学生キャッシングの業者選びの注意点は?中小業者より大手を選ぶ理由
学生ローンの業者選びの注意点―。これは最初にポイントをまとめると、下のようになります。
- 基本的に大手の消費者金融で借りるべき
- 中小業者の学生ローンはおすすめできない
- 特に「独自審査の業者」で借りてはいけない
以下、詳しくまとめます。
大手の消費者金融で借りるのが、業者選びの基本
「寄らば大樹の陰」ではありませんが、基本的にキャッシングの世界では大手で借りた方がいい、というのが鉄則。理由は下の通りです。
- 大手の消費者金融は、無料で使える提携ATMが多い
- 無料でなくても、ほぼ全てのコンビニ・提携銀行のATMが使える
- 中小業者はこのような「自社・自行ATM&提携ATMでの借入・返済」ができない
- 借入・返済する度に事前に電話連絡する必要がある
このような借入・返済の利便性が1つ目の理由です。そして2つ目は―。
- 大手の消費者金融だったら「初回30日間無利息」などのサービスがある
- これだと、最初の5ヶ月は銀行カードローンより低利息になる
- 中小業者ではこのようなサービスはない
- だから利息面でも大手の消費者金融の方が有利
ちなみに金利については、大手の消費者金融と中小業者は変わりません。この点はよく勘違いされていますが、同じです。
というように、これらの理由から、学生ローンの業者を選ぶ時も「中小業者でなく大手で借りる」というのが最重要なんですね。
中小業者の「学生専用ローン」でお金を借りるのは?
中小業者の中には「学生専用ローン」とうたっている業者酸も多くあります。これらの中小業者でお金を借りることについてまとめると、下のようになります。
- 1万円や2万円程度の少額を借りたい場合、使える
- ↑(大手ではこのような超小口借入は受け付けていない)
- 東京に住んでいれば、高田馬場などの店舗で直接申し込みやすい
- 大手の消費者金融の審査に落ちた時でも、即日借入できる可能性がある
このようなメリットがあります。また、その他のメリットとして普通の消費者金融・銀行カードローンよりも「学歴」が多少評価されるという点があります。
大手の消費者金融・銀行カードローンだったら「学歴」というのは全然重視しません。そこまで審査していたら、審査コストがかかって仕方ないからです。
しかし、学生専用ローンだったら「毎日大学生の審査ばかりしている」わけなので、自然と「学歴と返済能力の関係性」も意識するようになります。
ある学生専用ローンの関係者の言葉によれば―。
- 高学歴の学生の方が、貸し倒れのリスクは少ない
- 計算ができるから、返済シミュレーションもできるし、親がある程度裕福なことが多いし、東大生や医大生などは、家庭教師でもサラリーマン並に稼げる
少々格差社会を感じてしまいますが、これは確かに事実でしょう。なので、大手の消費者金融・銀行カードローンの審査では考慮されない「学歴」で有利になるという点は、高学歴の学生にとっては、学生専用ローンのメリットと言えるかも知れません。
「独自審査の業者」からは借りてはいけない
中小の消費者金融の中には「独自審査」をしている業者も存在します。独自審査とは何かというと、下の通りです。
- 「個人信用情報」をチェックせず「独自の基準」で審査する
- 個人信用情報を見ないということは、そこに「ブラックリストの情報」があってもOK
- つまり「ブラックの人」でも借りられるということ
…です。個人信用情報を「チェックしない」と書きましたが、一部チェックする業者、完全に見ない業者の2通りがあります。
そして、こうした独自審査の業者の何がいけないのかというと、個人信用情報を「見ない」のではなく「見られない」だけという可能性があるからです。つまり見せてもらえないんですね。
想像はつくと思いますが、こうした業者は「個人信用情報機関から信用されていない」のです。JICC・CIC・KSCなどの個人信用情報機関は―。
- 「どんな業者に対しても個人信用情報を開示している」のではなく、「信用できる業者・銀行だけ」に開示している
そして、独自審査の業者の中にはこの「個人信用情報機関からの信用」を得られていないだけ、というところがあるわけですね。
当然ですが、そういう独自審査の業者からお金を借りるのは極めて危険です。いくら審査が甘い・緩いからといって、若年層への融資でも、このような独自審査の業者からは、絶対借りないようにして下さい。
大手の消費者金融の中では、どこで借りるべき?
