カードローンではどんな人がお金を借りるのか ~職業・属性・借りられない条件~
カードローンはどんな人が借りるのか―。当然「お金がない人」ですが、職業・属性でいうと、下の職業・属性の人以外は、みんな借りることができます。
- 年金生活者(年金以外の収入がない)
- 無職・ニート(アルバイトもしていない)
- 10代・未成年(18才、19才もダメ)
- ブラックリストの人(過去に債務整理をした、など)
このような職業・属性です。これらの人は借入不可ですが、逆に言えば普通の人だったらみんなOKということ。一般に「借りられるかどうか不安」と申し込む本人が思う―。
- 専業主婦
- 学生
- アルバイト・フリーター
などは、まったく問題なく借りることができます。以下、カードローンで「借りられない人」について、詳しく書いていきます。
カードローンで「お金を借りられない」人
年金以外の収入がない、年金生活者
年金生活者(年金受給者)にも2通りあって、下のようになります。
- 年金以外の収入が「ある」人
- 年金以外の収入が「ない」人
そして、前者はカードローンで借り入れできますが、後者はできません。理由は簡単で、下のようになります。
- 高齢者はいつ寝たきりになるかわからない
- そもそも、60才を過ぎてお金を借りる時点で、かなり危ない
基本的に「経済的にまともな人生を送ってきた人」だったら、年金生活者にもなって借金が必要になるということはないのです。
もちろん「長年経営してきた事業が傾いた」ということもあるでしょう。しかしこれは、下の通りです。
- どんな事業にも、どんな人の能力にも終わりがくる、という当たり前の事実が、自分にだけは降りかかってこないと、楽観視していた
- つまり「自分は特別」と思っていた
このような点で、大部分が本人の失敗なのです。私も自営業なので実感から断言できますが、自営業はこういう甘えが一切許されない職業です。(サラリーマンでも、あまり許されないとは思いますが)
「長年続けてきた事業が傾いたお年寄り」に対しては、世間の目は割と好意的だと思いますが、そういう「弱者は誰でもいい人」という考えは捨てた方がいいでしょう。(もちろん、いい人は多いですが)
松下幸之助が「商売は必ず儲かる」と言っているように自分のやり方に固執せず、世間の人にとって必要なことをしていれば、事業は必ず儲かるはずなのです。それをしなかったのは、本人の過ちです。
無職・ニート(アルバイトをしてない)
無職・ニートの人も、カードローンでの借り入れはできません(というより、破産を避けるためにも、しない方がいいでしょう)。
しかし、何かしらアルバイトを始めればOKです。大体下のようになります。
- 月収5万円くらいの収入
- 3ヶ月くらいの勤続実績
この2つの条件を満たしていれば、最低限の融資枠である「10万円」くらいは借りられることが多いです。(もちろん、その人の過去の借入・返済の履歴=クレジットヒストリーなど、諸条件によって決まりますが)。
未成年・10代・20才未満の若者
10代・未成年・20才未満の若い世代の方も、カードローンでの借り入れはできません。大若年層でもキャッシングできるという話を聞いて「18才・19才でも、大学生なら大丈夫」と思ってしまう人も多いようですが、大若年層でも、18才・19才ではキャッシングできないので、注意してください。
(もちろん、大学生以外の、専門学校生・短大生なども同じです)
18才・19才でも「クレジットカードのキャッシング枠」だったら、お金を借りることができます。ただ、クレカのキャッシング枠は、限度額が最大でも「5万円~10万円」とかなり小さいです(18才・19才の場合)。
ということで、カードローンのように「30~50万円」を借りるのは難しいと考えてください。それでも、18才・19才という年齢を考えれば十分な金額ですし、それ以上は借りないほうがいいとも思いますが。
(ちなみに、クレジットカードでも「ショッピング枠」であれば、最大30万円ほど、18才・19才でも利用できます)
あと、ここでは「学生」について書きましたが、中卒・高卒で働いている社会人の方であっても、未成年はやはりカードローンの借り入れはできません。ただ、こうした方の場合、働いているということで「労働金庫のカードローン」だったら借り入れできます。
ろうきんカードローンは銀行のカードローンよりも半分以下の低金利なので、非常におすすめです。
ブラックリストの人も借入不可
当然ですが、ブラックリストに入っている人もカードローンの借り入れはできません。ブラックリストというのは、下のような内容・条件です。
- 重度延滞(61日~3ヶ月程度)をした
- 代位弁済(返済不能になり、保証会社などが立て替える)をした
