保険証があるとキャッシング審査に通りやすい?在籍確認は回避しやすい

保険証があるとキャッシング審査に通りやすい―。というのは、一部正解です。まとめると、下のようになります。
- 「会社の保険証」があると「在籍確認」を回避できる場合がある
- それ以外では、特に「審査に通りやすく」なることはない
例外もあげると―。
- 特に中小業者では「顔写真つきの身分証明書」が必要なことがある
- 保険証は「顔写真」がない
- こういう「顔写真なし」の場合「2種類提出」が必要なことも
- その場合、保険証も含めて「身分証の種類が多いほど」有利
この場合でも別に保険証でなくても「他の顔写真なしの身分証」を出せばいいわけなので、特に「保険証だから」有利というわけではありません。
ただ、他の「顔写真なしの身分証」というのは、下のように言えるからです。
- 住民基本台帳カード(顔写真なしバージョン)
- 個人番号カード(同じく顔写真なし版)
- 印鑑証明書(3ヶ月以内に取得したもの)
などとなっています。これらは保険証より提出が面倒 or 持っていないものなので「保険証があった方が簡単」というのは確かです。
勤務先の保険証があると、在籍確認の代替措置になることも?
プロミスは、状況・条件によって代替措置もある
プロミスでキャッシングする場合、下のようになります。
- 信用度(クレジットスコア)が高い人
- 在籍確認を回避すべき理由がある人
こういう条件で「在籍確認の代替措置が認められる」場合があります。(全員回避できるわけではないので、注意してください)
そして、その「代替措置」というのが「書類の提出」で、下の2種類の書類を提出します。
- 勤務先の保険証
- 勤務先の給与明細
そして、特に重要なのが「保険証」です。
- 社会保険証
- 組合保険証
- 船員保険証
これらの保険証は国民健康保険証と違い、その組織・会社に属していないと、発行されないものだからです。ということで、「その会社に属している=在籍確認の代わり」になるわけですね。
こういう点では(職場発行の)保険証があると、キャッシング審査で有利です。逆に言えば保険証でも「国民健康保険証」では意味が無いということです。
(国民健康保険証は、保険料さえ払っていれば、フリーターでも加入できるものですからね)
SMBCモビットの代替措置でも、職場の保険証が役立つ
SMBCモビットも、プロミスのようにSMBCモビットが認めた人に限って在籍確認の代替措置をとることが認められます。SMBCモビットの代替措置は、プロミスよりも条件が多いのですが、その1つに、「給与明細」か「保険証」を提出するというものがあります。
(もちろん、どちらも「勤務先のもの」です)
SMBCモビットの場合、これが「在籍の証明」になり、他にも―。
- 『収入』の証明…確定申告書・納税通知書・源泉徴収票・課税証明書など
- 『銀行』の口座…三井住友銀行・三菱UFJ銀行のどちらか
- 『身分証』の指定…パスポートか運転免許証のどちらか(顔写真があるので)
などの条件があります。SMBCモビットの在籍確認の代替措置には諸説があり、これらの一部だけでいい、という情報もあります。
これについては「その人の信用度によって変わる」と考えていいでしょう。
- 信用度が高い人…条件が少なくなる
- 信用度が低い人…条件が多くなる
これは別に「SMBCモビットの在籍確認(の代替措置)」が特別なわけではなくキャッシング審査は、常に人によって条件が変わるものなのです。
これは、自分がお金を貸す側に立ったと想像したらすぐにわかるでしょう。要は「返済してくれるかどうか」を「確証を持てるまで知りたい」わけですから、相手の信用度に応じて、チェックする内容が変わるのは当然ということです。
代替措置でなくても、職場の保険証は役立つ
SMBCモビット・プロミスで代替措置をとる場合でなくても、「職場の保険証があることで、キャッシング審査で有利になる」ということはたまにあります。
- 在籍確認は必ずする
- しかし「保険証の種類」を尋ねる
- それで「社会保険証・組合保険証」であれば、評価が上がる
こういう審査をするキャッシング業者もあるわけです。この「評価が上がる」理由も先に書いた通りです。「確かに、申告した職場に在籍している」ということがわかるからですね。
あと、もう一つ理由があります。「社会保険証が発行される」ということは「契約期間・月の労働日数」が、一定以上であるという証明になるからです。具体的には―。
- 契約期間が「2ヶ月以上」
- 月の勤務時間・勤務日数が「正社員の4分の3以上」
