学生ローンの返済方法は?口座振替・銀行振り込み・ATM返済など
学生ローンの返済方法は、普通の社会人のキャッシングの返済方法と変わりません。ポイントをまとめると、下のようになります。
- 「月1回の銀行引き落とし」を中心にして、提携ATMや銀行振り込みなどで「臨時返済」をする
この銀行振り込みをオンラインバンキングでするのが「インターネット返済」ですが、これも返済方法としては「銀行振り込み」に分類していいでしょう。
つまり、学生ローンの返済方法を大別すると下のようになります。
- 銀行引き落とし
- 銀行振り込み(インターネット返済含む)
- 提携ATMでの返済
以下、補足していきます。
提携ATMでの返済と銀行振り込みの違いは?
感覚的には提携ATMでの返済と銀行振り込みは、同じい返済方法では?と思われるかも知れません。この違いは下のようになります。
- 銀行振り込み…自分で口座番号・支店名などを入力する
- 提携ATMでの返済…上のような情報を入力しなくていい
つまり、同じ「提携ATMからの操作」にしても―。
- 銀行振り込み…自分で情報を入力する
- 提携ATMでの返済…「金額」だけ入力し、お札を入れればOK
つまり提携ATMでの返済の方が簡単…ということですね。基本的にキャッシングの返済はほとんど提携ATMでの返済で行われます。(学生ローンでも社会人のカードローンでも)
インターネット返済のメリットは?
インターネット返済のメリットは、下のようになります。
- パソコンでもスマートフォンでもできる
- 思い立った時、いつでも返済できる
- 手数料がかからないことが多い
インターネット返済を利用するには、自分の銀行で「ネットバンキング」を登録しておく必要がありますが、もしこのネットバンキングにまだ登録していない場合は、早めに登録しておきましょう。
オンラインバンキングが使えると、キャッシングの返済だけでなく、普段のネットショッピングなど、ありとあらゆる場面で便利になります。日常生活を便利にするという理由でも、まだ登録していない学生さんは、早めに登録しておいた方がいいでしょう。
月1回の銀行引き落としの注意点
学生ローンでも月1回の銀行引き落としが基本であり、これを約定返済(やくじょうへんさい)といいます。「最初の約束通りの返済」という意味ですね。
そして、これ以外の提携ATMでの返済などを「臨時返済・任意返済・一部繰り上げ返済」などと言います。
そして、この銀行引き落とし(口座振替)による返済方法の注意点は何か。ポイントをまとめると、下のようになります。
- 口座残高が足りなくならないように、注意する
- 銀行カードローンの場合「自動融資」も使える
- 自動融資なら、残高が足りなかった分は、「追加借入した」ことにして、問題なく引き落としてくれる
以下、この「自動融資」についてまとめます。
銀行の口座振替だったら「自動融資」が便利
学生ローンといっても―。
- 「学生専用ローン」の業者で借りるのか
- 普通の消費者金融・銀行カードローンで借りるのか
こういう2通りがありますが、ここでは後者の「普通の銀行カードローン」で借りた場合を想定します。そして、銀行カードローンでお金を借りる場合は、口座振替の返済で「自動融資」という方法が使えます。
自動融資を設定するとどのようになるか、具体的な金額なども出して、例を示しましょう。
- 今月末「2万円」引き落とされる(返済する)はずだった
- しかし、口座には「1万5000円」しかなかった
- 5000円不足している
- 通常だったら、これで「返済遅延」という履歴が残る
これが「普通の場合」です。で自動融資を使っている場合はどうなるかというと、下の通りです。
- この人はまだ、この銀行カードローンで「あと5万円」借りられる
- その5万円から、「5000円」を、追加融資したことにする
- これで、今月の「2万円」は無事に引き落とされる
- そして、残り「借りられる金額」は、「4万5000円」になる
このようにうっかり忘れによる返済の延滞・滞納を防げるというのは自動融資の大きなメリットですが、反面デメリットもあります。ここでは自動融資のデメリットについても、補足しておきましょう。
自動融資は、ついつい借りすぎる
自動融資を設定していると、引き落とし日までに、必ずお金を用意するという習慣が薄れてしまいます。用意できなくても、「まあいっか、今月は自動融資を使えば」となるわけですね。
