学生がキャッシングする理由は「自動車学校」「卒業旅行」が一番多い
学生がキャッシングする理由の多くは―。
- 合宿免許などの「自動車学校」の費用
- 「卒業旅行」の資金
このようなものです(真面目な理由では)。ここではこれらの理由で学生がキャッシングする場合について、通常のキャッシング以外の、おすすめの借り入れ方法について書いていきます。
目次
学生の合宿免許等は、自動車学校が提供するローンもある
合宿免許でも、普通の運転免許証でも―。
- カードローン会社でお金を借りて、それを自動車学校に払うのではなく、そもそも、「自動車学校がローン=分割払い」を組んでいる
このようなこともあります。これを利用するメリットは、下の通りです。
- 審査落ちの確率が低い
- ↑(そのお金を投資・ギャンブルなどに使う可能性はゼロで、絶対に自社に使ってくれるとわかっている)
- 低金利である(そもそも、そのコースや合宿を販売できた時点で、自動車学校は利益が出せる)
- 集客・宣伝にもなる(一人の学生がその自動車学校で卒業してくれることは、それ自体が宣伝。*周囲の人への)
なのでもし通う予定の自動車学校が、こうしたローンをになる提供している場合に限られますが、その場合はキャッシングでお金を用意するよりも、このような分割払いを利用した方がいい、ということもあるわけですね。
なので、これからキャッシングしようと考えている学生さんでも、「その利用目的が、自動車学校とハッキリ決まっている」なら、自動車学校の分割払いを利用する…という方法もおすすめします。
銀行のマイカーローンでも、自動車学校に使える
やや意外な所では、銀行のマイカーローンも自動車学校の学費に使うのがOKというルールになっています。自動車教習所の学費だけでなく、銀行のマイカーローンは「自動車関連だったら、何でもOK」というルールなんですね。なので、銀行の自動車ローンの審査に通る自信がある、あるいはすでに通っているという人の場合、その自動車ローンでの借入枠を、そのまま自動車教習所の学費に転用する…ということをおすすめします。
(もっとも、自動車ローンは低金利な分、ある程度審査が厳しいので、学生で自動車ローンの審査に通っているという人は少ないかも知れませんが…)
学生専用ローンだと、自動車教習所の費用を申し込みやすい?
学生ローンだと、学生の運転免許証の取得に理解がある分、自動車学校の学費のキャッシングはやりやすい…という説があるようです。これについては、学生専用ローンだからと言って、特に申し込みやすくなることはないと言えます。ポイントをまとめると、下のようになります。
- 学生専用ローンの中には、「運転免許証応援プラン」のようなものがある業者もある
- こういうサービスがあると、精神的に確かに申し込みやすい
- しかし、金利などの「スペック面」では、普通のローンと変わらない
- つまり、悪くはないが良くもない
そもそも、これは「運転免許証応援ローン」に限らず―。
- 「学生専用ローン」自体
- 「女性向けローン」自体
…でも言えることなんですね。
違うのは名前だけで、中身は同じ
実は、「学生専用ローン」も「女性向けローン」も普通のキャッシングと違うのは「名前だけ」で、金利や審査、融資枠などありとあらゆる点で「普通のキャッシングと同じ」になっています。
別に否定するわけではないのですが、下のように言えます。
- 金利…同じ
- 限度額…同じ
- 審査通過率…同じ
このように、特に学生や女性だからといって優遇されるということはないのです。
ということで、学生専用ローンの中にも「合宿免許応援プラン」のようなものがありますが―。
- 金利が安くなる
- 審査に通りやすくなる
このようなことは特にないと考えてください。ただ「審査」については、業者によっては普通のキャッシングで借りるより、審査に通りやすくなるということがあります。その時の条件を説明します。
運転免許証プランで審査に通りやすくなる条件
学生専用ローンの「運転免許証プラン」で審査に通りやすくなる条件―。これは箇条書きすると下のようになります。
- 本人でなく、業者が代わりに自動車学校に振り込む
- 本人が振り込むが「自動車学校の請求書・領収書」などを提出する
言うまでもなく業者にとって一番貸し倒れの率が低くなるのは前者です。業者自身が振り込んでしまえば「もう絶対、他のことには使えない」ということですからね。
実際、この方法は銀行の教育ローンなどでも使われます。「大学の入学金で20万円必要」などというケースだったら、銀行が「でしたら、当行が代わりにお振り込みいたします」といって、融資するわけですね。使い道が本当にその入学金であれば、この方法で問題ないだろう…ということです(実際、問題ないですよね)。
このように、このような方法をとる学生専用ローンの業者の場合は「運転免許証プランは、審査に通りやすくなる」ということもあります。このあたりは業者によって違いますが、場合によっては候補に加えてみてもいいかも知れません。
学生の卒業旅行の場合は、旅行会社のトラベルローンも
同じく卒業旅行の費用でキャッシングするという若年層も多くいます。この場合も、運転免許証の時と同様に旅行会社が自ら組んでいるトラベルローンを利用するという方法があります。簡単にまとめると、下のようになります。
- 必ずその旅行会社でツアーなどを組む
- 一定の金額以上という条件で、低金利で融資してくれる
デメリットがあるとしたら―。
- 旅行会社が限定される
- 一定の金額以上、使わないといけない
このようなことですが―。
- 最初からその旅行会社に決めている
- 最初から、それだけの金額を使うつもりだった
このような場合には、デメリットは一切ありません。(強いて言うなら、卒業旅行自体がお金を使うので、お金を使うこと自体をデメリットと感じるかどうかですが)。
トラベルローンはどの旅行会社が提供しているか?
