学生カードローンとクレジットカードのキャッシングの違い(年齢条件など)
学生カードローンとクレジットカードのキャッシングの違い―。これは、簡単にまとめると、下のようになります。
- クレカのキャッシング…当然クレジットカードのこと
- 学生カードローン…消費者金融・銀行カードローンのこと
このような定義が最初の違いで、次に―。
- クレカのキャッシング…18才・19才でもできる
- 学生カードローン…20才以上でないとできない
こういう「年齢条件」に関する違いがあります。以下、詳しくまとめます。
学生カードローンは20才以上でないと不可
学生カードローンは、消費者金融でも銀行カードローンでも「20才以上」という年齢でないとできません。つまり未成年・10代では利用できないということ。
これは法律で決まっているわけではなく、それぞれの消費者金融・銀行カードローンで「自主的にそういうルールにしている」というだけですが、とにかく借入不可となっています。
これに対して、クレジットカードのキャッシング機能の場合、下のようになります。
- 18才以上で、自分の収入がある
こういう条件であれば、基本的に利用できるようになっています。「自分の収入」の金額については、最低月収5万円程度あればOKでしょう。(あくまで目安ですが)
何で、クレジットカードだけ18才でもOKなのか?
どうしてクレジットカードだけ、18才でも発行できるようになっているのか―。この理由は下の通りです。
- クレジットカードは「ショッピング」がメイン
- ショッピングはキャッシング(現金の借り入れ)より破産しにくい
- また、生活で必要な場面が多い
- ↑(クレジットカード決済しか対応していないネットショッピングなど)
- なので、学生にも門戸を開いた方がいい
こうしてショッピングができるクレジットカードを、まず持たせるわけですが、その後―。
- そのショッピングの利用実績を見ている
- 「この学生は、返済能力がある」と判断できたら、試しに「5万円~10万円」くらい、キャッシング枠を与えてもいい
- このくらいなら、貸し倒れのリスクもない
- 融資枠についても「ショッピングとキャッシングの合計」で設定すれば、ショッピング枠で破産しなかった学生なら、問題ないということ
このようなわけです。簡単に書くと下の通りです。
- カードローンと違い、クレカのショッピングは「必要」である
- 先にショッピングで返済能力を確かめて、信用できたら「キャッシング枠を与える」というやり方ができる
これに対して―。
- カードローンは「絶対必要」というわけではない
- 最初から「現金の借り入れ」なので「信用度を確かめる」方法がとりにくい
このような違いがあるわけです。これらの理由からクレジットカードだけ、18才からでも発行できるようになっているわけですね。
金利は学生カードローンの方が安い?
金利について比較すると、下のようになります。
- 学生カードローンで、消費者金融でなく銀行カードローンを選ぶと、クレカのキャッシングより低金利になる
こういうのがポイントです。それぞれの基本的な金利を一覧にすると下の通りです。
- 消費者金融…実質年率18%(実質年率)
- 銀行カードローン…実質年率14.5%(実質年率)
- クレカのキャッシング…実質年率18%(実質年率)
このようになっています。このように―。
- 消費者金融とクレカのキャッシングの金利は同じで、銀行カードローンだけが低金利
となっているわけですね。なので、金利に関しては学生カードローンの「どちらで借りるか」にもよるのですが、銀行カードローンで借りるのであれば、学生カードローンの方が利息が安い…ということです。
審査はクレジットカードの方が甘い?
これは一概には言えません。ポイントをまとめると、下のようになります。
- 18才・19才だったら、クレジットカードの方がゆるい
- というより「クレジットカードでしか借りられない」
- 20才以上になると「消費者金融」の方が審査が緩い
- 銀行カードローンだと、20才以上でもクレカより厳しい
ちなみに、それぞれの審査通過率の目安を一覧にすると下の通りです。
- 消費者金融…40%程度
- クレジットカード…40%程度(キャッシング枠は30%程度)
- 銀行カードローン…30%程度
このようになっています。あくまで参考程度の数字ですが、消費者金融の数字だけは、それぞれの公式サイトで月次データとして公表されているので、信用できる数値です。
クレジットカード・銀行カードローンについてはあまり公表されていないので、あくまで参考程度と考えてください。
融資枠が大きいのは、学生カードローン
融資枠が大きいのは、クレカのキャッシングよりも学生カードローンになります。ポイントをまとめると、下のようになります。
- 消費者金融…最初は10万円が多い。その後50万円くらいまで増える
- 銀行カードローン…同じく最初は10万円。返済能力次第で、50万円以上もあり
- クレカのキャッシング…どれだけ返済実績を積んでも、10万円が限度
もちろん、それぞれ会社によって、その利用者によっての違いもあります。しかし、大体上のような目安になる…と考えてください。
消費者金融・銀行カードローンでは10万円から始まる
絶対ではありませんが、銀行カードローン・消費者金融で学生がお金を借りる場合、借入可能金額は「10万円」から始まります。
- このくらいの小口融資だったら、貸し倒れのリスクも少ない
- 仮に返済不能になったとしても、10万円程度の少額だったら、全然ダメージがない
このように、まず少額の融資枠を与え、それでその人の返済能力を確かめるわけですね。この10万円の返済で―。
- 遅れずに返済した
- 最初の契約から一定期間が経過した(半年程度)
こういう条件によって、そこから「融資枠の増額」が始まるわけです。10万円からいくらまで増額されるかは、その学生の収入・勤続年数・勤務先・他社での借入状況…などの諸条件によって異なります。
なので一概には言えませんが、かなり条件が良い学生の場合、最大で50万円程度まで増枠されると考えてください。
クレジットカードは、5万円~10万円以上は増えない
消費者金融・銀行カードローンでの融資枠が、最大で50万円程度まで増えるのに対して、クレジットカードのキャッシング枠は、5万円~10万円が限界となっています。これについてポイントをまとめると、下のようになります。
- ショッピング枠も含めれば「30万円~50万円」まで増える
- しかし、キャッシング枠は「5万円~10万円」が限界
先に書いた通り、クレジットカードはショッピング枠が中心のサービスなので、学生のクレジットカードの場合でも「できるだけショッピング枠を使ってもらう」ために、キャッシング枠は小さ目に抑えるようになっているのです。
なので、学生がクレジットカードによってお金を借りる場合、現金の借り入れについては、それほど高額のキャッシングはできませんが、その点は理解した上で、クレジットカードが学生カードローンのどちらかを選んでください。
まとめ「学生カードローンとクレカのキャッシングの違い」
以上、クレジットカードのキャッシングと学生カードローンの違いについてまとめました。最後に再度、ポイントを整理すると、下のようになります。
- 学生カードローンは消費者金融・銀行カードローンのこと
- 一番低金利なのは銀行カードローンで、「年率14.5%」程度
- 消費者金融とクレカのキャッシングは同程度の金利
- 融資枠が大きいのは、学生カードローンの方で、最大50万円まで増える
- クレカのキャッシングは10万円を超えることはない
- 買い物に使える点は、クレジットカードの方が便利
学生がお金を借りる時、学生カードローンかクレジットカードのキャッシングかで迷った時は、これらの情報を、参考にしていただけたら幸いです。