で「今月だけ」という台詞を、来月も再来月も繰り返す…ということです。そのうち「足りない分」だけでなく「支払い分の全額」を自動融資で補うようになれば、あっという間に融資枠がいっぱいになってしまいます。
そして「もう自動融資が使えない」という状態になって、初めて自分の置かれた状況に気づく…というわけなんですね。
自動融資とリボ払いの仕組みはよく似ている
この自動融資の仕組みはリボ払いの仕組みともよく似ています。リボ払いの特徴は―。
- 借金残高がどれだけ大きくなっても、月々の支払い金額は「大体同じ」である
- だから「借金がどれだけ膨れているか」という実感がわかない
- 借入限度額いっぱいまで借りて、「もう借りられない」という状況になって、初めて気づく
どちらも利用者は、麻酔を打たれたような状況になっています。麻酔を打たれているので、自分の痛みに気づかないわけですね。しかし、症状は刻一刻と進行している…ということです。
と書くと、まるで「キャッシングは怖いこと」「借金は悪いこと」と思われるかも知れませんが、そうではありません。あくまで自分の置かれた状況を認識していないということが怖いのです。
大投資家のウォーレン・バフェットはリスクとは、自分が何をしているかわからない時に起きるものという名言を残していますが、その通りなのです。「キャッシング自体にリスクがある、ない」ではなく「自分の置かれた状況を把握していない」ことにリスクがあるのです。
ということで、学生ローンで銀行のキャッシングを利用する時は、自動融資に頼り過ぎないよう注意してください。
学生ローンの完済を早める方法
ここまでは、事務的な「学生ローンの返済方法」について書いてきました。ここからはできるだけ早く完済するための方法について書いていきます。最初にポイントをまとめると、下のようになります。
- 臨時収入があったら、すぐに返済に回す
- できるだけ「日払いのアルバイト」をする
こうした2つになります。それぞれの理由は下の通りです。
- 臨時収入…小まめに返済すると、モチベーションが上がる
- 日払い…小まめに返済するには、日払いの収入が必要
これは精神論的な話ではなく、心理学的にも人間のモチベーションを維持するためには「日々、前進しているという実感」が必要なことがわかっています。
つまり「劇的な進化」などは必要なく、毎日日記などで自分の成長の記録を残し「自分は確かに生きている」という実感が持てると、それだけでモチベーションが持続する…ということなんですね。
なので、借金を返済する場合でも、少しずつでも、借金残高が減っているという確認作業が必要なのです。そのためには「たとえ少額でもいいので、小まめに返済していった方がいい」ということですね。
小まめに返済するために、日払いのアルバイトを
小まめに返済するためには当然「日銭」が必要です。臨時収入ですね。そして、学生がこれを得るには日払いのアルバイトが一番でしょう。
日払いのアルバイトは大体「一日5000円」くらいもらえます。これは「日給」というわけではなく―。
- 「日給1万円」の仕事でも、その日中にもらえるお金は「5000円」
- 残りのお金は、翌月の給料日にまとめてもらう
なので全額日払いというわけではないのですが、それでも毎日5000円ずつ返済していくという効果は、かなりのものがあります。
仮に「週に4日」働いたとしたら―。
- 毎週2万円
- 1ヶ月で8万円
- 次の給料日までに、残りの日給分
を、返済できるということなのです。最初の1ヶ月で8万円返済したら、それでもう完済か、完済でなくても、その後の返済はどんどん楽になっていくでしょう(仕事も慣れるでしょうし)。
ということで学生ローンで急いで完済するためにも日払いのアルバイトは絶対にした方がいいといえます。働くのは最初は大変かも知れませんが、「先憂後楽」という言葉通り、先に苦労しておくと後で楽になるものです。
まとめ「学生ローンの返済方法」
以上、学生ローンの返済方法についてまとめました。最後に要点を整理すると、下のようになります。
- 毎月の銀行引き落としを基本として、臨時返済の方法として、提携ATMでの返済・銀行振り込みなどがある
- インターネット返済を使うには、オンラインバンキングの登録が必要
- オンラインバンキングは日常でも便利なので、登録しておいた方がいい
- 完済を早くするためには、日払いのアルバイトが一番
- 日払いの臨時収入をすべて返済に回すようにする
これからお金を借りようとしている学生さんの参考になれば幸いです。