借入先別のクレジットスコアへの影響&日本政策金融公庫・事業者向けローンなど|カードローン用語集
キャッシングに関する用語、それに関連する知識やコラムをまとめています。
これらについてです。以下、詳しくまとめていきます。
目次
キャッシングの「借入先」
借入先というのは「借りる金融機関」のことですが、これは「借入種別」として種類分けされ、ランキングされています。
(明確にランキングがあるわけではありませんが、キャッシング審査では、借入種別が良好な借入先で融資を受けている方が、高評価となります)
借入種別の評価が高い借入先としては、たとえば下のように言えます。
といったものがあります。また、銀行の場合は、銀行カードローンなどのフリーローンだとあまり借入種別の評価は高くありませんが、目的別ローンだと高くなります。
こういったものですね。こうした利用用途が制限されているものは―。
同じ銀行からの借り入れでも、使い道が自由な銀行カードローンについては、破産のリスクが若干高まるということで、これは評価が少し下がるわけですね(目的別ローンと比較して、ですが)。
なお、借入先としての評価が一番高い金融機関の一つに日本政策金融公庫があります。ここでは、日本政策金融公庫からの借り入れについて、まとめます。
「日本政策金融公庫」の融資
日本政策金融公庫は、消費者金融などの個人向けのキャッシングではなく、ビジネスローンのように、事業用の融資をしています。(名前で大体わかるとは思いますが)
基本的には、法人経営者、もしくは会社代表者などの「法人化」している方が借り入れすることが多いです。しかし、法人化していない個人事業主、商店主・自営業などの方でも、少々審査が厳しいですが、借り入れはできるので、チェックしてみるといいでしょう。
(一応、日本政策金融公庫とはいっても借金なので、基本的には借りないでやっていく方がおすすめですが)
そして、多くの人は「担保不要」(無担保)の融資を受けたいと思うので、無担保のものを一覧にします。
- 挑戦支援資本強化特例制度…融資枠4000万円~3億円
- 新創業融資制度…借入枠3000万円(うち、運転資金1500万円)
- 経営者保証免除特例制度…一定の条件を満たした方のみ。与信枠は個別に決定
- 小規模事業者経営改善資金…借入可能金額2000万円
まだいくつかありますが、とりあえずこのように1000万円単位・億単位の融資を、無担保でも受けることができます。ただ、これだけの巨額の借り入れをすると、当然リスクもあるので、それは重々承知しておいてください。
(日本政策金融公庫の支援制度は、下のURLで検索できます。↓
https://www.jfc.go.jp/n/finance/
「反社会勢力」とキャッシング
反社会勢力というのは、カンタンに言うと「ヤクザ」です。そして、この反社会勢力とキャッシングの関わりとしては、下の通りです。
- ヤクザが「ヤミ金」を運営している
- あるいはショッピング枠の現金化業者をやっている
こういう、彼らが「貸し付け」する側になることもあれば―。
こういうものもあります。つまり、ヤクザが債権者になることもあれば、債務者になることもある…というわけですね。
そして、上の「ショッピング枠の現金化というものですが、これは主に2通りあります。
こうした2つです。後者のクレジットカードの方が有名なので、知っている方も多いでしょう。携帯キャリア決済の現金化は、知らない人も多いかと思うので、ここで説明します。
「携帯キャリア決済」とは
携帯キャリア決済とは「携帯電話で買い物する」ということ。
そして、その買い物した分はどうなるのかというと「翌月の携帯料金と一緒に払う」という風になっているわけです。
それぞれの携帯通信会社ごとに、携帯キャリア決済のサービス名を一覧にすると下の通りです。
- ドコモ ケータイ払い
- auかんたん決済
- ソフトバンクまとめて支払い
参考サイトによると、ソフトバンクの携帯キャリア決済は、やや伸び悩んでいるようです。NTTドコモとau(KDDI)の方が、順調に成長しているようですね。
(参考サイト)http://np-news.netprotections.com/post/3904/
携帯キャリア決済のメリットとしては、下の通りです。