こういう条件が必要なんですね。雇用保険法などの法律によって、この条件を満たすと「強制加入」になるのです。「本人の希望」や「経営者の希望」は関係ないんですね。
このように、何にしてもこのように「社会保険証・組合保険証を持っている」というだけで、「月の勤務日数・勤務時間が一定以上」と保証されるわけです。
それだけ働いていれば―。
- 経済力もある程度ある
- 職場にとっての重要度も大きいので、簡単にクビにはならない
といえるわけです。だから、審査に通りやすくなるんですね。在籍確認を回避できなくても、会社の保険証は役立つというわけです。
在籍確認の代替措置の本人確認資料で、一番有利なのは「運転免許証」
運転免許証の信用度が一番高い理由
上のように書くと「本人確認資料の中で、保険証の信用度が一番高い」ように見えるかも知れません。しかし、信用度が一番高い身分証は「運転免許証」です。理由は下の通りです。
- 顔写真がついている(保険証はついていない)
- 保険証よりも偽造がしにくい
- 保険証よりも、運転免許証の方がよく持ち歩く
- ↑(盗んだ人間が、本人になりすますことが、しにくい)
「顔写真つき」というだけならパスポートもそうですが、パスポートの場合、下のようになります。
- めったに持ち歩かない
- ↑(盗んだ人間がなりすましている可能性がある)
- 運転免許証ほどひんぱんに更新しない
このような点で、信用度が劣ります。もちろん、パスポートでもかなりの信用度があるので、SMBCモビットの在籍確認の代替措置でも、身分証の指定が、「運転免許証かパスポート」となっているわけです。
なので、パスポートの信用度が低い…というわけではないのですが「運転免許証は別格」ということです。
「社会保険証」と「組合保険証」の違い
ここでついでに「社会保険証」と「組合保険証」の違いについて説明しましょう。それぞれ簡単にいうと下のようになります。
- 社会保険証…中小企業の社員
- 組合保険証…大企業の社員・公務員・教師(私立含む)
このような違いです。そもそも「組合保険証」とは「○○組合」という組合が発行するものです。
たとえば大企業だと下のように言えます。
- シャープ健康保険組合
- パナソニック健康保険組合
- トヨタ自動車健康保険組合
このように、それぞれの会社の「健康保険組合」があります。そこから発行されるのが「組合保険証」なのです。
また、公務員の場合も、下の3種類の組合に分かれます。
- 『国家公務員』共済組合
- 『地方公務員』共済組合
- 『私立学校教職員』共済事業団
これらが「さらに細かい組合」に分かれます。たとえば「国家公務員」なら―。
- 『農林水産省』共済組合
- 『文部科学省』共済組合
このような具合です。「地方公務員」だったら下のようになります。
- 『東京都職員』共済組合
- 『地方職員』共済組合
- 『警察』共済組合
などですね(他にも多数あります)。そして、「私立学校」だけ独立している理由ですが、これは、下の通りです。
- 公立学校は「地方公務員」に入る
- 私立でも「教職員」は、公的な仕事である
そのため、本来私立学校は「私企業」のようなものですが、「組合保険」になるわけですね。
このように組合保険は、公務員・大企業・教員のための保険となっています。これらに属さない会社(特に中小企業)で働いている場合、「社会保険証」になる、ということです。
その他の保険証について
「組合保険証・社会保険証」以外の保険証では、下のようなものがあります。
- 船員保険証
- 国民健康保険証
- 高齢者医療保険証(前期・後期)
それぞれの内容を説明すると下のようになります。
- 船員保険証…社会保険証の一部だが、船員は特別扱いになる
- 国民健康保険証…他の保険証に該当しない、すべての人が含まれる(フリーター・無職など)
- 高齢者医療保険証…高齢者は病気が多いので、保険証が特別になる
このうち「船員保険証」は、キャッシング審査でも「社会保険証」と同じ扱いとなります。そして、他の2つの保険証は不利です。理由は下の通りです。
- 国民健康保険証…無職やアルバイトでも取れるので、社会保険証などより信用度が低い
- 高齢者医療保険証…高齢者という時点で、審査に通りにくい
もちろん、国民健康保険証でも、収入があり、クレジットヒストリーも良好だったら、何も問題なしです。ただ、「その他の条件がすべて同じ」で、「保険証だけで比較した場合」は、社会保険証・組合保険証よりは劣る…ということです。
以上「保険証でキャッシング審査に通りやすくなるか?」というポイントについてまとめました。これからカードローンやクレジットカードの審査に申し込みをする方は、参考にしていただけたら幸いです。