キャッシングの返済トラブルのまとめ ~強制退会・長期延滞・規約違反|カードローン用語集
この記事ではキャッシングの返済トラブルや「長期延滞」とされる遅延日数など、主に「規約違反」に関する用語をまとめていきます。このような返済事故を起こさないよう、キャッシングは計画的にご利用してください。
目次
「返済トラブル」とは
キャッシングの返済トラブルは、カンタンに言うと、「遅延」です。ただ、もっと重度なものになると、下のような返済トラブルがあります。
それぞれの内容をざっと書くと下の通りです。
こういうものです。(それぞれの詳しい内容は、リンク先を読んでみてください)
「61日~3ヶ月以上」の遅延とは?
いわゆるブラックリストに入る遅延日数として「61日~3ヶ月以上」という基準が決められています。これは、下の通りです。
このようになるわけです。
(正確には、2月は日数が少ないので、この場合は3月3日あたりですが。要は「2ヶ月から」ということです)
で「61日~3ヶ月」という幅がある通り、必ずしも「61日遅延したら、ブラックリストに入る」というわけではありません。このあたりからやばくなる、ということです。
遅延日数が3ヶ月を超えたら、どうなるのか
これは「強制解約・強制退会」になることが多いです。また「61日」ではまだ長期延滞として記録されなかったとしても、3ヶ月までの間には、ほぼ確実に記録される…という意味でもあります。
現実には、61日~3ヶ月まで待たなくても、1ヶ月程度の遅延で、強制解約になるということは多いです。これは私も実際に、あるVISAクレジットカードでやってしまったので、実体験としてわかります(ちょうど1ヶ月で強制解約を食らいました。今も絶賛ブラックリスト中です。笑)
ということで、この「61日~3ヶ月」という基準は、「3ヶ月をオーバーしたら、記録が消える」という意味ではありません。当然ですが「さらに悪化する」ということなので、注意してください。
(大体、サービサーと呼ばれる債権回収会社などが登場してきますね)
キャッシングの「強制退会」
強制退会は、強制解約と同じ意味です。その業者・銀行によって、どちらの言葉を使っているか…というだけですね。そして、強制退会になる原因・理由としては、下のようになります。
- 延滞
- 規約違反
- 属性の変化
の3通りがあります。「延滞」は特に説明しなくてもいいでしょう。規約違反は―。
などのショッピング枠の現金化業者の利用が、特に多いパターンです。お金に困ってこれらの違法業者に手を出してしまう方は多いですが、これらはどのクレジット会社でも「違反行為」に指定しています。
法律的には違法ではなく、グレーゾーンです。しかし、弁護士会などが違法にするよう働きかけていますし、実際に違法にすべきだとも思います。
そのくらい「限りなく透明に近いブルー」ではなく「限りなくブラックに近いグレー」なので、村上龍であってもなくても、どのクレジット会社もこれは強制退会とするわけです。
「属性の変化」とは
属性の変化とは、職業や年収などが変わることです。
- 転職・退職した
- 昇給した・減給した
このようなものですね。基本的には、キャッシングをする方々の場合、属性の変化は「悪い方に出る」ことが多いです。いい仕事に転職できたり、お給料が上がるような人だったら、正直、あまり借金に手を出すことはないですからね。
(身もふたもないことを言ってしまいますが…)
また、お給料や職場に関することだけではなく、住居に関する情報(自宅情報)の変化も、当然属性の変化に入ります。ただ、自宅情報については、年収・月収などの収入面の情報や、職業の変化に比べればそれほど影響はないので、これはあまり気にしなくてもOKです。
キャッシングの「規約違反」
規約違反の意味はそのままですが、主な内容はクレジットカードの場合、先に書いた通り「現金化」が多いです。多くの人が「違反行為」と知らずにやってしまう…ということですね。
現金化という作業ができない、消費者金融などのキャッシングの場合、何が規約違反になるかというと、下の通りです。
一番多いのはやはり「遅延・延滞」です。「悪質な態度」については、普通の人であればまず該当しません。たとえば『督促OL』などの本を読むと、取り立ての電話に対して―。
「うるせー、コラ!知り合いの右翼に電話して、てめーの会社に街宣車回すぞ、こら!」
などという借り手は「当たり前のように」いるのですが、これでも強制退会にはなりません(笑)。
(私から見ると、甘すぎるくらいだと思うのですが)
何にせよ、これだけひどい、悪辣な言動をしている人でも強制解約にならないくらいですから、「言動によって規約違反になる」というのは、よくよくのことなのです。なので普通の生活をしているような人であれば、まず問題ないと考えて下さい。
カードローン利用時の「転職」
カードローンを利用していると「転職したら、どうするのか?」という疑問がわくでしょう。
- 基本は、業者・銀行に報告する
- しかし、実際には報告していない人の方が多い
