銀行カードローンと消費者金融系キャッシングの違いは?金利・審査スピードなど
銀行カードローンと消費者金融系キャッシングの違い―。これは簡単にまとめると、下のようになります。
- 銀行カードローンの方が低金利
- 消費者金融系キャッシングの方が審査に通りやすい
- 30万円以下の少額借入なら、利息はほとんど変わらない
- 審査スピードは消費者金融系キャッシングの方が断然早い
以下、詳しく説明します。
目次
銀行カードローンの方が低金利で借りられる
これは知っている人も多いかも知れませんが、消費者金融系キャッシングより銀行カードローンの方が低金利となっています。その分審査が厳しいのですが、審査に通る自信があるという人であれば、銀行カードローンでお金を借りるのもいいでしょう。
ただ、上に書いた通り審査スピードでは消費者金融の方が早いので、急ぎでお金を借りたい時は、銀行カードローンでなく消費者金融系キャッシングを利用する方がいいでしょう。
30万円未満の少額借入なら、利息は同じ
上には「銀行カードローンの方が金利が安い」と書きましたが、キャッシング総額が少額の場合、銀行カードローンでも消費者金融系キャッシングでも、利息はほぼ同じとなっています。
そして、ほとんどの人の借り入れは30万円に満たないはずなので、利息差については、実はそれほど気にしなくていい…ということなんですね。
キャッシングでは実は金利よりも早期返済が重要というルールがあります。早期返済さえできれば、多少金利が高くても問題ないということですね。
急ぎでお金を借りる時は、消費者金融系キャッシング
これも冒頭に書いた通り、急ぎで借りたい時は消費者金融系キャッシングを選ぶ方が完全に有利です。両者の融資スピードについて比較すると、下のようになります。
- 審査時間は、消費者金融系キャッシングなら「最短30分」
- 銀行カードローンは銀行によるが、大体数時間
これが審査の所要時間の違いで、審査の受付日時について違いを書くと下の通りです。
- 消費者金融系キャッシングは、土曜日・日曜日・祝日でもOK
- 銀行カードローンは一部、土曜日・日曜日のキャッシング不可
以下、それぞれ詳しく説明します。
消費者金融系キャッシングは休日もOK
消費者金融系キャッシングを利用するメリットの一つとして、土曜日・日曜日・祝日でも借りられる、という点があります。これは銀行カードローンでも一部可能なのですが、あくまで一部であり、割合は低くなっています。
また、土曜日・日曜日の借り入れができる銀行カードローンの中でも、土曜日・日曜日・祝日はその銀行の口座が必要という条件の銀行カードローンもあります。この場合、その銀行の口座を持っていない人は最短即日キャッシングできない…ということですが、この点でも、土曜日・日曜日・祝日は消費者金融系キャッシングの方が申し込みやすいと言えるでしょう。
早さ・時間だけでなく、キャッシングでは審査通過率が大事
土曜日・日曜日の借り入れにしても審査時間にしても、確かに「即日借入しやすい」条件としてはこれらは重要です。しかし、そもそも当日キャッシングするには審査に通ることが一番重要なわけですから、「どのくらいの確率で審査に通るか」という数値、つまり「審査通過率」も非常に重要なわけです。
そして、その点で比較するとやはり「消費者金融系キャッシングの方が審査基準が柔軟」なので、こうした点からも最短即日キャッシングに向いていると言えます。
消費者金融系キャッシングで一番申し込みやすいのは?
