専業主婦が見栄で借金するのは危険

専業主婦が見栄で借金するのは危険

自分の収入がある女性がお金を借りる理由は、生活費・教育費が多いです。そして、これは「仕方がない出費」もあるのですが、そうではない出費もあります。

たとえば教育費の場合、見栄で出費しているなどです。必要のない塾や習い事に子供を通わせたり、ムダに高価な服を買い与えたり…ということですね。

実際、こういう「無理な生活」「背伸びをした生活」によって借金に至る自分の収入がある女性は多いです。こうした自分の収入がある女性の方々の姿は、『闇金ウシジマくん』などにも描かれています。

ここでは自分の収入がある女性が見栄で散財すると、キャッシング地獄に陥りやすいという例を紹介します。また、そうした女性を狙うヤミ金や「自称レディースローン」の実態もまとめます。

ママ友の高級ランチに付き合って、破産

  • 一流企業に勤める夫と、高級住宅街に住んだが…
  • 夫の収入が減ったことを、見栄で言い出せない
  • 高級ランチに付き合うと、服にもお金がかかる
  • 古代から続いた「消費は消費を呼ぶ」問題
  • ヤミ金の返済後も、風俗で働き続ける
  • 高級住宅街に住んだのが、そもそも間違い?

一流企業に勤める夫と、高級住宅街に住んだが…

まず紹介する例は高級住宅街に住んで、そこのママ友の高級ランチに付き合って、ヤミ金に手を出したという女性です。高級住宅街に住んでいるくらいなので、当然旦那さんは高収入ですし、一流企業に勤めて出世しています。

その夫婦の場合、その住宅街に住み始めた頃は、夫の会社の業績もよく、将来の見通しも明るかったのです。それで住宅ローンを組んで一軒家を買い、その高級住宅街に住み始めたんですね。

しかし、ほどなく会社の業績が悪化して、ボーナスが減り始めたのです。ボーナスで大きく返済して行く予定だった住宅ローンは、どんどん返済が厳しくなります。当然「セレブなママ友たちとの付き合い」も、奥さんは大変になるわけです。

夫の収入が減ったことを、見栄で言い出せない

ここで「うちの夫、収入が減ってしまって今大変なんです…」と正直に言えたらよかったのですが、この奥さんは言えなかったんですね。

  • 他の旦那さんの仕事は、みんな上手く行っている(ように見える)
  • 自分の家だけがうまく行っていないことを告白すると、笑いものになる(と思い込んだ)

これが理由です。二文字で書くなら「見栄」ですが、とにかく奥さんは「言い出せなかった」のです。この「言い出せなかった」というのは、借金地獄に転落する人に共通のパターンなので、注意してください。

そして、奥さんはズルズルと「1回あたり1500円~2000円」という高級ランチのお付き合いを続けてしまいました。仮にこれが週4回あったとすると下のようになります。

  • 週6000円~8000円
  • 間をとって「週7000円」
  • 月間で「28000円」
  • 年間で「33万6000円」

このようになるわけです。安い中古車が買える金額ですし、もう少し上積みすれば、国立大学の年間の学費が出せるくらいです。「週4回の高級ランチに、見栄で付き合う」ことは、このくらいの支出を伴うんですね。

高級ランチに付き合うと、服にもお金がかかる

ここで怖いのはランチ代だけではなく、服代にもお金がかかるということ。「支出は支出を呼ぶ」というのはお金の世界の鉄則ですが―。

  • 頻繁に、高級ランチに呼ばれる
  • 当然、いい服を着て行かないといけない
  • いつも同じ服じゃ恥ずかしい
  • 新しい服を買う
  • 1つ服を買うと、それに合ったバッグや靴も欲しくなる

『闇金ウシジマくん』の「楽園くん」編でも、多重債務に陥っていく男性読モが「服は買えば買うほど、足りないアイテムが増えていく」ともがいている場面が登場します。これはモデルだけでなく、誰でも…というよりどんなジャンルでも同じなのです。

