ろうきんカードローンのデメリットは、審査が厳しいこと ~勤続1年・年収150万円~
ろうきんカードローンでお金を借りるデメリット。これは「審査が厳しい」という点にあります。もちろん、これをデメリットというかどうかはその人次第だ。というのは、下のように言えるからです。
こういう見方もできるからです。ろうきんカードローンに限らず、世の中のデメリットというのは結局「その人の見方の問題」になるので、デメリットは「あるといえばあるし、ないといえばない」ということになります。
どういう人にとって、労働金庫は厳しいのか
ろうきんカードローンの審査基準はハッキリと決まっていて、年収150万円以上で、勤続1年以上…という風になっています。つまり、この2つの条件に満たない人にとっては、労働金庫のカードローンは「審査が厳しい」というよりも、そもそも借入不可ということになります。というわけで、これらの人にとってはこの審査基準の厳しさこそが、ろうきんカードローンのデメリット…ということになるだろう。
しかし、おかげで低金利である
このろうきんカードローンの審査基準はかなり厳しいものですが、おかげで利用者はろうきんカードローンで、銀行カードローンの半分程度という格安の低金利でお金を借りることができる。これだけの低利息で借りられる借入先は、他にはほぼないと言ってもいい。
自動車ローンや教育ローンなどのいわゆる目的別ローンであれば、ろうきんカードローンより低金利なものもあります。しかし、ろうきんカードローンはこれらと違い利用用途が自由なのです。この違いは大きい。
このようになっているのです。ろうきんカードローンがどれだけ金利が安いかわかるだろう。
ろうきんカードローンの金利・一覧
参考までに各地域のろうきんカードローンの金利(実質年率)を一覧にしてみよう。見ての通り、かなりの低金利になっています。
- 北海道…3.8%~9.8%(実質年率)
- 東北…5.8%(実質年率)
- 北陸…4.8%~9.8%(実質年率)
- 中央…3.875%~8.475%(実質年率)
- 東海…4.95%~8.55%(実質年率)
- 近畿…一律7.9%(実質年率)
- 中国…5.375%~10.075%(実質年率)
- 四国…6.725%~8.325%(実質年率)
- 九州…6.0%~9.0%(実質年率)
- 沖縄…5.2%(実質年率)
消費者金融や銀行カードローンの場合と同じく、ろうきんカードローンでも、下限金利は関係ないので、ここでは上限金利だけを一覧にしてみよう。そうすると、下のようになります。
- 北海道…9.8%(実質年率)
- 東北…5.8%(実質年率)
- 北陸…9.8%(実質年率)
- 中央…8.475%(実質年率)
- 東海…8.55%(実質年率)
- 近畿…7.9%(実質年率)
- 中国…10.075%(実質年率)
- 四国…8.325%(実質年率)
- 九州…9.0%(実質年率)
- 沖縄…5.2%(実質年率)
このような風だ。「上限金利」といっても、東北や沖縄のように「固定金利」のものもあります。その場合、下のようになります。
- 下限金利が高い代わりに、上限金利が安くなる
こういう特徴があります。井戸水の温度は一定だから、夏は冷たく冬は温かいというのと同じだ。ということで、上限金利だけで見ると突出して安く見える所がいくつかあるが、それはただの「固定金利」と思ってほしい。代わりに審査が厳しかったり、いろいろ条件があります。
ろうきんカードローンでもそれぞれの商品があり、さらにろうきんカードローンは消費者金融などと違って「わかりやすい情報発信」というのをあまりしていない(しなくても利用者が集まるから)。
というわけで、もっとわかりやすい比較を作ろうとしてもなかなか難しかったのですが、何はともあれ、このような感じの金利になっています。多少バラつきはあるものの、いずれにしても―。
- 銀行カードローンの平均の「14.5%」や、消費者金融の平均の「18.0%」に比較すると、圧倒的に低金利である
こういうことがわかるだろう。そして、これだけ低金利であれば、当然審査も厳しくなるわけです。それは仕方がない。良いものは高い、悪いものは安い、というのは基本です。
(中にはフォアグラのように「高いお金を払って、わざわざ体を害するようなものを食べる…というケースもあるわけだが、これも「結婚式を彩る」などの目的を考えると「良いもの」なのです。健康がすべてではない)
