専業主婦と会社員・OLの女性のキャッシングの違いは?借入枠・審査など
家庭に入っている女性と、会社員の女性のキャッシングの違いとは―。簡単にまとめると、下のようになります。
- 家庭に入っている女性の借入枠は30~50万円で、固定されている
- 会社員の女性の場合、その人の年収によって決まる
これが、まず「限度額」についての違い。そして「在籍確認」については下の通りです。
- 専業主婦は勤務先がないので、当然電話連絡なし
- 会社員の女性は、サラリーマンの男性同様、普通に在籍確認する
家庭に入っている女性の場合「夫・旦那の職場に在籍確認があるか」ということ「これもなし」です。
在籍確認だけ注目すると家庭に入っている女性の方が、会社員の女性よりも断然楽ということです。
(持たざるものの強み…のようなものですね。勤務先を持たざる者の)
目次
家庭に入っている女性の借入限度額は固定されている
サラリーマン・OLのキャッシングとは違い、家庭に入っている女性の借入限度額は銀行カードローンの場合、30~50万円と固定されています。理由は下の通りです。
- いちいち夫・旦那の収入まで審査すると大変
- やった方が貸し倒れのリスクは確かに少ないが、そのためには「審査コスト」がかかる
- その分、「高金利」にしなければいけない
こういうことが理由の1つです。要は下の通りです。
- 「高級フレンチ」の方が理想だけど、常にそれを作っていたら、お金がどうしても高くなる
- できるだけ「低金利」のサービスをするには、複雑な審査を、できるだけ排除する方がいい
そして、別の理由もあります。
専業主婦がいる家庭は、夫・旦那の収入が平均的である
女性が家庭に入っているという時点で、その家庭は、夫・旦那の収入が平均的であるということがわかります。
- 平均的な日本人の家庭なら、30万円や50万円は、家庭に入っている女性(自分の収入があることが条件)でも必ず返済できる
- 「貸金業法第13条の2第2項の規定のルール」から言っても、「年収の3分の1まで貸しつけていい」となっているから、年収90万円~150万円なら、30万円・50万円融資できる
- このくらいは、楽勝でOK
そのため、審査コストを削減しつつも、この金額だったら絶対貸し倒れが起きないということで、しっかり借り手のことも考えているわけですね。
会社員の女性の融資枠は、収入によって変わる
一方、会社員の女性の場合の限度額は、その女性の年収によって変わります。ポイントをまとめると、下のようになります。
- 初めてのキャッシングの場合、大体10万円~30万円
- 正社員・契約社員なら30万円~50万円が多い
- フリーター・アルバイトなら、10万円~50万円
- 「一流企業で、勤続数年」などの条件だったら、いきなり50万円以上もあり得る
ただ、最後の「最初から50万円以上」というのは、基本的に珍しいと考えてください。理由は下の通りです。
- いくら有名企業のOLさんでも、初めてのキャッシングでいきなり50万円を必要とする、「ということ自体」が、リスクを感じさせる
- 返せるかも知れないが、念のために、様子見で50万円貸す
こうして書くと疑っているようですが、消費者金融など貸金業者は「性悪説に立つのが基本」なので、これは仕方ありません。
それに様子見でも50万円というのは、むしろかなり信頼されているレベルです。何しろ、三井住友銀行などの超一流企業に就職しても、新卒の女性社員だったら、月給は大体23万円くらいでしょう。その給料2ヶ月分以上を借りるということですから、そう考えれば「かなりの金額」といえます。
家庭に入っている女性なら、自分も夫も在籍確認がない
次の大きな違いは「勤務先への在籍確認」です。それぞれ書くと、下の通りです。
- 専業主婦…自分も夫・旦那もない
- 会社員の女性…基本的にある(自分の職場に)
家庭に入っている女性については、夫・旦那の職場には在籍確認した方がいいのでは?と思うかも知れません。しかし、これについては先ほどの「融資枠の決め方」と同じ理由でOKなのです。
- この女性は家庭に入っている
- 自分で「無収入」と言っている
- ということは、誰かが彼女を養っている
- その「誰か」は必ず働いている
- 「住民票」を確かめたら、確かに夫がいる
- ということは、この夫がその「誰か」だろう
- 仮に違っていても「平均的な年収の人間」が近くにいるわけだから、それで問題なし
つまり、少々意外な話ですが、その女性が家庭に入っているという事実そのものが、一種の信用になっているわけですね。
会社員の女性は、基本的に在籍確認が必須
これは女性に限らず男性のサラリーマン・会社員でも同じですが、キャッシング審査では、勤務先への在籍確認が基本的に必須です。これは消費者金融でも銀行カードローンでもどちらでも同じです。
クレジットカードの審査では省略されることも多いのですが、銀行カードローン・消費者金融については「基本的にどこでも必須」と思ってください。
会社員でも、在籍確認が省略されることがある
ただ、例外的に会社員のキャッシング審査でも「在籍確認が省略される」ということがあります。これは男性でも女性でも同じです。
