利用目的が明確なら、自分の収入がある主婦には教育ローン・リフォームローンなどもおすすめ
専業主婦がキャッシングする時の理由や、利用目的もいろいろあります。しかし、その内容によっては―。
- 「普通のキャッシング」でなくても、「それ専用」の銀行の「目的別ローン」もある
- その方が低金利で借りられる
こういう選択肢もあります。以下、このような家庭に入っている女性の「銀行の目的別ローン」の利用についてまとめます。
代表的なのは「教育ローン」
まず、目的別ローンで一番代表的なのは「教育ローン」です。これは、大学生の奨学金(日本学生支援機構のもの)とは違います。
- 時期に関係なく、いつでも借りられる
- 金利は「約4%」
- 奨学金の金利は「2%~3%」
- つまり、奨学金よりは「少し高金利」だが、「いつでも申し込める」のが魅力
奨学金は春と秋しか申し込み可能な時期がないので、このような時期を逃してしまった(あるいはまだ時期がきていない)という人には、銀行の教育ローンの方が便利いなっています。
特に、大学の入学金は教育ローンが便利
決定的に教育ローンの方が有利なケースは大学の入学金の支払いです。理由は下の通りです。
- 入学金の入金時期は、私立大学だと「2月」頃である
- 当然、まだ子供は「高校生」である
- 大学に入っていない以上「奨学金」は借りられない
なのでこの場合は教育ローンで借りるしかないわけですね。私立大学の入学金だと、100万円くらいすることも多く、「一括で払うことはできない」という家庭も多いでしょう。そのような場合に、銀行の教育ローンは非常に役立ちます。
銀行の教育ローンの申し込み方法
銀行の教育ローンはどのように申し込むのか。箇条書きすると下のようになります。
- 「なぜ」「いくら」必要なのかを、「証明できる書類」を持っていく
- それで審査に通れば、1週間~3週間程度で、融資してもらえる
この融資までの期間については、ケースバイケースです。
- 急ぎでお金が必要なケースか
- その人の信用度が高いか
- 借入希望金額が大きいか小さいか
などの諸条件によって変わります。急ぎの支払いが必要、という場合には考慮してもらえることもあります。とりあえずの目安として、「大体1週間~3週間」と考えてください。
利用用途の証明書類は、何を提出すればいいのか?
教育ローンの利用用途を証明する書類―。これは、種類としては下のようなものです。
- 請求書(学費など)
- 払込書(同じく学費など)
- カタログ(大学のカタログなど)
- チラシ(ランドセルのチラシなど)
このようなものです。「チラシでもOK」というのは意外かも知れませんが、要は資金用途が証明できて、その人自身が信用できる人であれば、それでOKなのです。
(銀行カードローンとしては、融資して利息がついてこれば、利益が出るわけですから)
「払った後」のお金でも借りられる
銀行の教育ローンの意外な点は、すでに払い終わったお金でも、借りることができるということ。簡単にまとめると、下のようになります。
- たとえば、入学金に「100万円」払い終わった
- 払ったのはいいが、そのために生活費が苦しくなった
- なので、そのフォローとして「100万円貸してください」
これが「あり」なのです。この場合、下のようになります。
- 実際に「100万円の入学金を払った証拠」として、領収書などを提出する
こうした方法でOKです。(審査方法については、銀行カードローンによって違います)
もちろん、このように「払った後で借りる」ということは、そのお金は、何に使ってもばれないということです。実際、もう入学金は払い終わったわけですから、使い道は「生活費」ということになります。
使い道が監視されていない以上、「このお金でギャンブル・投資などをする」ということも可能なのですが、当然それはやってはいけません。
ルール的にもやってはいけませんが、何より「借りたお金」である以上返済するのは自分なのです。
教育ローンに限らず、お金を借りた人たちはそれが「自分のお金」と勘違いするという傾向がありますが「あくまで借りたお金」であることを、忘れてはいけません。
この当然のことを、なぜか大の大人たちが、ついつい忘れてしまうのですが…(私も含めて)。
以上、教育費を借りる場合は「キャッシングでなく教育ローンという選択肢もある」ということをまとめました。次に他の目的別ローンについても書いていきます。
住宅の修繕費なら「リフォームローン」もあり
家庭に入っている女性だと、当然住宅の修繕なども、仕事のうちに入っているでしょう。この手配をする場合「リフォームローン」も利用できます。名前通り「リフォーム専用のローン」です。
リフォームローンの申し込み方をまとめると、下のようになります。
- まず、リフォーム業者に見積をとる
- その見積書を持って、銀行に行く
- 金額・資金用途を説明して、審査結果を待つ
基本的に教育ローンの時とまったく同じ流れです。
振り込みは、銀行が直接する場合もある
これは教育ローンの時でも同じですが、業者への振り込みを、銀行が直接するという場合もあります。どういうことかというと、下の通りです。
- 利用者が業者への振り込みをする場合―。
- 「リフォーム用」と言いながら、別のことに使う可能性もある
- なので、銀行が直接、業者に支払う
実際、これをやるには―。
- 銀行に、業者の口座を教える
- 業者に「銀行から直接振り込みがある」と伝える
だけでOKですから、手続きが複雑なこともないのです。特に地方銀行などは、貸し倒れを出さないことに慎重ですから、こうした方法をとる割合が多くなります。
銀行が代わりに振り込むと、借金がばれる?
このように銀行が「代わりに振り込む」と相手先に「借り入れがバレる」のでは?という心配もあるでしょう。その通りで、バレます。
(借り入れしていなければ、このような銀行による振り込みなどないはずですからね)
このように相手先に目的別ローンの借り入れがバレたくないという人の場合、「直接振込をしないよう」銀行に依頼するしかありません。
もしそれでダメなら直接振込をしない銀行で最初から借りることです。そういう銀行も多い(というよりむしろ多数派)なので、探すことはそれほど難しくありません。
(なので、この点は特に問題ないでしょう)
まとめ「家庭に入っている女性の目的別ローンの借り入れ」
以上、専業主婦が教育ローン・リフォームローンなどの目的別ローンを借りることについて、そのメリットや方法などをまとめました。最後に再度ポイントを整理すると、下のようになります。
- 教育費・学費だったら「教育ローン」がいい
- 奨学金と違って「大学の入学金」にも使える
- 金利は少し高いが「いつでも申し込める」のがメリット
- 住宅の修繕の場合、リフォームローンがある
- これも教育ローンと同じく、業者の見積書などで、資金用途と金額を説明して、融資を受ける
- どの融資も「銀行が直接、相手先に振り込む」場合もある
- 書類については「払い終わった後の領収書」でいい場合も
目的がしっかりした借り入れの場合は、これらの目的別ローンもぜひ検討してみてください。