若年層への融資の場合、大手の消費者金融の中ではどこで借りるべきか―。まず大手の消費者金融と呼ばれる業者・ブランドを一覧にすると下の通りです。
- プロミス
- アイフル
- SMBCモビット
- アコム
- ノーローン
(ノーローンはたまに入らないこともありますが)
で、それぞれのメリット・どのような人におすすめかをまとめると、まずメリットは、下の通りです。
- プロミス…初回30日間無利息がある
- アイフル…審査に通りやすく、審査スピードが早い
- SMBCモビット…WEB完結申込で電話連絡なしにできる
- アコム…審査に通りやすい、初回30日間無利息がある
- ノーローン…何度でも1週間無利息で借りられる
そして、どのような人におすすめかを書くと下の通りです。
- プロミス…総合的に誰でもおすすめ
- アイフル…手っ取り早く借りたい人におすすめ
- SMBCモビット…電話連絡の回避をしたい人、早く審査結果を知りたい人
- アコム…低利息で借りたい人
- ノーローン…給料日前など「短期間だけ」借りたい人
以下、それぞれ詳しく説明します。
総合で一番おすすめなのは、プロミス
上に書いた通り、大手の消費者金融の中ではプロミスが総合で一番おすすめです。理由をまとめると、下のようになります。
- 初回30日間無利息で借りられるので、一番低利息になる
- 最短即日審査の受付時間が毎日22時までと、一番長い
このような点です。それぞれの点を補足すると下のようになります。
- 初回30日間無利息…WEB明細利用とメールアドレスの登録が必要
- 30日間無利息は、大手の消費者金融ではプロミス・アコムだけがやっている
- 最短即日審査の締切時間…アコムも22時までやっている
要は簡単に書くと下の通りです。
- 低利息
- 審査受付時間が長い
こういう3つのメリットになります。これがプロミスが総合的におすすめな理由です。
アイフルは消費者金融の中でも審査に通りやすい
アイフルの魅力は、審査スピードの早さと、審査の通りやすさ。それぞれまとめると、下のようになります。
- 審査スピード…最短30分
- 審査の通りやすさ…アコムについで2位の審査通過率
このようになっています。審査スピードは、大手の消費者金融はどこも最短30分ですが、その中でもアイフルは特に審査が早いといわれています。
審査通過率については、アイフルは大体44%程度。これはアコムの「46%程度」についで、2番目の高さとなっています。
その他の大手の消費者金融で、プロミスが40%~42%程度で、3位・4位につけています。単純に審査通過率だけ見るとアコムの方が上ですが、審査の早さまで考慮すると、アイフルが一番申し込みやすいということです。
SMBCモビットは、WEB完結申込によって電話連絡の回避をできる
SMBCモビットでお金を借りるメリットは、やむを得ない事情がある場合は、WEB完結申込なら電話連絡の回避できるという点。回避の条件はプロミスより少々厳しくなっていますが、それでも回避できることは変わりません。
条件を書くと、大体の下のようになります(人によって、時期によって違うこともあります)。
- 身分証…パスポートか運転免許証を出す
- 在籍証明…会社の保険証・給与明細書を出す
- 収入証明…源泉徴収票・確定申告書などを出す
- 指定の口座…三井住友銀行・三菱UFJ銀行のどちらか
このようなもの。ちなみに、プロミスの場合、基本的に「勤務先の保険証・給与明細書」を出すというのが条件になっています。ただし、プロミスの判断によりこの内容で必ずOKになるとは限りませんが、SMBCモビットよりプロミスの方が、提出書類は少ないと考えていいでしょう。
アコムは、審査に通りやすく低利息で借りられる
アコムは、先にアイフルのところで書いた通り大手の消費者金融の中で、審査通過率が一番高いというのがメリット。要は「一番審査に通りやすい」ということです。
もう一つのアコムのメリットは、これもプロミスのところで書いた通り初回30日間無利息で借入可能ということ。大手の消費者金融の中で初回30日間無利息でキャッシングできるのは、アコム・プロミスだけ。SMBCモビット・アイフル・ノーローンはできないようになっているので、この点で、アコムはプロミスと並んで低利息で借りられるといえます。
- 審査の通りやすさ
- 低利子
を求める人は、アコムでお金を借りるのがいいでしょう。
ノーローンは「何度でも1週間無利息」が魅力
ノーローンでお金を借りるメリットは、何度でも1週間無利息という、同時の無利子期間にあります。アコム・プロミスの「30日間無利息」ほど期間は長くありませんが、それでも何度でも使えるというのが非常に便利です。
たとえば、例を出すと下の通りです。
- 給料日前は、毎月ピンチになるので定期的にお金を借りたい
- 臨時のピンチだが、すぐにお金が入ることはわかっているので、一時しのぎで1週間だけ借りられたら助かる
このようなケースですね。前者についてはサラリーマン、後者については自営業の方で、よくあるケースでしょう。
このように「一時的な資金不足」を、何度でも無利子で切り抜けられるというのは、ノーローンでお金を借りる最大のメリットといえます。このようなケースに該当する方は、ノーローンを選ぶのもいいでしょう。
(もっとも、若年層への融資ということで、自営業のような資金繰りをする方はあまりいないとは思いますが…)
まとめ「学生ローンの業者選びの注意点」
以上、学生ローンでお金を借りる業者を選ぶ時の注意点・ポイントをまとめました。最後に要点を整理すると、下のようになります。
- 大手の消費者金融で借りるのが一番いい
- 中小業者は、借入・返済で提携ATMが使えないなど不便
- 学生専用ローンでも、特にメリットはない
- 特に独自審査の業者での借り入れは避けたほうがいい
- 大手の消費者金融で総合的におすすめなのは、プロミス
- 申し込みやすさなら、アイフル
- 低利息&審査の通りやすさなら、アコム
- 「たびたび無利息で借りたい」なら、ノーローン
これからキャッシングをしようと考えている学生さんは、参考にしていただけたら幸いです。