- クレジットカードすら持ち歩かなくていい(携帯電話だけでOK)
- 支払いの直前まで、スマートフォンをいじっている
- レジの順番が回ってきたら、そのスマホで、そのまま支払えばいい
- クレジットカードを持っていない未成年・10代でも、消費者信用を利用できる(要は借金ができる)
などとなります。また、決済する業者の側としては、下の通りです。
- 携帯料金の支払いは、みんな必ずするので、督促・取り立てが、通常の融資よりもしやすい
- クレジットカード以上に、本人確認が確実にできる
- 一度利用し始めた人が、解約することが基本的にない(携帯電話の解約自体、そうそうしないので)
なので、まだ発展途上の携帯キャリア決済ですが、今後は確実に伸びていくでしょう。
お金の「電子化」は今後も進んでいく
キャッシングも「カードレス」とか「ネット振り込み」が多くなっていますが、携帯キャリア決済も含め、こうした「お金の電子化」は、今後も確実に進んでいくでしょう。
携帯キャリア決済は、もし「現金で」やるとすると下のようになります。
- あなたが、携帯で決済する
- お店の人が、ドコモに電話する
- お店「山田さんって人が、ドコモさんのツケで、5000円買い物しました」
- お店「ついては、明日までにうちに5000円、持ってきてください
- ドコモ「わかりました」
そして、ドコモがお店にお金を持っていった後、山田さんに電話します。
- ドコモ「山田さん、お店に5000円払っておきました」
- ドコモ「ついては、明日までにご来店いただき、5000円お支払下さい」
- 山田さん「わかりました」
となるわけですね。そして、山田さんは明日、ドコモの店舗に行く…。と、超絶面倒ですよね(笑)。「お金が電子化されていない世界」というのは、こういうものなのです。
お金の電子化が当たり前になっている我々日本人からすると、この例のやり取りのようが「よほど奇妙」です。しかし、世界の途上国の方々の常識からしたら「電子化」の方が奇妙なんですね。
「何で?何で電話で買い物できるの?」
となるわけです。実際、私はカンボジアで生活していましたが、カンボジアでは「銀行口座」すら持っていない、という人が大半です。常に現金を「自分で保管し」「自分で手渡しで支払い」しているのです。
つまり、彼らは「お金が数字になった所を、見たことがない」わけですね。ちゃんとした「企業」に勤務している場合は「給与明細書」で、初めて「数字」としてのお金を見るでしょう。しかし、「道路脇の食堂」などで働いている店員さんは、その数字すら見たことがないのです。
だから、彼らからしたら日本人が当たり前と思っている「口座の数字」すら「怪しげなもの」なんですね。「何で、こんなのが『お金』って言えるんだ」というわけです。
でも、これが(あくまで資本主義的に)「未熟な反応」であるのは誰でもわかるでしょう。(もちろん、その方が人間らしいともいえますが)。
この「銀行口座の数字を見たことない、一部の新興国の人」と同じ反応が、今の日本人のビットコインに対する反応です。「政府が発行していないお金なんて、お金じゃない」というものですね。
だったら「クレジットカードについてくるマイルやポイントは何なんだよ」と言いたくなるのですが(笑)。
結局お金は、ドストエフスキーが言うように「鋳造された自由」であり、最初から「もやもやしたもの」なのです。もう「鋳造の必要」がなくなった以上、ただの「自由」であって、「空気」なんですね。
なので、その空気を「信じる人」が増えたら、それは通貨として通用するのです。(通じる貨幣、ということですね。通貨という言葉は)。だから、それを発行しているのが政府だろうが、民間の組織だろうが「通用するならOK」というのが、通貨の本質なのです。
しかし、日本は政府として公式に「ビットコインは通貨ではない」と正式に表明してしまいました。なので、今後日本でビットコインに関する市場が活発になることはないでしょう。
(一方、アメリカやイギリスは、今の経済にうまくビットコインを取り込む方向で、検討しているようです。日本にいながらお金持ちになることも可能でしょうが、全体的にはやはり今後日本は経済的には衰退していくのだろうな、と思います)
「事業者向けローン」とは