消費者金融系キャッシングと一口に言っても、審査の厳しさ・通りやすさはまったく違います。ただ、まったく違うというのは、「大手と中小業者」を比較した場合であり、大手の消費者金融同士だったら、審査通過率の違いは特にない…というのがキャッシングの基本ルールなんですね。
そして、中小業者と大手を比較すると、断然大手の方が審査に通りやすいので、基本的に大手を選んだ方がいい、と言えます。そして、その大手の消費者金融系キャッシングの中で、特に高い審査通過率となっているのは、アイフルです。
ここではアイフルの最短即日キャッシングについて、重要なポイントをまとめていきます。
アイフルの最短即日融資について
アイフルはまず、プロミス・SMBCモビットなどの消費者金融より審査に落ちにくくなっています。アイフルと他の消費者金融を比較すると、それぞれの審査通過率は―。
- アイフル…約44%(実質年率)
- SMBCモビット…約40%(実質年率)
- プロミス…約40%(実質年率)
- ノーローン…約30%
これが、大体の平均値となっています。審査通過率は常に固定された数値ではなく、時期によって変動する数値なので、必ず上のようになるとは限りません。なので、あくまで参考値ですが、このようにアイフルは、アコム以外の消費者金融(大手)と比較して、一番申し込みやすいキャッシング業者と言えるのです。
パート・アルバイト・フリーターでも融資OK
アイフルのキャッシング審査は、パート・アルバイト・フリーターでも問題なく借入可能となっています。なので、このような非正規雇用の人々でも、安心して申し込めるようになっています。
もちろん、キャッシングの知識がある人は、これはアイフルだけでなく、大手の消費者金融・銀行カードローンならどこも同じ、ということを知っているでしょう。なので、別にアイフルだけが特別というわけではありません。
ただ、他の大手の消費者金融と比較しても、これらの非正規雇用の人々の場合、特にアイフルでは審査に通りやすくなっています。
土曜日・日曜日・祝日でも夜9時まで最短即日審査
アイフルは平日だけでなく土曜日・日曜日・祝日でも最短即日融資・最短即日審査が可能となっています。アイフルの最短即日審査の時間は夜9時までで、夜間に急にお金が必要という場面でも、問題なく間に合わせるようになっています。
大手の消費者金融系キャッシングは、アイフル以外でも最短30分となっていますが、アイフルは特に実際に30分で終わることが多いということで、大至急お金が必要という人でも、安心して借りられるようになっています。
同じ「最短30分」というシステムでも、実際の審査にかかる時間は人によって異なるので、絶対にこのような短時間で借りられるというわけではありません。しかし、そのような中でアイフルは高い割合で30分で終わる、という口コミ・体験談が多く、融資スピードに関してもかなり期待していいでしょう。
「消費者金融系キャッシング」の意味は?
そもそも、「消費者金融系キャッシング」とはどういう意味なのか。
- 消費者金融
- キャッシング
このような単独の単語とは何が違うのか。これはポイントをまとめると、下のようになります。
- キャッシングとは「現金の借り入れ」という意味なので、消費者金融・銀行カードローン・クレジットカード全部OKになる
- ↑(クレジットカードにもキャッシング枠がある)
- こうしてたくさん「キャッシング」がある中の、「消費者金融のキャッシング」のことを指している
以下、詳しくまとめていきます。
「キャッシング」は和製英語である
実は「キャッシング」というのは和製英語で、英語ではありません。そして、このキャッシングという単語は先に書いた通り「現金を借りる」という意味ですが、これは主に―。
- 消費者金融
- 銀行カードローン
- クレジットカード
の3通りがあるわけです。ほとんどの場合、一番申し込みやすいのが消費者金融なのでキャッシングと聞いたら消費者金融を連想するという人は多いです。
しかし、厳密には上のように3通りに別れてる…ということです。なので、その3通りの中の「消費者金融のキャッシング」を指す…という意味で「消費者金融系キャッシング」という単語が、たまに使われるわけなんですね。
クレジットカードのキャッシングとは?
クレジットカードには2通りの機能があり、それぞれ―。
- キャッシング…「現金」を借りる
- ショッピング…「買い物」をする
このような内容になっています。どちらも自分のお金ではないという点で「借金」なのですが、要は下の通りです。
- 現金
- 商品
どちらが手に入るか…ということですね。一般的によく知られてるのは「ショッピング」の方ですが、何らかの事情で「現金が必要」という場面では、クレジットカードでもキャッシング枠が役立つということです。
キャッシング枠の審査はやや厳しい
キャッシング枠の審査は、ショッピング枠の審査と比較してやや厳しい…というのが現状です。なぜキャッシング枠の方が厳しくなるのかと言うと、下のようになります。
- クレジット会社は加盟店を増やしたい
- そのためには加盟店でショッピングしてもらう必要がある
- そのため、ショッピング枠の方を優先する
- なので、キャッシング枠の審査はきつくなる
こうした理由です。なので、すでにクレジットカードを使っている人でも、ショッピング枠はあるけど、キャッシング枠はないという人が多いのです。私事ですが、私が使っているクレジットカードもこのようにショッピング枠のみとなっています。
銀行カードローンと消費者金融の利息は、本当に違いがない?
