主婦キャッシングの審査に通らない原因は?クレジットヒストリーが最大の理由
自分の収入がある女性キャッシングの審査に通らない原因とは―。これは大体が会社員・OLなど、普通の人が審査に通らない原因と同じです。
なので、自分の収入がある女性キャッシングだから特別ということはあまりないのですが、ここではその「全員共通」の「審査落ちする理由」をまとめていきましょう。
クレジットヒストリーに問題がある
クレジットヒストリーというのはこれまでの全ての借入・返済の履歴のこと。たとえば、例を出すと下の通りです。
- クレジットカード
- 消費者金融
- 銀行カードローン
- 分割払い
- 住宅ローン
- 自動車ローン
こういったありとあらゆる借り入れについて遅延・延滞なく返済して来たかどうかなどの情報が保管されています。他にも―。
- いつ審査申込みをした
- その結果はどうだった
- いくら借り入れした
などの詳細な記録も残っています。そして、キャッシング会社や銀行カードローンはこれを見て、スコアリングという方法で点数化し、そのスコアによって「何点以上は審査に通る」という風に決めているのです。
たとえばどんな履歴があると審査落ちするか
たとえば、クレジットヒストリーにどのような履歴があると、審査落ちの理由になるのか。これは、箇条書きすると下のようなものです。
- 返済の遅延・延滞
- 過払いの請求
- 強制解約・強制退会
- 代位弁済
- 債務整理
このようなもの。過払い請求は、債務整理に入れるのが正確な分類ですが、債務整理の中で特に件数が多いので、ここでは独立させています。
代弁というのが少々わかりにくいでしょうが、これは要するに貸し倒れのことです。返済不能になると、その人の審査を担当した「保証会社」という会社がその人に代わって残高の全額返済をするというルールになっているんですね。
そして、その「保証会社が登場して、代わりに返済した」ということは「その人は、返済不能になった」ということ。なので「代位弁済してもらった」ということよりも、「返済不能になった」ということが問題なんですね。
というように、これらの履歴は「ブラックリスト」と呼ばれているのですが、こうした履歴がある場合は、ほぼ確実に審査落ちします。
返済の遅延・延滞は、何日以上からNGなのか?
返済の遅延・延滞については、61日~3ヶ月をオーバーすると、ブラックリスト入りするようになっています。これは、ブラックリストの情報を管理する組織(個人信用情報機関)の1つであるCIC(シーアイシー)が公式に、サイトに明記している数字です。
他の個人信用情報機関である、JICC・KSCについては、遅延・延滞の日数に関しては特に明記していません。しかし、CICがこの基準でやっている以上、JICCとKSCについても、同じ基準であると考えていいでしょう。
ちなみに、この「61日~3ヶ月以上」というのはほぼ確実にブラックリスト入りする日数であり、実際には「もっと短い日数」でもブラックリスト入りすることは多々あります。
基本的に、業者・銀行からの借り入れで遅延・延滞などをして、それが業者・銀行によって個人信用情報機関に「報告された時点」でブラックリスト入りが決まるのですが…。
実は、この「報告するかどうか」というのは、業者のさじ加減しだいなんですね。
- 遅延・延滞が61日を超えても、「報告しない」こともある
- 逆に、もっと短い日数でも、「報告する」こともある
これを読むと、だったら、短い日数でどんどん報告する業者・銀行が出てくるのでは?と思うでしょう。とっさにそう思う気持ちはよくわかりますが、そんなことをして、得する業者・銀行は一切存在しません。
しかも、あまり短い日数で個人信用情報機関に報告していると、個人信用情報機関から「この業者・銀行は信用できない」と思われてしまうわけです。個人信用情報機関というのは、「登録すればどの業者・銀行でも利用できる」わけではなく個人信用情報機関が認めた業者・銀行しか利用できないのです。
なので、「常識を逸脱した、事故情報・異動情報の報告」というのはできないんですね。できないし、別にやりもしないのです(やってもメリットはないですから)。
ということで、確かに「業者のさじ加減次第」ですが、よほど悪質な態度をとらない限り、短い日数の遅延・延滞でブラックリスト入りすることはないと考えてください。
年収が少ない・職業が不安定
これも真っ先に多くの人が想像する審査落ちの原因でしょう。年収については下の通りです。
- 借入希望金額がいくらなのか
- 消費者金融で申し込むか、銀行カードローンで申し込むか
- その人の職業は何か
- クレジットヒストリーはどうか
などの諸条件によって、「いくら必要か」は変わってきます。要は「年収いくらから」というラインがあるわけではなく、あらゆる条件を総合的に審査する中で、年収が他の条件の足をひっぱったり、逆にフォローしたりするという関係なのです。
なので、下のようになります。
- 年収以外の条件が悪い時…年収は高くなければいけない
- 年収以外の条件が良い時…低年収でもOK
このようになるわけですね。これは人間の恋人選びなどでも、全く同じでしょう。ある条件が「どのくらいのレベルに達していないといけないか」は、「他の条件が、どのくらいの水準に達しているか」によるのです。1つの要素だけで見ることはないですからね。
最低月収5万円は必要、できれば10万円
あえて「最低限いくら」という収入の基準を書くとしたら、月収5万円が1つのラインとなるでしょう。もちろん専業主婦だったら無収入でもOKなのですが、パート・アルバイトなどの収入によって「自分の収入で借りる」という場合には、これが基準になります。
もちろん自分の収入がある女性キャッシングの時だけではなく、フリーター・アルバイトなどの人が借りる時でも、やはりこのくらいの月収は最低限必要になります。これだけ必要な理由は下の通りです。
- 「金額」の問題ではなく、「月収5万円」稼げないくらいのシフトでは、いつ辞めるかわからないし、いつクビになるかもわからない
つまり金額よりも職業の不安定性が、マイナス評価になるということですね。
金額自体は、たとえば「月収4万円」でも問題ないのです。理由は下の通りです。
- 月収4万円なら「年収48万円」である
- 貸金業法第13条の2第2項の規定のルールによって、「この3分の1」まで借りられる」
- 48万円の3分の1は、16万円である
- よって、16万円まではキャッシングできる
そして、消費者金融・銀行カードローンのキャッシングは「10万円からOK」というルールになっているので、この条件だったら「十分借りられる」わけですね。
しかし、現実には、フリーター・アルバイトで月収4万円の人が借入審査に通るということは、ほとんどありません。これはやはり、先に書いた「職業の不安定性」が一番の原因なのです。
自分の収入がある女性キャッシングの場合、夫の収入は関係ある?