古代から続いた「消費は消費を呼ぶ」問題

「消費は消費を呼ぶ」というのは、現代人や自分の収入がある女性の方々に限った話ではなく、大昔の中国でも、すでに問題になっていたのです。紀元前、ある国の皇帝が「美食を始めた」と聞いて、一人の賢臣が危惧しました。それを不思議に思った他の臣下とのやり取りは、下のようなものです。

  • 臣下「何をそんなに危ぶむのです。王は美食を始めただけではないですか」
  • 賢臣「いや、美食は美食で終わらない。必ず『美食にふさわしい、美しい食器』が欲しくなるし、やがて美女の舞いを見ながら、美食を楽しむようになるだろう」

これも「消費は消費を呼ぶ」の典型的な例です。他にも高級車を買ったら、それにふさわしい高級なファッションをしたくなるなど、例はいくらでもあります。「何かを買ったら、確実にそれに伴う出費が増える」のです。

もちろん、それが「好きでやっていること」「覚悟を決めてやっていること」ならいいのですが、下のように言えます。

  • 好きでなく、付き合いでやっているだけ
  • どれだけの出費か把握していないし、覚悟も決まっていない

こういう状態は、危険なんですね。

ヤミ金の返済後も、風俗で働き続ける

結局この自分の収入がある女性の女性は、ヤミ金の返済のために風俗で働きました。普通の「風俗っぽい女性」ではなく「清楚な奥様」だったので、すぐに人気が出て、借金も問題なく完済できました。

しかし、結局そのまま、ママ友の付き合いを維持するために、風俗のお仕事を続けたんですね。その取材に応じたヤミ金の男性は「風俗で働いてまで、見栄張るかね」と言っていましたが、確かに客観的に見たらおかしな話でしょう。

『闇金ウシジマくん』を読んでいても「小さな見栄から始まった借金が、取り返しの付かない多重債務になる」という例は、もう飽きるくらい見られます。「見栄を張らなければ維持できない関係」というのは、「もともと不要な人間関係」なのだから、大事にする必要などないのです。

高級住宅街に住んだのが、そもそも間違い?

この女性(というより夫婦)の場合「高級住宅街に住んだのが、そもそも間違いだった」という可能性もあります。

  • 一流企業とはいえ、所詮サラリーマンである
  • (サラリーマンの仕事がつまらない、という意味ではない)
  • サラリーマンである以上、部長レベルまで出世しても年収はせいぜい1500万円程度
  • しかし、そのレベルになると付き合いの出費も税金も増えるので、決して楽ではない
  • また、会社の業績もいつまでも安定するとは限らない

このようなことを諸々考えていったらサラリーマンの身分で、高級住宅街に住むという選択肢はなかったはずなのです。実際『となりの億万長者』という世界的なロングセラーでも、冒頭で「億万長者たちは、高級住宅街には住んでいない」ということが書かれています。

結局、消費というのは「経済を回す効果」はありますが、それだけなのです。「覚悟して使う」ならいいのですが、「覚悟もなしに安易に使う」のは破産への道…ということですね。

専業主婦は「ヤミ金の上客」である

  • 旦那に取り立てれば、必ず回収できる
  • 自称「レディースローン」には要注意
  • 夫・旦那に内緒の借金はしない方がいい
  • 正直に話して、夫婦の関係が深まることも多い

旦那に取り立てれば、必ず回収できる

『闇金ウシジマくん』には「自分の収入がある女性は俺ら(ヤミ金)の上客よ」というセリフが出てきますが、これは、下の通りです。

  • 消費者金融から借りられないので、ヤミ金から借りることが多い
  • ある程度若ければ、風俗・水商売の仕事で回収できる
  • 本人から回収できなくても、夫・旦那から回収できる

つまり「食いついてくれるし、取りはぐれもない」ということですね。

基本的に、サラリーマン・公務員などの夫は、ヤミ金のようなアウトローと関わることを恐れます。自分自身が暴力を受けることも怖いですが、会社にまでトラブルが及んで、クビになるというのが一番怖いのです。

