信用組合・農協・漁協・保険会社からお金を借りる方法&銀行の目的別ローンなど|キャッシング用語集
お金を借りたい時は、消費者金融や銀行カードローンなどのキャッシングを利用するだけではなく―。
- 農協
- 信用組合
- 保険会社
といった、もう少し「お堅い組織」から資金調達する方法もあります。ここではそれらの「お堅い組織」や、関連するキャッシング用語についてまとめていきます。
目次
「貸金業」とは
貸金業とは、個人や事業者、お金を貸す事業のこと。そして、下のように言えます。
- 銀行
- 信用金庫
- 保険会社
- 証券金融会社
などは除外します。正確な定義は、Wikipediaだと下のようになっています。
貸金業(かしきんぎょう)とは、金融の形態の一つで、消費者や事業者を対象に金銭を貸し付ける(融資を行う)ことを行う事業(銀行や協同組織金融機関、保険会社、証券金融会社、短資業者等を除く)です。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/貸金業)
要約すると下のようになります。
- 金融の形の一つ
- 対象…個人・企業
- 内容…融資(お金を貸す)
- 除外…銀行・保険会社・証券金融会社など
「協同組織金融機関」とは
協同組織金融機関とは、信用金庫・労働金庫などのことです。要は下の通りです。
- 銀行っぽいけど、銀行ではない、そんな金融機関
ですね。信用金庫・労働金庫以外では―。
「保険会社」とキャッシングの関係
保険会社でも、実はキャッシングができます。箇条書きすると下のようになります。
- 契約者貸付制度というシステム
- 自分が「積み立てたお金」を借りる
- これは「解約返戻金」といって、満期の時に全額戻ってくるもの
- つまり「本来、自分のお金」である
このようになるわけです。
- 「自分のお金」を借りるので、審査はまったくない(無審査)
- そして、金利も安い(当たり前ですが)
そのため、いざという時、生命保険などに加入している方は、この「契約者貸付制度」を使えば、キャッシング審査などをわざわざ受けることもなく、楽にお金を借りられる…というわけですね。
なので、下のようになります。
などを探さなくても、生命保険でお金を積み立てている…という方の場合は、こうした借り方もあるわけです。
できるだけ、契約者貸付制度は使わない方がいい
ただ、この契約者貸付制度を使うのは、あまりおすすめできません。というのは、下のように言えるからです。
- もともと自分のお金だから、金利など払う必要がないのに、それをわざわざ払わないといけない
この理屈はわかるでしょう。しかし、もちろん、金利を払うのは当然で―。
- 保険会社としては、「○○年まで、返済しなくていいですよ」と言われて、預かった
- それを「やっぱり、今すぐ貸してくれ」と言われた
こういうことですからね。これは当然「困る」わけです。なので「困った代」として、手数料をとるわけです。
より専門的に言うと、下のようになります。
- 生命保険会社には「期限の利益」があった
- 期限の利益とは「期限まで、返さなくていい権利」である
- それを、利用者の都合で「消滅」させた
- 「利益を消滅」させたので、それに見合った「利益」を渡す必要がある
「農協」のカードローン
農協にもカードローンがあります。
- 「JAネットローン・カードローン」というもの
- 金利は地域の農協によって違う
- しかし、大体実質年率で11%~14%程度
となっています。その他のスペックなどもまとめていくと、下のようになります。
- 与信枠…10万円~500万円(10万円単位で決定)
- 契約期間…契約日から1年後まで
- 担保…不要
- 保証人…不要
- 必要書類…身分確認資料のみ
- 収入証明書…100万円の借り入れまでは原則不要
- 年齢…20才~70才(未満)
これについてコメントしていくと、下のようになります。
- 借入可能金額は、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」、新生銀行カードローン レイクなどと同じ
- あるいは消費者金融と同じ
こういう風。大手の消費者金融も、プロミス・アコム・アイフルなど、すべて「500万円」の限度額になっていますからね。
こういう例外はありますが、何にせよ、最高極度額については、農協のカードローンも、これらの大手の消費者金融・銀行カードローンと大体同じ…ということです。
また、年収確認資料の提出が必要な金額については下の通りです。
- 三菱UFJ銀行と同じ(100万円から)
- 消費者金融より、提出の基準がゆるい
- 消費者金融だと「50万円から」提出する必要がある
「漁協」でお金を借りる方法
漁協でもお金を借りることができます。
- カードローンも提供しているし、漁協のクレジットカードもあるので、どちらでもお金を借りることが可能
こういうわけですね。もちろん、住宅ローンや漁業用の融資…といういわゆる真面目な借り入れもあります。
そして、こうした漁協の融資についてポイントをまとめると、下のようになります。
- 農協は「JAバンク」だが、漁協は「JFマリンバンク」という金融機関がある
- ここが発行するクレジットカードは「マリンクレジット」
- カードローンは、特に商品名がない
- また、詳細もそれぞれの漁協に問い合わせる必要がある
つまり、「カードローン」はあまり熱心に運営されていない印象ですね。代わりにクレジットカードは割と力を入れているので、もし「キャッシング枠」でなく「ショッピング枠」が貰えればいい…という場合は、漁業従事者の方は「マリンクレジット」を発行してお金を借りると良いかもしれません。
「信用組合」のキャッシング
信用組合でもお金を借りることができます。信用組合と信用金庫の違いは下のようになります。
- 信用金庫は「エリア」のみで分かれる
- 信用組合は「地域・業種・職場・民族」などでも分かれる
つまり、信用組合の方が、「いろんな人」が集まって、団体を作っているということなんですね。
そして、先にキャッシング・カードローンについて書くと、たとえば、例を出すと下の通りです。