事業者向けローンとは、ビジネスローンと同じ意味。つまり「法人経営者」や「個人事業主」などの事業者のための融資…ということです。
普通のキャッシングだと事業性資金という利用用途だと借入不可となっているので、こういう事業者向けローンでお金を借りる必要がある…ということですね。
そして、「ビジネスローン」や「事業ローン」ではなく「事業者向けローン」という表現を使っている金融機関を抜粋すると、下のようになります。
- アイフル「無担保 事業者向けローン」
- http://aiful-b.jp/lp.html
- みなと事業者向けフリーローン(みなと銀行)
- http://www.minatobk.co.jp/personal/rent/unsecured/corporate.html
- 事業者向け「不動産担保ローン」(セゾンカード)
- http://www.fundex.co.jp/jigyof/
こういったものがあります。基本的には、「事業ローン」「ビジネスローン」という単語を使う業者・銀行の方が多いのですが、一応、このように正式に「事業者向けローン」という単語を使っている金融機関もある…ということですね。
「キャッシング枠」とは
これはクレジットカードで「現金の借り入れができる限度額」のことです。
そして、下のように言えます。
それぞれの金利がどう違うか、実質年率で書くと下の通りです。
- ショッピング…15%(実質年率)
- キャッシング…18%(実質年率)
となります(大体の目安、平均値ですが)。そして、それぞれどのくらいの水準なのかというと、下の通りです。
月々の利息でいうなら、10万円の借り入れの場合で―。
- ショッピング…1200円
- キャッシング…1500円
「JCB」のキャッシング
JCBのクレジットカードでも、当然キャッシングができます。これについてはVISAやMASTERと全く同じですが、違いが出るのは、「海外でのキャッシング」でしょう。ポイントをまとめると、下のようになります。
- 両替のレートは、どこも変わらない
- つまり「100ドル」引き出して、日本の口座から「何円引かれるか」は、JCBでもVISA・Masterでも同じ
正確には「毎日微妙に変わる」のですが、下のように言えます。
- 毎日変動するものを、比較しても意味がない
- また、比較しても差はほとんどない
- 差がほどほどないので、JCB・VISA・Masterとも、「うちのレートが最安」という宣伝はしていない
- ↑(もし大幅に安いなら、どこかが力をいれて宣伝しているはず)
このようになるわけです。
- クレジットカードのキャッシングの、「外貨両替のレート」を比較するのは、「労力」がかかるわりに、得るものがない
- だから、どこでもいい
そして、JCBとVISA・Masterで違いがあるとしたら―。
- JCBはアジアでしか使えない
- VISA・Masterは、ほぼどこでも使える
こういうことで、使えるエリアの広さで、Master・VISAを選ぶべきでしょう。
海外キャッシングをしないなら、JCBが得することも
もし海外でのキャッシングが必要ないなら、JCBの方が得することも、もちろん多くあります。というのは、下のように言えるからです。
- クレジットカードによっては、JCBが一番ポイント・マイルが貯まることも多い
からです。これは「その人が、普段使うショップ・百貨店など」にもよるのですが、下のように言えます。
- ヘビロテするお店があって、そこでの還元率が高いクレジットカードがあって、それが「JCB限定」だったら、そのクレジットカードを発行するのが、一番いい
もちろん、これはMaster・VISAでも同様に言えます。なので、下のようになります。
- 海外キャッシングをひんぱんにするのでなければ、JCBでもVISA・Masterでも特に違いはなく、「国際ブランド」の違いというより、「どのショッピングやサイトで、ポイント・マイルが貯まるか」という点で、比べる
こういうやり方の方がいいわけです。自分にピンポイントでメリットがあるクレジットカードを選ぶ…ということですね。
