学生専用ローンのデメリットは返済がしにくいこと(事前に電話連絡が必要)
学生専用ローンのデメリットは、下の通りです。
要は「借入・返済が面倒」ということですね。そして、一番厄介なのは―。
- 臨時返済する時に、毎回「電話連絡」をしないといけない
- オペレーターさんの時間を取ってしまうので、少額だと、何となく連絡しにくい
- 任意返済がしにくくなって、借入残高が減るのが遅くなる
- 結果、利子総額が増える
後者の返済についてが、特に学生専用ローンのデメリット・短所と言えるでしょう。
(学生専用ローンにはもちろん、メリット・長所もたくさんあるのですが、この記事ではデメリットだけを書かせていただきます)
追加返済の時に、電話連絡しないといけない
私が実際に学生専用ローンを使っていて痛感したのが、この不便さです。追加返済をするのが面倒になると、自ずと返済をしなくなって、返済も先延ばしになるんですね。
実際、想像していただくとわかりますが、たとえば「1000円」だけ余裕があった時に「すみません、1000円追加で返済したいのですが…」などと電話できるでしょうか。できないですよね。3000円でも厳しいです。最低でも5000円は必要…という雰囲気でしたね。
というわけで、「5000円貯めてからにしよう」と思って、臨時返済を先延ばしにするわけです。そして、想像がつくと思いますが、そうやって先延ばしにしていると、結局その1000円や3000円を使ってしまって、返済できなくなる…というわけですね。
消費は消費を呼ぶ
しかもここで厄介なのは「消費は消費を呼ぶ」ということ。つまり、この3000円で何かを買ってしまったら、「それにまつわる何か」がまた必要になるのです。たとえば、例を出すと下の通りです。
- 友達の飲み会に誘われた
- 終電を逃した
- ネットカフェに泊まった
- 2500円の出費
こういう風ですね。ちなみに、この時大抵何かコンビニなどで食事もするので、それで追加で500円くらい飛んでいきます。これで合計3000円の出費が、余計に発生したわけです。
- 3000円の飲み会に出て、さらに追加で3000円払った
- 返済した…プラス3000円
- 何もしなかった…プラマイ0円
- 飲み会に出た…マイナス6000円
こういうことで、「返済した」人の状態と比較すると、何と「マイナス9000円」なのです。
「いや、ネットカフェに行くとは限らないから、マイナス6000円だろ」という人もいるかも知れません。確かにそうですが、でも行かないとも限らないのです。
人間が何か行動すれば、良い方にも悪い方にも必ず「想定外の事態」が発生します。たとえば飲み会に出ることで想像できる「出費が必要なトラブル」を挙げていくと、下のようになります。
- 白い服に、ソースをこぼしてしまった…染み抜きを買う必要がある
- お金を借りていた友達に、返済を迫られた…いずれ返済しなければいけなかったが、それが「今日」になってしまった
- 飲み過ぎて道路で眠って、風邪を引いた…翌日、風邪薬を買う
- 二次会でカラオケに行く…これが一番多い
などなど、具体的な例を上げ始めるときりがないのですが、とにかく「消費は消費を呼ぶ」というのは間違いないのです。だからこそ経済が回るというのもあるのですが、「お金を節約したい、貯めたい」と思っているのであれば、消費はNGです。
(あと、飲み会に行く前にそもそも服が必要になるとか、髪を切っていないと美容院に行くとか、やはりここでも消費が発生します)
小まめに返済していると、買い物ができなくなる
つまり、小まめに臨時返済することのメリットは、下の通りです。
- 借入残高が減っていくというのもあるが、それ以上に、「買い物ができなくなる」というのが大きい
返済という「プラス」の行動ができるのに加えて「消費」という「マイナス」の行動を防げるわけですね。
もちろん、何をもってしてマイナスというのかは、難しいものです。人生、いろいろ経験した方がいいかも知れません。ただ、私自身がかつてクリエイターの仕事をしていて「そういうタイプ」の人間だったから(そしてクレジットカードの強制解約も食らったので)よくわかりますが―。
- 「人間として大切なもの」は、別に「遊び」でなくても手に入る
- 一心不乱に仕事をすることでも、その「大切なもの」とか「絆」は手に入る
もし友達の飲み会の誘いを断ったりしたら、人として大事なものを失うなどと思っている学生さんがいたら、断言しますが―。
- その人は、その「大事なもの」が何かわかっていないし、おそらく、その「友達」たちも持っていない
と言えます。もしこれを読んで腹が立ったら、本当にその通りということです(違うなら、腹は立たないはずです)。
と、少々話が膨らみましたが、要するに
- すべての付き合いを断って、消費をしない生活になっても、「失うもの」など、何もない
- それで「失われた」ものは、最初から、すでになかったものなのだ
つまり「付き合いを断った程度で、なくなる」ものだったら、所詮その程度のものなので「最初から、何もなかった」のです。
学生さんでも社会人の方々でも、おそらくこれは気づいているでしょう。気づいていて「認めるのが怖い」から、なあなあな付き合いを、日々続けているのだと思います。「人間、そんなに強くはなれない」と言われたらその通りですが、「強くならない」なら、若い頃軽蔑していた「老人」と、同じ人生を歩むだけです。
(ここでいう老人というのは、高齢者の方々のことではなく、正しさとか、そういう感情を持たなくなってしまった「ただの肉塊」のような人です。もちろん、若いうちからすでにそうなっている人もいます)
このように、また膨らみましたが、要するに、下のように言えます。
- 借金に頼らず生活するには、どうしても消費を減らす必要がある(お金持ちでもない限り)
- そのためには、付き合いから考える必要がある(大抵の学生さんは)
- 付き合いを考えるには、生き方を考える必要がある
当サイト・美人キャッシングでは、しばしばこういう「哲学」の話が出てきますが、これは「実は、借金と一番関係がある」ことなんですね。
- 「どうお金を使うか」は、「どう生きるか」とイコールなので、「借金しない生活」を考えるには、「どうしても哲学が必要」
こういうことなのです。
というわけで、お金がなければ維持できないような人間関係は基本的に精算して、無駄な出費をしないで済むような人生を送ることをおすすめします。そうすれば、臨時返済もどんどんでき、借入総額も減っていく…ということです。
(ちなみに、こういう人生は孤独になるものですが、ショーペンハウアーは「分別のある人間は、どうしても孤独になるものだ」と言っています。孔子は逆で「徳は孤ならず、必ず隣あり」と言っていますが、この「隣」というのは、ショーペンハウアーにとってのゲーテのような「本当の友達」のことです。共通の強い目的がある「同志」のことです)
学生専用ローンは金利も安くない
学生専用ローンに関してよくある勘違いが「普通のキャッシングより低金利」というもの。学割料金がある…と思ってしまうわけですね。
かくいう私も、最初にしたキャッシングが学生専用ローンだったのは、そういう理由です。
と思って借りたわけですね。実際、別に高金利ではないのですが、かといって低金利でもありません。普通のプロミス・SMBCモビットなどの消費者金融と、まったく同じ金利なのです(プロミスは実質年率17.8%ということで、微妙に低金利ですけどね)
何で、学生専用ローンでも金利が下がらないのか?