- 「近畿産業信用組合」が提供する
- 「カードローンアルファ50」という商品
があります。このスペックを見ていくと、下のように言えます。
金利については下の通りです。
- 銀行カードローンの平均レベルが「14.5%」なので、それより「1%」低金利(つまり、かなり低金利)
- 大手の銀行カードローンの中で特に低金利なのは、イオン銀行・ソニー銀行で、「13.8%」
- カードローンアルファ50の金利は、それに近い
このようになっています。そして、年齢条件については下の通りです。
- 未成年・10代はキャッシング不可…というのは、どこでも同じ
- 65才までというのは、銀行カードローンの年齢条件と同じ
- 消費者金融だと「69才まで」になる
なので、これについては特に厳しくも甘くもなく…という印象ですね。(銀行カードローンと同じなので)
また、家庭に入っている女性(自分の安定収入があることが条件)のキャッシングができるという点でも、有利でしょう。銀行カードローンは、三井住友銀行・オリックス銀行など、いくつか「無収入の女性では借入不可」という除外あるので。
信用組合の「ジャンル」
キャッシングの知識の一部として、信用組合のジャンルについても書いていきます。信用組合を分けるジャンルとして―。
- 地域
- 業域
- 職域
があります。それぞれ簡単に書くと下の通りです。
- エリア
- 業種
- 職場
そして、具体例を書くと、―。
- エリア…青森県信用組合・茨城県信用組合
- 業種…岩手県医師信用組合・新潟鉄道信用組合
- 職場…神戸市職員信用組合・兵庫県警察信用組合
こうしたものです。
- お医者さんや、鉄道員…というくくりで組んだり、「神戸市役所」とか「兵庫県警」という枠で組んだり
そして、変わったものとしては「民族」で組むというものもあります。いわゆる民族系信用組合と呼ばれるもので―。
- 朝銀信用組合
- 商銀信用組合
この2つがあり、それぞれ―。
- 朝銀…在日朝鮮人の方々
- 商銀…在日韓国人の方々
「銀行」でお金を借りる方法
銀行でお金を借りる方法は、大別すると下のようになります。
- フリーローン
- 目的別ローン
- クレジットカード
正確には「事業者向け融資」もありますが、「消費者向け」はこの3種類に分かれる…ということです。そして、それぞれの内容を簡単に書くと下の通りです。
- フリーローン…いわゆるカードローン
- 目的別ローン…住宅ローン、自動車ローンなど
- クレジットカード…そのまま
銀行が発行するクレジットカードは、銀行系クレジットカードと呼ばれますが、たとえば、例を出すと下の通りです。
- 三井住友銀行系…三井住友カード
- 三菱UFJ銀行系…三菱UFJニコス
- 新生銀行系…新生アプラスカード
などがあります。そして、「フリーローン」については、下で詳しく書いていきます。
「フリーローン」とは
フリーローンとは「利用用途が自由」ということ。
- 住宅ローン…住宅用
- マイカーローン…自動車用
このように「用途」が決まっていないということですね。一般的なキャッシングのイメージ同様「何でも自由に」使って良いのです。(もちろん、投資・ギャンブルなどは利用不可です)
そして、フリーローンにも2種類のタイプがあります。
- 一度借りたら、後は返済するだけ
- 限度額の範囲内で、何度でも借りられる
一般的な「キャッシング・カードローン」というのは、後者の方ですね。これを「極度方式」と呼びます。
そして、前者のフリーローンについて解説しましょう。
最初から「必要な金額」だけ借りる
「利用用途が自由」と言っても、「必要な金額」は決まっているわけです(本来は)。なので、たとえば、例を出すと下の通りです。
こういう風なんですね。住宅ローンなどの仕組みとよく似ています。
- 最初に「一気に」借りる
- そして、使う
- 後は返済するだけ
つまり、こうしたタイプのフリーローンは―。
- 教育ローンなどの「目的別ローン」と、普通の「キャッシング」の中間
「目的別ローン」とは
目的別ローンとは、利用用途が明確に決められている借り入れ…です。具体例としては、下の通りです。
- マイカーローン
- 教育ローン
- 住宅ローン
- トラベルローン
- ブライダルローン
- リフォームローン
それぞれの利用目的は、言わなくてもわかるでしょう。というように―。
- 何に使うのかが、ハッキリしているので、通常のキャッシングに比較して「破産のリスク」が低い
- なので、銀行としても比較的低金利で融資できる
ただ、その分審査が厳しいことは確かです。「本当にその目的に使う」ということを証明できる書類を提出する必要がありますからね。
キャッシングの「利用用途」
キャッシングの利用用途は、消費者金融や自動車ローンなら、基本的に「自由」です。ただ、下のように言えます。
このようになっています。最後のは「借り入れの理由」として不健全なので、審査ではそう言わないはずで、それはつまり「虚偽申告をした」…ということになりますからね。
なお、事業性資金については「ビジネスローン」を借りるという方法があります。ここではこうした「事業性資金の借り入れ」についても書いていきます。
「事業性資金」とは
事業性資金とは、「事業に使うお金」のことです。単純ですね。辞書に乗るような正式な日本語ではなく、あくまでキャッシング業界のみで使われている言葉です。
キャッシングの情報サイトではなく、銀行などの公式サイトで使われている例としては、下の通りです。
- スルガ銀行「イービジネスダイレクト支店」
- 「無担保で、最高300万円の事業性資金を、最長5年返済で~」
- http://www.surugabank.co.jp/ebusinessdirect/financing/
- みずほ銀行「事業ローン」
- 法人・個人事業主さまに提供する事業性資金に関して提携を~
- http://www.mizuhobank.co.jp/corporate/b_support/specific/ji_loan/index.html
などの記述があります。みずほ銀行やスルガ銀行も使っているくらいなので、「正式なキャッシング用語」と考えて下さい。