家庭に入っている女性の「夫・旦那の収入で借りる」場合、夫・旦那の収入の金額が関係するのではないかと思う人は多いでしょう。しかし、これは関係ありません。ポイントをまとめると、下のようになります。
- 収入のない既婚者の女性がキャッシングする時、夫・旦那の収入証明書を提出する必要はない
- ほとんどの銀行カードローンは「一律30万円」という限度枠をもらえる
- 楽天銀行・イオン銀行は「一律50万円」もらえる
- その家庭に入っている女性の信用度などによって、多少金額は変わるが、大体このようなルールになっている
そして、何で夫・旦那の収入証明書なしでも、一律の金額を融資できるのかというと下のようになります。
- 30万円、50万円という融資枠は、「年収の3分の1まで」という貸金業法第13条の2第2項の規定のルールに合わせると、それぞれ年収が「90万円」「150万円」あればいい
- その女性が家庭に入っているという時点で、夫・旦那が平均的な男性くらい稼いでいることは確かだから、90万円・150万円など、当然超えている
このようなわけで収入証明書を確認する必要などないわけですね。なので、「配偶者の同意書必須」という銀行カードローンであっても夫・旦那の収入証明書は提出しなくていいというルールがほとんどなのです。
審査落ちする「不安定な職業」とは?
家庭に入っている女性の場合「仕事をしていない」ということで、審査落ちの原因に「職業」は関係ありません。ただ、「パートの自分の収入がある女性」の場合は、ある程度関係あるでしょう。
同じ「パート」という雇用形態でも―。
- 勤務先
- 業種
- 職種
これらによって、安定性が全然違うのです。たとえば「審査落ちしやすい」パターンをそれぞれ書くと、下の通りです。
- 勤務先…小規模・無名・悪い評判がある(倒産しそう、詐欺を働いているなど)
- 業種…デザイン業界など、「業界自体が稼げない」業種
- 職種…同じ業種・勤務先であっても「責任が軽い」「いつでもクビになる可能性がある」職種は不利
逆に審査に通りやすくなる条件は、上の逆と考えてください。
夫・旦那が自営業・個人事業主だと、落ちやすい?
家庭に入っている女性(自分の安定収入があることが条件)のキャッシングでいうと、夫・旦那が自営業・会社代表者であるというのが、一番審査落ちしやすい条件です。いくつか別名も書くと下の通りです。
- 個人事業主
- 商店主
- 法人代表者
- 会社経営者
- フリーランス
こういった「独立系」「事業者系」の職業は、全部不利になります。言うまでもなく、収入が不安定だからです。
これは、収入の波をまだ経験したことがない人だとわからないかもしれませんが、自営業の収入は、落ちる時は本当にゼロになります。自分は絶対大丈夫と思い、年収数千万円を稼いで調子に乗って豪遊していた人でも、没落する時はあっという間です。
金融の世界にいる人々は、銀行員でも消費者金融の社員さんでも、それがよくわかっているので、自営業・会社代表者などの独立系の人々に対しては、かなり審査が厳しくなるのです。
なので、専業主婦が夫・旦那の収入によって借りるという場合でも、夫・旦那が個人事業主・法人代表者等の場合、かなり不利になると考えてください。
ちなみに、夫・旦那が会社員・サラリーマンの場合は収入証明書は不要ですが、自営業の場合は、収入証明書が必須になるという点も、忘れないようにしてください。
家庭に入っている女性(自分の収入があることが条件)でも、アルバイトをしてから申し込む方がいい?
現時点では、家庭に入っている女性(自分の収入があることが条件)でも「何かしらアルバイトやパートを始めてから、キャッシング審査に申し込む方が良い」という指摘もたまに聞かれます。これは最もです。
- 働くことができる
- 今すぐお金が必要なわけではない
こういう場合は、確かにこれでいいでしょう。実際審査に通るということだけでなく、その後の返済を考える場合も何かしら自分の収入があった方がいいのは確かです。
ただ、実際には―。
- キャッシングする時点で、大抵「急ぎでお金が必要」である
- 家事・育児などがあって、すぐに仕事をするのが難しい
こういう状況が、ほとんどの場合です。ということで、確かに「専業主婦がアルバイトを始めてからキャッシング審査に申し込む」というのは理想ですが、「現実には難しい」と考えていいでしょう。
まとめ「自分の収入がある女性キャッシングの審査に落ちる原因」
以上、自分の収入がある女性キャッシングの審査に落ちる原因をまとめると、下のようになります。
- クレジットヒストリー(借入・返済の履歴)に問題がある
- 夫・旦那の年収・職業に問題がある
- 自分がブラックリスト入りしている
などとなります。基本的に落ちる原因というのは無限にあるのですが、とりあえずこれらが代表的なものと思ってください。