- 実際、借入残高が数万円程度だったりしたら、それほど報告が必要…というわけでもない
逆に「絶対に転職を報告した方がいい」といケースは―。
- 上場企業に勤務していた
- その信用度によって、高額キャッシングに成功した
- 今もかなりの借入残高がある
- その状態で、転職した(前よりお給料も下がった
こういうケースです。これは報告しておかないとまずいです。というのは、下のように言えるからです。
- いざ返済日に支払いできなくなって、「すみません、今月遅れます」と電話連絡した時、理由を業者・銀行のオペレーターさんから聞かれて、「実は転職して…」と、その時初めて話す
こういうのは、あまりに「印象が悪い」からです。「もっと早く言っていただけたら…」という言葉を、もらうことになるでしょう。言葉は丁寧でも「この人は、今後信用できないな」と思われるはずです。
これは別にキャッシングの世界に限った話ではなく、日常生活の感覚でもまったく同じでしょう。遅延せずにそのまま払えたなら、転職を隠していても特に問題なかったかもしれませんが、結局、遅れてしまったわけですから。
なので、こういうケースに備えて、上のような状況・条件の場合は「すぐ報告する」ということをおすすめします。
キャッシング審査と「住居」の関連
キャッシング審査では、どんな住居に住んでいるかという「住宅情報」も、ある程度影響します。具体的にどういう住居だと有利かと言うと、下のようになります。
- 賃貸より持ち家がいい
- 家族名義より自分名義がいい
- アパート・マンションよりも、一軒家がいい
- 一人暮らしより、家族と同居の方がいい
- 同居家族の人数は多い方がいい
このようになっています。「アパート・マンションより一軒家」という点については下の通りです。
- 同じ「自分名義」の「持ち家」だったとしても、アパート・マンションは震災などで倒壊した時、その所有権がどうなるのかが曖昧な部分があるので、その点、一軒家の方が有利(大体、土地がついているので)
要は基本的に「不動」であるほど有利ということです。(そもそも不動産が、借り入れの世界で担保として信用されるというのも、そういうことですからね)
このような内容が借入審査と住居の関係ですが、基本的にはやはり年収・月収、職業・属性などの方が重要だと思ってください。
(そして、何よりも重要なのはやはりクレジットヒストリー、つまり借入・返済の履歴です)
電気・ガスの料金と、キャッシング
公共料金のページでも詳しく書きましたが、電気・ガスなどの料金を延滞すると、キャッシング審査でもブラックリストとして扱われるのか…、という点が気になる人も多いでしょう。これは、下の通りです。
そのため、あくまで「電気・ガスが使えなくて困る」というだけであって、異動情報を登録されて、それで新規の借入審査に通らなくなる…ということはありません。
クレジットカードでの支払いにしていた場合は要注意
しかし、これらの電気・ガスの料金を「クレジットカード」での支払いにしていた…という時は、要注意です。というのは、下のように言えるからです。
- たとえ1円であっても
- たとえ1日であっても
クレジットカードの返済に遅れたのであれば、それは立派な遅延・延滞だからです。
これは個人信用情報の中では「事情不明で、予定通りに入金されなかった」という意味のマークがつきます(管理する組織によって多少違いますが、そのように何かしらの記録が残ります)。
もし事前に電話連絡をして「今月支払いができない」ということを説明すれば「お客様の事情によって、入金されなかった」というマークがつきます。これも一応滞納ではありますが、それでも「理由がわかっている」というだけで、返済トラブルの情報としては、マシな部類として扱われます。
ということで、電気・ガスなどの公共料金の支払いにしても、普通のクレジットカードの返済にしても、もし予定通りの返済日に支払うのが難しい場合は、必ずクレジット会社などに連絡するようにしましょう。
(もちろん、消費者金融でお金を借りている場合や、銀行カードローンでキャッシングしaている場合でも同じです)
「携帯料金」とキャッシング
携帯料金とキャッシングは、意外と関係があります。「携帯料金が払えなくて、キャッシングするんでしょ?」と思われるかも知れませんが、そうではありません。
- 携帯料金の支払いに遅れると、それが原因で、キャッシングの世界で「ブラックリスト」に入る
こういうことがあるわけです。理由は下の通りです。
- スマートフォンの本体などを購入する時、携帯通信会社で「分割払い」にしていることが多い
- この分割払いの料金は、月々の「電話代」に含まれている
- つまり、この「電話料金」の支払いに遅れるということは、「分割払いの支払い」に遅れた…ということ
になるわけですね。なので、これも立派な返済トラブルとなるわけです。もちろん、軽度な遅延であればそれほど問題ないのですが、これが長期になると、完全なブラックリストとなります。