このようなトラベルローンは、どこの旅行会社が提供しているか。これは基本的に大手の旅行会社ならどこでもOKと考えてください。
たとえば「HIS」「JTB」などは、あらゆる種類のプランを提供しています。学生対象だけではなく、社会人向けのプランもありますし、もちろん卒業旅行専用・学生専用というプランもあります。
このように、大手のツアー会社であれば大体旅行ローンが組めるので、と卒業旅行の費用のために学生ローンでお金を借りようとしている方は、このような選択肢も参考にしてみてください。
銀行が提供するトラベルローンもある
トラベルローンは、旅行会社だけではなく「銀行が提供するもの」もあります。簡単にまとめると、下のようになります。
- 普通の銀行カードローンより低金利で借りられる
- 旅行会社の請求書など、利用用途の証明書類が必要
- 旅先で使ったお金については、現地でもらったレシートが必要
- おみやげ・旅行に着ていく服などの「関連費用」も対象に含まれる
このような内容です。「旅行に来ていく服」がどこまで許可されるかは「その土地だったら、確かにその服がいる」というようなものはOKです。
(たとえば日よけの帽子・水着など)
トラベルローンで借りるメリットは、下の通りです。
- 普通の銀行カードローンよりは低金利
- その銀行を普段から使っている人なら、審査に通りやすい
などがあります。ただ旅行会社のトラベルローンと比較すると、旅行会社の方が低金利なこともあります。これについては「利用する旅行会社や金額が決まっているかという点でも違うので、その点も含めて比較してみてください。
就活が終わった学生なら、地方銀行の「内定者ローン」でキャッシングできる
卒業旅行をするということは「大学4年生」ということですし、ほとんどの学生は内定も決まっているでしょう。その場合は、地方銀行が提供する「内定者ローン」というものもあります。一覧にすると下の通りです。
- 東京都民銀行…大学卒業予定者ローン
- 武蔵野銀行…むさしの新卒予定者応援ローン・ROOKIE
こういったものです。以下、それぞれ詳しく説明します。
東京都民銀行の大学卒業予定者ローン
東京都民銀行の大学卒業予定者ローンは、大体8%程度の低金利でお金を借りることが可能。内容のポイントをまとめると、下のようになります。
- 就職先が決まっている学生なら、借りられる
- 就職後の給与振込口座を東京都民銀行にすると、さらに低金利に
- 同時に東京都民銀行経由で「JCB CARD EXTAGE」を発行すると、さらに金利が下がる
このように「関連サービスを利用することで、さらに低金利で借りられるというのが利点です。
限度額は「最大50万円」で、卒業旅行の費用ももちろん資金用途に入っています。ギャンブル・投資などの「不真面目な目的」でなければOKで、運転免許証の取得費用などでも当然OKです。
その他の利用目的として主だった例をあげると―。
- 新生活の費用(引越し費用・家具代など)
- 資格取得の費用(専門学校の学費・教材費など)
- 卒論関係の費用(専門書の購入など)
こういったものも当然OKです。旅行会社のトラベルローンなどと違い、これらの目的にも転用できるというのがメリットでしょう。
むさしの新卒予定者応援ローン・ROOKIE
続いて武蔵野銀行が提供する「むさしの新卒予定者応援ローン・ROOKIE」。これも基本のルールは東京都民銀行の大学卒業予定者ローンとほぼ同じで―。
- 基本の金利は「7%~8%」程度
- 「むさしのダイレクト」「むさしのカードローン」などを、利用すればするほど、金利が下がっていく
- 利用用途は東京都民銀行同様、まじめな目的であれば何でもOK
金利は東京都民銀行より武蔵野銀行の方が安いので、対象エリアに入っている方だったら、こちらで借りる方がいいかも知れません。
まとめ「学生ローンで免許や卒業旅行のお金を借りる」
以上、学生ローンで運転免許証の取得費用や、卒業旅行の費用をキャッシングすることについてまとめました。最後に要点をまとめると、下のようになります。
- 運転免許証の費用の場合、自動車学校のローン・分割払いもある
- 学生専用ローンの「運転免許証応援プラン」のようなものもある
- 卒業旅行の場合、旅行会社の分割払い・トラベルローンもある
- あるいは銀行が提供するトラベルローンもある
- 内定先が決まっていれば、地方銀行の内定者ローンもあり
- 内定者ローンは「東京都民銀行・武蔵野銀行」などが提供している
- 内定者ローンの金利は、普通の銀行カードローンよりかなり安い
これから合宿免許をとろうとしている学生さんや、卒業旅行を計画している大学4年生の皆さんなどに、参考にしていただけたら幸いです。