最近はヤミ金の取り締まりも厳しくなったので、それほど怖い取り立てはなくなったのですが、今でも「夫・旦那に請求したら、払ってくれることが多い」というのは、変わらないようです。

ということで、ヤミ金は収入のない既婚者の女性に対しても、割とニコニコしながら「優しく」お金を貸すんですね。これは当然善意ではなく「回収を見込んだ、ビジネス行為」なのです。

このような罠があるので消費者金融から借りられないからと言って、ヤミ金から安易に借りてはいけないわけです。

自称「レディースローン」には要注意

2006年の貸金業法改正によって、専業主婦がキャッシングできなくなった―。この時期に増えたのが「女性専用」をうたう「レディースローン」です。

こうした「レディースローン」の業者は、収入がない既婚女性に対しても割と簡単に融資していました。しかし、想像はつくと思いますが、これももちろん「風俗で働く女性を確保するための、ヤクザの商売の一環」です。中にはまともな業者もあったでしょうが、『ザ・闇金融道』などの本を読めば、レディースキャッシングがこの時期に乱立した理由がよくわかります。

ちなみに、同じレディースキャッシングでも、プロミス・レイク・アイフルなどの大手が提供するものは、当然安心です。これら大手の消費者金融は、融資も督促も完全に「銀行のよう」になっており、特に督促については「大人しすぎる」くらいです。

なので、ここで書いたような「ヤミ金が自分の収入がある女性の女性に対して仕掛ける罠」のようなものは、当然ありません。ただ、「消費者金融での借り入れを返済できなくなって、ヤミ金から借りる」というパターンはよくあるので、その点は注意してください。

正直に話して、夫婦の関係が深まることも多い

消費者金融や多重債務者の取材をしていると、中には「正直に夫に話した」という自分の収入がある女性の女性も見えます。たとえばある女性の場合、「何で隠してたんだ!」と、夫は怒ったもの、すぐにお金を用意してくれて「これからは何でも隠さずに話せ。夫婦だろ」と言ってくれたそうです。

湘南乃風の「巡恋歌」のクライマックスには「何でも話そう。約束しよう」というフレーズがありますが、これができているカップル・夫婦は、実はほとんどいないのかも知れません。

その点、一時期トラブルを抱えたとはいえ、「何でも話す関係」になれたこの夫婦は、幸せだったのかも知れません。詩人の吉野弘氏の「祝婚歌」では―。

  • 二人が睦まじくいるためには、愚かでいる方がいい
  • 互いに非難することがあっても、非難できる資格が自分にあったかどうか、あとで疑わしくなる方がいい

などのフレーズがありますが、そういう「互いに愚かな姿」を見せ合える夫婦・カップルの方が「本当の絆」を得られるのかも知れません。

そう考えると「恥ずかしいし、怖いけど、借金をしていることは正直に話した方がいい」と言えるでしょう。頭で考えるほど、簡単なことではないかも知れませんが…。

参考文献・サイト一覧

  • 別冊宝島編集部(2009)『実録 取り立て!』宝島社
  • 「高級ランチで散財して、破産した自分の収入がある女性」の実例を参考
  • 真鍋昌平(2004~2015)『闇金ウシジマくん』小学館
  • 「楽園くん」「ギャル汚くん」などのエピソードを参考
  • 吉野弘「祝婚歌」
  • http://www5.plala.or.jp/kappa_zaru/shukukonka.html
  • 一部のフレーズを引用
  • J-Lyric.net ~湘南乃風「巡恋歌」~
  • http://j-lyric.net/artist/a013999/l008edd.html
  • 歌詞の一部を引用
  • プロミス「レディースキャッシング」
  • http://cyber.promise.co.jp/Pcmain/APA00Control/APA00008
  • レディースレイク・公式サイト
  • http://lakelady.jp/lady/index.asp
  • アイフル「SuLaLi」*アイフルのレディースローン
  • http://aiful-b.jp/sulalilp.html

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