キャッシングは何歳からできる?未成年・20才未満でもOK?
キャッシングは何歳からできるのか―。ポイントをまとめると、下のようになります。
- 法的には「何歳でも」OK
- ほとんどの業者・銀行は「20才」から
- クレカのキャッシングは「18才」からOKの物も
- 融資枠は小さく「5万円」程度
以下、詳しくまとめます。
キャッシングの融資は何歳からOK?4つのポイント
実は、法律的にはキャッシングは何歳からでもOKとなっています。要点をまとめると、下のようになります。
- 「貸金業法」に年齢制限は書かれていない
- 「民法」の4条には「未成年者の契約取消権」が書かれている
- これは「未成年者が、親の同意なしで交わした契約は、破棄できる」というもの
要するに、どちらの法律を見ても、未成年・18才未満のキャッシングを禁止していないということです。
ただ「20才未満・未成年」については、「その契約は、ほとんど意味がない」ということです。ということは、業者・銀行としては、踏み倒されるリスクが高すぎるということで「融資したくない」んですね。
「親権者の同意があればいい」わけですが―。
- 審査の手間が増えて、コストがかさむ
- 仮に親権者の同意があっても、返済不能になることはある
- その時、未成年に対して厳しい督促はできない
こういうデメリットがあります。また、そもそも未成年は、大したお金を持っていません。
これらの要素をもろもろ考えると「未成年に融資しても意味はない」ということなんですね。そのため、ほとんどの業者・銀行は、未成年には融資しないのです。
ほとんどの業者・銀行は「20才」から
上にも書いた通り、少なくとも大手の消費者金融や銀行カードローンは、みんな「20才以上」という条件で、融資しています。まず消費者金融の要点をまとめると、下のようになります。
- 中小業者で、たまに「18才以上」に融資している所がある
- 特に「学生ローン」を謳うものが多い
- この場合の条件は「大学生・専門学校生」など
- ただ、怪しい業者も混ざっているので、借りない方がいい
続いて「銀行カードローン」のポイントもまとめると、下のようになります。
- 銀行で「18才以上」という条件は、ほぼゼロ
- 代わりに「労働金庫」なら18才から借入可能
労働金庫のカードローンについては、また後で詳しく説明します。
クレカのキャッシングは「18才」からOK
キャッシングは、消費者金融や銀行カードローンでなくてもクレジットカードのキャッシング機能でもできます。そして、クレジットカードの中でも「学生・若者向け」のものは「18才からキャッシング可能」となっているものが、いくつかあります。
一覧にすると下の通りです。
- セディナカードファースト
- 三井住友VISAデビュープラスカード
- 楽天カード
- 学生専用ライフカード
楽天クレジットカードは「楽天カードアカデミー」という学生専用カードがありますが、それでなくても18才からOKです。(18才で働いている人もいますし、むしろそっちの方が返済能力はありますからね)
というように、クレジットカードの場合は「18才からキャッシングできる」というものが、いくつかあります。ただ、限度額(極度額)は、当然小さくなっています。
融資枠は小さく「5~10万円」程度
18才でキャッシングできるというのは、クレジットカードの中でもある程度「甘い条件」です。当然、融資枠は小さくなり「5万円~10万円」というパターンが多いです。
まず、融資枠が明記されているクレジットカードは、下の通りです。
- 三井住友VISAデビュープラスカード…0万円~5万円
- 学生専用ライフカード…0万円~10万円
そして、金額が明記されていないのは―。
- セディナカードファースト…新規申込は最高50万円、全体は最高200万円
- 楽天カード…全体の限度額も、特になし
当然ですが「金額が明記されていないのは、手抜き」というわけではありません。理由は下の通りです。
- 同じ「18才」でも、社会人と学生では、返済能力が全然違う
- だから「学生専用カード」でなければ、上限を決めないのは当然
ただ、三井住友VISAデビュープラスカード、学生専用ライフカードが「5万円~10万円」という限度額にしていることを考えると、楽天カード・セディナカードファーストもほぼ同じと推定していいでしょう。
労働金庫のカードローンなら、18才でもキャッシングが可能
「勤続1年・年収150万円以上」が条件
労働金庫は全国各地に13ヶ所ありますが、それぞれで「マイプラン」というカードローンを中心に、複数のローン商品を用意しています。そして、マイプランの場合はどこの労働金庫も共通して「勤続1年・年収150万円以上」という条件になっています。
これは「原則」なので「絶対この条件でなければいけない」というわけではありません。しかし、大体これに匹敵するくらいの仕事はしている必要がある…ということです。