ろうきんカードローンの金利・参考サイト一覧
上のろうきんカードローンの金利・一覧で参考にしたURLを、一覧にする。
- 北海道ろうきんカードローン・マイプラン
- https://www.rokin-hokkaido.or.jp/borrow/card_myplan.php
- 東北ろうきんカードローン・マイプラン
- http://www.tohoku-rokin.or.jp/media/files/whats_new/20120401card.pdf
- 北陸ろうきんカードローン・マイプラン「エクセレント」
- http://hokuriku.rokin.or.jp/loan/card_loan.html
- 中央ろうきんカードローン・マイプラン
- http://chuo.rokin.com/loan/myplan/
- 東海ろうきんカードローン・ロッキー21
- http://tokai.rokin.or.jp/loan/card.html
- 近畿ろうきんカードローン「笑くぼ」
- http://www.rokin.or.jp/loan/cardloan/ekubo/
- 中国ろうきんカードローン・マイプラン
- https://www.chugoku.rokin.or.jp/kariru/card_loan/myplan.php
- 四国ろうきんカードローン・マイプラン
- http://www.shikoku-rokin.or.jp/kinri/information/yushi.php#no01
- 九州ろうきんカードローン・マイプラン
- http://kyusyu.rokin.or.jp/loan/loan_c_myplan.html
- 沖縄ローンカード・フリーローン「ニューかりびあん」
- http://okinawa-rokin.or.jp/kinri/41/
ろうきんカードローンは審査が厳しい?
ここまで「ろうきんカードローンは審査が厳しい」と繰り返し書いているが、見方によっては(というより人によっては)消費者金融・銀行カードローンより、実は労働金庫の方が申し込みやすい…ということもあります。というのは、下のように言えるからです。
- しかし、ろうきんカードローンは別
- 18才以上で仕事をしていれば、20才未満であっても、借り入れできる
このようになっています。「仕事をしている」という基準は―。
- 年収150万円以上
- 勤続1年以上
こういうのが原則だ。つまり、高卒で働き始めた人だと「18才のうちに借り入れ」というのは難しいだろう。1年働いている間に19才になるからです。それでも、大手の消費者金融・銀行カードローンは19才では融資不可なので、この場合でもやはりろうきんカードローンの方がキャッシングしやすい…ということになります。
18才でも「中卒で働いている」という人の場合、この条件を満たしやすいだろう。これだったら、18才の時点ですでに「勤続3年」だし、年収150万円もあるだろうからだ(このくらいはないと、最低賃金に到達していないはず)。
このように、若くして働いている人々からすると、むしろろうきんカードローンの方が、普通のクレジットカード・消費者金融・銀行カードローンなどよりも申し込みやすかったりする。なので、必ずしも一概に「ろうきんカードローンは審査が厳しい」ということにはならない。
最短即日借入がしにくいのはデメリット
最短即日借入がしにくい…というのは、ろうきんカードローンのデメリットではあります。というより、そもそもろうきんカードローンは「急ぎでお金を借りる」というようなサービスではないからです。
あくまで「労働者の生活を助ける」ためのものであって、急ぎでお金が必要になるような「勤勉でない労働者」に対しては、少々厳しい態度をとるのが労働金庫という組織です。これは当たり前で、普通の生活をしていればそのようにお金が必要になることは、あまりないのです。「急にお金が必要」になるのは、やはりこれまでの人生に何らかの問題があったと考えるのが普通です。(体が極端に弱かった人などを除けば)
ということで、最短即日キャッシングができないという点はデメリット・短所ではあるが、ここまで書いてきた通り、「銀行カードローンの半分程度」という圧倒的な低金利なので、最短即日融資不可などの多少の欠点については、補って余りあるものがあるだろう。