この理由は簡単で、現状の法定金利が、キャッシング業者が運営していくために、ギリギリの設定になっているからです。
「いや、18%もあったら十分だろ」と、経営の知識がある人は思うかも知れません。しかし、下のようにも言えます。
- これは「利益率」ではない
- あくまで「粗利」である
- つまり、ここから人件費や広告宣伝費・地代など、ありとあらゆる膨大なコストを差し引かないといけない
つまり、飲食店などでいう、「ただの売上」なのです。利息というのは。そこからコストを差し引いて、初めて「利益」が確定するわけですね。
そして、こうやってコストを引くと、消費者金融の利益率は、大体2%~3%と言われます。これだったら、DeNAなどのIT系の企業の方が、比べ物にならないほど利益率が高い…というのがわかるでしょう。
(ガンホーでもgumiでもグノシーでもどこでもいいですが、これらの方がよほど「美味しい」仕事なんですね)
ということで、学生専用ローンにしても、アコム・プロミス・アイフルなどの大手の消費者金融にしても、経営していくためにはどうしても「18%」という利息制限法の最高金利をかけるしかないのです。なので、大手でも学生ローンでも、金利差が出ない…ということなんですね。
学生専用ローンは、学生が審査に通りやすい?
これは学生ローンのメリットです。審査が甘いとか審査がゆるいというわけではありませんが―。
こういう理由からです。
- だから10万円だったら審査に通らない若年層でも
- 1万円や数万円だったら、審査に通る可能性がかなりある
実際、1万円で破産する人などいないので、融資する学生専用ローンの側にとっても、リスクがないことはわかるでしょう。(代わりに、利益もほぼゼロですけどね。ヘタしたらボランティアです)
ただ、今の時代は、もう中小の消費者金融はほとんど生き残れない状態なので、大手がやらないサービスをする…ということで、こうした超小口借入を提供している学生専用ローンもあります。こういう学生ローンの場合は、SMBCモビット・ノーローンなどの大手の消費者金融と比較して、「審査に通りやすい」というのは確かです。
(審査通過率は90%くらいあるのではないでしょうか)
学生専用ローンは、借入種別の評価が低い
ただ、このように「申し込みやすい」ということは、借入種別のランキングが低いということでもあります。借入種別というのは「借入先」の種類ですが、これが「ハイレベルなものほど、その人のクレジットヒストリーが高評価になる」ということなんですね。たとえば、例を出すと下の通りです。
- 奨学金(日本学生支援機構)
- 日本政策金融公庫
- ろうきんカードローン
などでお金を借りている人は、高く評価されるのです。奨学金は高く評価というよりは「マイナスにならない」ということですが、特に日本政策金融公庫だと「かなり厳しい審査」があるので、それをパスしたという時点で「信用」になるんですね。(借金なのに、逆に信用の証になるわけです)
同様に、借入種別の信用度が高いものを一覧にしていくと、下のようになります。
つまり学生専用ローンが低評価というより「中小業者」というのが、低評価の原因になるわけですね。
中小業者だと評価が悪くなる理由
私自身も個人事業主・自営業なので、小規模だからといって否定する考え方は、あまり好きではありません。しかし、下のようにも言えます。
- 現実問題、中小業者は「ヤミ金」である可能性もある
- 以前はまともな業者でも、経営が行き詰まって闇金業者になる…というパターンはある
- 一方、大手だったらヤミ金の可能性はゼロである
- だから、自然と大手の方が信用される
こういうことなのです。仕方ありませんが、実際に自分が貸し手の側になったら、必ず大手で借りている人の方を信用するはずです。
ということで、学生専用ローンのような中小の消費者金融だと、その点でも不利なんですね。もっとも、追加の借入審査を何も受けないというのであれば問題ないのですが…。
(ただ、追加の借入審査というのは、キャッシングだけではなく、「高還元率なクレジットカード」など、お金を貯める上でも役立つ審査があるので、やはりこういう審査は通りやすい方がいいのです)
以上、学生専用ローンのデメリットをまとめてきました。やはり一番大きいのは冒頭に書いた「臨時返済がしにくくなる」というもの。小まめに臨時返済するのは、借金返済の基本中の基本ですから、それがしやすい大手の消費者金融でお金を借りることをおすすめします。