借金癖・依存症が治らない人は『貸付自粛制度』もおすすめ

借金癖・依存症が治らない人は『貸付自粛制度』もおすすめ

借金癖が治らない人は「貸付自粛制度」という制度を利用するのもあり。ポイントをまとめると、下のようになります。

  • 日本貸金業協会が設けた制度
  • 強制的に、どんな借入審査も通らないようになる
  • 申し込みから3ヶ月は、有効
  • 以後も続けるかは、本人の希望次第
  • 家族が勝手に申し込むことはできない
  • あくまで「本人」が申し込まないといけない

一番の鍵は「本人が申請しないといけない」ということでしょう。

借金依存症の自覚がある人なら有効

まずは本人が依存症の自覚を持つことから

借金依存症という症状は、まだ完全な病気としては認められていません。どちらかというと、下の通りです。

  • ギャンブル依存症
  • ショッピング依存症

の症状の1つとして、お金が必要になり、借金をするだけと考えられています。(ギャンブル依存症などは、WHOによって「病気・疾患」として認定されています)

ただ、個人的にはある程度、医学的に説明できると考えています。借金依存症の医学的なメカニズムについては、後半で解説します。

自覚がないと、貸付自粛制度は使えない

「自分が借金依存症である」、あるいは「ギャンブルやショッピングの依存症である」という自覚が本人にない限り、貸付自粛制度は適用できません。

冒頭に書いた通り家族ではなく、本人が申請しないといけないというのが絶対のルールなので、まずは「本人の自覚」が必要なのです。

そして、当然ですが「家族で話し合う」必要があります。

  • あなたの借金癖は病気だ
  • もう、これ以上お金を貸すことはできない
  • 本気で立ち直るなら「お金を貸す以外の形で」協力する

こうしたことを、本人にはっきり伝える必要があります(内容は何でもいいですが、一例です)。

もちろんこういう話を、家族でするのは難しいでしょう。お金の話を、日本人が家族の間でするというのも難しいですし、そもそも家族で何かを、腹を割って話し合うという経験自体ほとんどの人は、あまりないのではないでしょうか。

(私もありません)

ということで、難しいのはよくわかるのですが、それでも避けては通れません。完全に勘当して、もう関わらないというなら良いですが、今後もその家族と関わるつもりであれば、やはり「借金癖を自覚してもらう」ことは必要です。

本人の自覚がなければ、また借金を繰り返す

仮に家族が、本人に内緒で貸付自粛制度を適用できるとしましょう。しかし、当の本人に「借金癖から立ち直る」という自覚がなければ、結局この人は、また借金を繰り返す…というのが目に見えています。

つまり、結局制度の問題ではないのです。「貸付自粛制度が、家族でも申請できる制度だったら…」と考える気持ちはわかりますが、仮にそうだったとしても本人が根本から立ち直らない限り、いつまでも借金依存症は終わらないでしょう。

なので、本当に大変だとは思いますが「本人と話し合う」ということは必要です。『家族という病』という本が2014年にベストセラーになりましたが、このタイトル通り家族は時として、ものすごい重りになることもあるのだと思います。

申請から3ヶ月は、新規の審査に一切通らない

本人の許可(というか覚悟)が決まって、貸付自粛制度を適用した場合―。そこから最低3ヶ月は、キャッシング・クレジットカードなど、全ての借入審査に通らなくなるという仕組みになっています。

そして、3ヶ月が過ぎた時「まだ貸付自粛制度を継続するか」は、本人次第です。もちろん家族も説得できますが、何はともあれ「最終的に申請するのは、本人」です。

このように「本人でなければいけない」理由は、貸付自粛制度は、一種の「経済活動の制限」だからです。個人の「経済活動の自由」は、憲法でも保証されているので、家族といえども、それを簡単に制限してはいけないわけですね。

ということで、なかなか簡単には適用できない制度ですが、上にも書いた通り「本人の意識改革」はどの道必要なのです。「どこで間違ってしまったんだろう」という気持ちはあると思いますが、どんなに遅くとも、今立て直すしかありません。

借金依存症を、医学的に説明すると?