冒頭に書いた通り、消費者金融系キャッシングの利息と銀行カードローンの利息は、それほど違いません。たとえば「10万円を1ヶ月借りた」として、その時の1ヶ月当たりの利息を比較してみましょう。
- 消費者金融…約1500円
- 銀行カードローン…約1200円
10万円を1ヶ月借りたケースで、300円の利息差しかない…ということですね。300円の利息差ということは、吉野家の牛丼よりも安いということ。10万円という比較的大きい金額であっても、この程度の利息差しかない…というわけなんですね。
高額キャッシングなら利息差がつく
ただし、もっと高額のキャッシングだったら、消費者金融系キャッシングと銀行カードローンの利息差はやや大きくなります。大体の基準としては、おおよそ50万円を超えたあたりから両者の利息差が大きくなります。
具体的にどのくらいの利息差になるのかというと、借入金額ごとに下のようになります。
- 50万円…1500円
- 70万円…2100円
- 90万円…2700円
- 100万円…3000円
特に「50万円」と「100万円」を「1年間」に換算すると下のようになります。
- 50万円…1万8000円
- 100万円…3万6000円
これが「年間の利息差」となります。こうして、年間で換算してみると「かなり大きい利息差」ということがわかります。人によっては「何だ、100万円借りてもこれだけの利息差か」と思うかも知れませんが、冷静に考えると―。
- 「お金がなくてキャッシングする」ような人が、「3万6000円」という金額を「少額」とはいえない
このようなことに気づくでしょう。なので、このレベルまでくると、消費者金融系キャッシングと銀行カードローンの利息差は、確かに大きいと言えます。
しかし、これは逆に言えばこのレベルまで借りてようやくある程度の利息差がつくということなんですね。
ほとんどの人のキャッシングには金利は関係ない
これは、キャッシングの知識がある人なら知っていることでしょうが、実は大部分の人のキャッシングには金利の影響はほとんどないのです。上に書いた通り、「50万円を超えたら」ようやく差がでるのですが、「初めてのキャッシングからいきなり50万円借りられる」ということは、レアケースなんですね。
まして「100万円」になったら貸金業法第13条の2第2項の規定のルールから言えば「年収300万円が必要」ということで、キャッシングを利用するような人だと、この年収に届いていない…ということが多いんですね。
「いや、年収300万円くらい稼いでいるから」と思う人もいるかも知れませんが、そもそも「年収の3分の1」というのは、利用者が借りられる最大金額なんですね。あくまで「もっとも多く借りられた」という場合で、「年収の3分の1」ということです。
特に初めてのキャッシングの場合は、借入可能金額は「年収の5分の1~10分の1」程度になることが多く、100万円キャッシングするには、年収が500万円~1000万円は必要…ということになるのです。
そして、当然このくらい稼いでいる人は、キャッシングするような人ではまずいないので、このような高額借り入れは、基本的にないのです。そして、このような高額キャッシングをしない限り、銀行カードローンでも消費者金融系キャッシングでも、先に書いた通り利息差はほとんどないので、多くの人にとっては「どちらでも良い」ということなのです。
まとめ「銀行カードローンと消費者金融系キャッシングの違い」
以上、銀行カードローンと消費者金融系のキャッシングについて、ありとあらゆる方面から違いをまとめてきました。最後に再度要点をまとめると、下のようになります。
- 金利は銀行カードローンの方が安いが、多くのキャッシングは少額借り入れなので、金利差は影響しない
- それより、消費者金融系の「最短即日融資のしやすさ」の方が重要
- 急ぎでお金が必要な時は、金利は無視して、スピードのみを重視する
- だから、50万円を超えるような高額でなければ、銀行カードローンより消費者金融で借りた方がいい
これからお金を借りようと検討している方の比較の材料として、参考にしていただけたら幸いです。