(以前、私はステータスが高くて自慢できそうということで、アメックスのセンチュリオンなどに憧れていましたが、最近ではそういうのは無意味だと思うようになりました。あくまで「自分にとって」利益のあるクレジットカードを選んだ方が良さそうです)
国際キャッシュカードは、手数料で大損
海外でキャッシングする時は、クレジットカードを使わなくても、国際キャッシュカードを使う…という方法もあります。
- 日本の銀行口座にあずけているお金を、提携ATMが自動的に「外貨両替」して、現地通貨で引き出せる
そして、何が損かというと、下の通りです。
- この時、両替手数料がかかる
- たとえば「新生銀行」のキャッシュカードだと、「10万円につき、4000円」くらいが手数料になる(約4%)
どれだけ物価が安い国でも、1ヶ月で10万円は大体使うので、毎月4000円失う…ということです。
一方、これがクレジットカードのキャッシングだと下のように言えます。
- 両替手数料は「かからない」(無料)
- 提携ATMの利用手数料だけ
- これは「国際キャッシュカード」でもかかる
- だから、10万円につき4000円、クレジットカードの方が得する
ちなみに、私は昨年カンボジアや南アフリカで半年生活していたのですが、今頃になって「クレジットカードの両替手数料はかからない」ということを知り、少々愕然としています(ずっと国際キャッシュカードでやっていたので…)。
海外生活は、国によっては確かに物価が安いのですが、こういう両替の手数料とか、「外国人だけにかかるお金あれこれ」の出費が意外と大きいので―。
- 結局「安いお金で生活する」ことを考えると、札幌など、日本国内で物価・家賃が安い場所に住んだ方がいい
こういう結論に、今の所達しています。歯医者さんなどの医療費も、保険がきいて安いですしね。
キャッシングの「支払い」
キャッシングの支払いというのは、要するに「返済」のこと。返済のやり方については下の通りです。
こういう、2つの区分があります。
そして、返済方式は、上では一括払いやリボ払いなどと「大まかに」わけましたが、これがさらに細分化されます。たとえばリボ払いの中だと下のように言えます。
- 元利定額
- 元金定額
- 元利定率
- 元金定率
このように、呪文のような言葉が並ぶわけです(笑)。これらに「残高スライド」がついて―。
- 残高スライド元利定額
- 残高スライド元金定額
- 残高スライド元利定率
- 残高スライド元利定率
このようになっています。リボルビング払いの種類は、全部で「8通り」ということですね。よく「3種類」と書かれていますが、それは間違いで、「分岐点」が3種類なのです。
- 残高スライドか、そうでないか
- 元利方式か、元金方式か
- 定額方式か、定率方式か
こういう3通りですね。この3通りで、それぞれ二択になっているので、2×2×2で8通りの返済方式が生まれる…というわけなのです。
「ポイント」がつくキャッシング
クレジットカードの買い物のように、ポイントがつく(あるいはマイルが貯まる)キャッシングはあるのか―。結論を書くと下の通りです。
- 消費者金融や銀行カードローンでは、ほぼない
- ノーローンはあるが、金額的にはほとんどゼロに近い
- クレジットカードのキャッシングだったら、ある
- ただ、それも少数派である
つまり、結論は「キャッシングでポイントを貯めることは、あまり期待しない方がいい」となります。具体的にどんなクレジットカードだったらあるのか書くと下の通りです。
- ヨドバシカメラの「ゴールドポイントカード」(VISA)なら、「キャッシングリボ」を使うことで、ヨドバシカメラのポイントが貯まる
- 借り入れをするたびに100ポイント貯まる
ただ「臨時返済をした場合は、対象にならない」ということで、あくまで「返済せず、そのまま借り続ける」(で、リボ払いで払い続ける)というのが条件のようです。
つまり、これはほとんど得しません。任意返済(早期返済)してもいいなら得しますが、してはいけないんだったら、この100円のポイントが、利息で50円ほど削られてしまうわけですからね。
(しかも、その50円分も、ヨドバシカメラでないと使えないわけです)
ということで、キャッシングで、クレジットカードのショッピングのように「ポイント・マイルを貯める」というのは、基本的に「ありえない考え」と思ってください。