省略される条件をまとめると、(あくまで例ですが)―。
- 借入希望金額が少額である
- 一流企業に勤務している
- クレジットヒストリーが良好
- 年収が高い
- 勤続年数が長い
- 在籍確認できない事情がある
- ↑(土曜日・日曜日・祝日・夜間で職場が閉まっている、など)
このようなものです。これらの条件の一部、あるいは複数を満たしていると、それで業者・銀行の判断によって在籍確認が省略されるということがあるわけです。
プロミス・SMBCモビットなら「代替措置」もある
さらにSMBCモビット・プロミスだったら、公式に「在籍確認の代替措置」も認めています。
- 信用度が高い(と判断された人)
- やむを得ない事情がある人
こういう両方の条件を満たした場合に限り、「書類の提出」などの方法によって在籍確認の代替措置を認める…ということです。それぞれの代替措置についても、詳しくまとめていきます。
プロミスは「保険証・給与明細」の提出でOK
在籍確認の代替措置についてはSMBCモビットよりプロミスの方がシンプルで―。
- 職場の保険証
- 職場の給与明細
この2種類の書類を提出すればOK、となっています。もちろん絶対OKというわけではなく―。
- 追加の書類や条件が必要になることもある
- 書類はこれでよくても、希望に添えない場合もある
こういうことで「絶対に回避できる」というわけではありません。なので、あくまで可能だとしたら、この方法ということで考えてください。
SMBCモビットはさらに条件が追加される
SMBCモビットでWEB完結での申し込みをするには、さらに「追加の条件」が必要になります。プロミスの書類に加えて―。
- 本人確認資料…「パスポート」か「運転免許証」
- 収入証明書…源泉徴収票・確定申告書・納税証明書など
- 指定の口座…三井住友銀行・三菱UFJ銀行のどちらか
こういう条件が必要です。ちなみに「プロミスと同じ条件の部分は―。
- 在籍証明書…会社の保険証と、給与明細書
- プロミスは「在籍の証明書」だけ出せばいい
- SMBCモビットはそれ以外に「本人」「収入」「口座」の証明が必要
(SMBCモビットの「指定の口座」については「証明」ではありませんが…)
このように電話連絡の回避の条件はSMBCモビットの方が厳しいので、「より簡単に電話連絡を回避したい」という人は、プロミスで申し込んだ方がいいでしょう。
OLの女性は「レディースキャッシング」で申し込みやすい
もう一つ、専業主婦と会社員の女性のキャッシングの違いを書くと、会社員の女性の方が、レディースローンで申し込みやすいということがあります。たとえば大手の消費者金融・銀行カードローンでは―。
- アイフル…SuLaLi(スラリ)
- アコム…働く女性のカードローン
- プロミス…レディースキャッシング
- 新生銀行カードローン レイク…レディースレイク
などの「女性専用ローン」があります。しかし、これらはアコムの「働く女性の」という言葉でもわかるように自分の収入がある女性を対象
としています。なので、無収入の女性では(無収入では)借りられません。
逆に会社員の女性で自分の収入がある人なら、こうしたレディースキャッシングで借りることができるのです。この点も大きな違いの1つといえます。
家庭に入っている女性(自分の収入があることが条件)でもアルバイトをすれば、これらで借入可能
基本的に上に書いたようなレディースローンは、OLでなくても、アルバイト・パートなどの収入があればOKとなっています。別に正社員や契約社員・派遣社員として働いている必要はないんですね。
なので、もし家庭に入っている女性でもこれらのレディースローンで借りたいと思った場合、下のようになります。
- アルバイトを始める
- 3ヶ月ほど連続で勤務する
- 月収で5万円~7万円ほど稼ぐ
こういう条件を満たせば、最低10万円くらい借りられることが多いです。絶対ではありませんが、10万円という少額キャッシングであれば、大手の消費者金融にとっては、貸し倒れになっても、痛くも痒くもないので、このくらいは審査に通ることが多いのです。
なので、家庭に入っている女性がキャッシングする時―。
- 「夫・旦那の収入」で借りるのは不安がある
- できれば働いて自分の収入で借りたい
こういう場合には、このようなやり方も検討してみてください。(急ぎでお金を借りたいという時には、まったく使えない方法ですが)
まとめ「専業主婦とOLのキャッシングの違い」
以上、家庭に入っている女性とOLの女性のキャッシングの相違点をまとめました。最後に要点を整理すると、下のようになります。
- 家庭に入っている女性の融資枠は30~50万円で一律である
- OLの女性の場合、本人の年収によって変わる
- 一流企業の女性でも、初めてのキャッシングは最大で50万円が多い
- 家庭に入っている女性の借入審査で夫・旦那の在籍確認はない
- 会社員の女性の場合、当然自分の職場に在籍確認がある
- 会社員の女性の方が、「女性向けローン」は申し込みやすい
これからお金を借りる女性(家庭に入っている女性(自分の収入があることが条件)でも会社員の女性でも)の参考になれば幸いです。