特定の脳回路が強化される

すでに医学的に説明されている症状で、アスペルガー症候群という精神疾患があります。これの特徴の1つは特定の物・行為に、異常に没頭するというもの。その「特定の物・行動」は何でもいいのです。

これが「ギター」や「バスケ」の場合、「ひたすら練習に没頭し、天才と呼ばれる」ようになるのですが、もっと変なものにハマってしまう人もいます。そして、何で「人の評価も得られないようなもの」にハマるのか。

これは「タダの偶然」です。箇条書きすると下のようになります。

  • 小鳥の「刷り込み現象」と同じ
  • ↑(生まれて最初に見たものを「親」と思い込む現象)
  • つまり、「アスペルガーの人の脳回路」を「最初に刺激し」、「最大の興奮を与えたもの」が、たまたま「それ」だったということ

そして、後は下のような繰り返しになります。

  • その興奮をもう一度味わいたい
  • ↑(科学的にいうと「脳神経へのより大きな刺激が欲しい」)
  • 繰り返す
  • 興奮する
  • もう一度やる
  • 前ほどの興奮が得られない(その刺激を、脳が記憶して慣れてしまったので)
  • さらにハードにやる
  • 興奮する
  • もっとハードに…(以下略)

これが「人から歓迎される方向に行けば、天才と呼ばれる」というのは、納得できるでしょう。彼らは―。

  • 人からの賞賛のために努力している、のではなく
  • 「脳内で拡大再生産」される「本人にしかわからない快楽」のために、超人的な努力を、喜々として続ける

このようなわけです。これを脳科学で「強化学習」というのですが、先に書いた通り「その対象は、何でもいい」のです。

そして、借金依存症の人は、たまたまそれが「借金」だったということなんですね。では、なぜ「借金」などという行為に対して「快感」が生まれるのか(最初の快感は、どう生まれたのか?)

審査通過が数少ない「成功体験」になった

たとえばそれまでの人生で、ほとんど親に褒められた記憶がないという人の場合、キャッシングなどの審査を通過して「審査に通過しました」という連絡をもらうことが、心地よい成功体験として、記憶されることが考えられます。

特にこれまで「審査」とか「テスト」の類で、連続して落ち続けたという人の場合、この快感はより大きなものになるでしょう。

これは「逆」を想像するとわかります。つまり「自分がキャッシング審査に落ちる」ところです。

たとえば私は最近、あるモバイルWi-Fiの契約をしようとして、審査落ちしました。おそらく2年前のクレジットカードの強制解約が原因なのですが、販売員の若い女性の前で審査落ちを告げられるというのは、かなりの屈辱でした。(あちらも、どう接したらいいのか、戸惑っていましたね。笑)

そして、この時わかったのは「審査落ちするのが屈辱なら、その逆に通るのは、ある程度の快感をもたらすだろう」ということ。少なくとも「これまで成功体験がなかった」人にとっては、きっと快感になるでしょう。

しかも、その人はそこから先、また人から罵倒され続ける生活が待っている可能性が高いです。自宅でもアルバイト先でも、いつも邪魔者扱いされている。でも、お金を借りに行けば大歓迎してもらえて、「審査に通りました」という声を聞くことができる―。

となれば、諸々の事情で知能や感情の発達が遅れてしまった人の場合借金の依存症になる、ということは十分ありえるのです。「対象は何でもいい」わけですから。

そして、一度「借金=快感」と刻み込まれたら、後は先に書いた「強化学習」のメカニズムによって、そのまま「癖になっていく」ということです。

借金できた時の「ストレスからの解放」を記憶している

もう一つの「科学的な説明」としては、下の通りです。

  • 無事に借金できた
  • ストレスから解放された

こういう快感を脳が記憶してしまった―、ということが考えられます。

  • 「気持ちよかった」のは、あくまで「ストレスからの解放」なのに、脳が「借金=気持ちいい」と勘違いしてしまった

実際、多重債務者の人が「支払いから解放される、という快感」を「すぐに」味わおうとすると、やはり「別の所から借金する」しかないのです。

つまり、この場合、下のようになります。

  • 「支払い」と「借金」は別物だと思っている
  • 「借金」を「収入」と勘違いしている

「借金からの解放」を望むなら「追加の借金をしてはいけない」というのは当たり前です。しかし、彼らは「支払いからの解放」を求めているので、借金してしまうのです。

「支払い」から逃げたいだけなんですね。本当は「借金から」逃げないといけないのですが、一番目先の問題である「支払い」のことだけ考えてしまうのです。

そして、こういう勘違いをしていれば、脳が―。

  • あの「気持ちよくなること」をしよう!
  • 「臨時収入」を得れば、このストレスから解放されるんだ!

と考えて、自分の体を、無人契約機に走らせるということは、十分に考えられます。

これは「逃避の強化学習」と言っていいでしょう。先ほどの強化学習は、借金の「快感」を「手に入れに行く」強化学習でしたが、今回の説明は「支払い」から「逃げる安心感」を手に入れに行く、強化学習なのです。


以上、少々複雑になりましたが、「借金依存症」を医学的・脳科学的に説明すると、こうなります。借金依存症の医学的な説明はまだ発展途上で、私ももっとシンプルにまとめる余地があります。

ただ、日頃から脳科学を意識している人なら、この説明である程度ヒントにしていただけるかと思います。

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