- 強制解約・退会になった
- 債務整理(自己破産・過払い請求など)をした
ちなみに過払い請求は借り手として当然の権利なのに、これでブラックリストに入るのはおかしいという意見もあります。実際、裁判にもなっているようです。
しかし、これは明確に「ブラックリスト」としているわけではなく、過払い請求をした経験のある人は、印(フラグ)がついているだけです。そのフラグを見て、ここのキャッシング業者が「この人への融資はやめておこう」と判断するだけなんですね。
貸す貸さないは業者の自由なので、これは人権侵害でも何でもありません。そもそも過払い金の返還が原因で、2006年以降、多くの消費者金融が倒産に追いやられたのですから、彼らが倒産しないため、「過払い請求するような利用者には貸さない」というのは、当たり前なのです。
(飲食店でも、店の悪い口コミばかり投稿するとわかっている人を、何で受け入れるかということですね)
カードローンでお金を借りられる職業・属性
専業主婦は銀行カードローンなら融資可能
ここまでは「カードローンで借りられない人を書いて来ましたが、ここからは「借りられないと思われがちだけど、借りられる」という職業・属性の人についてかいていきます。
まず「収入のない既婚者の女性」ですが、これは「消費者金融では借入不可」です。しかし「銀行カードローンなら借入可能」となっています。
家庭に入っている女性の銀行カードローンでのキャッシングについてポイントをまとめると、下のようになります。
- 融資枠は30万円~50万円
- 夫・旦那の同意書がなくても借りられる
- 住民票(婚姻関係の証明書)が必要
- 夫・旦那の年収の証明書・在籍確認などは不要
つまり夫・旦那に内緒で借りることは簡単ということですね。
「消費者金融では借入不可」と書きましたが、これは「大手」の話であり、信販系など、一部の消費者金融では「配偶者貸付」というシステムによって借りることもできます。配偶者貸付とは、下のように言えます。
- 夫婦の年収を合算する
- その合算した年収の3分の1まで、キャッシングできる
こういうシステムです。これだったら、奥さんの方が無収入であっても、夫・旦那の収入の3分の1まで借り入れできるというわけですね。信販系など、大手以外の消費者金融ではこういう方法もあるので、参考にしてみてください。
学生は、アルバイト収入があれば借入可能
学生については、「アルバイト収入がある」「年齢が20才以上である」という条件で、キャッシングできるようになっています。三菱UFJ銀行カードローンなど、学生は「親権者の同意」が必須という条件があることもありますが、消費者金融だったら「何もなしでOK」です。
(他の銀行カードローンについても、大体は親権者の同意なしでOKです)
以下の銀行カードローンについては「親権者の同意があっても」融資不可となっているので、注意してください。
- イオン銀行カードローンBIG
- 静岡銀行カードローン「セレカ」
- 三井住友銀行カードローン
- 横浜銀行カードローン
このように、これらの銀行カードローンです。基本的に地方銀行のカードローン審査は、学生に対して厳しい、と考えてください。
アルバイト・パート・フリーターは完全にOK
非正規雇用…つまり、アルバイト・フリーター・パートの人なども「キャッシング審査に通りにくい」と思われがち。しかし、これら非正規雇用の人は、カードローン審査では問題なく通ります。
カードローン審査で必要なのは「自分の収入がある」ということで、アルバイト・パートなどの人は、それを満たしているからOKなのです。
もちろん「自分の収入がある」といっても―。
- その金額があまりに少ない場合(月5万円以下など)
- 一定以上稼いでいても、希望金 額に全然満たない場合
- 不安定な職種・会社の場合
…これらのケースでは、審査落ちしてしまうこともあります。しかし、基本的に「融資枠10万円」などの少額融資であれば、フリーター・アルバイト・パートの方でも問題なく審査に通ると考えてください。
まとめ「カードローン・キャッシングは普通の人なら借入可能」
以上、「カードローンはどんな人が借りているのか」をまとめると、下のようになります。
- 職業・属性としては「普通の人」なら誰でもOK
- 年金生活者・無職・未成年・ブラックリストなどの人は不可
- フリーター・アルバイト・パートは問題なくOK
ここまでは書いていませんが、会社員・OL・公務員などのサラリーマン系の方は、当然OK。また、自営業・個人事業主など独立系でも「収入証明書の提出」があればOKです。
ということで、カードローンでお金を借りることは、誰でも特に難しいことではない。気楽に考えて、審査申込みしてみてください。