労働金庫は、名前の通り労働者のための、助け合いの金融機関なので、「働いている」ということが大前提なんですね。
(「働かざるもの、食うべからず」ということですね。余談ですが、この言葉の出典は新約聖書です)
金利は銀行の2分の1~3分の1
ろうきんカードローンの金利は、大体「銀行カードローンの半分~3分の1」です。比較すると、下のようになります。
- 銀行カードローン…平均14%(実質年率)
- 労金カードローン…平均5%~8%(実質年率)
こういう金利です。全国に13ある労働金庫それぞれで金利が違うので、一概には言えませんが、一部抜粋しましょう。
- 中央労働金庫…3.875%~8.475%(実質年率)
- 近畿労働金庫…6.150%~8.550%(実質年率)
- 東海労働金庫…4.95%~8.55%(実質年率)
このように大分ばらつきがあるのですが、大体5%~8%と考えていいでしょう。そして、その数値だと「銀行カードローンの3分の1~2分の1」となるわけです。
銀行カードローンは消費者金融よりかなり低金利ですが、その銀行カードローンよりさらに、ろうきんの方が低金利…ということですね。
以上「キャッシングは何歳からできるか」「未成年でも借り入れできるか」という点をまとめました。このように未成年・18才でもお金を借りる方法はあるのですが、下のように言えます。
- あまり大きい金額は借りられない
- また、キャッシング自体あまりしない方がいい
こういうことはいえます。未成年はもちろん、20代でも若者というのは金銭感覚が未熟なものですから、「キャッシングは基本的にしない」くらいに考えておいた方がいいでしょう。
(キャッシングより安全な、クレジットカードのショッピングでも、しばしば破産状態に陥るくらいですから)
参考サイト一覧
- セディナカードファースト「商品説明」
- http://www.cedyna.co.jp/card/lineup/detail/cedynacard_first/
- 18才~25才で、高校生でなければカード発行ができる、という条件が書かれている
- 三井住友VISAデビュープラスカード
- https://www.smbc-card.com/nyukai/card/debutplus.jsp
- 最初の見出しに大きく「18歳~25歳限定」と書かれている
- 楽天カード「2011年10月のキャンペーン」
- http://card.rakuten.co.jp/campaign/111003/
- 「年会費無料の楽天カード」という部分に、「満18歳以上の方」という条件が書かれている
- これは昔のキャンペーンのページだが、URLが一番短いので紹介。最新のキャンペーンでも同じように「18才以上」と書かれている
- キャンペーン以外の公式ページだと、年齢を明記している部分がなかったので、キャンペーンのページを参考にした
- 学生専用ライフカード
- http://www.lifecard.co.jp/card/credit/std/
- 「満18歳以上満25歳以下」「高校生は除く」「大学などに在学中」という条件が書かれている
- 中国ろうきん「マイプラン(カードローン)」
- https://www.chugoku.rokin.or.jp/kariru/card_loan/myplan.php
- 「原則、前年の税込年収150万円以上。勤続年数1年以上」という申し込み条件が書かれている
- 中央労働金庫「カードローン(マイプラン)」
- http://chuo.rokin.com/loan/myplan/
- 「カードローン(マイプラン)の金利一覧」の部分
- 「3.875%~8.475%」という金利(実質年率)が書かれている
- 東海労働金庫「かりる カードローン」
- http://tokai.rokin.or.jp/loan/card.html
- マイプランの金利「4.95%~8.55%」を参考
- 近畿労働金庫「カードローン・マイプラン」
- http://www.rokin.or.jp/loan/cardloan/myplan.php
- カードローン(マイプラン)の金利「6.150~8.550%」を参考
- 静岡ろうきん「就職内定者応援ローン」
- http://shizuoka.rokin.or.jp/kariru/sno/
- 本来、ろうきんカードローンは「勤続1年」でないと借入不可
- しかし、この内定者ローンだったら申し込める
- Wikipedia『働かざる者食うべからず』
- https://ja.wikipedia.org/wiki/働かざる者食うべからず
- このことわざの由来が、新約聖書『テサロニケの信徒への手紙二』3章10節ということが書かれている