毎月300円、利息が安いわけですね(10万円の借り入れの場合)。
そして、消費者金融が30日間無利息だった場合のシミュレーションをしてみましょう。まず最初の1ヶ月の利息はそれぞれ―。
- 消費者金融…0円
- 銀行カードローン…1200円
で「1200円」の差がつきます。消費者金融が「1200円分」リードしているということですね。そして、これを銀行カードローンが「毎月300円ずつ」追い上げていくということです。そして、追い上げのペースがどうなるかというと、下の通りです。(消費者金融と銀行カードローンの利息総額の差を書いています)
- 1ヶ月目…1200円
- 2ヶ月目…900円
- 3ヶ月目…600円
- 4ヶ月目…300円
- 5ヶ月目…0円
つまり、5ヶ月経ったら追いつくということで「5ヶ月きっちり経つまで」=「4ヶ月と29日」までは、消費者金融の方が安い、というわけです。
これだったら「4ヶ月というより、5ヶ月でいいのでは?」と思う人もいるかも知れません。その通りです。ただ、下のように言えます。
- あくまで銀行カードローンの金利が「14.5%」だった場合である
- 中にはイオン銀行・ソニー銀行のように「13.8%」の銀行もある
- その場合は「4ヶ月とちょっと」になるので、「銀行カードローン全体」と比較する時は「4ヶ月」と表記するべき
このようになるわけです。
逆に「金利が高い銀行カードローン」もある
上にも書いた通り、銀行カードローンの金利もいろいろなのですが、「14.5%」より「安い」のではなく「高い」銀行カードローンもあります。たとえば、例を出すと下の通りです。
じぶん銀行カードローン「じぶんローン」 | 17.5%(実質年率) |
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オリックス銀行カードローン | 17.8%(実質年率) |
ジャパンネット銀行「ネットキャッシング」 | 18.0%(実質年率) |
などです。そして、大手の消費者金融の金利は下のようになります。
- アコム・SMBCモビット・ノーローン…18.0%(実質年率)
- プロミス…17.8%(実質年率)
こういうことで、上の3つの銀行の金利はほとんど消費者金融に近いレベルとなっています。なので、もし先ほどのシミュレーションをこれらの「高金利な銀行カードローン」でやったら―。
- 「30日間無利息」のリードは、ずっと縮まらない
- なので、これらの銀行より消費者金融の方が低利息になる
こういうことなのです。必ずしも銀行カードローンが常に消費者金融より低金利とは限らないということですね。(これは社会人の借り入れでも若年層のキャッシングでも同じです)10万円以下の少額融資だったら、金利は関係なし先ほどのシミュレーションでも感じたかも知れませんが、10万円の借り入れだと、銀行カードローンと消費者金融の利息差は「月300円」しかないわけですね。もちろん、300円でも積み重ねれば大きくなります。1年経てば3600円になる…と書けば、少しは大きく感じるかも知れません。しかし、よく考えてみてください。その一年の間に、当然元金は減っているのです。つまり、月々の利息差は―。
- 1ヶ月目…300円
- 2ヶ月目…250円
- 3ヶ月目…200円
このように「どんどん減っていく」わけですね。この計算だと「7ヶ月で、利子総額の差はゼロになる」わけです。もちろん、毎月どれだけ利息差が縮まるかは「月々の返済をどれだけするか」によって違います。上の計算はあくまで一例ですが「ずっと300円の差が続くわけではない」というのはよくわかるでしょう。
もっと少額の借り入れだったら、利息差はどうなる?10万円よりもさらに少額の借り入れだったら、銀行カードローンと消費者金融の利息差はどうなるか。これも計算してみましょう。(すべて「1ヶ月の利息差」です)- 1万円…30円
- 3万円…90円
- 5万円…150円
- 8万円…240円
笑ってしまうかも知れませんが、借入金額が1万円の時の利息差は、たったの30円なのです。借入金額さえ小さければ、消費者金融・銀行カードローンの金利差はこれだけ意味が無いものになるわけですね。若年層への融資で多い借入金額は「3万円~10万円」実際、若年層への融資で一番多いパターンの借入金額としては、3万円・5万円・10万円となっています。これは学生だけでなく大人のキャッシングでも同じなので、社会人より少額しか借りられない学生の場合、さらにこの金額でおさまることが多いでしょう。(学生だったらデートでも何でもそれほどお金はかからないですしね)そして、この3万円・5万円・10万円の時の、消費者金融・銀行カードローンの金利差が、ほとんどないというのは上にも書いた通りです。なので「低利息で借りたい」という場合でも、若年層のキャッシングだったら、消費者金融・銀行カードローンの選択で迷う必要はないということですね。もちろん、これは社会人のキャッシングでも言えることです。少額キャッシングだったら、金利差を考える必要はないというのは、お金を借りる時の鉄則なので、ぜひ意識してください。高額借り入れでも、短期間で返済するならOKまた「少額」という条件に加えて「短期間」という条件も重要です。先の「30日間無利息だったら、4ヶ月までは消費者金融の方が安い」という比較も同じことですが―。
- 短期間なら、高額の借り入れでも利息は大きくならないし、まして「30日間無利息」があったら、消費者金融の方が安い
といえるのです。このように、キャッシングの返済で重要なことはできるだけ、少額・短期間で完済するということ。金利差で比較して「できるだけ低金利な借り入れ先で借りる」ことにこだわるよりも―。
- あまり借りないようにする
- 借りても短期間で一気に返済する
こういう意識が重要なのです。(もちろん、これも若年層のキャッシングだけではなく、すべての職業・属性の人の借り入れについて言えることです)まとめ「若年層への融資で一番低金利な借り入れ」以上、若年層への融資で、一番低金利でお金を借りる方法についてまとめてきました。再度要点を整理すると、下のようになります。
- 一番低金利なのは銀行カードローン
- しかし「30日間無利息の消費者金融」で借りる方が
- 4ヶ月~5ヶ月までは、実際の利子総額が安くなる
- 若年層のキャッシングだと、10万円以下の少額借り入れが多い
- 10万円以下のキャッシングだと、普通の銀行カードローンと消費者金融でも、利息の差はほとんどない(1万円で、月30円)
- 「低金利の借り入れ先」を探すより、「少額・短期間で完済する」ことにこだわるべき
できるだけ小さい利子総額で借りたいと思っている学生さんにとって、参考になればと思います。
プロミス | 17.8%(実質年率 *上限金利のみ記載) |
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